24時間換気システムは、現代の住宅において快適な住環境を守るための必須設備です。
しかし、24時間稼働させ続けると1か月の電気代がどのくらいかかるのか、気になる方も少なくありません。
結論として、24時間換気の電気代は月額数百円程度と安価ですが、換気を止めることによる健康リスクや家の劣化リスクの方がはるかに大きいため注意が必要です。
本記事では、電気代の目安や常時稼働が必要な理由、換気を止めずにコストを抑える賢い節約方法について解説します。
正しい知識を身につけ、快適な空気環境を維持できるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
24時間換気の電気代は月額数百円!つけっぱなしでも安心な理由

24時間換気システムをつけっぱなしにすると、どれくらいの電気代がかかるのか心配になる方も多いでしょう。
しかし、一般的な家庭用の換気システムであれば、電気代は決して高くありません。
ここでは、24時間換気の電気代の目安や、常時稼働が必要な理由、そして法律で義務化された背景について解説します。
3つのポイント
- 24時間換気システムの月額電気代の目安
- 換気をつけっぱなしにする必要性
- 法律による設置義務化の目的
24時間換気システムの月額電気代(目安)
24時間換気システムの電気代は、機種や地域によって異なりますが、一般的には月額100円から500円程度です。
最新の換気システムは省エネ性能が高く、24時間稼働させ続けても家計への影響は限定的です。
具体的な例として、Panasonic製品の機種ごとに月間電気代の目安を紹介します。
| 機種 | 1か月あたりの電気代 |
|---|---|
| A機種(効率的なモデルの一例) | 215円~222円 |
| B機種(中間的なモデルの一例) | 503円~526円 |
| C機種(高機能なモデルの一例) | 743円~897円 |
家全体で数か所の換気扇を回したとしても、月額数百円程度で済むケースが大半です。
このように、24時間換気の電気代はそれほど高額ではないため、過度な心配は不要といえるでしょう。
なぜつけっぱなしにする必要があるのか
換気扇をつけっぱなしにする必要がある理由は、最近の住宅が高気密かつ高断熱で作られているからです。
気密性が高い住宅は冷暖房効率がよい反面、自然換気がおこなわれにくく、意識的に空気を入れ替えないと室内の空気が汚れていきます。
換気を止めると室内の湿気が排出されず、結果的にカビやダニが繁殖し、アレルギーやシックハウス症候群を引き起こすリスクが高まるのです。
家族の健康を守るため、そして湿気による建材の腐食を防ぎ、家の寿命を延ばすためにも、24時間換気は必須といえます。
月額数百円の電気代は、健康と住まいを守るための必要経費と捉えることが大切です。
法律で義務化された背景と目的
2003年の建築基準法改正により、すべての住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。
この法改正の背景には、当時深刻な社会問題となっていたシックハウス症候群があります。
建材や家具から発生するホルムアルデヒドなどの化学物質が室内に滞留し、健康被害を訴える方が急増したのです。
法律では、単に換気設備を設置するのみでなく、原則として常時稼働させることが求められています。
具体的には、1時間あたり0.5回、つまり2時間ですべての室内の空気が入れ替わる換気能力を持つ設備の設置が必要です。
【種類別】24時間換気システムの電気代シミュレーション

24時間換気システムには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ電気代の目安が異なります。
自宅の換気システムがどのタイプかを確認することで、より正確な電気代を把握できるでしょう。
ここでは、それぞれの種類について詳しく解説します。
3つの換気方式
- 第1種換気
- 第2種換気
- 第3種換気
| 換気方式 | 主な採用住宅 | 特徴 | 電気代の目安(月額) |
|---|---|---|---|
| 第1種 | 戸建て、高級マンション | 給気、排気とも機械 熱交換機能付きが多い | 数百円〜1,000円 (高機能だがコスト高) |
| 第2種 | 手術室、クリーンルーム | 給気のみの機械 一般住宅では稀 | 第1種と第3種の中間 |
| 第3種 | 一般的なマンション、戸建て | 排気のみの機械 導入コストが安い | 100円〜数百円 (最も安い) |
第1種換気(給気・排気とも機械)の電気代
第1種換気は、給気と排気の両方を機械でおこなう方式です。
空気の流れを計画的にコントロールできるため、換気効率が非常に高いことが特徴で、戸建て住宅や高級マンションなどで多く採用されています。
機械を2つ稼働させる分、ほかの方式に比べて電気代は高くなる傾向があり、月額数百円から千円程度が目安です。
ただし、多くの第1種換気システムには熱交換機能が搭載されています。
これは、換気で失われる室内の熱を回収し、外気を室温に近づけてから取り込む機能です。
この機能により冷暖房効率が上がるため、トータルでの光熱費は抑えられる可能性があります。
第2種換気(給気のみ機械)の電気代
第2種換気は、給気を機械でおこない、排気は自然におこなう方式です。
室内の気圧を外気よりも高く保つことで、ドアの隙間などから汚れた空気を押し出します。
外部からの汚染物質の侵入を防ぎやすいため、無菌室や手術室、工場のクリーンルームなどで採用されることが多い方式です。
一般住宅での普及率はそれほど高くありません。
その理由は、室内の湿気が壁の中に押し込まれやすく、内部結露の原因になるリスクがあるためです。
電気代は第1種と第3種の中間程度と考えられますが、住宅建築の専門サイトなどを見ても、一般家庭での採用事例は少ないことがわかります。
第3種換気(排気のみ機械)の電気代
第3種換気は、排気を機械でおこない、給気は自然におこなう方式です。
各部屋の給気口から外気を取り込み、トイレや洗面所などの換気扇から強制的に排気します。
構造がシンプルで設置コストも安いため、多くのマンションやアパート、一般的な戸建て住宅で採用されています。
消費電力が小さく、電気代が最も安い点が特徴で、目安は月額100円から数百円程度です。
一般的なトイレや浴室に使われるパイプファンなどの消費電力は非常に小さく、コストパフォーマンスに優れています。
電気代を抑えつつ、必要最低限の換気を確保できるため、最も普及している方式といえるでしょう。
24時間換気を止めるのはNG!発生する3つのリスク

電気代を節約したいからと、24時間換気を止めてしまうのはおすすめできません。
換気を止めると、室内の空気環境が悪化し、さまざまなリスクが生じます。
ここでは、換気不足によって発生する主な3つのリスクについて解説します。
3つの主なリスク
- 結露によるカビ・ダニの発生
- 健康への悪影響
- 家の寿命短縮
結露によるカビ・ダニの大量発生
換気を止めると、生活の中で発生する湿気が室内にこもってしまいます。
行き場を失った湿気は、冷たい窓ガラスや壁に触れて結露となり、カビやダニの原因になります。
一度カビが生えてしまうと、掃除の手間がかかるのみでなく、専門業者に除去を依頼すれば数万円単位の費用がかかるケースも少なくありません。
数百円の電気代を節約した結果、それ以上の出費を招いては本末転倒です。
結露、カビ、ダニの発生を防ぐためにも、常時換気で湿気を排出することが重要です。
シックハウス症候群など健康への悪影響
換気が不十分だと、室内の化学物質濃度が高まり、健康被害を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
建材や家具、接着剤などからは、揮発性有機化合物(ホルムアルデヒドなど)が微量ながら放出されています。
これらの物質が室内に滞留すると、頭痛やめまい、目や喉の痛みといったシックハウス症候群の症状が現れることがあります。
とくに、化学物質に対する感受性が高い子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。
また、カビやダニの死骸などのハウスダストもアレルギーの原因となります。
厚生労働省も啓発資料などで注意喚起しているように、健康を守るためには常に新鮮な空気を取り入れることが不可欠です。
建材の劣化による家の寿命短縮
湿気は、住んでいる方の健康のみでなく、家そのものの寿命も縮めてしまいます。
壁の内側や床下などに湿気が溜まると、木材を腐食させたり、シロアリを呼び寄せたりする原因になります。
目に見えない部分で構造体が劣化すると、耐震性の低下など深刻な問題につながりかねません。
住宅の資産価値を維持するためには、適切な湿度コントロールが不可欠です。
24時間換気システムは、単に空気を入れ替えるのみでなく、家全体を湿気から守るガードマンのような役割も果たしています。
【状況別】24時間換気の電気代に関する疑問を解決

24時間換気について、季節や状況に応じた使い方に疑問を持つ方もいるでしょう。
冬場の寒さ対策や浴室乾燥機の使い方、長期不在時の対応など、よくある疑問に回答します。
よくある3つの疑問
- 冬場の寒さ対策
- 浴室乾燥機の24時間換気モード
- 長期不在時の対応
冬場は寒いから止めてもいい?
冬場は外気が冷たく、換気をすると室温が下がるため、止めたいと感じることもあるでしょう。
しかし、冬場こそ換気を止めてはいけません。
冬は室内と屋外の温度差が大きく、窓や壁で結露が発生しやすい季節だからです。
どうしても寒さが気になる場合は、給気口の開き具合を調整したり、換気扇を弱モードにしたりするなどの対策をおこないましょう。
また、給気口からの冷気が直接体に当たらないよう、家具の配置を工夫するのも効果的です。
換気を止めて湿度が上がると、体感温度が下がることもあるため、暖房効率の点でも適切な換気は重要です。
建築士や空調メーカーも、冬場の結露対策として継続的な換気を推奨しています。
浴室乾燥機の「24時間換気モード」の電気代は?
浴室乾燥機には予備暖房、衣類乾燥、涼風、換気などさまざまな機能がありますが、24時間換気モードの電気代は非常に安価です。
多くの機種で省エネ設計のDCモーターなどが採用されており、通常の換気扇と変わらない低い消費電力で稼働します。
そのため、入浴後や洗濯物を干すとき以外は、常に24時間換気モードにしておくのが基本です。
注意が必要なのは、乾燥や暖房モードとの混同です。
これらのモードはヒーターを使用するため消費電力が大きく、長時間つけっぱなしにすると電気代が高額になります。
入浴後の湿気除去には短時間の乾燥機能を使い、その後は24時間換気に戻すのが、節約とカビ予防を両立するコツです。
長期間不在にする場合はどうする?
旅行や帰省で数日家を空ける場合でも、24時間換気はつけっぱなしにしておくのが正解です。
締め切った状態で換気を止めると、空気が澱み、帰宅したときに不快な臭いやカビ臭さを感じることになります。
数週間の不在であれば、防犯上の観点からも窓は閉め切りになるため、機械換気への依存度はさらに高まるでしょう。
1か月以上の長期不在など、特別な事情がある場合は管理会社やハウスメーカーに相談することをおすすめしますが、基本的には常時稼働させておくことで、不在中の家のコンディションを守ることができます。
換気を止めずに電気代を節約する賢い方法

24時間換気の重要性は理解できても、やはり電気代は少しでも抑えたいものです。
換気を止めずに、効率よく電気代を節約する方法を3つ紹介します。
3つの節約方法
- フィルター掃除
- 給気口の活用
- 電力会社の見直し
フィルター掃除で換気効率をキープする
換気扇のフィルターがホコリで目詰まりすると、換気効率が落ちるのみでなく、ファンに余計な負荷がかかり電気代が上がる可能性があります。
そのため、定期的なフィルター掃除は節約にも効果的です。
目安としては月に1回程度、フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取るのみで十分です。
汚れがひどい場合は水洗いや中性洗剤を使って洗いますが、機種によってお手入れ方法が異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
こまめなメンテナンスは、換気扇自体の寿命を延ばすことにもつながります。
換気扇メーカーのお手入れガイドなどを参考に、習慣化することをおすすめします。
部屋のドアや給気口を正しく使う
換気扇の効果を最大限に発揮させるには、空気の入り口である給気口を正しく使うことが重要です。
給気口が閉じられていると、換気扇が回っていても空気が入ってこず、無駄な電力を消費します。
各部屋の給気口は常に開けた状態にしておきましょう。
また、部屋のドアの下にはアンダーカットと呼ばれる隙間が設けられていることがあります。
これは空気の通り道として重要な役割を果たしているため、マットなどで塞がないように注意してください。
空気の入り口と出口を確保し、スムーズな空気の流れを作ることで、短時間で効率的に換気ができ、結果的に省エネにつながります。
【重要】電力会社を見直して「電気の単価」を下げる
24時間換気は止めることができない設備だからこそ、使用時間を減らすのではなく、電気の単価そのものを下げることが最も効果的な節約方法です。
2016年の電力小売全面自由化により、私たちは自由に電力会社を選べるようになりました。
大手電力会社から、より割安な料金プランを提供している新電力へ切り替えるのみで、毎月の電気代を下げられる可能性があります。
切り替えに際して、初期費用や特別な工事は基本的に不要です。
インターネットから簡単に手続きができ、現在の電力会社への解約連絡も不要なケースが大半です。
経済産業省のホームページでも制度の安全性が解説されており、安心して利用できる仕組みが整っています。
「お得電力」なら24時間換気の電気代を実質タダにできる?
電気代の節約を考えているなら、株式会社Qvouが運営するお得電力への切り替えがおすすめです。
お得電力なら、換気にかかるコストを相殺できるほどの節約効果が期待できます。
ここでは、お得電力のメリットについて解説します。
お得電力の3つの特徴
- 年間数千円の節約効果
- 一律でお得な料金設定
- 簡単な申し込み手続き
年間数千円の節約効果で換気コストを相殺
お得電力に切り替えることで、エリアや使用量によっては年間で数千円から1万円以上の電気代を節約できる可能性があります。
たとえば、北海道エリアの1人世帯でシミュレーションした場合、年間約3,202円の削減効果が見込めるというデータもあります。
24時間換気の電気代が年間で数千円程度だとすれば、電力会社を変えるのみでそのコストを実質タダにできる計算です。
換気を止めて健康リスクを負うよりも、固定費そのものを削減する方がはるかに賢い選択といえるでしょう。
浮いたお金でおいしいものを食べたり、趣味に使ったりと、生活の質を落とさずに家計を助けることができます。
基本料金も電力量料金も一律でお得になる仕組み
お得電力の最大の特徴は、料金体系のシンプルさと安さです。
基本料金と電力量料金の単価が、大手電力会社に比べて一律でお得に設定されています。
そのため、電気を使えば使うほど、その差額によるメリットを感じやすくなります。
また、市場連動型プランのように市場価格の変動によって料金が高騰するリスクもありません。
24時間365日使い続ける換気扇や冷蔵庫のような、ベース電力のコストを確実に下げたい方に最適なプランです。
公式サイトでは大手電力会社との料金比較がわかりやすく提示されています。
面倒な手続きなしで今すぐ始められる
電力会社の切り替えと聞くと面倒くさそうと感じる方もいるかもしれませんが、お得電力なら非常に簡単です。
検針票に記載されているお客様番号などの情報があれば、Webサイトから5分程度で申し込みが完了します。
現在契約中の電力会社への解約手続きも、原則としてお得電力側でおこなうため手間がかかりません。
切り替えに伴う工事や立会いは不要で、費用もかかりません。
運営会社の株式会社Qvouは2025年時点で創業40年の歴史を持ち、累計販売本数1億本を突破した「のむシリカ」の販売元でもあるため、企業の信頼性も十分です。
解約時の事務手数料などについても明確に記載されており、安心して申し込むことができます。

24時間換気に関するよくある質問

最後に、24時間換気についてよく寄せられる質問に回答します。
よくある質問
- 外出時の換気について
- 換気扇の騒音対策
- 交換時期の目安
外出時は換気を止めてもいいですか?
外出時でも、換気扇は常時稼働させておくことをおすすめします。
防犯上の理由で窓を閉め切ることが多いため、換気扇を止めると室内の空気が滞留します。
帰宅時の不快な空気の澱みや臭いを防ぐためにも、継続して運転させましょう。
セキュリティ会社や住宅管理会社も、防犯と空気環境維持の両面から常時換気を推奨しています。
換気扇の音がうるさい時の対策は?
換気扇からの騒音の原因は、ホコリの付着や軸ずれ、経年劣化などが考えられます。
まずはフィルターやファンを掃除してみて、改善するか確認しましょう。
掃除をしても異音が直らない場合は、モーターの故障や寿命の前兆である可能性があります。
そのまま使い続けると発火などのリスクもあるため、早めに専門業者へ点検を依頼することをおすすめします。
換気扇の寿命と交換時期の目安は?
一般的な換気扇の耐用年数は、10年から15年程度といわれています。
設置から10年以上経過しており、異音や振動が激しくなってきた場合は交換のサインです。
古い換気扇は換気効率が落ちているのみでなく、電気代も余計にかかる場合があるため、最新の省エネ機種への交換を検討するとよいでしょう。
まとめ

本記事では、24時間換気システムの電気代の目安や、常時稼働させるべき理由について解説しました。
24時間換気にかかる電気代は1か月数百円程度であり、節約のために換気を止めると、カビやシックハウス症候群などの健康被害や、家の寿命を縮めるリスクが高まるため注意が必要です。
数百円のコストは、家族の健康と大切な住まいを守るための必要な経費といえるでしょう。
24時間換気の電気代を気にするよりも、電力会社のプラン自体を見直して電気の単価を下げる方が、換気以外の電気代も含めてトータルで節約できるため効果的です。
まずは家庭の電気代がどれだけ安くなるか、公式サイトで料金シミュレーションをチェックしてみてください。
<参考>
お得電力




