浴室乾燥機は、天候にかかわらず洗濯物を乾かせる便利な設備ですが、電気代が高いのではないかと不安を感じる方も少なくありません。
結論として、乾燥モードはコストがかかりますが、換気モードとの使い分けや使用時間の工夫で費用を抑えることが可能です。
本記事では、浴室乾燥機の具体的な電気代や、コストを抑えるための効率的な使い方について解説します。
電気代が気になる方や、ほかの乾燥手段と比較検討したい方は、ぜひ参考にしてください。
- 浴室乾燥機の電気代は1時間 約37円〜が目安。毎日使うと月6,000円超えも…
- 節約の鍵は「換気モード」との併用。コスト差は約40倍!
- 「昼間に洗濯」ができるなら、市場連動型プランで劇的に安くなる可能性大。
浴室乾燥機の電気代は1時間あたり約30円から50円が目安

浴室乾燥機を使用する際に最も気になるのは、やはり具体的な電気代でしょう。
消費電力から計算した一般的な目安やメーカーごとの違いを知ることで、請求額への不安を解消できます。
電気代計算のポイント
- 消費電力から算出する具体的な電気代の計算式
- メーカーや機種による消費電力の違い
- 1回の使用時間(3時間から6時間)ごとのコストシミュレーション
ここでは、計算方法や使用時間ごとの具体的なコストについて詳しく解説します。
電気代の計算方法と主要メーカーの消費電力
浴室乾燥機の電気代を知るためには、消費電力と使用時間を把握することが第一歩です。
基本的な計算式は次のようになります。
電気代の計算式
消費電力(kW)× 使用時間(h)× 31円(目安単価)
ここでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価である1kWhあたり31円(税込)を使用します。
一般的な電気ヒーター式の浴室乾燥機の場合、消費電力はおおよそ1200W、つまり1.2kW程度です。
仮に消費電力が1.2kWの機種を1時間使用した場合、計算式に当てはめると約37.2円となります。
機種や使用環境によって多少の変動はありますが、1時間あたり40円前後がひとつの目安といえるでしょう。

1回あたりの運転時間による電気代シミュレーション
洗濯物の量や乾きやすさによって、乾燥機の運転時間は変わります。
ここでは、消費電力1200Wの機種を使用した場合の、時間ごとの電気代をシミュレーションしました。
運転時間別・電気代目安
| 運転時間 | 1回あたりの電気代 |
|---|---|
| 1時間 | 約37.2円 |
| 3時間 | 約111.6円 |
| 6時間 | 約223.2円 |
| 8時間 | 約297.6円 |
自身の洗濯量に合わせて、次の乾燥時間の目安を参考にしてください。
- 乾燥時間の目安(電気ヒーター式の場合)
- 1時間〜2時間:少量の衣類(下着やタオル数枚)、仕上げ乾燥
- 2時間〜3時間:一人暮らしの1日分の洗濯物(約1.5kg〜2kg)
- 4時間〜5時間:二人暮らしや数日分のまとめ洗い(約3kg〜4kg)
- 6時間以上:家族4人分や厚手のジーンズ、トレーナーなどが含まれる場合
1回の使用で3時間運転すると約112円、家族分の洗濯物を乾かすために6時間運転すると約223円かかります。
もし梅雨時などで毎日6時間使い続けた場合、1か月で約6,700円もの電気代がかかる計算です。
この金額を高いと感じるか許容範囲と感じるかは家計の状況によりますが、毎日長時間使用することが電気代高騰の直接的な原因になり得ることがわかります。
乾燥モードと換気モードでは電気代に大きな差がある

浴室乾燥機の電気代が高いと感じる主な原因は、使用するモードの選び方にあるかもしれません。
乾燥と換気では消費電力が大きく異なり、コストにも歴然とした差が生まれます。
モード別の特徴とコスト
- 乾燥モードが高コストになる仕組み
- 換気モードの圧倒的な安さとコストパフォーマンス
- 24時間換気をつけっぱなしにしても電気代は安い事実
それぞれのモードの仕組みと、コストパフォーマンスの違いについて具体的に見ていきましょう。
ヒーターを使用する乾燥モードのコスト構造
乾燥モードを使用すると電気代が高くなる理由は、その仕組みにあります。
乾燥機能は、ヒーターを使って熱を作り出し、温風を送り出すことで洗濯物を乾かします。
これは、消費電力の大きいドライヤーを長時間使い続けているのと同じような状態です。
消費電力は約1200Wにもなり、とくに冬場など気温が低い時期には、浴室内の温度を上げるためにより多くのエネルギーが必要となります。
洗濯物を短時間でカラッと乾かせるメリットがある一方で、コスト面では大きな負担となることを理解しておく必要があります。
換気モードの活用と24時間換気の電気代
一方、換気モードはヒーターを使わず、ファンを回して空気を入れ替える機能です。
消費電力は20Wから30W程度で済み、乾燥時の約1200Wと比較すると、その差は約40倍から60倍にもなります。
1時間あたりの電気代に換算すると1円以下であり、長時間使用しても家計への影響はほとんどありません。
また、住宅の気密性が高まった現在、建築基準法によって24時間換気システムの設置が義務付けられています。
湿気対策やカビ予防のために24時間つけっぱなしにすることが推奨されていますが、この場合の電気代も月額数百円程度です。
健康的な住環境を守るためにも、換気機能はコストを気にせず積極的に活用することをおすすめします。

電気代を抑えて洗濯物を乾かす5つの効率的な節約術

浴室乾燥機のコストを抑えながら洗濯物を十分に乾かすには、いくつかの工夫が必要です。
機器のメンテナンスや補助アイテムの活用、干し方の見直しなど、すぐに実践できる方法があります。
効果的な節約テクニック
- フィルター掃除とメンテナンスの重要性
- サーキュレーターを併用して空気の流れを作る方法
- 洗濯物の水分量を減らす干し方の工夫
- 市場連動型プランで電気代が安い時間帯を狙う
- 乾燥と換気の上手な使い分け
ここでは、これらの節約術を具体的に解説します。
フィルター掃除とサーキュレーターの併用効果
まず見直したいポイントが、乾燥機本体のフィルターです。
フィルターに埃が詰まっていると、吸気効率が落ちて温風の循環が悪くなり、結果として乾燥時間が長引きます。
定期的に掃除機で埃を吸い取るなど、メンテナンスをおこなうのみで無駄な電気代をカットできます。
また、サーキュレーターや扇風機の併用も非常に効果的です。
浴室内に気流を作ることで、湿った空気を効率よく排出し、乾燥スピードを早められます。
温風が洗濯物にまんべんなく当たるように、下から風を送るなどの工夫をすると、さらに乾燥時間を短縮できるでしょう。
水分量を減らす工夫と干し方のポイント
乾燥機にかける時間を短くするためには、干す前のひと手間も重要です。
洗濯機での脱水時間を通常より1分長く設定するのみで、洗濯物の水分量が減り、乾燥時間を短縮できます。
また、干し方にもコツがあります。
洗濯物同士の間隔をこぶし1つ分ほど空け、風の通り道を確保しましょう。
厚手の衣類と薄手の衣類を交互に吊るしたり、両端に長いものを干してアーチ状にしたりすると、空気がスムーズに流れて乾きやすくなります。
厚手のバスタオルなどは乾燥機で乾かし、薄手の下着などは部屋干しにするなど、洗濯物の種類によって干す場所を分けるのも賢い方法です。
【独自視点 】電気代が安い時間帯を活用する市場連動型の考え方
電気を使う時間帯は、節約するうえでの意外な盲点です。
多くの方は深夜電力がお得だというイメージを持っていますが、太陽光発電の普及が進んだ現在では、晴れた昼間の電気代が最も安くなる傾向にあります。
0.01円/kWhといった極めて低い価格になるケースもあるため、天気のよい昼間に浴室乾燥機を使用することで、コストを劇的に抑えられる可能性があります。
我慢して使用を控えるのではなく、安い時間帯を選んで賢く使うというのも、新しい節約の選択肢といえるでしょう。

浴室乾燥機と他の乾燥手段のコストパフォーマンス比較
コストは高め
本体が高い
時間はかかる
単価は高い
横にスクロールして比較
洗濯物を乾かす手段は、浴室乾燥機のみではありません。
ドラム式洗濯機や除湿機、コインランドリーなど、それぞれの特徴とコストを比較し、自身のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
乾燥手段の比較ポイント
- ドラム式洗濯乾燥機との電気代比較
- 除湿機やコインランドリーとの使い分け基準
- イニシャルコストを含めたトータルの考え方
それぞれのコストパフォーマンスについて詳しく見ていきましょう。
ドラム式洗濯乾燥機とヒートポンプの比較
近年普及しているドラム式洗濯乾燥機、とくにヒートポンプ式の機種は、非常に高い省エネ性能を持っています。
ヒートポンプ技術によって効率よく熱交換をおこなうため、1回あたりの乾燥コストは約20円から30円程度で済みます。
浴室乾燥機が1回あたり100円以上かかることと比較すると、ランニングコストの安さは圧倒的です。
ただし、ドラム式洗濯機自体の本体価格は高額であり、導入時のイニシャルコストがかかります。
すぐに買い替えられない場合は、浴室乾燥機の使い方を工夫してコストを抑えるのが現実的でしょう。
一方、浴室乾燥機には大量の洗濯物を一度に干せたり、シワになりにくかったりするというメリットもあるため、それぞれの利点を理解して使い分ける視点が大切です。

除湿機やコインランドリーとの使い分け
部屋干し派の方には、除湿機の活用もおすすめです。
とくにコンプレッサー式の除湿機は消費電力が少なく、長時間使用しても電気代を抑えられます。
初期費用はかかりますが、浴室乾燥機よりも低コストで洗濯物を乾かせるケースが多いです。
コインランドリーの乾燥機は、ガスを使った強力な温風で短時間で乾かせるのが魅力ですが、1回あたり数百円の費用がかかります。
日常的に使うには割高ですが、布団などの大物を洗う際や、大量の洗濯物を急いで乾かしたいときには便利です。
各手段のコスト比較目安
| 乾燥手段 | 1回あたりのコスト目安 | 乾燥時間 |
|---|---|---|
| 浴室乾燥機 | 約100円から300円 | 3時間から6時間 |
| ドラム式(ヒートポンプ) | 約20円から30円 | 2時間から3時間 |
| 除湿機(部屋干し) | 約10円から20円 | 5時間から8時間 |
| コインランドリー | 約300円から500円 | 30分から60分 |
それぞれの手段に一長一短があるため、普段は除湿機やドラム式を使用し、雨の日や急ぎのときに浴室乾燥機を活用するなど、状況に応じた使い分けが賢い選択です。

電気代を根本から下げるなら電力会社の切り替えがおすすめ

使用方法の工夫で電気代をある程度抑えることはできますが、それには限界があります。
根本的に電気代を安くしたいのであれば、電力会社の契約自体を見直すのが最も効果的です。
電力会社切り替えのポイント
- 節約術だけでは限界がある電気代の構造
- 基本料金や電力量料金単価そのものを見直す重要性
- 浴室乾燥機を使う家庭に適した電力プランの選び方
なぜプランの見直しが必要なのか、その理由と選び方について解説します。
使い方の工夫だけでは電気代が下がらない理由
こまめな節電や効率的な使い方は大切ですが、契約している電気の単価そのものが高ければ、努力に見合った効果は得られにくいのが現実です。
とくに近年は燃料費調整額などが高騰しており、電気を使えば使うほど負担が増える構造になっています。
浴室乾燥機のような消費電力の大きい家電を使い続ける以上、使用量を劇的に減らすことは困難です。
そこで、電気料金の単価設定が安い新電力へ切り替えることで、同じような電気使用量でも請求額を下げることが可能になります。
電力会社の見直しは、生活の質を落とさずにコストを削減する根本的な解決策といえるでしょう。
生活スタイルに合わせたプラン選びの重要性
電力プランにはさまざまな種類があり、家庭の生活スタイルとの相性が重要です。
たとえば、日中に家事をすることが多い家庭であれば、昼間の単価が安くなるプランが適しています。
一方、夜間にまとめて家事をする家庭や、全体的な使用量が多い家庭には、基本料金や従量料金が一律で安く設定されているプランが向いています。
とくに浴室乾燥機を頻繁に使う家庭は、電気使用量が多くなりがちです。
そのため、単価が少し下がるのみでも、月額で見ると大きな削減効果が期待できます。
自身の家庭がどの時間帯に電気を多く使っているかを把握し、それに合ったプランを選ぶことが節約への近道です。
浴室乾燥機をお得に使えるおすすめの新電力サービス

ここからは、浴室乾燥機を使用する家庭におすすめの新電力サービスを2つ紹介します。
ライフスタイルに合わせて、よりお得になるプランを検討してみてください。
おすすめのサービス
- 昼間の利用で電気代を大幅に抑える「市場電力」
- シンプルに基本料金と従量料金が安い「お得電力」
- 自分に合ったプランを選ぶための比較ポイント
昼間の利用がお得になる市場電力
日中に在宅しており、洗濯や乾燥を昼間におこなえる方には、株式会社Qvouが運営する市場電力がおすすめです。
このサービスは、日本卸電力取引所の市場価格に連動して電気料金が決まる市場連動型プランを採用しています。
太陽光発電の供給量が増える晴れた日の昼間などは、電気の市場価格が非常に安くなる傾向があります。
市場電力は、このような市場連動型のメリットを最大限に活かしつつ、サービス手数料を抑えた設定になっています。
昼間の時間を有効活用して賢く節約したい方にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
基本料金も電力量料金も安いお得電力
市場価格の変動を気にせず、シンプルに電気代を安くしたい方にはお得電力が適しています。
お得電力の最大の特徴は、地域の大手電力会社と比較して、基本料金と電力量料金単価の両方が安く設定されている点です。
時間帯による料金変動がないため、いつ電気を使っても確実にお得になります。
とくに、浴室乾燥機を頻繁に使うなど電気使用量が多い家庭ほど、単価の安さが効いて割引額が大きくなります。
解約時の違約金などのリスクも低く設定されているため、安心して乗り換えられるのもポイントです。
お得電力は、難しいことを考えずに毎月の固定費を下げたい方におすすめのサービスです。
洗濯は昼間(晴れた日)にできる!
時間は気にせず使いたい!
浴室乾燥機の電気代に関するよくある質問

最後に、浴室乾燥機の電気代に関してよく寄せられる疑問について回答します。
よくある質問
- ガス式と電気式ではどちらのコストが安いのか
- 一人暮らしで浴室乾燥機を使うのは贅沢なのか
- 賃貸物件で浴室乾燥機を使わない場合の対策
- 古い機種から買い替えると電気代は安くなるのか
それぞれの疑問について、具体的な視点から解説します。
ガス式と電気式のランニングコストは?
浴室乾燥機にはガス温水式と電気ヒーター式がありますが、一般的にランニングコストが安いのはガス式といわれています。
ガス式はパワーが強く、電気式よりも短時間で乾燥できるため、結果的に1回あたりのコストが抑えられる傾向にあるからです。
ただし、プロパンガス(LPガス)を使用している地域や物件では、ガス単価が高いため、電気式よりもコストがかかる可能性があります。
また、電気式でもヒートポンプ式であれば、ガス式と同等かそれ以上に安くなることもあります。
住まいの環境や契約内容によってどちらがお得かは変わるため、一概にどちらが安いとは言い切れない点に注意が必要です。
一人暮らしでの使用とコストの考え方は?
一人暮らしで浴室乾燥機を使うのは贅沢ではないか、と悩む方もいるかもしれません。
しかし、一人暮らしの洗濯量であれば、乾燥にかかる時間は比較的短くて済みます。
3時間以内で乾くことも多く、1回あたり100円程度の出費で済むと考えれば、決して無駄な贅沢とはいえません。
また、外干しをしないことで防犯面での安心感が得られたり、花粉やPM2.5の付着を防げたりするメリットは非常に大きいです。
平日は部屋干しで対応し、週末にまとめて洗濯をして、市場電力などの安い時間帯を狙って浴室乾燥機を使うなど、メリハリをつけた使い方が賢い選択といえるでしょう。
古い機種から買い替えると電気代は安くなる?
基本的なヒーター式の浴室乾燥機の場合、実は10年前の機種と最新機種で消費電力(約1200W)に大きな差はありません。
そのため、買い替えても劇的な電気代削減は期待しにくいのが現状です。
ただし、最新機種には衣類乾燥や予備暖房、涼風、換気の機能が最適化された省エネモードや、人感センサーが搭載されているものがあります。
また、電気式からヒートポンプ式の浴室乾燥機へリフォームする場合は、大幅な電気代削減が見込めます。
まとめ

本記事では、浴室乾燥機の電気代の目安や効果的な節約術について解説しました。
浴室乾燥機の電気代は1時間あたり30円から50円程度かかりますが、換気モードやサーキュレーターを併用することでコストを抑えられます。
また、電気代が安い時間帯を活用する市場連動型プランなどの選択肢も有効です。
自身のライフスタイルに合わせて、乾燥機や除湿機、コインランドリーなどを賢く使い分けることが、家計の節約につながります。
電気代を根本から見直したいと感じた方は、まずは家庭の電気代がどれだけ安くなるか、チェックしてみてください。
<参考>
お得電力




