毎月の電気代を見直すことは、家計の節約において重要なポイントです。
しかし、多くの情報があふれる中で、今契約している大手電力会社は他と比べて高いのか、また新電力は本当に安くて安心なのか、といった疑問を持つ方も少なくありません。
結論、大手電力会社間でも料金には大きな差があり、信頼できる新電力へ乗り換えることで電気代が安くなる可能性は十分にあります。
本記事では、大手電力会社10社の料金をランキングや世帯人数別に徹底比較し、新電力のメリット・デメリットから失敗しない選び方のポイントまで詳しく解説します。
自身の状況に合った最適な電力会社を見つけるために、ぜひ最後まで参考にしてください。
【結論】大手電力会社10社の電気料金をランキングで比較

毎月の電気代を見直すにあたり、まずは自身が契約している大手電力会社の料金が、全国的に見てどのような水準にあるのかを把握することが重要です。
この章では、大手電力会社10社の料金について、次の3つの視点から解説します。
- 大手電力会社10社の料金比較一覧表
- 【世帯人数別】電気代シミュレーション
- 住まいのエリアの電力会社は高い?安い?地域別料金マップ
ここからは、各項目について詳しく解説します。
大手電力会社10社の料金比較一覧表
日本の大手電力会社とは、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の10社のことです。
これらの電力会社は、それぞれ供給エリアが決まっており、料金体系も異なります。
次に、各社の代表的な料金プランである「従量電灯Bプラン」の基本料金と電力量料金単価を一覧表にまとめました。
大手電力会社10社 料金比較一覧表
電力会社 | 基本料金 (30A相当) | 電力量料金 (1kWhあたり) |
---|---|---|
北海道電力 | 1,207.80円 | ・最初の120kWhまで:35.35円 ・120kWh超過280kWhまで:41.64円 ・280kWh超過:45.36円 |
東北電力 | 1,108.80円 | ・最初の120kWhまで:29.62円 ・120kWh超過300kWhまで:36.37円 ・300kWh超過:40.32円 |
東京電力 | 935.25円 | ・最初の120kWhまで:29.80円 ・120kWh超過300kWhまで:36.40円 ・300kWh超過:40.49円 |
中部電力 | 963.42円 | ・最初の120kWhまで:21.20円 ・120kWh超過300kWhまで:25.67円 ・300kWh超過:28.62円 |
北陸電力 | 907.50円 | ・最初の120kWhまで:30.86円 ・120kWh超過300kWhまで:34.75円 ・300kWh超過:36.46円 |
関西電力 | 1,341.63円 | ・最初の120kWhまで:17.81円 ・120kWh超過300kWhまで:21.02円 ・300kWh超過:23.52円 |
中国電力 | 1,343.91円 | ・最初の120kWhまで:30.06円 ・120kWh超過300kWhまで:36.15円 ・300kWh超過:38.02円 |
四国電力 | 1,191.30円 | ・最初の120kWhまで:27.25円 ・120kWh超過300kWhまで:32.78円 ・300kWh超過:35.70円 |
九州電力 | 948.72円 | ・最初の120kWhまで:18.37円 ・120kWh超過300kWhまで:23.97円 ・300kWh超過:26.97円 |
沖縄電力 | 最低料金:643.05円 (〜10kWhまで) | ・10kWh超過120kWhまで:40.20円 ・120kWh超過300kWhまで:45.74円 ・300kWh超過:47.72円 |
※2025年8月時点の料金プランです。燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。
※各電力会社の公式サイトを情報源としています。
住んでいるエリアの電力会社と他のエリアの料金を比較することで、料金水準の大まかな違いを把握できるでしょう。
【世帯人数別】電気代シミュレーション
料金単価のみでは、実際の電気代がいくらになるかイメージしにくい方もいるでしょう。
そこで、「一人暮らし」と「二人以上世帯」の具体的なモデルケースを設定し、大手電力会社10社それぞれの電気代を試算しました。
自身の世帯人数に近いモデルを参考に、毎月の電気代がどのくらいになるかを確認してください。
電力会社 | 1人世帯 (30A、200kWh) | 2~3人世帯 (40A、350kWh) | 4~6人世帯 (50A、600kWh) |
---|---|---|---|
北海道電力 | 8,781円 | 15,690円 | 27,432円 |
東北電力 | 7,572円 | 13,595円 | 24,045円 |
東京電力 | 7,423円 | 13,399円 | 23,833円 |
中部電力 | 5,561円 | 9,880円 | 17,356円 |
北陸電力 | 7,390円 | 12,991円 | 22,408円 |
関西電力 | 4,693円 | 8,683円 | 15,831円 |
中国電力 | 7,843円 | 13,807円 | 23,760円 |
四国電力 | 7,083円 | 12,543円 | 21,865円 |
九州電力 | 5,070円 | 9,132円 | 16,191円 |
沖縄電力 | 8,724円 | 15,684円 | 27,614円 |
※燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。
※各電力会社の公式サイトを情報源としています。
このように、同じ電力使用量でも、契約する電力会社によって毎月の電気代に大きな差が出ることがわかります。
お住まいのエリアの電力会社は高い?安い?地域別料金マップ
大手電力会社10社の料金水準の目安を、次の表にわかりやすくまとめました。
自身のエリアが全国的に見てどの水準にあるのか、直感的に把握できます。
料金水準の目安 | 該当する電力会社エリア |
---|---|
高めのエリア | ・北海道電力 ・沖縄電力 ・中国電力 |
平均的なエリア | ・東北電力 ・東京電力 ・北陸電力 ・四国電力 |
安めのエリア | ・中部電力 ・関西電力 ・九州電力 |
上記の表を見ると、特定のエリアの電気料金が他のエリアに比べて高い傾向にあることがうかがえます。
なぜこのような地域差が生まれるのかについては、次の章で詳しく解説します。
なぜ?大手電力会社の料金に差がある理由と今後の見通し

大手電力会社の料金比較を通じて、地域によって電気代に差があることを理解できた方も多いでしょう。
ここでは、その背景にある理由や、最新の料金動向について解説します。
- なぜ地域によって電気料金が違うのか
- 最新の電気料金の値上げ・値下げ情報
- 【2025年夏】政府の電気代補助はいつまで?
それぞれの内容を具体的に解説します。
なぜ地域によって電気料金が違うのか
電気料金に地域差が生まれる主な理由は、発電方法の構成比や燃料の輸送コスト、送電網の維持費などがエリアごとに異なるためです。
そもそも電気料金は、主に4つの要素で構成されています。
毎月定額の「基本料金」、使用した分のみかかる「電力量料金」、燃料価格の変動を調整する「燃料費調整額」、そして再生可能エネルギーの普及を支える「再生可能エネルギー発電促進賦課金」です。
この中でも、発電所の建設や維持コストなどが含まれる基本料金・電力量料金や、燃料費調整額が地域差の主な要因となっています。
そのため、火力発電の割合が高いエリアや、燃料の輸送にコストがかかるエリアでは、電気料金が高くなる傾向が見られます。
最新の電気料金の値上げ・値下げ情報
電気料金は、世界的な燃料価格の変動や為替レートの影響を大きく受けます。
近年、国際情勢の不安定化などを背景に燃料価格が高騰し、多くの大手電力会社で電気料金の値上げがおこなわれました。
2025年に入ってからは、燃料価格が少し落ち着きを見せているため、一部の電力会社では値下げの動きも見られます。
しかし、今後も燃料価格や為替の動向次第で電気料金が変動する可能性は十分に考えられます。
家計への影響を抑えるためには、定期的に料金プランを見直すことが重要といえるでしょう。
【2025年夏】政府の電気代補助はいつまで?
政府は、物価高騰による家計の負担を軽減するため、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」をおこなっています。
2025年夏は、7月使用分、8月使用分、9月使用分の3か月について電気料金の支援が実施される予定です。
項目 | 対象 | 2025年7月 使用分 | 2025年8月 使用分 | 2025年9月 使用分 |
---|---|---|---|---|
電気代 | 低圧 (一般家庭や企業) | 2.0円/1kWh | 2.4円/1kWh | 2.0円/1kWh |
高圧 (企業など) | 1.0円/1kWh | 1.2円/1kWh | 1.0円/1kWh | |
ガス代 | 一般家庭 | 8.0円/1㎥ | 10.0円/1㎥ | 8.0円/1㎥ |
企業 | 8.0円/1㎥ | 10.0円/1㎥ | 8.0円/1㎥ |
しかし、2025年10月以降の支援は未定であり、終了すればその分だけ電気代の負担が増える可能性があります。
そのため、補助金に頼るのみでなく、自身の契約プランそのものを見直し、根本的な電気代の節約に取り組むことが大切です。
【新電力との比較】本当に安くなる?乗り換えのメリット・デメリット

大手電力会社の料金について理解を深めたところで、次なる選択肢として「新電力」が挙げられます。
ここでは、新電力に乗り換えるメリットやデメリット、そして多くの方が不安に感じる点について解説します。
- 新電力が大手電力より安い理由
- 新電力に乗り換えるメリット
- 新電力のデメリットと倒産した場合の対処法
詳しく解説します。
新電力が大手電力より安い理由
新電力が大手電力会社よりも安い料金を提供できる主な理由は、そのビジネスモデルにあります。
新電力の多くは、自社で大規模な発電所や送電網を持っていません。
既存の大手電力会社の送電網を利用し、電気の供給に必要な設備投資や人件費を抑えることで、その分を電気料金の安さに還元しているのです。
また、顧客ターゲットを特定の層に絞るなど、効率的な事業運営をおこなうことでコストを削減している点も、料金の安さにつながっています。
新電力に乗り換えるメリット
新電力に乗り換える最大のメリットは、月々の電気代が安くなる可能性が高いことです。
資源エネルギー庁によると、2025年8月時点で776社の事業者が登録されており、各社が多様な料金プランを提供しています。
たとえば、ガスとのセット契約で割引が適用されるプランや、特定のポイントが貯まるプラン、ユニークな特典が付いたプランなど、選択肢は豊富です。
自身のライフスタイルに合ったプランを自由に選べる点は、新電力の大きな魅力といえるでしょう。
参照:登録小売電気事業者一覧|電気事業制度の概要|資源エネルギー庁
新電力のデメリットと倒産した場合の対処法
新電力への乗り換えで多くの方が懸念するのが、事業撤退や倒産のリスクではないでしょうか。
実際に、電力市場の競争激化などにより、事業を撤退する新電力も存在します。
しかし、万が一契約中の新電力が倒産しても、電気が突然止まることはありません。
住んでいる地域の大手電力会社が一時的に電気を供給する「最終保障供給」というセーフティーネットの仕組みがあるため、安心して利用できます。
最終保障供給とは、どの電力会社とも契約がない状態の利用者に、地域の電力会社が電気を供給することを保証する制度です。
過度に不安になる必要はありませんが、リスクを理解したうえで電力会社を選ぶことが大切です。
失敗しない新電力の選び方 2つのポイント

新電力には多くの選択肢がありますが、どの会社を選べばよいか迷ってしまう方もいるでしょう。
そこで、新電力への乗り換えで失敗しないための、とくに重要な2つのポイントを紹介します。
ポイント1:料金プランがシンプルでわかりやすいか
新電力の中には、ガスとのセット割やポイント還元など、魅力的なプランが数多く存在します。
しかし一方、割引の適用条件が複雑であったり、特定のライフスタイルの場合にしかメリットが出なかったりする、わかりにくいプランも少なくありません。
とくに、はじめて新電力への乗り換えを検討する方は、現在の大手電力会社の料金体系に近い、シンプルでメリットがわかりやすいプランがおすすめです。
複雑な計算をしなくても、切り替えるのみで安くなるプランであれば、安心して契約できるでしょう。
ポイント2:運営会社に信頼性や実績があるか
電気は毎日の生活に欠かせない重要なインフラです。
そのため、料金の安さのみでなく、電力を供給する運営会社の信頼性や安定性も、非常に重要な選択基準となります。
会社の設立年やこれまでの事業歴の長さ、また、電力事業以外の分野でどのような実績があるかを確認することも、その会社の信頼性を測る一つの指標になるでしょう。
たとえば、株式会社Qvouのように創業から40年以上の歴史を持つ企業が運営する電力サービスは、安心感が高い選択肢の一つと考えられます。
【結論】大手電力からの乗り換えなら「お得電力」がおすすめ
ここまで解説した「シンプルな料金プラン」と「運営会社の信頼性」という2つのポイントを満たす電力会社として、とくにおすすめしたいのが「お得電力」です。
ここでは、「お得電力」の具体的な魅力について、以下の3つの観点から紹介します。
- 「お得電力」の仕組み:大手電力から乗り換えるだけで安くなる
- どのくらい安くなる?世帯人数別の年間節約額シミュレーション
- 運営会社は創業39年の株式会社Qvouだから安心
それぞれの特長について、詳しく解説します。
「お得電力」の仕組み:大手電力から乗り換えるだけで安くなる
「お得電力」とは、居住地域の大手電力会社が提供するプランとほぼ同じ内容のまま、月々の電気料金が安くなるシンプルなサービスのことです。
利用者は複雑な料金プランを比較検討する必要がなく、現在契約中の大手電力会社から「お得電力」に切り替えるのみで、電気代の節約が期待できます。
なぜ大手電力より安くできるかというと、「お得電力」はターゲット顧客を絞った運営や、運営会社が持つ太陽光発電事業との連携によって、コストを抑えて電気を供給できる仕組みだからです。
この手軽さが、「お得電力」の最大の魅力といえるでしょう。
どのくらい安くなる?世帯人数別の年間節約額目安
実際に「お得電力」に乗り換えると、どのくらい電気代が安くなるのでしょうか。
公式サイトでは、世帯人数に応じた具体的な節約額の目安が公開されています。
たとえば、東京電力エリアの場合、次のような節約額が試算されています。
世帯人数 | 年間削減額(約) | 5年間削減額(約) |
---|---|---|
1人世帯 | 2,665円 | 13,324円 |
2〜3人世帯 | 4,811円 | 24,055円 |
4〜6人世帯 | 8,553円 | 42,766円 |
出典:東京お得電力 公式サイト
このように、乗り換えるのみで年間の電気代を数千円以上削減できる可能性があります。
運営会社は創業40年の株式会社Qvouだから安心
「お得電力」を運営する株式会社Qvouは、創業40年以上の歴史を持つ総合企業です。
長年の実績に加えて、太陽光発電事業では1,400件以上の施工実績を誇り、ミネラルウォーターの「のむシリカ」は累計1億本を突破するなど、多岐にわたる事業で成功を収めています。
電力という重要なインフラを任せるうえで、このような企業としての安定性と信頼性は、大きな安心材料となるでしょう。
新電力への乗り換えに少しでも不安を感じる方にこそ、「お得電力」は適した選択肢です。
自身の電気代がどれだけ安くなるか、まずは公式サイトで確認してください。
電力会社の乗り換えは最短5分!簡単3ステップで完了

電力会社の乗り換えは、手続きが面倒だと感じている方もいるかもしれません。
しかし、「お得電力」への切り替えは、非常に簡単な3つのステップで完了します。
STEP1:申し込みフォームの入力
まず、公式サイトの申し込みフォームに必要な情報を入力します。
お手元に電気の検針票を用意しておくと、記載されている「供給地点特定番号」や「お客さま番号」などを転記するだけで済むため、スムーズです。
Webからの申し込みは、最短5分程度で完了します。
もし検針票が見当たらない場合でも、現在契約中の電力会社に問い合わせれば、必要な情報を教えてもらえます。
STEP2:手続き完了メールの確認
申し込みが完了すると、あとは「お得電力」側で切り替えの手続きが進められます。
現在契約している電力会社への解約連絡なども代行してくれるため、自身で何か特別な手続きをする必要は一切ありません。
後日、手続き完了のメールが届けば、あとは利用開始を待つだけです。
STEP3:利用開始
手続き完了後、定められた日から「お得電力」の利用がスタートします。
切り替えにあたって、特別な工事や費用は発生しません。
現在使っている電気機器も、そのまま継続して利用できます。
このように、手間や費用をかけることなく、簡単に電気会社を乗り換えることが可能です。
大手電力会社・新電力の比較に関するQ&A

最後に、大手電力会社や新電力に関して、多くの方が抱く疑問に回答します。
賃貸住宅でも電力会社の切り替えはできますか?
賃貸住宅に住んでいる場合でも、電力会社の切り替えは可能です。
原則として、電力会社との契約名義が自身になっていれば、物件が持ち家か賃貸かを問わず、電力会社を自由に選択できます。
ただし、建物全体で電力会社と一括契約している高圧一括受電のマンションなど、一部の物件では個別に切り替えができない場合があります。
不明な場合は、事前に物件の管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。
乗り換えたら本当に電気の質は変わらない?
電力会社を乗り換えても、電気の品質や安定供給はこれまでと全く変わりません。
なぜなら、どの電力会社と契約しても、電気は各地域の大手電力会社が管理する同じ送配電網を通って家庭に届けられるからです。
たとえば、東京電力エリアに住んでいる方が新電力に切り替えても、電線や電柱はこれまで通り東京電力パワーグリッドのものを利用します。
そのため、新電力に切り替えても停電が増えたり、電気が不安定になったりする心配は一切ありません。
まとめ

本記事では、大手電力会社10社の料金比較と、新電力への乗り換えで失敗しないためのポイントについて解説しました。
大手電力会社間でも料金には大きな地域差があり、現在の電気代に不満がある場合、新電力への乗り換えは有効な節約手段です。
その際は、料金の安さのみでなく、プランのわかりやすさや運営会社の信頼性といった視点を持つことが重要といえるでしょう。
電力会社選びで迷った際は、当サイトで解説した比較ポイントを参考に、自身のライフスタイルに合った最適な選択をしてください。
とくに、大手電力会社からの乗り換えを手軽に、そして安心して進めたい方は、サービス名「お得電力」で検索し、公式サイトでより詳しい情報を確認することをおすすめします。
<参考>
お得電力