ダイソンのヒーターは、高いデザイン性と速暖性で人気を集めています。
しかし、購入を検討する際に「電気代が高すぎるのではないか」「エアコンと比べてどちらが得なのか」と疑問を持つ方も少なくありません。
結論として、ダイソンは部屋全体を暖める効率ではエアコンに劣りますが、スポット暖房としての活用には適しています。
本記事では、実測に基づく具体的な電気代の目安や、エアコンとのコスト差、そして冬場の電気代を抑えるための賢い使い分けについて解説します。
具体的な節約方法を知りたい方、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。
【実測・結論】ダイソンの電気代は高い?1時間および1か月の料金目安

ダイソン製品の電気代について、カタログスペックに基づく計算や実測値を交えながら解説します。
とくに、温風モードと涼風モードの違いや、長時間使用した場合のシミュレーション結果など、具体的な料金目安について詳しく解説します。
電気代計算のポイント
- 最大消費電力からの計算
- モード別の料金比較
- 期間別の使用シミュレーション
カタログスペックから計算する最大消費電力と電気料金単価
ダイソンのホットアンドクールなど、ヒーター機能を搭載した製品の最大消費電力(温風モード)は1,400Wです。
この最大消費電力で1時間運転した場合の電気代を計算すると、次のようになります。
1時間あたりの最大電気代
- 消費電力:1,400W(1.4kW)
- 電気料金単価:31円/kWh
- 計算式:1.4kW × 31円 = 43.4円
最大パワーで温風を出し続けた場合、1時間あたりの電気代は約43円、10時間使用すると約430円となります。
なお、セラミックファンヒーターの電気代は、ダイソンでも数千円の安い機種でも、消費電力(W数)が同じなら変わりません。
電気エネルギーを熱に変える変換効率は、どの製品もほぼ100%で同じだからです。
ダイソンの価格差は、電気代の安さではなく、機能やデザインの違いにあると理解する必要があります。

温風モードと涼風モードの1時間あたりの電気代比較
ダイソンのホットアンドクールシリーズには、暖房として使う温風モードと、扇風機として使う涼風モードがあります。
温風モードは最大消費電力が1,400なのに対し、涼風モードはファンを回すモーターの電力のみで済むため、消費電力は最小で数ワット、最大でも40W程度です。
これを電気代に換算して比較してみます。
モード別電気代の目安
- 温風モード(最大):約43.4円/時間
- 涼風モード(最大):約1.2円/時間
このように、涼風モードの電気代は1時間あたり約1円程度と非常に安く、一般的な扇風機と変わりません。
冬場の電気代が高くなる主な原因は、あくまでヒーター機能による消費電力の大きさにあることがわかります。
夏場に扇風機として使う分には、電気代を心配する必要はほとんどないといえます。
1日5時間・1か月使用した場合の電気代シミュレーション
実際に冬の生活シーンでダイソンを使用した場合、1か月でどれくらいの電気代になるのかをシミュレーションします。
1日あたり平均5時間の使用を仮定し、これを1か月(30日間)継続した場合の金額は次のとおりです。
1か月(30日)の電気代試算
- 1日5時間使用:約6,510円
- 1日8時間使用:約10,416円
- 24時間つけっぱなし:約31,248円
1日5時間の使用でも月額6,000円を超え、もし24時間つけっぱなしにした場合は、ダイソン1台のみで3万円以上の電気代がかかる計算になります。
これは多くの家庭にとって大きな負担となる金額です。
ただし、2026年1月から3月にかけては、政府の電気・ガス料金支援事業による値引きが適用される予定です。
低圧契約では1kWhあたり最大4.5円の補助があるため、実質的な負担額はこの試算より1割から1.5割程度抑えられる可能性があります。
それでも、長時間の使用は家計へのインパクトが大きいことに変わりはないため、使い方の工夫が必要です。

ダイソンとエアコンはどちらが安い?電気代と暖房効率の徹底比較

ダイソンとエアコンは、暖める仕組み自体が大きく異なります。
それぞれの特性を理解し、電気代や暖房効率の違いを知ることで、賢く使い分けるためのヒントが見えてくるでしょう。
具体的なコスト差や得意なシーンについて解説します。
比較のポイント
- 暖める仕組みの違い
- 暖まるまでのスピード
- 最適な役割分担
ヒートポンプ方式と電熱線方式によるエネルギー効率の差
エアコンとヒーター(ダイソン)では、熱を作り出す方式が根本的に異なります。
エアコンはヒートポンプ方式を採用しており、空気中の熱を集めて室内に送り込む仕組みです。
少ない電力で多くの熱エネルギーを移動させることができるため、エネルギー効率が非常に高く、省エネ性能に優れています。
一方、ダイソンなどのセラミックファンヒーターは、電気エネルギーを直接熱エネルギーに変換する電熱線方式に近い仕組みです。
投入した電力以上の熱を生み出すことはできないため、ヒートポンプ方式と比較するとエネルギー効率は低くなり、同じ暖かさを得るために多くの電力を必要とします。
部屋全体を暖める場合のコストパフォーマンスは、エアコンが圧倒的に有利です。
広い空間を長時間暖房する場合、ダイソンのみを使用するとエアコンの数倍の電気代がかかることも珍しくありません。
暖まるまでのスピードと快適性の違い
電気代ではエアコンに分がありますが、快適性やスピードの面ではダイソンにメリットがあります。
ダイソンは、スイッチを入れるとすぐに温風が出る速暖性が特徴です。
寒い朝や帰宅直後など、今すぐ暖まりたいという場面でその力を発揮します。
対してエアコンは、室外機が稼働し熱交換をおこなうプロセスが必要なため、温風が出るまでに数分から10分程度の時間が必要です。
しかし、一度設定温度に達してしまえば、安定した運転で室温を維持し、消費電力も低く抑えられます。
つまり、瞬発力ではダイソン、持久力とコスト効率ではエアコンが優れているといえます。
それぞれの得意分野が異なるため、単純な良し悪しではなく、目的に応じて使い分ける視点が重要です。
電気代を無駄にしないための正しい役割分担
ここまでの比較を踏まえると、電気代を抑えつつ快適に過ごすためのポイントは、両者の役割を明確に分けることです。
ダイソンは、その速暖性と持ち運びやすさを活かし、スポット暖房として使う方法が最も合理的です。
具体的には、脱衣所でのヒートショック対策、朝の着替え時の足元、キッチンでの調理中など、狭い範囲を短時間のみ暖める用途に向いています。
長時間広い部屋を暖めようとすると電気代が高騰するため、リビングや寝室などのメイン暖房はエアコンに任せましょう。
おすすめの使い分け
- ダイソン:スポット暖房、短時間の使用
- エアコン:メイン暖房、長時間の使用
適材適所で使い分けることで、ダイソンの高額な電気代リスクを回避しつつ、メリットである即暖性やデザイン性を生活に取り入れられます。
部屋全体は暖まらない?口コミで見る暖房能力の実態と対策

ダイソンのヒーター機能について、「部屋全体がなかなか暖まらない」という声が聞かれることがあります。
その原因として考えられる住宅環境や設置場所の問題、そして効率を上げるための対策について解説します。
暖まりにくい原因と対策
- 住宅の断熱性能の影響
- 効率的な設置場所
木造住宅や広いリビングでのメイン暖房としての限界
ダイソンのヒーター機能は、エアコンのように大風量で広い空間全体を強力に暖めることを主目的とした設計ではありません。
製品の仕様表にある適用畳数を見ても、コンクリート住宅で8畳から10畳程度、木造住宅ではさらに狭い範囲になるのが一般的です。
とくに断熱性の低い木造住宅や、大きな窓がある広いリビングなどは、暖められた空気がすぐに冷やされてしまうため、ダイソン1台で部屋全体の室温を上げるのは困難です。
このような環境でメイン暖房として無理に使おうとすると、フルパワー運転が続き、部屋は暖まらないのに電気代のみがかさむという事態になりかねません。
広い部屋や気密性の低い部屋で使用する場合は、あくまで補助暖房と割り切るか、ほかの暖房器具と併用することが現実的です。
暖房効率を最大化する設置場所とサーキュレーター効果
部屋を少しでも効率よく暖めるためには、設置場所の工夫が欠かせません。
おすすめの場所の一つは窓際です。
窓から入り込む冷気(コールドドラフト)をダイソンの温風で遮断することで、部屋全体の温度低下を防ぐ効果が期待できます。
また、ダイソン特有のAir Multiplierテクノロジーによる強力な送風機能は、サーキュレーターとしての役割も果たすことが特徴です。
部屋の隅やエアコンの対角線上に設置し、首振り機能を使って空気を循環させることで、天井付近に溜まった暖かい空気を足元まで届けられます。
効果的な設置のポイント
- 窓際:冷気の侵入を防ぐ
- エアコン対角:暖かい空気を循環させる
このように空気の流れを作ることで、体感温度を上げることが可能です。
単に温風を出すのみでなく、部屋全体の空気循環を意識して配置することで、暖房効率を高められます。

【節約術】ダイソンの電気代を安く抑える賢い使い方

ダイソンの電気代が高くなりやすいという課題に対し、設定や使い方を少し工夫するのみでコストを抑えることができます。
温度設定のコツやエアコンとの併用など、実践的な節約術を紹介します。
節約のポイント
- 温度設定と自動機能
- エアコンとの併用術
設定温度を控えめにして自動温度制御機能を活用する
消費電力を抑えるために最も効果的なのは、設定温度の見直しです。
設定温度を必要以上に高くすると、その温度に達するまで最大パワーでの運転が続いてしまいます。
環境省が推奨する冬の暖房設定温度である、20度前後を目安に設定するとよいでしょう。
また、多くのダイソン製品には、設定した室温になると自動で温風を停止し、待機状態になる温度制御機能(サーモスタット)が搭載されています。
この機能を有効活用すれば、無駄な加熱を防ぐことができます。
エアコンでベースを作りダイソンで体感温度を上げる併用術
前述のとおり、エアコンとダイソンのハイブリッド運用は非常に有効な節約術です。
まずエアコンで部屋全体のベース温度を上げ、ある程度暖まったらエアコンの設定温度を少し下げます。
その上で、ダイソンを弱運転で足元に向けて稼働させます。
温風が直接体に当たることで、実際の室温以上に体感温度が上がります。
エアコンのみで設定温度を高く維持するよりも、ダイソンを補助的に併用して体感温度を上げる方が、トータルの電気代を安く抑えられる可能性があります。
併用のステップ
- 起床時:ダイソンで足元を暖めつつ、エアコンを始動
- 室温上昇後:エアコンの設定を下げ、ダイソンを弱運転で併用
それぞれの得意な時間帯と役割を組み合わせるリレー運用をおこなうことで、快適さと節約を両立させられます。
家電の使い分けだけでは限界?電気代そのものを下げる根本的な解決策

節電テクニックを駆使しても、昨今の電気料金高騰の影響で請求額が下がらないことがあります。
そのような場合に検討すべき、根本的な解決策について解説します。
根本的な解決策
- 節電の限界を知る
- 料金プランの見直し
頑張って節電しても電気代が下がりにくい理由
近年、燃料費調整額の高騰や再生可能エネルギー発電促進賦課金の上昇により、電気料金の単価そのものが値上がりしています。
そのため、以前と同じように電気を使用していても、請求額が高くなってしまうのが現状です。
とくにダイソンのような消費電力の大きい家電を使う場合、高い従量料金単価が適用される区分に達しやすく、節電努力のみでは相殺しきれないケースが増えています。
使う時間を減らしたり、寒い思いをして我慢したりする節約には限界があり、生活の質を下げるストレスにもつながります。
家電の使い方を工夫する対処療法のみでなく、料金体系そのものを見直す根本治療が必要な段階に来ているといえるでしょう。
電力会社のプラン切り替えで基本料金と単価を下げるメリット
電気代を下げるための最も確実な方法は、契約している電力会社やプランを見直すことです。
2016年の電力自由化以降、多くの新電力が参入し、大手電力会社よりも割安なプランを提供しています。
新電力への切り替えによって、基本料金や従量料金の単価自体を下げられれば、同じ電気の使用量でも請求額を抑えることが可能です。
とくに冬場のように電気使用量が多い家庭ほど、単価の差が大きな節約効果となって表れます。
切り替えの手続きはWeb上で完結することが多く、工事や初期費用も不要なケースが大半です。
ダイソンを気兼ねなく使うためにも、電力会社の乗り換えは非常に有効な選択肢となります。
ダイソンユーザーにおすすめの「お得電力」で冬の電気代を削減
電気代の削減を検討する際におすすめなのが、新電力サービスのお得電力です。
なぜダイソンユーザーに適しているのか、その特徴と具体的なメリットについて紹介します。
お得電力のメリット
- 一律で安い料金設定
- 具体的な削減効果
電気の使用量が多い家庭ほどお得になる料金体系の魅力
お得電力の最大の特徴は、大手電力会社と比較して、基本料金と電力量料金が一律で安く設定されている点です。
使用量にかかわらず割引が適用されるため、シンプルでわかりやすい料金体系となっています。
ダイソンやエアコンを併用し、電気使用量が増えがちな冬場こそ、この単価の安さが大きな効果を発揮します。
また、市場連動型プランのように市場価格の高騰によって料金が跳ね上がるリスクがないため、安心して暖房器具を使用できる点も魅力です。
多くの電気を使う家庭ほど、大手電力会社との差額が大きくなり、メリットを享受しやすくなります。
「ダイソンのような高出力家電を使いたいけれど電気代が心配」という方にとって、お得電力は非常に相性のよいサービスといえます。
実際にどれくらい安くなる?世帯人数別の節約額目安
実際にお得電力に切り替えることで、どれくらいの節約になるのでしょうか。
公式サイトで公開されている冬の電気代試算データを基に、北海道エリアを例とした目安を見てみましょう。
北海道エリアの年間削減額目安
- 1人世帯:約3,200円
- 2〜3人世帯:約5,700円
- 4人以上世帯:約10,000円
世帯人数が増え使用量が多くなるほど、削減額も大きくなります。
年間で1万円近く節約できれば、ダイソンを実質無料で使える期間が1か月から2か月分増える計算になります。

ダイソンのヒーターに関するよくある質問

最後に、ダイソンのヒーター機能に関するよくある質問と回答をまとめました。
安全性や季節ごとの使い方など、購入前や使用中に気になるポイントを解消しておきましょう。
よくある質問
- つけっぱなしのリスク
- 夏場の使用について
- 購入前の確認事項
Q. つけっぱなしにすると火事の危険や電気代はどうなりますか?
ダイソンのファンヒーターは、一般的な石油ストーブや電気ストーブのように熱源が露出していないため、衣服への引火などの火事リスクは極めて低い設計になっています。
また、万が一本体が転倒した場合には自動で電源がオフになる機能も搭載されており、安全性は高いといえるでしょう。
しかし、長時間つけっぱなしにすると、前述のとおり電気代が高額になる可能性があります。
安全面での心配は少ないですが、コスト面を考慮すると、人感センサー機能を活用したり、タイマーを設定したりして、必要なときのみ稼働させることをおすすめします。
加えて、就寝時や外出時は必ず電源を切る習慣をつけることが重要です。
Q. ホットアンドクールは夏も使用できますか?そのときの電気代は?
ホットアンドクールシリーズは、その名の通り温風と涼風の両方の機能を備えています。
冬が終わっても片付ける必要がなく、夏は高性能な扇風機としてそのまま使用できます。
収納場所を確保する必要がないため、通年で出しっぱなしにできる点は大きなメリットです。
夏場に涼風モードで使用する場合の電気代は、最大でも1時間あたり約1.2円程度と非常に安価です。
一般的な扇風機と同等レベルの電気代で済むため、夏場のコストに関しては心配する必要はありません。
Q. 購入して後悔しないためのチェックポイントはありますか?
購入後に後悔するパターンの多くは、「エアコンの代わりに部屋全体を安く暖めたい」という期待を持ってしまったケースです。
ダイソンのヒーターは、メイン暖房としてのコストパフォーマンスや能力には限界があることを理解しておく必要があります。
一方で、デザイン性の高さ、空気清浄機能による付加価値、小さな子どもがいる家庭での安全性、そしてスポット暖房としての速暖性に価値を感じる方にとっては、非常に満足度の高い製品です。
自身のライフスタイルや使用目的に合っているかを事前に確認することで、納得のいく買い物ができるでしょう。
まとめ

本記事では、ダイソン製品の電気代やエアコンとの比較、効果的な節約術について解説しました。
ダイソンのヒーター機能は最大消費電力が大きく、長時間使用すると電気代が高額になりがちです。
部屋全体の暖房効率はエアコンが圧倒的に優れていますが、ダイソンには速暖性やデザイン性という独自のメリットがあります。
重要なのは、エアコンをメイン暖房とし、ダイソンをスポット暖房として使い分けることです。
また、家電の使い方のみでなく、電力会社のプランそのものを見直すことも根本的な節約につながります。
電気代の高騰が気になる方は、ぜひ「お得電力」の公式サイトで、家庭の電気代がどれだけ安くなるかシミュレーションしてみてください。
<参考>
お得電力




