賃貸物件などで手軽に設置できる窓用エアコンですが、「電気代が高い」という評判から購入や使用を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
結論として、窓用エアコンの電気代は壁掛け式より高くなる傾向にありますが、使い方を工夫し、さらに電力プランの見直しを実施すると費用を抑えることは可能です。
本記事では、1時間、24時間つけっぱなしの場合の具体的な電気代シミュレーションから、今日から実践できる5つの節約術、そして効果的な電気料金プランの見直し方法までを詳しく解説します。
電気代への漠然とした不安を解消し、自身の状況にあった最適な選択をおこないたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【結論】窓用エアコンの電気代は壁掛けより高い傾向にある | ただし節約は可能!

窓用エアコンを検討する際、多くの方が気になるのが電気代ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、窓用エアコンの電気代は壁掛けタイプよりも高くなる傾向があります。
しかし、使い方や選び方を工夫すれば、電気代を抑えることは十分に可能です。
ここでは、具体的な電気代の目安から、安く抑えるためのポイントまで詳しく解説します。
1時間・1か月・つけっぱなしの電気代シミュレーション
1時間あたりの電気代は「消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)」で算出できます。
例として、消費電力が640Wのコロナのモデル(CWH-A1826R)を想定した場合、1時間、1か月、つけっぱなしの電気代は次のとおりです。
| 使用状況 | 電気代の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約19.8円 | – |
| 1か月(30日) | 約4,762円 | 1日8時間使用と仮定 |
| つけっぱなし | 約14,285円 | 30日間24時間運転を仮定 |
※実際の電気代を保証するものではありません。
消費電力が600Wのモデルの場合、電気料金単価を31円/kWhとすると、1時間あたりの電気代は約19.8円です。
上記の条件をもとに1日8時間、月30日使用すると、1か月の電気代は約4,762円となります。
もし24時間つけっぱなしにした場合は、1か月で約14,285円を超える計算になり、家計への影響も大きくなることがわかります。
自身の使い方にあわせて、まずは大まかな電気代の目安を把握することが重要です。
参照元:リララウインドエアコン 冷暖房兼用タイプ – コロナ
参照元:よくある質問 Q&A – 全国家庭電気製品公正取引協議会
壁掛けエアコンやスポットクーラーとの電気代を徹底比較
次の表は、窓用エアコンと壁掛けエアコン、スポットクーラーの電気代を比較したものです。
なお、窓用エアコンは先ほどと同じコロナのモデル、壁掛けエアコンはダイキンのモデル(AN226AES-W)、スポットクーラーはアイリスオーヤマのモデル(ICP-0302Y-W)を例にしています。
| 使用状況 | 窓用エアコン | 壁掛けエアコン | スポットクーラー |
|---|---|---|---|
| 想定消費電力 | 640W | 580W | 180W |
| 1時間 | 約19.8円 | 約18円 | 約5.6円 |
| 1か月 (30日1日8時間使用) | 約4,762円 | 約4,315円 | 約44.6円 |
| つけっぱなし (30日間24時間連続運転 | 約14,285円 | 約12,946円 | 約4,018円 |
※実際の電気代を保証するものではありません。
電気代を比較すると、モデルや使用状況などにもよりますが、壁掛けエアコンやスポットクーラーの方が安くなる可能性があります。
壁掛けエアコンの多くは、「インバーター制御」という室温に応じて運転を細かく調整し、無駄な電力消費を抑える効率的な機能を搭載しており、電気代を抑えやすい点が特徴です。
同じ畳数向けのモデルで比較した場合、年間で数千円から1万円以上の差額が出ることもあります。
ただし、窓用エアコンは本体価格が安く、設置工事も基本的に不要なため、初期費用を抑えられる点が大きなメリットです。
そのため、短期的な利用か長期的な利用かによって、トータルコストを比較検討することが賢明といえるでしょう。
参照元:リララウインドエアコン 冷暖房兼用タイプ – コロナ
参照元:仕様(スペック) – ダイキン
参照元:コンパクトクーラー ICP-0302Y-W ホワイト – アイリスオーヤマ
窓用エアコンの電気代が壁掛けより高くなる2つの理由
窓用エアコンの電気代が高くなる理由は、主に次の2つです。
- インバーター制御による自動調整機能が搭載されていない
- 室内機と室外機が一体化した構造になっている
壁掛けエアコンには室温と外気温に応じて出力を調整するインバーター制御が備わっており、設定温度に近づくと運転を抑えて消費電力を抑えられます。
一方、窓用エアコンの多くはこのような機能を持たず、同じ出力で運転し続けるため電力消費が増えやすいです。
また、室内機と室外機が一体になっている構造上の特性もあり、壁掛けエアコンの大きな室外機に比べると放熱が追いつきにくく、部屋を冷やすために余分に電力を使ってしまいます。
電気代が安い窓用エアコンの選び方のポイント
電気代を意識して窓用エアコンを選ぶ際は、いくつかのポイントを確認することが重要です。
まず、省エネ性能の指標となる「期間消費電力量」をチェックしましょう。
期間消費電力量の数値が小さいほど省エネ性能が高く、年間の電気代が安くなる目安となります。
また、部屋の広さである畳数にあった冷房能力のモデルを選ぶことも大切です。
必要以上に大きな能力の機種は無駄な電力を消費し、反対に小さすぎると部屋が冷えるまで時間がかかり、結果的に電気代が高くなる可能性があります。
最近では、人感センサーなどの便利な省エネ機能を搭載したメーカーの機種も登場しているため、ぜひ参考にしてみてください。
窓用エアコンを「こまめに消す」のと「つけっぱなし」はどちらが安い?

結論からお伝えすると、外出時間によってどちらがお得になるかは変わります。
一般的に、エアコンは電源を入れた直後の運転時にもっとも多くの電力を消費するため、短時間の外出であれば消さずに運転を続けた方がお得になりやすいです。
目安として、30分から1時間程度の外出であれば、つけっぱなしの方が電気代を抑えられるといわれています。
一方で、外出時間が長くなる場合は、こまめに消した方が節電につながる可能性があります。
窓用エアコンはインバーター制御を持たないモデルが多く、再起動時の電力消費が壁掛けエアコンより大きくなりやすいです。
そのため、短い外出を繰り返すような使い方をする方は、こまめに消すよりもつけっぱなしを意識してみてください。
自宅の窓用エアコンの電気代を調べる手順・計算式

自宅で使っている窓用エアコンの電気代は、消費電力と電気料金単価がわかれば自身で簡単に計算できます。
難しい知識は不要で、本体の表示と簡単な計算式さえ押さえれば十分です。
- エアコン本体の「消費電力(W)」を確認する
- 電気料金単価を基準に計算する
それぞれの手順を見ていきましょう。
1.エアコン本体の「消費電力(W)」を確認する
電気代を計算するには、まず消費電力(W)を確認する必要があります。
消費電力は、本体の側面や背面、または取扱説明書に記載されているためチェックしましょう。
「冷房時消費電力」や「定格消費電力」といった項目を探してみてください。
窓用エアコンは機種によって消費電力に差があり、対応畳数が大きいモデルほど数値も高くなる傾向があります。
一般的な窓用エアコンの消費電力は500W前後のものが多いですが、自宅での電気代を知りたい場合は必ず自身の機種の表示を確認しましょう。
表示が見当たらない場合は、メーカー名と型番をもとに各社公式サイトの製品情報ページで調べることもできます。
2.電気料金単価を基準に計算する
消費電力がわかったら、「消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)」の計算式を用いて実際の電気代を計算していきます。
電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWhを使うのが一般的です。
たとえば、消費電力500Wの窓用エアコンを1時間使った場合、「500÷1,000×1×31」で計算すると、1時間あたりの電気代は約15.5円になります。
契約している電力会社やプランによって実際の単価は異なるため、より正確に知りたい場合は検針票などに記載された単価で計算してみてください。
参照元:よくある質問 Q&A – 全国家庭電気製品公正取引協議会
【工事不要】窓用エアコンを設置する5つのメリット

窓用エアコンを設置することで、次のような5つのメリットが得られます。
- 面倒な設置工事が不要で自分で簡単に取り付けられる
- 壁に穴を開けられない賃貸物件やアパートでも設置できる
- 室外機を置くベランダやスペースがない部屋でも使える
- 壁掛けエアコンに比べて本体価格がリーズナブルで安く抑えられる
- 引越しや部屋移動の際に自分で取り外して持ち運びができる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
1.面倒な設置工事が不要で自分で簡単に取り付けられる
窓用エアコン最大の魅力は、専門業者による設置工事が不要な点です。
壁掛けエアコンは室内機と室外機を配管でつなぐ工事が必要ですが、窓用エアコンは室内機と室外機が一体になっているため、窓枠に取り付けるだけで使用できます。
工具を使った複雑な作業も少なく、説明書を見ながら自分で取り付けられる手軽さが魅力です。
業者の訪問日程を調整する必要がなく、購入した日から使い始められる点もうれしいポイントといえます。
引っ越しシーズンや繁忙期で工事の予約が取りにくい時期でも、すぐに冷房を使いたい方に向いています。
2.壁に穴を開けられない賃貸物件やアパートでも設置できる
壁掛けエアコンを設置するには、配管を通すための穴を壁に開ける工事が必要です。
しかし賃貸物件やアパートでは、原状回復の関係上、壁に穴を開けられないケースが多くあります。
窓用エアコンであれば、壁ではなく窓枠に取り付ける仕組みのため、壁を傷つける心配がありません。
退去時に取り外せば元の状態に戻せるため、賃貸契約の条件に縛られにくい点もメリットです。
「エアコンを設置したいけれど壁に穴を開ける許可が下りない」「退去時の原状回復費用が心配」という方でも、窓用エアコンであれば安心して導入を検討できます。
3.室外機を置くベランダやスペースがない部屋でも使える
壁掛けエアコンは室外機を設置するスペースが必須ですが、窓用エアコンは室外機が不要なため、ベランダがない部屋やスペースに余裕がない住宅でも導入できます。
ワンルームマンションや団地など、ベランダが狭い物件や共用スペースに室外機を置けない建物でも問題なく使用可能です。
室外機の設置場所を確保できないことを理由に、エアコンの導入を諦めていた方にとっては大きなメリットといえます。
室外機がないことで配管工事の手間も省けるため、設置場所の制約がある部屋でも手軽に冷暖房環境を整えられます。
4.壁掛けエアコンに比べて本体価格がリーズナブルで安く抑えられる
窓用エアコンは、本体価格の安さも大きな魅力です。
3万円~6万円程度の価格帯のモデルが多く、壁掛けエアコンと比べて初期費用を抑えられます。
さらに工事費がかからないため、購入時にかかる総額をより安く済ませられる点もポイントです。
壁掛けエアコンの場合、本体価格に加えて設置工事費が数千円〜数万円程度かかるケースが一般的ですが、窓用エアコンであれば工事費用がまるごと不要になります。
初めての一人暮らしや、コストを抑えてエアコンを導入したい方にとって、価格面でのハードルが低い点は大きな安心材料となるでしょう。
5.引っ越しや部屋移動の際に自分で取り外して持ち運びができる
窓用エアコンは、取り付けと同じように取り外しも自分でおこなえます。
配管工事が必要ないため、引っ越しやのタイミングで業者に依頼しなくても、自分のタイミングで取り外しが可能です。
壁掛けエアコンの場合、取り外しや再設置に専門業者の作業が必要で、工事費用も発生します。
窓用エアコンであれば、このような手間や追加費用をかけずに、新しい自宅でも同じ本体をそのまま使い続けられます。
転勤や進学などで頻繁に引っ越しをする方や、複数の部屋でエアコンを使い回したい方にとって、持ち運びのしやすさは大きなメリットといえるでしょう。
【やめた方がいい?】事前にチェックすべき窓用エアコンのデメリットと対策

さまざまなメリットがある窓用エアコンですが、次のようなデメリットがある点に注意が必要です。
- 壁掛けエアコンに比べて電気代が高くなりやすい
- 対応畳数(適用畳数)が狭く広いリビングなどには向かない
- 本体と室外機が一体化しているため運転音が少し大きい
- 窓が半開き状態になるため防犯の工夫が必要になる
- 隙間風や外気の熱が入りやすい
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
1.壁掛けエアコンに比べて電気代が高くなりやすい
窓用エアコンの最大のデメリットは、壁掛けエアコンに比べて電気代が高くなりやすい点です。
機種にもよりますが、窓用エアコンは壁掛けエアコンよりも消費電力が大きくなりやすく、1か月で数百円〜数千円ほどの電気代の差が出る可能性もあります。
窓用エアコンは、インバーター制御による自動調整機能がないモデルが多いことや、本体がコンパクトな分、熱を外に逃がす力が弱いことなどが主な原因です。
長時間使用する夏場ほど、差は積み重なって家計への負担になりやすいでしょう。
対策としては、設定温度を上げすぎず自動運転を活用したり、サーキュレーターを併用したりすることで、電気代の差をある程度縮められる可能性があります。
2.対応畳数(適用畳数)が狭く広いリビングなどには向かない
窓用エアコンの対応畳数の狭さも、デメリットの一つです。
家庭用の壁掛けエアコンは6~20畳以上まで幅広く対応しているのに対し、窓用エアコンの対応畳数は4~8畳程度にとどまっていることが多いといえます。
そのため、広いリビングやLDKのような空間では冷房能力が足りず、部屋全体を十分に冷やせない可能性があるでしょう。
無理に広い部屋で使用すると、設定温度に到達するまで稼働し続けることになり、結果的に電気代もかさみやすくなります。
寝室や子ども部屋など比較的コンパクトな空間に絞って導入したり、サーキュレーターで空気を循環させたりする方法が電気代を抑えるのに効果的です。
3.本体と室外機が一体化しているため運転音が少し大きい
窓用エアコンは、本体と室外機が一体化している構造上、コンプレッサーの振動やファンの音が直接室内に響きやすいです。
壁掛けエアコンのように室外機が屋外に分かれていないため、運転音が気になる方もいるでしょう。
近年のモデルでは静音設計が進んでいるものの、壁掛けエアコンと同等の静音性は期待できないことが多いです。
とくに寝室への設置を検討している場合は、運転音が睡眠の妨げにならないかを事前に確認しておくと安心といえます。
購入前に静音性を示すdB(デシベル)の数値を確認したり、防振マットを敷いて振動を抑えたりする方法がおすすめです。
4.窓が半開き状態になるため防犯の工夫が必要になる
窓用エアコンを設置すると、窓を完全に閉められない状態になります。
窓の施錠ができなくなるため、防犯面での対策が欠かせません。
とくに1階の部屋や人目につきにくい場所にある窓では、不審者に狙われるリスクが高まる可能性があります。
対策としては、補助錠を上下に取り付けたり、窓用エアコン本体と窓枠の隙間を防犯フィルムで塞いだりする方法が有効です。
設置する窓の周辺環境によっては、センサーライトの併用も検討するとより安心できるでしょう。
5.隙間風や外気の熱が入りやすい
窓用エアコンは窓に直接取り付ける構造のため、本体と窓枠の間にどうしても隙間が生まれやすくなります。
隙間から外の熱気が入り込むと、せっかく冷やした室内の温度が上昇し、エアコンが余計に稼働してしまう原因となる点に注意が必要です。
冬場であれば、同じ隙間から冷たい外気や隙間風が入り込み、暖房効率を下げてしまうこともあります。
そのため、本体と窓枠の間に専用の隙間テープや断熱パッキンを貼り、外気の侵入をある程度防ぎましょう。
設置時にしっかりと密閉できているか確認しておくことが大切です。
【実践編】今日からできる!窓用エアコンの電気代を安くする5つの節約術

窓用エアコンの電気代は、日々の使い方を少し工夫するのみで効果的に節約できます。
特別な道具がなくてもすぐに実践できるものばかりなため、ぜひ家庭で試してみてください。
- 設定温度を適切に保ち「自動運転」を活用する
- サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させる
- ドライ(除湿)・送風・暖房機能を賢く使い分ける
- カーテンや断熱シートで窓からの熱(直射日光)を防ぐ
- フィルターや吸込口を定期的に掃除して運転効率を維持する
ここでは、今日からはじめられる具体的な5つの節約術を詳しく解説します。
1. 設定温度を適切に保ち「自動運転」を活用する
窓用エアコンの電気代を節約する基本は、設定温度の管理です。
冷房時の設定温度を27℃から28℃に上げるのみで、年間で約820円もの電気代節約効果が期待できるといわれています。
体への負担を考慮すると、外の気温との差が5〜6℃程度になるように設定するのがおすすめです。
また、風量の設定は「自動運転」を活用しましょう。
自動運転は、室温を効率的に下げるために最適な風量へ自動で調整します。
手動で常に強風に設定しておくよりも無駄な電力消費を抑えられ、快適さと節電の両立が可能です。
2. サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させる
サーキュレーターや扇風機との併用は、非常に効果的な節約方法です。
冷たい空気は部屋の下の方に溜まる性質があるため、サーキュレーターなどで空気をかき混ぜ、室温を均一にすることで窓用エアコンの効率を大きく向上できます。
体感温度も下がるため、エアコンの設定温度を普段より1〜2℃高くしても快適に過ごせるでしょう。
サーキュレーターや扇風機の電気代はエアコンに比べてごくわずかです。
手間を加えることで、無理なく快適に電気代を節約できるでしょう。
3. ドライ(除湿)・送風・暖房機能を賢く使い分ける
エアコンの機能は、目的に応じて使い分けると無駄な電力消費を抑えられます。
暑さそのものが辛いときは冷房、ジメジメ感や湿気が気になるときはドライ(除湿)が向いています。
梅雨時など気温がそれほど高くない日は、冷房よりドライの方が体感温度を下げつつ消費電力を抑えやすいでしょう。
送風機能には温度調節の働きがなく、空気を循環させるだけの機能です。
そのため、冷房や暖房の運転前に併用すると、室内の空気が早く整い効率よく温度を調整できます。
暖房を使う際は、設定温度を上げすぎないことが節電のポイントです。
4. カーテンや断熱シートで窓からの熱(直射日光)を防ぐ
夏場に室温が上がる大きな原因は、窓から入り込む日差しです。
実は、室内に入ってくる熱の約7割が窓からといわれており、この熱を遮断することが冷房効率を高める鍵となります。
遮光や遮熱効果のあるカーテンを日中から閉めておくことで、直射日光を防ぎ、室温の上昇を抑えることが可能です。
さらに効果を高めたい場合は、窓に貼るタイプの断熱シートもおすすめです。
また、窓用エアコン設置時にできた窓枠との隙間を、市販の隙間テープで十分に塞ぐことも、冷気が逃げるのを防ぐ地道ながら重要な対策となります。
参照元:窓の断熱リフォームから、暮らしの脱炭素を始めよう – 環境省
5. フィルターや吸込口を定期的に掃除して運転効率を維持する
窓用エアコンのフィルター掃除は、手軽にできて効果の高い節約術です。
フィルターにホコリが溜まっていると、空気の通り道が塞がれることで、部屋を冷やすためにより多くのパワーが必要になります。
その結果、運転効率が低下し、無駄な電気代がかかります。
掃除の目安は2週間に1回程度で、フィルターを取り外してホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いするだけで構いません。
簡単なメンテナンスを定期的におこなうのみで、冷房効率が維持され、年間で見ると数千円単位の電気代節約につながる場合もあります。
節約術だけでは限界?電気代を根本から見直す最も効果的な方法

日々の節約術も大切ですが、電気代の削減に限界を感じることもあるでしょう。
とくに在宅時間が長いと、エアコンの使用時間を減らすのも難しいかもしれません。
そのような場合は、電力会社の切り替えがとくにおすすめです。
ここでは、電気代を根本から見直す最も効果的な方法について解説します。
電気代の料金内訳と家庭の節約努力の限界
毎月の電気代は、主に「基本料金」と、電気の使用量に応じて決まる「電力量料金」で構成されています。
本記事で紹介してきた節約術は、このうち「電力量」を減らすための努力です。
もちろん、無駄な電力消費を減らす努力は重要ですが、効果には限界があります。
とくに、リモートワークや猛暑などで在宅時間が長く、エアコンを長時間使わざるを得ない家庭では、これ以上使用量を減らすのは難しいと感じるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、料金の仕組みそのものを見直すという考え方です。
壁掛けに交換できない環境だからこそ「新電力への切り替え」がベストな理由
窓用エアコンを使っている方の多くは、賃貸物件やベランダのない部屋など、壁掛けエアコンに交換できない事情を抱えています。
設定温度の調整やフィルター掃除などの節約術には限界があり、それだけでは電気代を大きく下げにくいのが実情です。
そこでおすすめなのが、電力会社そのものを見直す方法です。
新電力に切り替えれば、今使っている窓用エアコンや生活スタイルを変えずに、電気料金の単価を下げられる可能性があります。
工事や設置環境に縛られない節約方法だからこそ、窓用エアコンを使い続ける方にとって現実的な選択肢といえるでしょう。
なぜ電力会社の切り替えが根本的な解決策になるのか
2016年の電力自由化によって、私たちは自身のライフスタイルにあった電力会社や料金プランを自由に選べるようになりました。
電力会社を切り替えることの最大のメリットは、電気料金の単価そのものを安くできる可能性がある点です。
これまでの節約術が電気の「使用量」を減らすアプローチだったのに対し、電力会社の切り替えは電気の「単価」を下げるアプローチといえます。
電気代の単価を下げることで、窓用エアコンの使用を我慢するといった無理な節約をせずとも、電気代全体の削減が期待できるのです。
失敗しない電力会社選びで確認すべき3つのポイント
電力会社選びで確認すべきポイントは、主に次の3つです。
- 料金体系がシンプルでわかりやすいか
- 今までと同じ品質の電気が使用できるか
- 手続きが簡単で余計な費用や縛りがないか
まず、複雑な条件がなく、料金体系がシンプルでわかりやすいサービスを選びましょう。
次に、切り替えても電気の品質が変わらず、停電が増える心配がないかという点も安心のために不可欠です。
加えて申し込み手続きが簡単で、工事費などの初期費用や契約期間の縛り、解約金などの余計な負担がないかも事前に確認しておくとよいでしょう。
上記3つのポイントを満たす電力会社を選ぶことが、安心して電気代を節約するための秘訣となります。
窓用エアコンの電気代を賢く抑えるおすすめの電力会社3選

窓用エアコンの電気代を賢く抑えるには、次のような新電力会社への乗り換えがおすすめです。
- オクトパスエナジー:今の使い方を変えずに電気代を抑えたい方へ
- 市場電力:電気を使う時間帯を工夫してさらに安くしたい方へ
- ドコモでんき:dポイントを貯めてトータルでお得にしたい方へ
それぞれの電力会社の特徴や魅力を詳しく見ていきましょう。
1.オクトパスエナジー:今の使い方を変えずに電気代を抑えたい方へ
オクトパスエナジーは、複数のプランから自身にあった選び方ができる新電力です。
代表的な「グリーンオクトパス」は、実質再生可能エネルギー100%の電気を扱いながら、大手電力会社に比べて割安な料金設定になっています。
また、基本料金や燃料費調整額がかからない「シンプルオクトパス」を選べば、窓用エアコンの使用頻度が高い夏場でも、料金の急な変動を気にせず使い続けられます。

ほかにも、電気自動車を持つ方向けの「EVオクトパス」など、ライフスタイルにあわせたプランが充実している点も魅力です。
オクトパスエナジーであれば、窓用エアコンの使い方や設置環境を変えることなく、契約を切り替えるのみで電気代を抑えられる可能性がある手軽さもおすすめのポイントです。
2.市場電力:電気を使う時間帯を工夫してさらに安くしたい方へ
市場電力は、電力市場の市場価格の変動に連動して料金が決まる「市場連動型プラン」を提供する新電力です。
電源料金の計算に用いるエリアプライスの最安値が0.01円/kWhになる場合があるため、時間帯によっては電気代を大きく抑えられる可能性があります。

とくに太陽光発電による電力供給が増える昼間など、価格が安くなりやすい時間帯にあわせて窓用エアコンを使うことで、固定単価のプランよりも節約できる場合がある点が大きなメリットです。
市場電力は、ゲーム感覚で楽しみながら電気の使い方を工夫できる方にとって、大幅な節約が期待できる有力な選択肢といえます。
気になる方は、公式サイトの料金シミュレーションで自宅の条件に当てはめて確認してみてください。
3.ドコモでんき:dポイントを貯めてトータルでお得にしたい方へ
ドコモでんきの最大の魅力は、電気代の支払いそのものを「ポイントを貯める楽しみ」に変えられる点です。
毎月の電気代に応じてdポイントが還元されるため、窓用エアコンをよく使う夏や冬は、自然と貯まるポイントも増えていきます。

貯まったポイントは、コンビニや飲食店などdポイント加盟店での支払いに使えるほか、ドコモのスマホ料金にも充当できます。
電気代を払うのみでほかの出費にも還元が回ってくるため、家計全体で見たときの満足度につながりやすいでしょう。
普段からdポイントを貯めながら生活している方や、ドコモのスマホを利用している方であれば、電気とスマホをまとめて管理できる手軽さも魅力の一つです。
窓用エアコンの電気代に関するよくある質問

最後に、窓用エアコンの電気代や使い方に関して、多くの方が抱く疑問に回答します。
- 暖房・ドライ・送風を使うと電気代はもっと高くなる?
- 古い窓用エアコンでも節約や電力会社の切り替えは有効?
- コロナやハイアールなどメーカーや型番で電気代は大きく変わる?
- ゴキブリなどの虫が隙間から入ることはある?
- 冬の間や使わない時期は取り外した方がよい?
- 窓用エアコンとスポットクーラーはどちらが効果的?
- ウインドエアコンやウィンドウクーラーと窓用エアコンの違いは?
より安心して窓用エアコンを利用するための参考にしてみてください。
暖房・ドライ・送風を使うと電気代はもっと高くなる?
機能によって、電気代は大きく変わる点に気をつけましょう。
消費電力を比較すると、再熱除湿がもっとも高く、次いで冷房、そして弱冷房除湿やハイブリッド除湿が抑えめと言われています。
暖房は、外気温との差が大きいほど電力を多く使う傾向があります。
送風機能には温度調節の働きがなく、冷暖房に比べて消費電力は少なめです。
ただし、送風のみでは室温を下げられないため、用途に応じた使い分けが大切です。
古い窓用エアコンでも節約や電力会社の切り替えは有効?
古い窓用エアコンを使用している場合でも、節約術や電力会社の切り替えは有効です。
むしろ、古い機種は最新機種に比べて省エネ性能が低い傾向があるため、本記事で紹介したフィルター掃除やカーテンの活用といった節約術の実施がより重要となります。
また、電力会社の切り替えによる電気単価の引き下げは、機種の新旧にかかわらず効果を発揮します。
消費電力が大きい古い機種ほど、単価が下がることによる電気代の削減額が大きくなる可能性もあり、メリットを実感しやすいと考えられます。

コロナやハイアールなどのメーカーや型番で電気代は大きく変わる?
メーカー間で電気代に大きな差はないとされており、選ぶ際は機能面の違いで比較するのがおすすめです。
ただし、同じメーカーでも型番によって消費電力は異なります。
消費電力の大きい上位モデルほど冷房能力は高くなりますが、その分電気代もかかりやすい傾向があります。
購入時は畳数のみならず、消費電力量の表示も確認しておくと安心です。
ゴキブリなどの虫が隙間から入ることはある?
窓用エアコンの設置で、虫の侵入を心配される方は少なくありません。
構造上、どうしても窓と本体の間に隙間ができるため、侵入のリスクをゼロにすることは難しいのが現状です。
最も効果的な対策は、設置の際に付属のパッキンや市販の隙間テープ、パテなどを使用して、考えられる隙間を十分に塞ぐことです。
また、エアコン内部で発生した水を排出するためのドレンホースの出口から虫が侵入するケースもあります。
対策として、ホースの先端に防虫キャップを取り付けるのも有効な方法といえるでしょう。
冬の間や使わない時期は取り外した方がよい?
冷房専用タイプの窓用エアコンであれば、使わない期間は取り外しておくのがおすすめです。
窓が常に半開き状態になるため、防犯面や隙間風の観点からも、シーズンオフは取り外した方が安心して過ごせるでしょう。
一方で、冷暖房兼用タイプであれば、冬も暖房として使えるためそのまま設置しておいても問題ありません。
取り外す際は、本体の汚れやフィルターのホコリを掃除してから保管すると、次のシーズンも気持ちよく使えます。
窓用エアコンとスポットクーラーはどちらが効果的?
電気代を抑えたい場合は、スポットクーラーの方が安く済む傾向にあります。
一方で、窓用エアコンは部屋全体をムラなく冷やせるため、冷却効率の面では窓用エアコンがおすすめと言えるでしょう。
スポットクーラーはキャスター付きで部屋を選ばず移動できるうえに、窓がない部屋でも使えるのが大きなメリットです。
ピンポイントで涼みたい場合や、設置場所に制限がある場合に向いています。
部屋全体をしっかりと冷やしたいなら窓用エアコン、電気代を抑えながら特定の場所のみを冷やしたいならスポットクーラーがおすすめです。
ウインドエアコンやウィンドウクーラーと窓用エアコンの違いは?
ウィンドエアコンやウィンドウクーラーは、窓用エアコンの別名です。
商品やメーカーによって呼び方が異なるのみで、構造や機能に大きな違いはありません。
窓に直接取り付けて使う一体型のエアコンという点は、どの呼び方でも共通しています。
購入時は、どの名称のエアコンを購入しても性能に違いはないと考えてよいでしょう。
まとめ:窓用エアコンの電気代は賢く節約しよう

窓用エアコンの電気代は、日々の工夫で抑えることも重要ですが、最も効果的なのは電気料金の単価そのものを下げることです。
電力会社の切り替えによって、電気の使い方を変えることなく、無理なく電気代を削減できる可能性があります。
まずは紹介した節約術を試しながら、根本的なコスト削減のために「オクトパスエナジー」や「市場電力」のような、シンプルでわかりやすい電力会社への切り替えを検討してみてください。
<参考>
市場電力





