四国電力は、地域の暮らしを支える重要な電力会社です。
しかし、続く電気代の値上げを受け、「2025年以降の料金はどうなるのか」「家庭のために何か対策はできないか」と考える方は少なくありません。
結論として、値上げ傾向は当面続く可能性がありますが、電力会社の乗り換えが最も効果的な対策です。
本記事では、四国電力の料金が上がる理由から、家庭に合った具体的な節約方法までを網羅的に解説します。
値上げの全体像と有効な対策がわかり、漠然とした不安を解消できる内容のため、電気代を見直したい方はぜひ参考にしてください。
【結論】四国電力の電気代は今後も値上げ傾向、しかし対策は可能

「四国電力の電気代がまた上がるのだろうか」と、不安に感じている方もいるでしょう。
まずは、四国電力の電気料金の動向から、値上げの背景、そして家庭で今すぐ実践できる具体的な対策までを解説します。
- 2025年にかけての電気料金の動向
- 過去の値上げの経緯と今後の見通し
- 値上げに対する基本的な対策の方向性
ここからは、各項目について詳しく解説します。
2025年にかけての四国電力の電気料金はどうなるのか
現時点(2025年10月)で、四国電力が値上げするという公的な発表はありません。
しかし2025年の電気料金の見通しは、燃料価格の変動や政府のエネルギー政策に大きく左右されるため、一概に断定することは難しい状況です。
四国電力は、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)や石炭の多くを海外からの輸入に頼っています。
そのため、国際的な燃料価格の変動や為替レートの動きが、毎月の電気料金に直接影響を与えることになります。
また、政府による電気料金の負担軽減策の動向も、最終的な請求額に影響を及ぼす重要な要素といえるでしょう。
これまでの電気料金の推移と値上げの歴史
四国電力では、近年何度か大きな料金改定が実施されています。
とくに記憶に新しいのは、2023年6月に国の認可を受けて実施された規制料金の値上げです。
これは、燃料価格の高騰などを理由に、家庭向けなどの電気料金が平均で28.74%引き上げられたものです。
具体的には、次のプランを対象に電気料金が値上げされました。
- 従量電灯A
- 従量電灯B
- 低圧電力
- 定額電灯
- 公衆街路灯A
- 公衆街路灯B
- 公衆街路灯C
- 臨時電灯A
- 臨時電灯B
- 臨時電灯C
- 臨時電力
- 農事用電力
- 脱穀調整用電力
このような大幅な値上げは、私たちの家計に直接的な影響を与えるため、過去の推移を理解することは、今後の対策を考えるうえで非常に重要です。
出典:【2023年6月実施】規制料金の値上げ認可について|四国電力
値上げに備えて私たちができることとは
電気料金の値上げは、国際情勢や国の政策といった、個人ではコントロールが難しい要因によって引き起こされます。
しかし、何もできずにただ受け入れるしかないわけではありません。
家庭で主体的に取り組める対策は、大きく分けて3つあります。
値上げに備える3つの対策
- 日々の暮らしの中での節電を徹底する
- 現在の契約プランを見直す
- より安い料金プランを提供する電力会社へ乗り換える
これらの対策を組み合わせることで、今後の値上げに備えつつ、賢く月々の電気代を節約できます。
なぜ四国電力の電気料金は値上げが続くのか?2つの理由を解説

「なぜ電気代は上がり続けるのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
四国電力の電気料金が変動する主な理由は、私たちが直接支払う電気代の内訳を見るとわかりやすくなります。
電気料金は、主に「基本料金」、電気の使用量に応じてかかる「電力量料金」、そして毎月変動する「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。
このうち、とくに値上げの大きな要因となっているのが、「燃料費調整額」と、託送料金などが含まれる「電力量料金」です。
それぞれの内容を具体的に解説します。
理由1:海外に依存する燃料費の高騰と為替の変動
燃料費調整額とは、火力発電に用いる燃料の価格変動を電気料金に反映させるための仕組みのことです。
日本の電力会社は、発電燃料であるLNGや石炭の大半を海外からの輸入に頼っています。
そのため、国際的なエネルギー市場の価格高騰や、円安による輸入価格の上昇が、発電コストを大きく押し上げる要因となるのです。
この上昇分を電気料金に転嫁するのが燃料費調整額であり、近年の電気代値上げの最も大きな原因の一つとなっています。
理由2:毎年変動する再エネ賦課金と送電網の維持費(託送料金)
再生可能エネルギー発電促進賦課金、通称「再エネ賦課金」とは、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを普及させるために、電気を使用するすべての家庭や企業が負担する料金のことです。
この単価は国が毎年決定しており、近年は上昇傾向にあります。
また、電気料金には、発電所から各家庭まで電気を送るための送配電網の利用料である「託送料金」も含まれています。
この託送料金は、送配電網の維持や更新のために使われるもので、2024年4月にも見直しがおこなわれました。
2025年以降の政府による電気代補助金はどうなる?

近年の急激な電気料金の上昇を受けて、政府は国民の負担を軽減するための補助金政策を実施してきました。
この補助金が今後どうなるのかは、2025年以降の家計を考えるうえで非常に重要なポイントです。
ここでは、政府の補助金制度の現状と、今後の見通しについて解説します。
【2025年最新】政府の電気代補助金の動向
政府は「電気・ガス料金負担軽減支援事業」として、四国エリアを含む全国で2025年7月使用分~9月使用分までの3か月間、電気料金の支援を実施していました。
10月以降における電気代補助の継続については、現時点(2025年10月)では未定です。
今後の状況によっては支援が継続される可能性もありますが、燃料費の高騰や世界情勢などを背景に、2025年10月以降は電気料金が高くなることも十分に考えられるでしょう。
補助金がなくなった場合、電気代はさらに上がる可能性
もし政府による補助金が終了した場合、これまで値引きされていた分がなくなるため、電気代の請求額は実質的に値上がりすることになります。
たとえば、低圧契約の家庭に対する補助額が適用されなくなると、毎月の電力使用量によっては数千円単位で負担が増加する可能性も考えられます。
このように、公的な支援に頼るのみでなく、それぞれの家庭で電気代を根本的に見直すための対策を講じておくことが、重要になってくるといえるでしょう。
値上げに負けない!今すぐ実践できる電気代の節約・見直し方法3選

ここまで四国電力の値上げの背景や影響について見てきましたが、ここからは具体的な対策について解説します。
- 方法1:日々の暮らしの中での節電を徹底する
- 方法2:契約アンペア数や料金プランを見直す
- 方法3:電力会社そのものを乗り換える
それぞれの内容を詳しく解説します。
方法1:家電の使い方を見直すなど日々の節電を心掛ける
まず基本となるのが、日々の暮らしの中での地道な節電です。
家庭の電力消費において大きな割合を占めるのが、エアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビなどです。
たとえば、エアコンの設定温度を夏は1度高く、冬は1度低くするのみでも、大きな省エネ効果が期待できます。
また、古い家電を省エネ性能の高い最新のものに買い替えることも、長期的に見れば電気代の節約につなげられるでしょう。
日々の小さな積み重ねが、月々の電気代を抑えるための第一歩となります。
方法2:四国電力内で契約アンペアや料金プランを見直す
現在契約している内容が、自身のライフスタイルに合っているか確認することも重要です。
たとえば、家族が独立して世帯人数が減ったにもかかわらず、以前と同じ契約アンペア数のままだと、必要のない基本料金を払い続けている可能性があります。
また、四国電力では、夜間の電気代が割安になる時間帯別プランなども提供されています。
自身の生活パターンを見直し、最適なプランに変更することで、電気代を削減できるかもしれません。
四国電力の公式サイトでは、料金シミュレーションも可能であるため、一度試してみることをおすすめします。
方法3:【最も効果的】思い切って電力会社を乗り換える
日々の節電やプラン見直しも有効ですが、電気代を根本的かつ大幅に削減したい場合に最も効果的なのが、電力会社の乗り換えです。
2016年の電力自由化により、私たちは地域の電力会社のみでなく、さまざまな事業者が提供する電力会社を自由に選べるようになりました。
新しい電力会社、いわゆる「新電力」は、大手電力会社よりもお得な料金プランを設けていることが多く、乗り換えるのみで毎月の電気代を大きく節約できる可能性があります。
手続きも簡単で、電気の品質や安定供給はこれまでと変わらないため、安心して切り替えることが可能です。
【根本的な対策】電気代を安くするなら電力会社の乗り換えが最もおすすめ

電気代の節約方法として、電力会社の乗り換えがなぜ最も効果的なのでしょうか。
ここでは、乗り換えで電気代が安くなる仕組みと、数ある新電力の中から後悔しない選び方のポイントを解説します。
乗り換えへの不安や疑問を解消し、自身に合った電力会社を見つけるための参考にしてください。
乗り換えで電気代が安くなる仕組みとは
新電力が大手電力会社よりも安い料金を提供できるのには、明確な理由があります。
新電力の多くは、自前の発電所や大規模な送電網を持たず、運営にかかる人件費や設備投資などのコストを大手電力会社よりも低く抑えています。
その結果、同じ品質の電気を、より安い価格で消費者に提供することが可能になるのです。
また、乗り換えの手続きはインターネットで完結することが大半で、特別な工事も必要ありません。
現在契約している電力会社への解約手続きも不要なため、手間なく簡単に切り替えることができます。
後悔しないための新電力選びの3つのポイント
新電力への乗り換えを検討する際には、いくつか注意すべき点があります。
後悔しないために、次の3つのポイントを確認しましょう。
料金プランのわかりやすさ
自身のライフスタイルに合わない複雑なプランを選ぶと、かえって電気代が高くなる可能性があります。料金体系がシンプルでわかりやすい会社を選びましょう。
サポート体制の充実度
困ったときに電話やWebで気軽に相談できるか、サポート体制を確認しておくと安心です。
運営会社の信頼性
電力は毎日使う大切なライフラインです。会社の設立年や事業内容などを確認し、長期的に安心して契約できる信頼性の高い会社を選ぶことが重要です。
上記3つのポイントを踏まえ、自身に適した電力会社を選びましょう。
四国電力エリアなら大手より安い「お得電力」への切り替えを検討しよう
ここまで解説してきたポイントを踏まえると、四国電力からの乗り換え先として、とくにおすすめしたいのが「お得電力」です。
「お得電力」は、複雑な料金プランやオプションをなくし、「大手電力会社よりも安く電気を供給する」という一点に特化した、非常にシンプルなサービスです。
なぜ「お得電力」がおすすめなのか、その理由と具体的なメリットを紹介します。
「お得電力」が四国電力からの乗り換えにおすすめな理由
「お得電力」の最大の魅力は、その圧倒的なわかりやすさにあります。
現在、四国電力で契約しているプランとほぼ同等のサービス内容のまま、基本料金と電力量料金の両方が安くなるように設計されています。
そのため、電気の使い方やライフスタイルを無理に変える必要なく、ただ乗り換えるのみで電気代の節約ができます。
また、運営している株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年近い歴史を持つ総合企業です。
電力事業のみでなく、太陽光発電事業やナチュラルミネラルウォーターの製造・販売など、多角的な事業展開で安定した経営基盤を築いています。
毎日使う電気だからこそ、運営会社の信頼性は重要な選択基準となるでしょう。
お得電力は「難しいことはよくわからないけれど、とにかく電気代を安くしたい」と考えている方に、最適な電力会社といえます。
四国電力から「お得電力」に乗り換えるといくら安くなる?
実際に「お得電力」に乗り換えた場合、年間でどのくらい電気代がお得になるのでしょうか。
四国電力からお得電力に切り替えた場合の節約額目安は、次のとおりです。
四国お得電力 節約額シミュレーション
世帯人数 | 試算条件(四国電力) | 年間削減額(約) | 5年間削減額(約) |
---|---|---|---|
1人世帯 | 従量電灯A、200kWh/月 | 2,519円 | 12,593円 |
2~3人世帯 | 従量電灯A、350kWh/月 | 4,595円 | 22,973円 |
4~6人世帯 | 従量電灯A、600kWh/月 | 8,255円 | 41,273円 |
※燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません
このように、ただ電力会社を切り替えるのみで、年間数千円から一万円近い固定費を削減できるでしょう。
申し込みはWebで完結!お得電力への切り替え方法
「お得電力」への申し込みは非常に簡単で、スマートフォンやパソコンから、最短5分ほどで手続きが完了します。
申し込みの簡単3ステップ
- 手元に現在の電力会社の「検針票」を用意
- 「お得電力」の公式サイトにある申し込みフォームに、検針票に記載されている「供給地点特定番号」などの必要事項を入力
- 後日、手続き完了と供給開始日のお知らせメールが届いたら手続き完了
現在の電力会社への解約連絡や、切り替え工事、立ち会いなどは原則不要です。
思い立ったらすぐに、手間なく切り替えられる点が大きなメリットです。
四国電力の値上げに関するQ&A

ここでは、四国電力の値上げや電力会社の乗り換えに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。
乗り換え前の不安や疑問を解消し、安心して次のステップに進むための参考にしてください。
既存の割引(ありがとう割引など)は引き継がれますか
電力会社を乗り換えた場合、乗り換え前の電力会社が提供していた独自の割引サービスは適用対象外となります。
たとえば、四国電力の「よんでんのありがとう割引」などは、四国電力との契約を継続していることが条件のため、他の電力会社に切り替えると適用されなくなります。
ただし、多くの場合、こうした割引額以上に新電力の料金プランの方がお得になるように設定されています。
割引がなくなることを考慮しても、年間を通してみれば乗り換えた方が節約につなげられるケースが大半です。
新電力に切り替えると停電が増えるというのは本当ですか
新電力に切り替えても、停電リスクが上がることはありません。
家庭に電気を届けるための送配電網は、これまでと同じ四国電力送配電株式会社のものを利用します。
電気の通り道は変わらないため、電力会社を切り替えたことによって停電が増えたり、電気の品質が低下したりすることはありません。
どの電力会社から電気を買っても、供給の安定性は変わらないので、安心して乗り換えを検討してください。
賃貸住宅やマンションでも電力会社の切り替えは可能ですか
多くの場合、賃貸住宅やマンションでも電力会社の切り替えが可能です。
お住まいが賃貸住宅や分譲マンションでも、各家庭が個別に電力会社と契約を結んでいる場合は、自由に電力会社を選択できます。
ただし、建物全体で電力会社と一括契約を結ぶ「一括受電」という方式を導入している集合住宅の場合は、個人での乗り換えはできません。
自身の住まいがどちらの契約形態かわからない場合は、管理会社や大家さんに一度確認してみることをおすすめします。
まとめ

本記事では、2025年にかけての四国電力の電気料金値上げの背景と、家計への影響、そして具体的な対策について解説しました。
現時点(2025年10月)で値上げに関する公的な発表はありませんが、燃料価格の変動や政府のエネルギー政策により、電気料金が高騰する可能性は十分にあります。
それぞれの家庭で電気代を根本的に見直すためには、日々の節電やプラン見直し、電力会社の乗り換えなど、対策を講じることが大切です。
とくに、シンプルでわかりやすい「お得電力」は有力な乗り換え選択肢です。
より詳しい情報は公式サイトで確認するか、サービス名で検索してみてください。
<参考>
お得電力