ホットカーペットの電気代は高い？1時間・1日・1か月の目安をエアコンやこたつと比較

冬の足元を暖めるホットカーペットは便利で使いやすいため、多くの家庭で活用されています。

しかし、一方で「電気代はいくらかかるのか」「エアコンやこたつと比べて高いのではないか」「つけっぱなしは無駄遣いかも」といった、不安を持つ方も少なくありません。

ホットカーペットの電気代はサイズや設定温度で変動し、こたつよりは高い傾向ですが、エアコンよりは安く抑えられます。

本記事では、1時間、1日、1か月あたりの具体的な電気代の目安をサイズ別に試算します。

さらに、エアコン、こたつとの比較や今日からできる節約術、根本的な料金プランの見直しまで解説します。

正しい知識を身につけることで、家庭に最適な暖房器具の使い方や節約方法がわかります。

暖房費を賢く抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

【サイズ別】ホットカーペットの電気代早見表：1時間・1日・1か月の目安は？

冬場の暖房として便利なホットカーペットですが、電気代がどれくらいかかるのかと不安に思う方も多いでしょう。

本章では、ホットカーペットの電気代について、具体的な目安を解説します。

• 1時間あたりの電気代の目安（1畳・2畳・3畳）
• 1日（8時間）つけっぱなしにした場合の電気代
• 1か月（30日間）使用した場合の電気代シミュレーション
• 温度設定（強・中・弱）による電気代の違い

それぞれの項目について、詳しく解説します。

1時間あたりの電気代はサイズ（畳数）で変わる

ホットカーペットの電気代は、主に消費電力（W）と使用時間で決まります。

サイズ（畳数）が大きくなるほど消費電力も大きくなるため、1時間あたりの電気代も高くなる傾向があります。

電気代の計算基準となる電力料金単価を31円/kWh（全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価）として試算します。

たとえば、パナソニック社の製品を参考にすると、1畳用（定格消費電力 約240W）なら1時間あたり約7.5円、2畳用（同 約480W）なら約14.9円、3畳用（同 約700W）が1時間あたり約21.7円が目安です。

このように、使用するホットカーペットのサイズ（消費電力）を把握することが、電気代を知る第一歩となります。

1日・1か月つけっぱなしにした場合の電気代シミュレーション

1時間あたりの電気代がわかれば、1日や1か月つけっぱなしにした場合の電気代も簡単に試算できます。

1時間あたりの電気代に使用時間を掛けることで、おおよその金額が把握できます。

先ほどの1時間あたりの目安金額を基に、1日8時間、1か月（30日間）使用した場合の電気代を試算しました。

ホットカーペット電気代シミュレーション（目安）

サイズ（目安）	1時間あたり	1日（8時間）あたり	1か月（30日）あたり
1畳（約240W）	約7.5円	約60円	約1,800円
2畳（約480W）	約14.9円	約119.2円	約3,576円
3畳（約700W）	約21.7円	約173.6円	約5,208円

このように具体的な金額を見ると、つけっぱなしにした場合の家計への影響がイメージしやすくなるでしょう。

さらに、電気料金プランを見直すことで、この電気代はさらに安くなる可能性があります。

たとえば、大手電力会社より約3%安いお得電力を利用した場合、1か月の電気代は次のようになると試算できます。

お得電力ならさらに安くなる？ 1か月の電気代比較

サイズ（目安）	目安単価（31円）での1か月の電気代	お得電力（約3%OFF）の場合	1か月の差額（目安）
1畳（約1,800円）	約1,800円	約1,746円	約54円
2畳（約3,576円）	約3,576円	約3,469円	約107円
3畳（約5,208円）	約5,208円	約5,052円	約156円

このように、根本的な料金プランを見直すことも節約につながります。

温度設定「強」と「弱」で電気代はどれくらい違う？

多くのホットカーペットには温度調節機能があり、設定温度を下げることで電気代を節約できます。

設定温度によって消費電力が変動するためです。強設定は消費電力が大きく、弱設定は小さくなります。

たとえば、あるメーカーの製品カタログを見ると、2畳用タイプの消費電力が強設定で約480W、中設定で約320Wと記載されている場合があります。

この場合、強から中へ設定を変えるだけで、消費電力を約3割以上抑えられる可能性があります。

室温や体感温度にあわせてこまめに温度を調整することが、節約につながるといえるでしょう。

ホットカーペットの電気代を自身で計算する方法

目安の金額ではなく、今家庭でお使いのホットカーペットの電気代をより正確に知りたい、という方もいるでしょう。

本章では、自身で電気代を計算する方法と、そのために必要な電力料金単価の確認手順を解説します。

電気代の基本計算式を解説

家電の電気代は、共通の計算式で求めることができます。

その計算式は消費電力（kW） × 使用時間（h） × 電力料金単価（円/kWh）です。

電気代の計算式

消費電力（W） ÷ 1000 × 使用時間（h） × 電力料金単価（円/kWh）

消費電力は製品にW（ワット）で表示されていることが多いため、まず1000で割ってkW（キロワット）に換算する必要があります。

たとえば、消費電力500Wのホットカーペットを、1kWhあたり31円の契約で3時間使用した場合、500W ÷ 1000 × 3時間 × 31円 ＝ 46.5円と計算できます。

この計算式を覚えておけば、ホットカーペット以外の家電にも応用が可能です。

家庭の電力料金単価を確認する手順

より正確な電気代を知るには、家庭で契約している電力料金単価を確認することが重要です。

この単価は、契約している電力会社や料金プランによって異なるため、全国一律の目安単価（31円/kWhなど）とは差がある場合があります。

電力料金単価は、電力会社から毎月届く検針票（電気ご使用量のお知らせ）や、契約者向けの会員制Webサイトで確認できます。

まずは自身の契約内容を確認し、正確な単価の把握からはじめましょう。

【徹底比較】ホットカーペット・エアコン・こたつで電気代が安いのはどれ？

冬の暖房器具は選択肢が多く、どの暖房器具が一番お得か悩む方も多いでしょう。

本章では、代表的な暖房器具であるホットカーペット、エアコン、こたつについて、電気代や機能の違いを比較します。

• 各暖房器具の1時間あたりの電気代比較
• メリット・デメリットで比較する暖め方の違い
• ライフスタイル別の最適な暖房器具の使い分け

それぞれの内容を具体的に解説します。

1時間あたりの電気代で比較 エアコン・こたつとの差

1時間あたりの電気代で比較すると、暖める範囲や仕組みの違いから、一般的な傾向が見られます。

局所的に暖める器具は安く、部屋全体を暖める器具は高くなる傾向があるためです。

1時間あたりの電気代 比較目安

暖房器具	条件（目安）	1時間あたりの電気代（目安）
こたつ	中設定（約100W）	約3.1円
ホットカーペット	2畳・中設定（約320W）	約9.9円
エアコン	8畳用・暖房（約500W）	約15.5円

試算上はこたつ ＜ ホットカーペット ＜ エアコンの順に電気代が安くなることがわかります。

ただし、これはあくまで1時間あたりの目安であり、暖められる範囲や快適性は考慮されていません。

メリット・デメリットで比較：暖め方の違い

電気代だけでなく、各暖房器具の暖め方に関するメリットとデメリットを理解し、使い分けることが重要です。

各暖房器具のメリット、デメリット

	メリット	デメリット
ホットカーペット	足元から直接暖められる 空気が乾燥しにくい	部屋全体は暖まりにくい 暖まる範囲が限られる
エアコン	部屋全体を素早く暖められる タイマー機能などが豊富	空気が乾燥しやすい 足元が冷えやすい傾向
こたつ	電気代が非常に安い 直接的に暖まれる	暖まる範囲が極端に狭い こたつから出にくくなる

これらの特徴を踏まえ、自身の生活シーンに合った器具を選ぶ必要があります。

【結論】ライフスタイル別・最適な暖房器具の使い分け

結局どの暖房器具を選ぶべきかは、自身のライフスタイルによって変わります。

たとえば、一人で過ごす時間と家族で過ごす時間では、効率的な暖め方が異なるためです。

一人で過ごす時間が多い場合（テレワークなど）

こたつや1畳用のホットカーペットで、自身の周りだけを局所的に暖めるのが最も効率的でしょう。

家族がリビングに集まる場合

エアコンで部屋全体を快適な温度に保ちつつ、ホットカーペットやこたつを併用して足元の寒さを補う使い方がおすすめです。

このように、一つの器具に頼るのではなく、シーンにあわせて併用することが、快適さと節約を両立するカギといえます。

ホットカーペットをつけっぱなしにするリスクとは？

手軽さから、ついつけっぱなしにしがちなホットカーペットですが、それには電気代と安全面でのリスクが伴います。

具体的にどのようなリスクがあるのかを解説します。

電気代はどれくらい無駄になる？

人がいない部屋でホットカーペットをつけっぱなしにすることは、電気代の無駄につながります。

先ほどのシミュレーションで示したように、使用時間が長くなればなるほど電気代は着実に積み上がっていくからです。

たとえば2畳用（1時間約14.9円）の場合、誰もいないのに3時間つけっぱなしにすれば、それだけで約45円の無駄が発生します。

就寝時や外出時は必ず電源を切る習慣をつけましょう。

切り忘れが不安な方は、切り忘れ防止タイマー機能や人感センサー付きの省エネモデルを選ぶのも一つの方法です。

安全面のリスク：低温やけどや火災の危険性

つけっぱなしのリスクは電気代だけではありません。安全面での重大なリスクにも注意が必要です。

主なリスクとして、低温やけどと火災が挙げられます。

低温やけどとは、体温より少し高い程度の温度（40℃〜50℃）のものでも、長時間同じ場所に触れ続けることで皮膚の奥がやけどする現象です。

とくに就寝時に使用すると、寝返りを打たずに長時間触れ続けてしまう危険があるため避けるべきです。

また、古い製品や電源コードが劣化した状態での長時間使用は、発熱やショートによる火災のリスクを高めます。

快適さと安全のために、就寝時や外出時のつけっぱなしは避け、製品の状態も定期的に確認しましょう。

参照：独立行政法人 製品評価技術基盤機構 「Vol.395  12月28日号　「電気こたつの事故」

今日からできる！ホットカーペットの電気代節約術

ホットカーペットの電気代は、少しの工夫で効果的に節約可能です。

ここでは、今日からすぐに実践できる具体的な節約術を紹介します。

• 【効果大】下に断熱シートを敷いて熱を逃がさない
• 設定温度や面積切り替え機能を活用する
• 省エネ性能の高いホットカーペットの選び方
• 節約術とあわせて電力プランの見直しを検討する

それぞれの内容を具体的に解説します。

【効果大】下に断熱シートを敷いて熱を逃がさない

ホットカーペットの節約術として、最も効果が期待できる方法の一つが断熱シート（アルミシート）の活用です。

ホットカーペットの熱は、床（とくにフローリング）にも逃げてしまいます。

断熱シートをホットカーペットの下に敷くことで、熱が床へ逃げるのを防ぎ、保温効果を高められます。

保温効果が高まることで、設定温度を中や弱に下げても十分な暖かさを感じられるため、大きな節電につながるでしょう。

設定温度や面積切り替え機能の活用

製品の機能を上手に活用することも、こまめな節約につながります。

設定温度を強から中や弱に下げるだけで、消費電力は大きく変わります。

室温が上がってきたら設定を下げる、上着を一枚羽織って設定を弱にする、といった小さな工夫が有効です。

また、3畳用などの広いタイプに搭載されている面積切り替え機能（全面、半面）も活用しましょう。

一人で使うときは半面モードに切り替えるだけで、消費電力を抑えられます。

常に最大出力で使用するのではなく、状況に応じて設定を最適化しましょう。

省エネ性能の高いホットカーペットの選び方

これからホットカーペットの購入や買い替えを検討する場合は、省エネ性能の高いモデルを選ぶことも将来的な節約につながります。

製品を選ぶ際は、次のような節電機能が搭載されているかチェックしてみましょう。

主な節電機能

• 人感センサーや室温センサー（自動で運転を制御）
• 切り忘れ防止タイマー（自動で電源OFF）
• 暖房面積切り替え（全面・半面など）

これらの機能があるモデルは、無駄な電力消費を抑えるのに役立ちます。

節約術とあわせて検討したい電力プランの見直し

断熱シートや温度設定といった節約術は使用電力量（kWh）を減らす工夫ですが、それには限界があるかもしれません。

電気代は使用電力量（kWh） × 電力料金単価（円/kWh）で決まります。

つまり、節約術で使用電力量を減らす努力をしても、電力料金単価そのものが高ければ、電気代はなかなか下がりません。

そこで検討したいのが、電力会社や料金プランの見直しです。

現在契約しているプランよりも電力料金単価が安いプランに乗り換えれば、同じ量の電気を使用しても、根本的な電気代削減につながる可能性があります。

【根本的な節約】電気代を安くするならお得電力がおすすめ

電気料金プランの見直しを検討される方に、根本的な節約策として新電力サービスのお得電力を紹介します。

お得電力は、大手電力会社からの切り替えで電気代が安くなる可能性のあるサービスです。

本章では、その特徴や具体的な削減額、申し込み方法について解説します。

お得電力とは？大手電力会社より常に安い料金プラン

お得電力とは、新電力サービスの一つです。

最大の特徴は、各エリアの大手電力会社（東京電力や関西電力など）が提供する従来の従量電灯プランと比較して、基本料金と電力量料金がどちらも約3%安く設定されている点にあります。

運営しているのは、2025年時点で創業40年の歴史を持つ株式会社Qvouです。

累計販売本数1億本を突破した人気商品のむシリカの販売元でもあり、信頼できる企業基盤がある点も安心材料といえるでしょう。

つまり、今の電力会社からお得電力に切り替えるだけで、生活スタイルを変えずに電気代を安くできる可能性があります。

【独自データ】エリア・世帯別 年間削減額

実際にお得電力に切り替えた場合、どれくらいの電気代が節約できるのか解説します。

公式サイトでは、エリアごと・世帯人数ごとの削減額の目安が掲載されています。

お得電力 年間削減額（目安）

エリア	世帯人数	年間削減額（約）	5年間削減額（約）
北海道	2〜3人世帯	5,713円	28,564円
東北	2〜3人世帯	4,894円	24,471円
東京	2〜3人世帯	4,811円	24,055円
中部	2〜3人世帯	3,563円	17,816円
北陸	2〜3人世帯	4,675円	23,376円
関西	2〜3人世帯	3,081円	15,404円
中国	2〜3人世帯	4,807円	24,035円
四国	2〜3人世帯	4,595円	22,973円
九州	2〜3人世帯	3,289円	16,443円
沖縄	2〜3人世帯	5,646円	28,229円

このように、長期的に見て大きな節約効果が期待できます。

申し込みは簡単？切り替えの注意点

新電力への切り替えは、Webから簡単に申し込みができます。

原則として工事や費用の負担は発生せず、手続きもシンプルです。

申し込みの際は、現在の検針票（電気ご使用量のお知らせ）に記載されているお客様番号や供給地点特定番号といった情報が必要になります。

ただし、注意点として、お得電力には解約事務手数料（3,300円（税込））が設定されています。

切り替え時に電気が止まるような心配もありません。まずは自身の検針票を確認してみてください。

ホットカーペットの電気代に関するよくある質問

最後に、ホットカーペットの電気代や利用に関して、読者からよく寄せられる質問とその回答をまとめます。

• ホットカーペットと床暖房はどちらが安い？
• ホットカーペットの寿命はどれくらい？
• ダニ対策機能を使うと電気代は上がる？

これらの疑問について、一つずつ回答します。

ホットカーペットと床暖房はどちらが安い？

コストの比較は、初期費用（導入コスト）とランニングコスト（電気代）の両面で考える必要があります。

初期費用は床暖房が圧倒的に高額になります。

ランニングコストも、部屋全体を暖める電気式の床暖房の方が、ホットカーペットよりも高くなる傾向があります。

床暖房は一度設置すると変更が難しいですが、部屋全体をムラなく暖められるという大きなメリットもあります。

導入の手軽さやコストを重視するならホットカーペット、新築やリフォームで快適性を最優先するなら床暖房、といった選択になるでしょう。

ホットカーペットの寿命はどれくらい？

ホットカーペット本体（電熱線が入った部分）の寿命は、一般的に5年程度が目安とされており、使い方によって寿命は変わります。

とくに、上に重い家具を長期間置いたり、同じ場所を繰り返し折り曲げたりすると、中の電熱線が断線する原因となり、寿命が短くなる可能性があります。

一部だけ温まらない、電源コードが異常に熱くなるといった症状が見られた場合は、安全のため使用を中止し、買い替えを検討しましょう。

安全に長く使うためにも、取扱説明書に従った正しい使い方を心がけることが大切です。

ダニ対策機能を使うと電気代は上がる？

ダニ対策機能を使用する時間は、一時的に電気代が上がります。

この機能は、一時的にホットカーペットの表面温度を高温（約50℃など）に設定してダニを退治する仕組みです。

高温にする分、通常使用時よりも消費電力は大きくなります。

ただし、使用頻度は月に1回程度、1回あたり数時間程度が目安です。

年間の電気代総額に与える影響は限定的といえるでしょう。

衛生面を保つために必要な機能として活用することをおすすめします。

まとめ

本記事では、ホットカーペットの電気代について、1時間、1日、1か月の具体的な目安から、エアコンやこたつとの比較、そして効果的な節約術までを解説しました。

電気代はサイズや設定温度で変わりますが、断熱シートの活用やこまめな温度調整で抑えられます。

しかし、こうした節約術とあわせて、根本的な電力料金単価の見直しを検討することも重要です。

当サイトの情報を参考に、自身のライフスタイルに最適な節約方法を見つけましょう。

もし根本的な電気料金の見直しに魅力を感じた方は、大手電力会社より常に安い料金設定のお得電力について、まずは公式サイトで詳細をチェックしてみてください。

＜参考＞
お得電力