九州電力エリアに住んでおり、「電気代がまた上がるのか」「いつから、どれくらい値上げになるのか知っておきたい」といった不安や疑問を抱いている方も多いでしょう。
電気料金の値上げは家計に直結する大きな問題のため、その理由や今後の見通し、そして具体的な対策を把握しておくことが重要です。
本記事では、九州電力の値上げの具体的な内容から、家庭でできる最も効果的な対策までをわかりやすく解説します。
九州電力の最新の値上げ情報が知りたい方、電気代を少しでも抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】2025年、九州電力の電気料金は値上げ済み

直近(2025年10月)では、九州電力は2025年4月に電気料金の見直しを実施しています。
本章のポイント
- 値上げの実施時期
- 世帯人数別で見る料金への影響シミュレーション
- 他の大手電力会社との料金比較
- 政府の補助金による料金値引きについて
ここでは、値上げの具体的な内容と、政府の補助金について詳しく解説します。
2025年の電気料金改定はいつから適用された?
現時点(2025年10月)で九州電力の値上げは、2025年4月に実施されたものが最後です。
この値上げでは、法人向け(高圧)と一般家庭向け(低圧)の両方の電気料金が見直されました。
| 対象プラン | 詳細 | |
|---|---|---|
| 低圧(一般家庭) | 季時別電灯、時間帯別電灯、ピークシフト電灯、高負荷率型電灯プラン、低圧季時別電力プラン、深夜電力A、深夜電力B、第2深夜電力、低圧蓄熱調整契約 | 電力量料金の見直し |
| 高圧(企業など) | 業務用季時別電力A、業務用季時別電力AーⅠ、産業用季時別電力A、産業用季時別電力AーⅠ | 電力量料金と市場価格調整の見直し |
具体的には、2025年5月の検針分から新しい料金単価で計算されていたことになります。
詳細については、九州電力が公式に発表しているプレスリリースで確認できます。
参考:他の大手電力会社との料金比較
値上げ後の九州電力の料金は、ほかのエリアの大手電力会社と比較してどの水準になったのか、気になる方もいるでしょう。
結論として、2025年4月の値上げにより、九州電力の料金は東京電力や関西電力など、ほかの大手電力会社とほぼ同水準になったと考えられます。
これにより、これまで比較的安価とされていた九州エリアの電気料金の優位性は薄れたといえます。
【現在は終了】政府の補助金による料金値引きは9月使用分まで
政府はこれまで、電気代の急激な高騰を緩和するため「電気・ガス料金負担軽減支援事業」として料金の値引きをおこなっていました。
しかし、この補助金制度は2025年9月使用分(10月検針・請求分)をもって、すでに終了しています。
補助金が適用されていた期間は、家計の負担を一定程度抑える効果がありました。
補助がなくなった10月使用分からは、今回の値上げによる影響が直接的に電気料金に反映されるため、これまで以上に各家庭での対策が重要になるといえるでしょう。
九州電力の電気料金が値上げした主な理由

九州電力の電気料金がなぜ値上げされるのか、その背景を正しく理解することは、今後の対策を考えるうえで重要です。
本章のポイント
- 夜間の電力調達コストの上昇
- 再生可能エネルギーの普及にかかる費用増加
- 電気料金の今後の見通し
それぞれの理由について、具体的に解説します。
夜間の電力調達コストの上昇
今回の九州電力の料金改定における最も大きな焦点の一つが、時間帯別プランにおける夜間料金の大幅な値上げです。
日中は太陽光で賄える電力が増えた結果、相対的に夜間の電力需要の比重が高まりました。
夜間は太陽光が利用できないため、安定供給の要である火力発電に頼らざるを得なくなり、その維持管理費や燃料調達費用が上昇したのです。
九州電力は、この構造的なコスト増を是正し、安定的な電力供給体制を維持するために、夜間料金の単価を見直しました。
これは、長期的に電力供給の在り方を見直した結果の恒久的な料金改定であるため、今後の家計に継続的に影響を及ぼすでしょう。
再エネ賦課金も電気代を押し上げる一因
もう一つの理由として、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の負担増加が挙げられます。
再エネ賦課金とは、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを普及させるために、電気を利用するすべての方が負担するお金のことです。
この賦課金の単価は国が毎年見直しており、再生可能エネルギーの導入量が増えるにつれて、上昇する傾向にあります。
これも電気料金が年々高くなっている一因といえるでしょう。
今後も電気料金は値上がりする可能性がある
短期的に電気料金が大幅に安くなることは考えにくい状況です。
世界的なエネルギー需要の増加や、円安の進行、国内のエネルギー政策などを考慮すると、電気料金は今後も緩やかに上昇していく可能性があると予測されています。
そのため、政府の一時的な補助金に頼るのではなく、各家庭で根本的な電気代の見直しに取り組むことが、長期的な家計防衛につながると考えられます。
九州電力の値上げに家庭でできる2つの有効な対策

今後も電気料金の負担は、増えていくことが予想されるため、各家庭で対策を講じることが大切です。
ここからは、具体的な対策方法について詳しく解説します。
まずは今日からはじめられる節電を試す
値上げ対策の第一歩として、日々の暮らしの中で無駄な電力消費をなくすことが重要です。
家庭の電気使用量の多くを占める、エアコンや冷蔵庫などの使い方を見直すのみでも、効果的な節約につながります。
すぐに実践できる節電術
- エアコンの設定
- 冷蔵庫の使い方
- 照明器具の見直し
- 家電の待機電力
エアコンは、フィルターをこまめに掃除し、設定温度を夏は1度高く、冬は1度低くするのみでも大きな節電効果が期待できます。
また、冷蔵庫は扉の開閉時間を短くし、ものを詰め込みすぎないようにすると、効率的に庫内を冷やすことが可能です。
照明をLEDに交換したり、使わない家電のコンセントを抜いて待機電力をカットしたりすることも、地道ですが効果的な対策といえるでしょう。
より効果的なのは電気料金プランの乗り換え
日々の節電は非常に重要ですが、節約できる金額には限界があります。
より効果的な対策として考えられるのは、新電力に乗り換えて電気料金プランそのものを見直すことです。
2016年の電力自由化により、私たちは地域の大手電力会社のみでなく、さまざまな新電力会社から自由に電気を買えるようになりました。
生活スタイルを変えることなく、毎月の電気代を根本から安くできる可能性があるため、値上げに対する最も有効な対策の一つといえるでしょう。
電気代を根本から見直すなら新電力への乗り換えがおすすめ

電力会社の乗り換えと聞くと、手続きが面倒だったり、電気の品質に不安を感じたりする方もいるかもしれません。
しかし、実際には簡単かつ安心して切り替えられる仕組みが整っています。
本章のポイント
- 新電力が安い料金を提供できる理由
- 九州エリアで自身に合った新電力を見つけるポイント
- 乗り換え手続きは簡単で電気の品質も変わらない安心感
ここでは、新電力への乗り換えを具体的におすすめする理由を解説します。
なぜ新電力は大手電力会社より安いのか
新電力が比較的安い料金プランを提供できる主な理由は、事業運営にかかるコスト構造の違いにあります。
多くの新電力は、自社で大規模な発電所や送配電網を持っていません。
電気の供給に必要な送配電網は、九州電力のような大手電力会社(送配電事業者)のものを共同で利用しています。
そのため、設備の維持管理にかかる莫大な費用や人件費を抑えることができ、その分を電気料金に反映させて、私たちに安く電気を提供できるのです。
九州エリアでの新電力会社の選び方
九州エリアでも多くの新電力会社がサービスを提供しており、どの会社を選べばよいか迷う方もいるでしょう。
新電力会社を選ぶ際は、次のポイントを確認することが重要です。
新電力選びの3つのポイント
- 料金プランが自身の生活に合っているか
- 契約期間の縛りや解約金がないか
- サポート体制は充実しているか
たとえば、日中に電気を多く使う家庭と、夜間に多く使う家庭とでは、最適な料金プランは異なります。
また、契約期間の途中で解約した場合に違約金が発生しないかも、事前に確認しておくと安心です。
万が一のトラブルの際に、電話やWebで気軽に問い合わせができるかどうかも、大切な選択基準の一つといえるでしょう。
乗り換え手続きは簡単で電気の品質も変わらない
新電力への乗り換え手続きは、Webサイトから5〜10分程度で完了する場合が大半です。
現在の電力会社の検針票を手元に用意すれば、あとは画面の指示に従って入力するのみで申し込みが完了します。
切り替えに伴う工事や、現在の電力会社への解約連絡も原則として不要です。
また、切り替え後も九州電力の送配電網を使って電気が届けられるため、電気の品質が落ちたり、停電が増えたりする心配は一切ありません。
これまでと全く同じように、安心して電気を使い続けられます。
【九州エリアの方へ】おすすめは大手と同じ品質で安くなるお得電力
数ある新電力の中でも、九州電力からの乗り換えを検討している方にとくにおすすめしたいのが「お得電力」です。
お得電力は、わかりやすい料金体系と、大手電力会社からの切り替えに特化したサービス内容が魅力です。
本章のポイント
- お得電力が九州電力より安くなる料金体系
- 実際の料金比較シミュレーション
- 運営会社の信頼性と安心感
なぜ「お得電力」がおすすめなのか、その理由を具体的に解説します。
お得電力は基本料金と電力量料金の両方が安くなる
お得電力の最大の特徴は、九州電力の料金プランと比較して「基本料金」と「電力量料金」の両方が安く設定されている点です。
電気料金の大部分を占めるこの2つの要素がどちらも安くなるため、現在、九州電力の一般的なプラン(従量電灯Bなど)を契約している方であれば、生活スタイルを変えることなく、確実に電気代を安くすることが可能です。
複雑な条件や時間帯による変動がなく、シンプルに安くなる点が大きな魅力といえるでしょう。
【料金比較】九州電力からお得電力への乗り換えでこれだけ安くなる
実際に九州電力(値上げ後)からお得電力へ乗り換えた場合、どれくらい電気代が安くなるのかをシミュレーションしました。
| 世帯モデル | 比較条件 | 九州電力(従量電灯B) | お得電力 | 年間節約額(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 200kWh、30A | 約5,071円 | 約4,919円 | 約1,825円 |
| 二人暮らし | 350kWh、40A | 約9,132円 | 約8,858円 | 約3,289円 |
| 4人家族 | 600kWh、50A | 約16,191円 | 約15,705円 | 約5,832円 |
※九州お得電力
※燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。
このように、乗り換えるのみで年間数千円以上の節約が期待できます。
値上げで増える負担を、乗り換えることで十分にカバーできる可能性があるのです。
運営会社は創業40年の実績があるため安心
お得電力を運営している株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の歴史を持つ総合企業です。
新電力事業のみでなく、全国での太陽光発電事業など、エネルギー関連で豊富な実績を持っています。
「新しい電力会社は少し不安」と感じる方もいるかもしれませんが、このように安定した経営基盤を持つ企業が運営しているため、安心してサービスを利用できます。
九州電力の値上げや乗り換えに関するよくある質問

ここでは、九州電力の値上げや新電力への乗り換えに関して、多くの方が抱く疑問に回答します。
新電力に切り替えると停電しやすくなるか
電力会社を切り替えたことが原因で、停電が増えることはありません。
新電力に切り替えたあとも、家庭に電気を届けるための電線や設備は、これまで通り九州電力(一般送配電事業者)のものを利用します。
電気の品質や安定性は、九州電力と契約している場合と全く変わらないため、安心して利用できます。
マンションやアパートでも乗り換えは可能か
マンションやアパートでも、原則として自由に電力会社を乗り換えることが可能です。
ただし、建物全体で電力会社と一括契約(高圧一括受電)をしている場合は、個人での乗り換えができないケースがあります。
自身の契約形態がわからない場合は、一度マンションの管理会社や大家さんに確認することをおすすめします。
乗り換え時に九州電力への解約連絡は必要か
乗り換え時、利用者自身で九州電力へ解約の連絡をする必要はありません。
お得電力のような新しい電力会社に申し込みをすると、その会社が現在の電力会社との解約手続きをすべて代行します。
申し込み後は、何もしなくても自動的に電力会社が切り替わるため、手間なく簡単に乗り換えを完了させることができます。
値上げについて九州電力に直接問い合わせたい場合は?
今回の値上げに関する不明点は、LINEまたはメールでの確認がおすすめです。
また、九州電力の公式サイトには「よくあるご質問」ページも用意されているため、直接問い合わせる前に確認してみるのも一つの手でしょう。
まとめ

本記事では、2025年からの九州電力の電気料金値上げについて、その詳細な内容と理由、そして家庭でできる具体的な対策を解説しました。
政府の補助金が終了した今、値上げの影響は直接家計に反映されます。
日々の節電も大切ですが、根本的な解決策として、より安い料金プランを提供する新電力への乗り換えが最も効果的です。
九州エリアで乗り換えを検討するなら、まずは「お得電力」公式サイトで、どれだけ安くなるか確認してみてください。
<参考>
お得電力




