【2025年最新】電気代のワット数とは？1分でわかる計算式と世帯・家電別の平均額・効果的な節約術を解説

「最近、電気代が気になるけれど、家電のワット数を見ても実際の金額がピンとこない」「うちの電気代は平均と比べてどうなのだろうか」などの疑問がある方も多いでしょう。

電気代を理解し、賢く節約するためには、まず基本となるワット数と、それを用いた電気代の計算方法、そして一般的な平均値を知ることが重要です。

本記事では、電気代とワット数の関係性から具体的な計算ステップ、世帯人数別の平均的な電気代までをわかりやすく解説します。

家庭の電気代が高いのか安いのかを把握し、具体的な節約行動へつなげていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

【一覧表】主要家電の消費電力（ワット数）の目安

実際に計算する前に、主な家電製品の消費電力がどれくらいなのか、目安をみてみましょう。

家電製品	消費電力の目安
エアコン（冷房）	500W～800W
エアコン（暖房）	600W～1,000W
冷蔵庫（400Lクラス）	年間消費電力量から算出（常時稼働）
IHクッキングヒーター	1,400W～3,000W（1口あたり）
電子レンジ	1,000W～1,400W
炊飯器（5.5合炊き）	炊飯時：約1,200W 保温時：約20W
電気ケトル	1,000W～1,300W
ドラム式洗濯乾燥機	洗濯時：約200W 乾燥時：約1,200W
ヘアドライヤー	600W～1,200W
テレビ（50インチ液晶）	約150W
デスクトップパソコン	150W～300W

注意点として、製品の年式や性能によって消費電力は大きく異なるため、あくまでも参考程度に捉えましょう。

正確な数値は、製品本体や取扱説明書を確認してください。

【基礎知識】ワット数から電気代を計算する前に知っておきたいこと

電気代の仕組みを理解するうえで、まず押さえておきたいのがワット数です。

まずは、ワット数が電気代にどのように関わってくるのか、そして電気料金がどのような内訳で決まるのか、基本的なポイントを解説します。

ワット数とは？電気代との関係性

ワット（W）とは、電化製品が消費する電力の大きさを示す単位のことです。

このワット数が大きいほど、電化製品は短時間で多くの電気を消費する傾向にあり、結果として電気代が高くなる主な要因となります。

たとえば、ドライヤーの多くは強風モードで1200W程度の消費電力がありますが、これはLED電球（一般的に数Wから十数W程度）と比較すると非常に大きな電力です。

このように、家庭にあるさまざまな家電のワット数を知ることは、電気代を意識するうえで最初のステップといえるでしょう。

電気料金の4つの内訳

【図解】電気料金の4つの内訳

基本料金

契約アンペアなどに応じて毎月固定でかかる料金。

+

電力量料金

実際に使用した電気の量（kWh）に応じてかかる料金。

+

燃料費調整額

火力発電の燃料費の変動を調整するための料金。

+

再エネ賦課金

再生可能エネルギーの普及のために国民全員で負担する料金。

毎月の電気料金は、いくつかの要素が組み合わさって決定されています。

主な内訳としては、契約しているアンペア数などによって決まる基本料金と、実際に使用した電力量に応じて計算される電力量料金が挙げられます。

その他にも、発電に使用する燃料の価格変動を調整するための燃料費調整額や、再生可能エネルギーの普及を目的とした再生可能エネルギー発電促進賦課金なども電気料金に含まれています。

これらの各項目が合計されて、最終的な請求額となる仕組みです。

電気代計算の重要単位「kWh（キロワット時）」を理解しよう

電気代の計算や検針票などでよく目にする「kWh（キロワット時）」という単位は、実際に使用した電気の量、すなわち電力量を示すものです。

具体的には、「1kW（キロワット）の電力を1時間使用し続けると1kWhになる」という関係性があります。

たとえば、消費電力が1000W（つまり1kW）の電気ストーブを1時間使用した場合、消費電力量は1kWhとなります。

このkWhという単位が、電力量料金を計算する際の基礎となるため、電気代を理解するうえで非常に重要なポイントです。

【実践編】ワット数からの電気代計算方法！簡単シミュレーション

電気代の仕組みが少し見えてきたところで、次は実際にワット数から電気代を計算する方法を紹介します。

基本的な計算式さえ覚えてしまえば、家庭にある家電製品のおおよその電気代を自身でシミュレーションすることが可能です。

手軽に電気料金をシミュレーションしたい方には、「電気料金を計算できる」Webサイトの活用もおすすめです。

簡単ステップ！電気代の基本的な計算式

家庭の電化製品にかかる電気代は、簡単な計算式で概算することできます。

まず、電化製品に表示されている消費電力の単位が「W（ワット）」の場合は、「kW（キロワット）」に変換する必要があり、ワット数を1000で割ることで求められます。

たとえば、1200Wのドライヤーであれば、1.2kWとなります。

このkW値に、使用時間と契約の電力会社の電力量料金単価を掛けることで、おおよその電気代が算出可能です。

家電製品のワット数の確認方法

多くの家電製品では、本体に貼られているラベルやシール、あるいは製品の側面や裏側などに消費電力がワット（W）で記載されています。

とくに「定格消費電力」や「消費電力」などの項目を探してみると見つかるでしょう。

もし本体で見当たらない場合は、購入時に付属していた取扱説明書を確認してみてください。

さらに、メーカーの公式Webサイトでも、製品情報として消費電力が公開されていることが一般的です。

年間消費電力量という形で示されている場合もありますが、まずはワット数を確認しましょう。

【具体例】気になるあの家電の電気代はいくら？

実際にいくつかの家電製品を例に挙げて、おおよその電気代を試算してみましょう。

ここでは、電力量料金単価を仮に31円/kWhとして計算します。

自身の家電のワット数と使用時間で計算してみてください。

【比較】うちの電気代は平均より高い？世帯人数別の目安

自宅の電気代がほかの家庭と比べて高いのか安いのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、一般的な家庭の電気代の平均額や、季節による電気代の変動について解説します。

【データで見る】世帯人数別の電気代平均額

家庭の電気代が平均と比べてどうなのかを知るために、世帯人数別の平均額を見てみましょう。

世帯人数	電気代平均月額
単身世帯	6,756円
2人世帯	10,878円
3人世帯	12,651円
4人世帯	12,805円

総務省統計局の家計調査によると、2024年の月平均の電気代は、一人暮らし（単身世帯）で約6756円、二人暮らしの世帯で約10,878円、3人家族の世帯では約12,651円、4人家族の世帯では約12,805円となっています。

ただし、これらの数値はあくまで全国平均の目安です。

住まいの地域や季節、ライフスタイル、住宅の広さや断熱性能、使用している家電の種類などによって電気代は大きく変動するため、参考情報として捉え、自身の状況と比較してみることが大切です。

季節で使用量が変わる？電気代の変動とその理由

電気代は一年を通して一定ではなく、季節によって大きく変動することが一般的です。

2024年における、二人以上の世帯の季節別平均電気代月額は次のとおりです。

年月	電気代平均月額
2024年1月	17,359円
2024年2月	17,450円
2024年3月	17,392円
2024年4月	15,573円
2024年5月	13,203円
2024年6月	12,331円
2024年7月	11,422円
2024年8月	13,604円
2024年9月	13,272円
2024年10月	12,340円
2024年11月	11,875円
2024年12月	15,274円

とくに、夏場の冷房使用や冬場の暖房使用が増える時期には、電気の使用量が増加し、それに伴って電気代も高くなる傾向があります。

たとえば、冷房を長時間使用したり、設定温度を低くしすぎたりすると、電気の使用量は格段に増えるでしょう。

季節ごとの電気使用量の傾向を把握しておくことは、年間の電気代を予測し、節約策を考えるうえで役立ちます。

電気代が高くなる主な原因とは

もし家庭の電気代が平均よりも高いと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。

一つは、古い家電製品を長年使い続けているケースです。

古い家電は省エネ性能が低いものが多く、新しい製品に比べて無駄な電力を消費している可能性があります。

また、消費電力の大きな家電製品、たとえばエアコンや電気ストーブ、乾燥機などを長時間にわたって使用している場合も、電気代が高くなる直接的な原因となります。

その他にも、家庭の電気の使用実態に対して契約アンペア数が大きすぎるために基本料金が高くなっていることや、現在の電力会社の料金プランが自身のライフスタイルに合っていないといった可能性も考慮する必要があるでしょう。

【家電別】電気代を賢く抑える節約術

電気代の仕組みや自身の状況が把握できたら、次は具体的な節約術について考えていきましょう。

ここでは家電別の簡単な節電アイデアから、長期的な視点での家電の買い替え、そして最も効果的な方法の一つである電力会社のプラン見直しまで、賢く電気代を抑えるためのポイントを紹介します。

エアコン

エアコンの節約術は次のとおりです。

体調を崩しては本末転倒であるため、扇風機やカーテンなども活用しながら、賢くエアコンの電気代を抑えましょう。

冷蔵庫

冷蔵庫の節約術は次のとおりです。

冷蔵庫は24時間365日稼働する家電です。今日からできる小さな工夫を積み重ねて、快適に、そして賢く電気代を節約していきましょう。

テレビ

テレビの節約術は次のとおりです。

テレビは「なんとなくつけっぱなし」になりがちですが、こまめな電源オフと設定の見直しが大きな節約につながります。

無理のない範囲で省エネを心がけましょう。

照明

照明の節約術は次のとおりです。

照明は「切る」のみでなく、「替える（LEDへ）」と「絞る（調光）」の工夫で、さらに大きく電気代を減らせます。

パソコン

パソコンの節約術は次のとおりです。

パソコンは、設定次第で消費電力が大きく変わります。

とくにスリープの使い分けと画面の明るさ調整は効果が大きいため、ぜひ今日から試してみてください。

省エネ性能が高い家電に買い替えると？

現在使用の家電製品が古いモデルの場合、最新の省エネ家電に買い替えることで、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

とくにエアコンや冷蔵庫といった消費電力が大きく、長時間稼働する家電製品では、その効果を実感しやすいでしょう。

たとえば、10年以上前のエアコンを最新の省エネモデルに買い替えた場合、期間消費電力量が半分近くになることもあり、年間の電気代に換算すると数千円から一万円以上の節約につながるケースも少なくありません。

初期費用はかかりますが、長い目で見ると電気代の削減分で十分に元が取れることもあるため、買い替えを検討する価値は十分にあります。

契約中の電力会社のプラン見直し

日々の節電努力も大切ですが、電気代を効果的に下げるためには、契約している電力会社の料金プランを見直すことが非常に重要なポイントとなります。

2016年の電力自由化以降、消費者は多くの電力会社や多様な料金プランを自由に選べるようになりました。

しかし、意外と多くの方が、以前からの契約プランをそのまま継続しているのではないでしょうか。

もしかしたら、現在の自身のライフスタイルや電気の使用状況に、より適したお得なプランが存在するかもしれません。

料金プランを見直すのみで、無理な節電をしなくても、月々の電気代が安くなる可能性は十分にあります。

ぜひ一度、自身の契約内容を確認してみることをおすすめします。

【あなたに最適が見つかるかも】おすすめ電力サービス3選

電力会社のプランを見直したくても、選択肢の多さからどれを選べばよいかわからない、という方もいるかもしれません。

ここでは、特徴の異なる3つの電力サービスを紹介します。

自身のライフスタイルや電気の使い方にあわせて、最適なサービスを見つけましょう。

【手軽さ重視】大手電力会社のまま安くなる？「お得電力」

「お得電力」は、現在契約中の大手電力会社の送電網を利用するため、電気の品質や安定性はこれまでと変わらないまま、電気代がお得になる可能性があるサービスです。

とくに魅力的なのは乗り換えの手軽さであり、Webサイトから最短5分程度で簡単に切り替え手続きが完了し、面倒な書類手続きや工事なども原則不要です。

「電気代は安くしたいけれど、電力会社を切り替えるのは何だか不安」「複雑な手続きは苦手」など、とくに大手電力会社と長年契約されている方や、はじめて電力会社の切り替えを検討する方に、ぜひおすすめしたい選択肢の一つといえるでしょう。

今の生活スタイルを変えることなく、まずは気軽に電気代の見直しを試してみてはいかがでしょうか。

【節電上級者向け】電気の使い方を工夫して得する「市場電力」

「市場電力」は、サービス料が低く設定されている点が特徴の電力サービスです。

市場連動型プランの大きなポイントは、電気料金の単価が日本卸電力取引所（JEPX）の市場価格に連動して変動する点です。

そのため、電気の市場価格が安い時間帯に集中的に電気を使用したり、反対に高い時間帯の使用を控えたりするなど、自身で積極的に電気の使い方を工夫することで、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

すでに新電力サービスを利用中で、より能動的に電気代をコントロールしたいと考えている方や、日々の電力市場の動向をチェックしながら賢く節電に取り組みたいという、節電意識の高い方に向いているプランといえるでしょう。

【特典重視】電気＋αの価値を得る「のむシリカ電力」

「のむシリカ電力」は、電気サービスに加えて、健康や美容に関心のある方に嬉しい特典が付いてくるユニークな電力サービスです。

具体的には、電気の契約時や契約の継続時に、霧島天然水のミネラルウォーター「のむシリカ」がプレゼントされます。

また、電気の使用量が多い家庭や、オール電化住宅に住んでいる方にも対応した料金プランが用意されています。

電気をお得に利用したいというニーズに加えて、毎日の生活の中で健康にも気を配りたい方にとって、魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。

【疑問解消】電気代とワット数に関するよくある質問

ここでは、電気代やワット数に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

電気代に関して疑問や不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

アンペア（A）ワット（W）ボルト（V）って何が違う？

電気に関する単位にはアンペア（A）、ワット（W）、ボルト（V）などがあり、それぞれ意味が異なります。

単位名	役割	水道管の例え
アンペア（A）	電流：電気の流れる量	流れる水の量
ワット（W）	電圧：電気を押し出す力	水を押し出す圧力
ボルト（V）	電力：電気がする仕事の量 （消費電力）	水車を回す力

アンペアは、電気が流れる量、すなわち電流の大きさを示すものです。家庭で契約するアンペア数は、一度に使用できる電気の最大量に関わってきます。

一方、ボルトは電気を押し出す力、つまり電圧の大きさを示します。日本の家庭用コンセントの電圧は通常100Vです。

そしてワットは、実際に消費される電気エネルギーの大きさ、仕事率を表します。

これらは「電力（W） = 電圧（V） × 電流（A）」という関係で結びついており、契約アンペア数は基本料金にも影響します。

一般家庭における1か月あたりの平均電気使用量は？

一般家庭における、1か月あたりの平均電気使用量は次のとおりです。

世帯人数	一戸建て （kWh/月）	集合住宅 （kWh/月）
単身世帯	219	186
2人世帯	331	272
3人世帯	386	313
4人世帯	436	316

上記の表を見ると、一戸建ての電気使用量は集合住宅よりも多いことがわかります。

世帯人数別の電気使用量については、1人暮らしから2人暮らしに変わると大きく増加しますが、その後の増加は比較的緩やかです。

電気料金の基本料金はどうやって計算されるの？

電気料金の基本料金の計算方法は、主に「アンペア制」と「最低料金制」の2つのパターンがあります。

• アンペア制：契約しているアンペア数（A）に応じて、毎月固定の料金が決まる方式
• 最低料金制：電気の使用量に関係なく、一定の使用量（例: 15kWh）までは定額の「最低料金」が設定されている方式

基本料金は、電気の使用にかかわらず、電力会社が電気をいつでも使える状態にしておく（設備を維持する）ための固定費用という位置づけです。

「待機電力」も電気代に影響する？

待機電力とは、テレビやエアコン、パソコン、ガジェットなどの電化製品が、電源がオフの状態やリモコンで操作できる待機状態のときでも消費している微量の電力のことです。

個々の家電製品の待機電力はわずかかもしれませんが、家庭内にある多くの家電製品の待機電力が積み重なると、無視できない電気代になる可能性があります。

とくに、古い型のエアコンや録画機能付きのテレビ、常に電源に接続されているルーターなどは、待機電力が比較的大きい傾向があります。

使わない家電製品のプラグをコンセントから抜く、主電源を切るなどの対策で、無駄な電力消費を抑えることが可能です。

引っ越し先の電力会社はどのように選ぶ？

引っ越しは、電力会社や料金プランを見直す絶好のタイミングといえます。

新しい生活がはじまるにあたり、自身のライフスタイルや新しい住まいの状況、たとえばオール電化住宅になるのか、家族構成が変わるのかなどを考慮して、最適な電力会社やプランを選ぶことが大切です。

まず、引っ越し先のエリアでどのような電力会社が選択できるのかを確認しましょう。

そのうえで、基本料金や電力量料金の単価、契約期間の縛り、解約金の有無などを比較検討します。

本記事で紹介した「お得電力」のような手軽に見直せるサービスや、「市場電力」のように積極的に節電に取り組めるサービス、「のむシリカ電力」のように特典が付くサービスなど、多様な選択肢があるため、自身に適したものを選んでみてください。

まとめ：電気代ワット数の理解が節約の鍵 最適な電力サービスを選ぼう

本記事では、電気代の基本となるワット数の意味から、具体的な電気代の計算方法、世帯人数別の平均的な電気料金、日々の生活で実践できる節約術について解説しました。

電気代の仕組みを正しく理解し、自身の電気使用状況を把握することが、家計の見直しや効果的な節約への第一歩となります。

さらに、日々の節電意識に加えて、電力会社のプランを見直すことは非常に効果的な節約手段です。

本記事で紹介した「お得電力」「市場電力」「のむシリカ電力」のような多様なサービスの中から、自身のライフスタイルや価値観に適したものを選ぶことで、無理なく電気代を削減できる可能性があります。

今回の情報を参考に、ぜひ自身に最適な方法で、賢い電気代管理をはじめてみてください。

＜参考＞
お得電力
市場電力
のむシリカ電力

AIを活用した経理業務改善Alex and company

MYNT blog

描かれる視点が独創的なTech系ブログ。アイデアに困るエンジニアの助けとなる情報サイトです。