「電気代を払うだけで株がもらえる」というユニークな特典で話題のカブアンドでんき(KABU&でんき)ですが、「電気代が高くなるのではないか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、カブアンドでんきは燃料費調整額の上限がないため、燃料価格の高騰によって電気代が跳ね上がるリスクが存在します。
もし株という「不確実な期待値」よりも、現在の家計を確実に楽にしたいのであれば、電気の使い方の工夫で大幅な節約がめざせる「市場電力」が有力な選択肢となります。
本記事では、カブアンドでんきの仕組みや料金が高くなる原因を客観的なデータに基づいて徹底解説します。
最適な電力会社選びをサポートするため、ぜひ参考にしてみてください。
- カブアンドでんきは「燃料費調整額の上限なし」による電気代高騰リスクに注意!
- もらえる株は未公開のため、価値が変動・ゼロになる可能性もある投資的サービス
- 不確実な夢より「今の生活費を減らしたい」なら、使い方の工夫のみで節約がめざせる「市場電力」が堅実
【基礎知識】カブアンドでんきとは:株がもらえる新しい仕組み

カブアンドでんきは、電気料金の支払いに応じて、一般的なポイントの代わりに未公開株の引換券が付与される新しい形態の新電力サービスです。
まずは、次の4つのポイントについて確認しましょう。
- 運営会社の信頼性
- 株引換券の付与システム
- 証券口座の必要性
- ポイント還元との違い
それぞれの項目を詳しく解説します。
運営会社カブ&ピースとサービスの信頼性
カブアンドでんきは、株式会社カブ&ピースという企業が運営する新電力サービスです。
株式会社カブ&ピースは、ファッション系通販サイト「ZOZOTOWN」の創業者である前澤友作氏が2024年2月に設立した会社で、サービスを使った分だけ株がもらえる新事業「カブアンド」を展開しています。
カブアンドでは電気やガスのほか、生活インフラ関連サービスを取り扱っており、累計申込数は2025年4月時点で100万件を突破しました。
従来の電力会社とは異なり、投資の要素を取り入れた新しい形のサービスを提供している点が大きな特徴です。
なお、供給エリアは全国の主要な地域をカバーしていますが、沖縄電力エリアと離島は供給対象外となります。
参照元:「カブアンド」サービス累計申込数が100万件を突破! 総額1億円分の株をプレゼントする「株体験キャンペーン」を実施 – 株式会社カブ&ピース
最大の特徴:電気代の支払いで未公開株の引換券が付与される
カブアンドでんきの最大の魅力は、電気の利用料金に応じて、1%分の「株引換券」が付与される点です。
株引換券は、1枚あたり1円の価値を持つ電子チケットとして扱われ、実際の株価に応じて交換に必要な枚数が変動する仕組みになっています。
また、月額料金がかかる有料会員サービスの「KABU&プラス」に入会すると、株引換券の還元率が通常会員の2倍にアップします。

効率的に引換券を貯めたい方にとって魅力的な選択肢ですが、毎月の固定費が増える点には注意が必要です。
受け取った引換券は、所定の手続きを経ることで、株式会社カブ&ピースの未公開株式と交換することができます。
参照元:株引換券について – カブアンド
【重要】株引換券を実際の株にするには証券口座が必要?
カブアンドでんきを利用して「株引換券」を受け取る時点では、証券口座を開設する必要はありません。
普段の電気代を支払うだけで、マイページ上に自動的に引換券が貯まっていきます。
しかし、将来的に引換券を「実際の株式」に交換し、自分名義の資産として保有・売却する段階になれば、株を管理するための証券口座や所定の手続きが必須となります。
投資未経験の方にとっては、いざ上場して利益を出そうとした際に、口座開設などの手間が発生する可能性があることをあらかじめ理解しておきましょう。
ポイント還元との違い:値下がりリスクと税務上の扱いに注意
カブアンドでんきが付与する未公開株は、一般的なポイント還元(Tポイントや楽天ポイントなど)とは決定的に異なります。
ポイントは常に「1ポイント=1円」として価値が保証されていますが、未公開株は将来の業績次第で価値が大きく変動し、最悪の場合は価値がゼロになるリスクも含んでいます。
また、税務上の扱いにも注意が必要です。
引換券をもらった時点では原則非課税ですが、将来的に株が上場して売却して利益(譲渡益)が出た場合には、通常の株式投資と同様に税金がかかり、確定申告が必要になる可能性があります。
参照元:株式の売却をした方や配当等を受け取った方へ – 国税庁
【独自比較】カブアンドでんきの投資的期待値か確実な節約か
電力会社を選ぶ際、「将来の資産を増やす夢」を取るか、「毎月の生活費を確実に抑える現実」を取るかは、非常に重要な分岐点です。
実際に、投資的期待値か確実な節約のどちらを選べばよいかわからないことも多いでしょう。
- 未公開株の将来性に期待するなら「カブアンドでんき」
- 毎月の電気代を賢く節約したいなら「市場電力」がおすすめ
ここでは、上記の2つの項目について解説します。
| 比較項目 | カブアンドでんき (投資的期待値) |
節約ならコレ!
市場電力
(家計防衛)
|
|---|---|---|
| 最大のメリット | 将来の株価上昇に期待 | 電気の使い方の工夫次第で 大幅な節約が見込める |
| 料金体系の安定性 | 燃料費調整額の上限なし (高騰リスクあり) |
市場価格と連動 (変動リスクあり) |
| 還元されるもの | 未公開株の引換券 | 現金としての節約額 |
| 解約事務手数料 | 無料 (0円) | 3,300円(税込) |
未公開株の将来性に期待するなら「カブアンドでんき」
カブアンドでんきは、「現在の電気代を安くすること」よりも「将来のキャピタルゲイン(株式売却益)を得ること」に重きを置いた投資型サービスです。
株式会社カブ&ピースが将来上場し、株価が大きく跳ね上がれば、これまで支払ってきた電気代以上の大きなリターンを得られる「夢」があります。
前澤友作氏の事業手腕に期待し、未公開株という新しい資産形成のチャンスに魅力を感じる方であれば、電気代が大手電力会社と同等あるいは多少高くなったとしても、投資先の一つとして契約する価値を見出せるでしょう。
毎月の電気代を賢く節約したいなら「市場電力」がおすすめ
一方、不確実な投資よりも「毎月の固定費を着実に減らしたい」という堅実な方には、「市場電力」が圧倒的におすすめです。
市場電力は、30分ごとに電力量料金単価が変動する市場連動型のプランを提供しており、安い時間帯を狙って電気を使えば大幅な節約が見込めます。
公式サイトの料金シミュレーションを利用すれば、自身の世帯でどれだけ安くなるかの目安がすぐに確認できます。
また、市場電力は創業40年以上の歴史を持つ株式会社Qvouが運営しており、経営基盤の安定性という面でも安心して利用できるのが強みです。
【原因究明】カブアンドでんきは高い?電気代が倍になる3つの理由

一部のSNSなどでは「カブアンドでんきにしたら電気代が倍になった」といったネガティブな口コミが見られますが、電気代の高騰には次のような明確な理由があります。
- 燃料費調整額に上限がないため市場高騰のあおりを受けやすい
- 乗り換え前の電力会社独自の割安プランから変更してしまった
- オール電化住宅で一般向けプランを契約してしまった
料金が高騰する主な原因を論理的に解説します。
1.燃料費調整額に上限がないため市場高騰のあおりを受けやすい
カブアンドでんきの電気代が高くなる最大の原因は、「燃料費調整額に上限が設定されていないこと」です。
大手電力会社の「従量電灯(規制料金プラン)」には、燃料価格が異常に高騰した際に消費者を守るための上限額が法律で定められています。
しかし、カブアンドでんきのような新電力の自由料金プランには上限がないため、世界情勢の悪化などで燃料価格が高騰すると、そのコストがダイレクトに毎月の請求額に上乗せされてしまいます。
燃料費調整額の上限がないことが、「急に電気代が倍になった」と感じる最も大きな要因です。
参照元:燃料費調整制度について – 経済産業省 資源エネルギー庁
2.乗り換え前の電力会社独自の割安プランから変更してしまった
カブアンドでんきの基本料金や電力量料金の単価は、大手電力会社の標準プランとほぼ同等の設定です。
そのため、「元々かなり安いプラン」から乗り換えてしまった場合は、純粋な単価の差で高くなってしまいます。
たとえば、他社の格安新電力サービスを利用していたり、ガスとのセット割が適用されていたりした場合、カブアンドでんきに切り替えることでそれらの割引がなくなり、結果的に毎月の支払額が増加してしまいます。
株引換券の還元率(1%)よりも、単価の上がり幅の方が大きければ本末転倒になるため、事前の単価比較が必須です。
3.オール電化住宅で一般向けプランを契約してしまった
オール電化住宅にお住まいの方が、誤ってカブアンドでんきの「一般家庭向けプラン」を契約してしまうと、電気代が跳ね上がるリスクがあります。
オール電化住宅は、エコキュートなどを稼働させるため、料金単価が安く設定された「夜間電力」を大量に消費する前提で作られています。
しかし、一般向けプランは昼夜を問わず一律の単価であるため、夜間に大量の電気を使うと莫大な請求が発生する点に注意が必要です。
一般家庭向けプラン
- 日中の電気使用が多い家庭や、一般的なライフスタイルの方におすすめ。
- 大手電力会社の標準的なプランとほぼ同じ料金体系でわかりやすい。
オール電化向けプラン
- エコキュートなどを使用し、夜間に電気を多く使う家庭におすすめ。
- 大手電力会社のオール電化プランとほぼ同じ料金体系で乗り換えやすい。
2025年6月からはオール電化向けプランも提供開始されましたが、必ず自身の住宅環境に合ったプランを選択できているか、確認することが大切です。
【実際の評判】カブアンドでんき利用者の口コミ・評判

カブアンドでんきを実際に利用している方は、サービスについてどのように感じているのでしょうか。
インターネット上には、ユニークな仕組みに対する期待から、料金やサポートへの不満まで、さまざまな口コミが寄せられています。
ここでは、利用者のリアルな声に耳を傾け、カブアンドでんきのよい点と気になる点を具体的に紹介します。
カブアンドでんきのよい口コミ:株への期待感が高い
カブアンドでんきのよい口コミとして多く見られるのは、やはり「株がもらえる」というユニークな特典に対する期待感や満足の声です。
「毎月の株引換券が楽しみ」「何株に引き換えられるのかが楽しみ」といった意見が寄せられています。
また、一部の利用者からは「過去に契約していた電力会社と料金が変わらない」との声もありました。
エリアごとに料金設定は異なるものの、従来の電力会社と比べて料金は大きく変わらないと感じる方もいるようです。
カブアンドでんきの悪い口コミ:電気代の高騰やサポートへの不満
カブアンドでんきに対しては「電気代が倍になった」といったネガティブな口コミも存在します。
このような声が上がる背景の一つとして考えられることが、燃料費調整額の上昇です。
カブアンドでんきには燃料費調整単価に上限がないため、世界的な燃料価格の高騰がダイレクトに電気料金に反映されて、結果的に高額な請求につながることがあります。
また、引っ越しや家族構成の変化などで電気の使用量自体が増えた場合、純粋に電気料金の高さが気になってしまうケースもあるでしょう。
ほかにも、「電話がつながらずメールも応答がない」といったサポート体制に関する悪い評価もあるため、契約前にサポート体制の充実度を確認した方がよいといえます。
口コミのまとめ:ユニークな特典の裏にある高騰リスクに注意
カブアンドでんきの口コミを総合的に見ると、やはり「株がもらえる」というほかにない特典が最大の魅力であり、多くの利用者が期待を寄せていることがうかがえます。
ユニークな仕組みに価値を感じる方にとっては、満足度の高いサービスとなり得るでしょう。
しかし、電気料金は必ずしもすべての方が安くなるとは限らず、むしろ高くなるケースもある点に注意が必要です。
とくに、燃料費調整単価の上限設定がないことによる料金の高騰リスクや、特典である株の価値の不確実性を理解したうえで、慎重に契約を検討しましょう。
【メリット・デメリット】カブアンドでんきを契約する際の注意点

カブアンドでんきへの乗り換えを検討する際には、魅力的なメリットだけでなく、潜在的なデメリットや注意点も十分に理解しておくことが後悔しないためのポイントです。
とくに「株がもらえる」というほかにない特典は大きな魅力ですが、本当に自身にとってメリットとなるのか、慎重な判断が求められます。
ここでは、カブアンドでんきの主なメリットとデメリットを詳しく解説します。
- 電気代に応じて未公開株がもらえる唯一無二の特典がある。
- Webで最短5分で手続きが完了し、解約金も一切かからない。
- 将来的に株の価値が上がれば、電気代以上のリターンを得られる可能性がある。
- 燃料費調整額に上限がなく、市場価格高騰時に電気代が大幅に上がるリスクがある。
- もらえる株は未公開株であり、価値が変動し、すぐに換金できない可能性がある。
- 料金プランは大手電力会社とほぼ同じで、純粋な電気代の安さでは他社に劣る場合がある。
カブアンドでんきの主なメリット:資産形成のチャンス
カブアンドでんきの主なメリットは、次のとおりです。
- 電気の利用で未公開株式がもらえる
- 使い方次第で電気代が安くなる可能性がある
- 投資に関心のある方にとっては、新しい資産形成の機会になる
カブアンドでんきの最大のメリットは、運営会社である株式会社カブ&ピースの未公開株式が手に入るという、ほかに類を見ない特典です。
資産形成に関心のある方にとっては、非常に魅力的なポイントといえるでしょう。
また、申込時や解約時における手数料は一切かからず、電気の使い方によっては今の契約内容よりも電気代が安くなる可能性があります。
加えて、オンラインで簡単に契約手続きができるほか、契約中の電力会社の解約手続きや工事の立ち会いなどは不要な点もメリットの一つです。
カブアンドでんきの主なデメリット:株の価値変動リスク
独自の魅力があるカブアンドでんきには、次のようなデメリットがあります。
- 電気代が必ずしも安くなるとは限らず、高くなるケースもある
- 燃料費調整額に上限設定がない
- 株の価値は変動し、未公開株は売却や換金がすぐにできない可能性がある
カブアンドでんきを契約するうえで注意すべき点は、電気代が必ずしも安くなるとは限らないということです。
料金設定は地域の電力会社とほとんど変わりませんが、カブアンドでんきでは燃料費調整単価に上限が設けられていません。
そのため、万が一燃料価格が高騰すると、電気代も大幅に上昇するリスクがある点に注意が必要です。
また、特典として付与される株の価値は常に変動し、未公開株は上場するまでは売却が困難になる可能性がある点も考慮しなければなりません。
【必読】2027年12月までに上場しなかった場合の買取保証について
カブアンドでんきでもらえる未公開株には、「もし上場しなかったらただの紙切れになるのでは?」という懸念がつきまといます。
上記のリスクに対する対応策として、運営会社は上場できなかった場合の「買取方針」を発表しています。
具体的には、2027年12月31日までに株式会社カブ&ピースが上場できなかった場合、保有している株を同社が買い取るという内容です。
ただし、買い取り時の価格がいくらになるのか、また企業の経営状況によって買取が確約されるのかといった不確実性は残るため、絶対に損をしないという保証ではありません。
あくまで「投資」としての側面が強いことを理解して、慎重に契約する必要があります。
参照元:3年以内に上場できなかったら株を買い取ります! – KABU&
【料金比較】カブアンドでんきと大手電力や新電力のシミュレーション

カブアンドでんきの「株がもらえる」という特典は魅力的ですが、肝心の電気料金が他社と比較してお得なのかは、多くの方が気になるところでしょう。
電気は毎日使うものだからこそ、月々の負担は少しでも抑えたいものです。
ここでは、カブアンドでんきの料金シミュレーションの方法から大手電力会社やほかの新電力サービスとの比較、そして「株」の価値をどう評価するかという視点まで、多角的に料金について掘り下げていきます。
カブアンドでんきの料金プラン一覧とオール電化対応
カブアンドでんきが提供している基本的な電気料金プランは、次の3つです。
- 一般家庭向けプラン
- 6kVA以上プラン
- オール電化住宅向けのプラン
「一般家庭向けプラン」は、その名のとおり一般家庭におすすめのプランで、「6kVA以上プラン」は大型住居に適しています。
どちらも一般的な電力会社と同様に、契約アンペア数や電力使用量に応じて基本料金と電力量料金が設定されています。
また、これまでカブアンドでんきではオール電化住宅向けのプランは用意されていませんでしたが、多くの要望に応えるために2025年6月よりオール電化プランの提供がスタートしました。
これにより、オール電化住宅に住んでいる方もお得にカブアンドでんきを使用できる可能性があります。
具体的な料金単価は、自身が居住するエリアや選択するプランによって異なるため、公式サイトの料金ページを確認してみてください。
参照元:料金 – カブアンドでんき
世帯人数別の電気料金目安シミュレーション
カブアンドでんきの公式サイトでは、現在の契約アンペア数や使用電力量などをもとに、乗り換えた場合の電気代をシミュレーションすることが可能です。
シミュレーション機能をもとに算出した、各世帯別の料金の目安は次のとおりです。
| 世帯モデル | 契約アンペア数 | 月間使用量 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 単身世帯 | 30A | 200kWh | 5,798円 |
| 共働き夫婦 | 40A | 300kWh | 8,937円 |
| ファミリー世帯 | 50A | 450kWh | 14,030円 |
※2026年3月に東京電力エリアでの利用を想定したシミュレーション結果です。
シミュレーション結果はあくまで試算であり、実際の電気料金は燃料費調整額の変動などによって変わる可能性がある点に注意しましょう。
現在契約している電力会社の検針票や電気使用量がわかるものを用意して、シミュレーション機能の入力欄に情報を正確に入れることが大切です。
より正確な比較のためにも、複数の月のデータで試算してみることをおすすめします。
カブアンドでんきと東京電力など大手電力会社との料金比較
現在、東京電力や関西電力といった地域の大手電力会社と契約している方は、カブアンドでんきに乗り換えることで電気料金がどの程度変わるのか、具体的な比較が重要です。
一例として、カブアンドでんきの「一般家庭向けプラン」と、東京電力エナジーパートナーの「スタンダードS」の1か月あたりの電気料金を比較します。
| 電力会社名 | 1か月あたりの電気料金の目安 |
|---|---|
| カブアンドでんき (一般家庭向けプラン) | 約5,798円 |
| 東京電力エナジーパートナー (スタンダードS) | 約6,289円 |
※契約アンペア数を30A、1か月の電気使用量を200kWhと想定して、
カブアンドでんきの料金シミュレーションや、東京電力エナジーパートナーの各料金単価をもとに算出。
試算の結果、カブアンドでんきの方が料金を抑えやすいといえます。
ただし、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価などによって料金は大きく変動する点に注意しましょう。
確実な節約を優先するのであれば、純粋な電気料金の比較がより重要になるといえます。
参照元:カブアンドでんき
参照元:スタンダードプラン(関東) – 東京電力エナジーパートナー

カブアンドでんきと他の新電力サービスとの料金比較
2016年4月からスタートした電力自由化以降、多くの新電力会社が登場し、それぞれが特色ある料金プランやサービスを提供しています。
カブアンドでんきを検討する際には、最適な選択をおこなうためにほかの新電力サービスとの比較することも有効です。
ここでは、カブアンドでんきの「一般家庭向けプラン」と、料金体系が似ているオクトパスエナジーの「グリーンオクトパス」の料金を比較します。
| 電力会社名 | 1か月あたりの電気料金の目安 |
|---|---|
| カブアンドでんき (一般家庭向けプラン) | 約5,798円 |
| オクトパスエナジー (グリーンオクトパス) | 約5,523円 |
※東京電力エリアで契約アンペア数を30A、1か月の電気使用量を200kWhと想定して、
カブアンドでんきとオクトパスエナジー公式サイトの料金シミュレーションをもとに算出。
上記の結果では、オクトパスエナジーの方がやや料金を安く抑えやすいといえます。
最終的にカブアンドでんきを選ぶかどうかは、電気料金の差額と「株がもらえる」特典の価値をどう評価するかにかかっています。
将来的な株価上昇に期待するならカブアンドでんき、確実な節約を優先するならほかの新電力会社といった判断になるでしょう。
参照元:カブアンドでんき
参照元:オクトパスエナジー
【おすすめ3選】カブアンドでんきがあわないと感じた方への新電力
「株の価値変動や電気代の高騰リスクは避けたい」と考える方には、自身のライフスタイルにあわせて確実なメリットを得られる新電力会社がおすすめです。
とくにおすすめの新電力会社は、次の3つです。
- 市場電力
- のむシリカ電力
- お得電力
それぞれのサービスの特徴を詳しく解説します。
【市場電力】電気の使い方を工夫して節約を楽しみたい方へ
市場電力は、電気を使う時間帯を工夫して大幅な節約を追求したい方に特におすすめのサービスです。
一般的な電力プランとは異なり、日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に連動する仕組みを採用しています。
電源料金の計算に用いられるエリアプライス(市場価格)が、最安値の0.01円/kWhになる可能性があり、とくに太陽光発電が活発な「昼間」に電気を使う家庭ほど、電気代が安くなりやすい点が特徴です。

なお、市場電力も解約時の違約金は原則としてかかりませんが、事務手数料として3,300円(税込)が発生します。
供給エリアは全国(沖縄県・離島を除く)に対応しています。
【のむシリカ電力】特典と健康価値を重視する方へ
のむシリカ電力は、電気代の節約と同時に、美容や健康の価値も手に入れたい方に最適なサービスです。
大手電力会社よりも安く設定された料金体系に加え、最大の魅力は「電気料金に応じて霧島天然水『のむシリカ』がもらえる」という実物支給の特典です。
未公開株のような価値変動リスクはなく、契約時に必ず1箱プレゼントされるほか、毎年の契約更新時にも電気料金に応じた本数が無制限で提供されます。

累計販売本数1億本を突破した人気商品の販売元である株式会社Qvouが運営しており、毎日の生活インフラに「確実な健康価値」をプラスできる点が多くの支持を集めています。
お得電力:大手電力から乗り換えるだけで約3%安くなる確実な節約
お得電力は、「不確実な投資よりも、毎月の固定費を確実に減らしたい」と考える堅実な方に最適なサービスです。
最大の特徴は、全国の大手電力会社から乗り換えるのみで、基本料金と電力量料金ともに一律で約3%安くなるという明確な料金設定にあります。

株価や市場価格の変動に一喜一憂することなく、毎月確実に電気代を抑えられます。
公式サイトの「簡単5秒診断」を利用すれば、大手電力から切り替えた場合の削減額の目安が即座に比較可能です。
また、2025年時点で創業40年の歴史を持つ株式会社Qvouが運営しているため、新電力選びで重視すべき「企業の安定性・信頼性」も十分に担保されています。
【手続き】カブアンドでんきの申し込み方法と解約条件

カブアンドでんきへの乗り換えを決めた場合、契約手続きの流れや解約条件などは事前に十分に把握しておきたいポイントです。
ここでは、カブアンドでんきの申し込み方法のほか、契約期間や違約金の有無、支払い方法や請求のタイミングなどの詳細を解説します。
Webで完結するカブアンドでんきの簡単な申し込み手順
カブアンドでんきの申し込み手続きの流れは、次のとおりです。
- 検針票や現在契約中の電力会社のマイページ内の情報を用意する
- Webサイトから申し込む
- 供給開始予定日が記載されたメールを受け取る
まずは、電気の検針票や現在契約中の電力会社のマイページから、「お客様番号(契約番号)」と「供給地点特定番号」を用意しましょう。
次に、カブアンドでんきの公式サイトの申し込みページを開いて自宅エリアや契約中のプランを選択し、住所や氏名などの個人情報を入力しましょう。
申し込み後は供給開始予定日が記載されたメールが届き、実際に供給開始予定日を迎えたら利用開始です。
現在契約中の電力会社への解約手続きや、特別な電気工事などは不要で申し込めます。
もし自宅の電気メーターが旧式のものであれば、スマートメーターへの交換工事がおこなわれますが、原則として費用はかからず立ち会いも不要です。
カブアンドでんきの支払い方法と毎月の請求タイミング
カブアンドでんきでは、次の2つの支払い方法が選択可能です。
- クレジットカード
- 口座振替
利用できるクレジットカードは、本人認証サービス(3Dセキュア)に対応しているカードに限ります。
請求のタイミングは、クレジットカードは通知当月の20日、口座振替の場合は通知翌月の27日です。
たとえば、前月検針日が10月4日で当月検針日が11月3日の場合、クレジットカードは12月20日、口座振替は1月27日に請求がおこなわれます。
毎月の電気料金と電気使用量は、カブアンド内のログインページを開いてマイページにログインして、サービス一覧の「でんき」をタップして「利用料金」を開きましょう。

解約時の違約金や契約期間の縛りはある?
一部の電力会社では、契約期間内に解約すると違約金が発生する場合があります。
しかし、カブアンドでんきでは基本的に契約期間の定めがなく、解約時の手数料も一切かかりません。
そのため、万が一カブアンドでんきに不満がある場合は、すぐに他社に切り替えることが可能です。
現住所のまま他社に切り替える場合も、新しく契約する電力会社がカブアンドでんきの解約手続きをおこなうため、解約の手間がかかりません。
解約時の電気料金は、前回の検針日から解約日までの使用量における料金を、日割り計算で算出して請求されます。
【Q&A】カブアンドでんきに関するよくある質問

カブアンドでんきや新電力会社への乗り換えに関するよくある質問は、主に次の4つです。
- 電力会社の切り替えに初期費用や工事は必要ですか?
- 賃貸マンションやアパートでも電力会社を自由に選べますか?
- 新電力に切り替えると停電しやすくなるなどのリスクはありますか?
- 未上場企業の株引換券をもらった場合の税務上の扱いはどうなりますか?
それぞれの質問に詳しく回答します。
電力会社の切り替えに初期費用や工事は必要ですか?
電力会社を切り替える際は、基本的に工事は不要です。
自宅にスマートメーターと呼ばれる新しいタイプの電気メーターがすでに設置されていれば、工事なしでスムーズに切り替えが可能です。
また、切り替え手続きに伴う費用も、基本的には無料となります。
もしスマートメーターが未設置の場合は、電力会社が交換作業をおこないますが、原則として利用者が交換費用を負担することはありません。
心配な場合は、契約前に確認しておくとよいでしょう。
賃貸マンションやアパートでも電力会社を自由に選べますか?
賃貸マンションやアパートに住んでいる場合でも、原則として入居者自身が電力会社を自由に選んで契約することが可能です。
ただし、建物全体で電力会社と一括契約を結んでいる「高圧一括受電」の物件や、大家や管理会社が電力会社と契約している場合などは、個別に電力会社を切り替えることができません。
自身の住まいがどのケースに該当するかが不明な場合は、大家や管理会社に問い合わせてみることをおすすめします。
新電力に切り替えると停電しやすくなるなどのリスクはありますか?
新電力サービスに切り替えたからといって、電気の供給が不安定になったり、停電しやすくなったりすることは絶対にありません。
新電力会社が販売する電気であっても、各家庭に電気を届ける送配電網(電線など)は、これまでどおり地域の大手電力会社のインフラを使用します。
そのため、電気の品質や信頼性はまったく変わらず、災害時などの復旧対応も大手電力会社が平等におこないます。
未上場企業の株引換券をもらった場合の税務上の扱いはどうなりますか?
カブアンドでんきを利用して「株引換券」を受け取った時点では、一般的に税金(所得税)はかかりません。
しかし、将来的に引換券を実際の株式に交換し、上場後に売却して利益(譲渡益)が出た場合には、通常の株式投資と同様に「申告分離課税」の対象となり、確定申告が必要になる可能性が高いと考えられます。
株価が高騰して大きなリターンを得た場合は、同時に税金の支払い義務も発生することを覚えておきましょう。
詳細な税務上の判断については、管轄の税務署や税理士などの専門家への確認をおすすめします。
参照元:No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税) – 国税庁
【まとめ】カブアンドでんきの特徴を理解して最適な選択をしよう

カブアンドでんきは、電気代を支払うことで未公開株の引換券がもらえる、これまでにない新しい切り口のサービスです。
「将来の株価上昇」という投資的リターンに期待する方にとっては、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
一方で、燃料費調整額の上限がないことによる「料金高騰リスク」や、株自体の「価値が下がるリスク」が伴うことも事実です。
もし「不確実な投資よりも、現在の家計の負担を確実に減らしたい」と考える場合、電気の使い方の工夫で大幅な節約効果が期待できる「市場電力」が、とくに安心できる有力な選択肢となります。
自身のライフスタイルや「電気代に対する考え方(投資か、確実な節約か)」を今一度照らしあわせて、後悔のない最適な電力会社を選んでみてください。




