東京での一人暮らしにかかる電気代の平均はいくら？光熱費を抑える節約術を解説

これから東京での一人暮らしが始まる方の中には、毎月の電気代が気になる方もいるでしょう。

東京は他の地域よりも物価が高いため、光熱費の負担をできるだけ抑えないと毎月の負担が大きくなります。

光熱費を節約したい方の中には、東京での一人暮らしにかかる電気代の平均を把握したい方も多いかもしれません。

自身の電気代が平均よりも高いのか低いのかを知ることは、節約の第一歩です。

本記事では、東京の一人暮らしにかかる電気代の平均をはじめ、電気代が高くなる原因や節約方法について解説します。

電気代を節約したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

東京での一人暮らしにかかる電気代の平均は？

東京で一人暮らしをする場合の電気代の平均は、地域や季節などにより大きく異なります。

【比較】関東エリアの電気代平均

総務省統計局が発表している関東エリアの単身世帯の電気代は、2024年度の平均が6,566円です。

あくまで目安ではありますが、これから関東で一人暮らしを始める方は、毎月6,500円ほどの電気代がかかると把握しておきましょう。

地域別の電気代の違い

以下の表で、関東エリアと他のエリアの電気代の平均を比較します。

	電気代の平均
北海道/東北地方	7,500円
関東地方	6,566円
北陸/東海地方	6,794円
近畿地方	6,648円
中国/四国地方	7,437円
九州/沖縄地方	6,274円

関東地方は、他の地域と比較しても電気代が安い傾向にあります。

最も電気代の平均が高い北海道や東北地方よりも、934円安い結果です。

地域により気温に大きな差があり、冷暖房器具の使用頻度が異なるため、電気代平均に違いがあらわれていると推測できます。

季節別の電気代の違い

以下の表で季節別の電気代の違いも確認してみましょう。

	1月〜3月	4月〜6月	7月〜9月	10月〜12月
北海道/東北	11,730円	12,775円	6,750円	7,151円
関東	8,144円	10,822円	5,272円	5,538円
北陸/東海	11,125円	12,181円	6,987円	6,004円
近畿	9,049円	9,880円	5,036円	5,412円
中国/四国	9,450円	11,759円	6,116円	5,952円
九州/沖縄	7,493円	10,287円	5,251円	5,125円

表内の電気代の平均額は、電気代の支払い月のものであるため、実際に電気を使用した月は記載されている月の1か月前のものです。

関東地方は12〜5月の電気代が高く、6〜11月の電気代が安くなるとわかります。

6〜11月も冷房を使用するため、電気代は高くなりますが、実際には冬のほうが電気代は高くなる傾向にあります。

東京での一人暮らしで電気代が高い原因

東京での一人暮らしで電気代が高くなる主な原因は、次のとおりです。

• 電気の使用量が多い
• 契約プランが適切でない
• 家にいる時間が長い
• 使用している家電が古い

ここからは、それぞれの原因について詳しく説明していきます。

電気の使用量が多い

電気の使用量が多ければ、電気代は高くなります。

電気代の大部分は、契約しているアンペアで定められている基本料金＋電力量料金で決まります。

基本料金は電気の使用量にかかわらず一定の金額です。しかし、電力量料金は電気の使用量により変動するため、電気を多く使用すれば電気代は高くなります。

電気の使用量が多くなりやすいケースは、次のとおりです。

• エアコンの長時間使用
• 照明の長時間使用
• パソコンやテレビなどの待機電力

エアコンや照明の長時間使用は電気代の増加に関係しますが、待機電力の電気代への影響を把握している方は少ないでしょう。

待機電力とは、コンセントに繋げている家電が常に消費している電力のことです。電気代が高いと感じる場合には、待機電力にも目を向けてみてください。

契約プランが適切でない

電力会社と契約しているプランが自身のライフスタイルにあわない場合、電気代が高いと感じる可能性があります。

たとえば、次のようなケースは、契約内容が適切ではない可能性が高いです。

• 高すぎるアンペア数
• オール電化ではないがオール電化プランを契約
• 昼間の電気使用が多いが夜間割引プランを契約

あくまで目安ではありますが、一人暮らしに最適なアンペア数は20〜30アンペアといわれています。

一人暮らしで20〜30アンペア以上の契約をしている方は、基本料金を無駄にしている可能性が高いです。

また、オール電化プランや、時間帯により電気単価が安くなるプランを契約していても、プランのメリットを活かせていなければ電気代は高くなります。

家にいる時間が長い

リモートワークをしている方や、休みの日の在宅時間が長い方は、必然的に電気の使用量が増え、電気代が高くなる傾向にあります。

在宅中に次の家電を頻繁に使用していると、電気代が高くなります。

• エアコン
• 照明
• テレビ
• パソコン

とくにエアコンは、家電の中でも電気を多く消費する機器です。

あくまでも目安ではありますが、一人暮らしのエアコンの電気代は1日あたり約33円、1か月では約989円といわれています。

家にいる時間が長い方は、上記の家電の使用時間に注意してください。

使用している家電が古い

古い家電は新しい家電よりも電力消費量が多いため、電気代が高くなる原因になります。

一例として、2014年の家電と省エネ家電の電気の消費量を比較してみましょう。

	2014年の家電	省エネ型の家電	節約できる消費電力
冷蔵庫	370〜410kWh	267kWh	約28〜35％
照明器具	108kWh	15kWh	約86％
エアコン	903kWh	769kWh	約15％
温水洗浄便座	173kWh	160kWh	約8％

経済産業省の資源エネルギー庁の発表によると、照明機器を白熱電球からLED電球に買い替えると約86％の節約につながるとされています。

家電の製造年により電気の消費量に差があることを考慮してください。

東京での一人暮らしで電気代を節約する方法

電気代を節約する主な方法は、次のとおりです。

• 契約アンペア数を変更する
• 家電の使い方を工夫する
• 省エネ家電を購入する
• 電力会社を乗り換える

ここからは、電気代を節約する方法を一つずつ詳しく確認していきます。

契約アンペア数を変更する

契約しているアンペア数が大きい場合は、現在よりも低いアンペア数に変更しましょう。

同じ電気の量を使用する場合は、確実に電気代が安くなります。

あくまでも目安ではありますが、一人暮らしに最適なアンペア数は20〜30アンペアのため、40〜60アンペアを契約している方は変更を検討してみてください。

ただし、部屋や使用する家電の数、家電の消費電力などにより、必要なアンペアは変動します。

アンペア変更が不安な方は、東京電力が提供しているわが家のアンペアチェックを使用し、自身に最適なアンペア数をシミュレーションするとよいでしょう。

家電の使い方を工夫する

家電の使用方法を工夫すれば、電気代を安くできる可能性があります。

たとえば、昼間に電気単価が安くなるプランを契約している方は、夜にできるだけ家電を使用しないようにすると、電気代が安くなる可能性が高いです。

契約しているプランにより電気代が安くなる時間帯は異なるため、契約内容を確認して家電を使用する時間帯を工夫してみてください。

省エネ家電を購入する

古い家電を省エネ家電に買い換えると、電気代は安くなります。

10年以上前の家電を省エネモデルの家電に買い換えると、電気代を大幅に節約できるでしょう。

省エネに対応している家電の一例は、次のとおりです。

• エアコン
• 照明
• 冷蔵庫
• テレビ
• 電気便座

とくに、エアコンや照明、冷蔵庫は日常生活に必要な家電であるため、買い換えることで節約効果を感じやすいでしょう。

電力会社を乗り換える

電気単価は電力会社により異なるため、契約中の電力会社よりも単価が安い電力会社に切り替えれば、電気代は安くなります。

また、電力会社により提供されているプランもそれぞれ異なるため、自身のライフスタイルにあったプランを契約すれば電気代を節約できます。

たとえば、オール電化の物件に住んでいる方は、従量電灯Bのようなプランではなく、時間帯により電気単価が変動するプランを使用すれば電気代が安くなる可能性が高いです。

電力会社の切り替えには手間や費用がかからないため、積極的に検討してみてください。

東京での一人暮らしにおすすめの電力会社3選

東京で一人暮らしする方におすすめの電力会社は、次の3社です。

• お得電力
• 市場電力
• のむシリカ電力

それぞれの電力会社の特徴を比較し、自身がお得に使用できる電力会社を選んでみてください。

東京電力契約中の方に「お得電力」

東京電力を契約している方には、お得電力がおすすめです。

お得電力は、大手電力会社よりも基本料金と電力量料金が安く設定されている電力会社で、切り替えにより電気代を安くできる可能性があります。

東京電力が契約できるエリアであれば契約可能で、東京電力の多くのプランにも対応しているため、プラン内容を変更せずに電気代を抑えたい方にも向いているでしょう。

なお、工事や電機器の交換は不要で、手間がかかりません。Webから気軽に切り替えてみてください。

新電力契約中の方に「市場電力」

市場電力は、大手電力会社を契約中の方の切り替え先としておすすめできます。

市場電力は市場連動型プランを採用しているため、使用する時期や時間により電気の単価が変動します。

電気の使い方を工夫できる方であれば、今よりも電気代を安くできる可能性が高いです。

基本的には昼間の電気単価が安くなるため、昼間にまとめて電気を使用できる方であれば、電気代を安くできる可能性があります。

電気を多く使用するオール電化住宅に住んでいる方や世帯人数が多い家庭は、メリットを感じられるでしょう。

天然水が無料で飲める「のむシリカ電力」

のむシリカ電力には、契約するとのむシリカを受け取れるユニークな特典があります。

契約時にのむシリカを1箱受け取ることが可能で、それ以降も前年の年間の電気料金に応じてのむシリカがプレゼントされます。

電気を年間5万円分使用するごとに1箱プラスされるため、月平均で4,200円以上使用する場合は1箱、16,800円以上使用する場合には4箱を受け取れる計算です。

普段のむシリカを購入している方は、のむシリカ電力に切り替えて、のむシリカの購入費用を節約するのもよいでしょう。

東京での一人暮らしで水道光熱費を節約する方法

一人暮らしでは、電気代のみでなく水道代やガス代も毎月の負担になります。

水道代やガス代の節約方法を知り、自由に使用できるお金をより多く確保しましょう。

水道代の節約方法

水道代は使用した分のみが請求されるため、使用する量を減らせば料金を抑えられます。

水道の使用量を抑えるおすすめ方法は、次のとおりです。

• トイレの大小レバーの使い分け
• 洗濯物はできるだけまとめる
• 洗濯にお風呂の残り湯を使う
• 食洗機を使う
• 節水の蛇口を取り付ける

トイレの大小レバーを使い分けたり、できるだけまとめて洗濯したりする方法であれば、手軽に始められるでしょう。

予算に余裕がある方は、食洗機や節水の蛇口を購入するのもおすすめです。

ガス代の節約方法

ガス代を節約するためには、次の方法がおすすめです。

• ガス会社の切り替え
• 暖房機器の温度を下げる
• 節水シャワーに変える
• 中火で料理をする
• 電子レンジを使う

調理機器や暖房機器などの使用方法を工夫すれば、ガス代を節約できます。

また、ガス料金は契約するガス会社やプランにより変動するため、自身がお得に使用できるガス会社への切り替えもおすすめです。

なお、ガス会社を変更する場合、基本的に費用はかかりませんが、契約内容次第では解約金が発生する場合があります。

解約金が発生するかどうかは、契約内容を確認してみてください。

東京での一人暮らしにかかる電気代に関するよくある質問

ここでは、東京での一人暮らしの電気代に関するよくある質問に回答します。

使用していないのに電気代が高い原因は？

家電を使用していないにもかかわらず電気代が高い原因には、待機電力が考えられます。

待機電力とは、家電を使用していない待機状態に消費されている電力のことです。

冷蔵庫やテレビ、パソコンなどの家電は、使用していなくてもコンセントに繋がれていれば電力を消費します。

待機電力を節約したければ、使用していない家電のプラグをコンセントから抜いておきましょう。

エアコンやテレビのプラグを抜く習慣がない方は、ぜひ意識してみてください。

国による補助金制度は終了した？

2025年1月使用分から3月使用分は電気料金の値引きがおこなわれていました。

3月以降の値引きについては発表されていません。最新情報が気になる方は「電気・ガス料金支援」サイトを確認してみてください。

今後も電気代は高騰する？

今後も電気代は高騰する可能性があります。

電気を発電するために必要な燃料費の高騰や、再エネ賦課金の加算により、電気代は高騰します。

今後も燃料費の高騰が起きたり、再エネ賦課金の負担額が高くなったりすれば、電気代は高騰する可能性があるでしょう。

まとめ

関東エリアの一人暮らし世帯の電気代は、2024年度のデータで平均6,566円です。

季節別に見ると12〜5月の電気代が高く、6〜11月の電気代が安くなる傾向にあります。

エアコンの暖房の温度を1〜2℃下げたり、暖房機器を使用する部屋を一部屋にまとめたりするなどの工夫をおこない、12月以降の電気使用量を節約してみてください。

なお、東京での一人暮らしで電気代を安く抑えたい方は、電力会社の切り替えを検討してみましょう。

東京電力を契約中の方は、お得電力への切り替えがおすすめです。

お得電力は全国で契約でき、大手電力会社よりも基本料金と電力量料金が安く設定されているため、切り替えるのみで電気代を安くできる可能性があります。

すぐに電気代を節約したい方は、Webからの切り替えを検討してみてください。