Looopでんきは、30分単位で料金単価が変動する市場連動型を採用しており、使用方法によっては電気代を安く抑えやすい新電力会社です。
しかし、2025年4月より電気料金プランがリニューアルされて料金改定がおこなわれたことに伴い、これまで電気代が安く済んでいた家庭でも請求額が高くなる可能性があります。
すべての家庭で電気代が高くなるわけではありませんが「実際にどのくらい値上げするのかわからない」「値上げした場合の対処法が知りたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、Looopでんきの料金改定の詳細と、電気代が値上がりする家庭の特徴を詳しく紹介します。
Looopでんきの電気代が高いときの対処法も解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
Looopでんきが値上げした?

Looopでんきの料金プランは「スマートタイムONE」のみで、2025年4月にプラン内容がリニューアルされることになりました。
リニューアルに伴い料金体系が改定されるため、一部の家庭では電気代が値上がりする可能性があります。
ここからは、リニューアルの詳細と背景、値上がりする家庭の特徴を詳しく解説します。
電気料金プランがリニューアル
Looopでんきの電気料金プラン「スマートタイムONE」は、長らく基本料金を無料で電気を供給していました。
しかし、2025年4月にリニューアルがおこなわれることが決定し、今後は「託送基本料金」と「容量拠出金相当額」を合算したものが新たに請求されます。
リニューアルの対象エリアは全国ですが、沖縄電力エリアでは別途基本料金の設定や損失率の変更がおこなわれます。
具体的には、契約電力(kW)に応じた基本料金985円/kW(税込・月)が請求され、損失率は6.0%から6.4%に変更となるため、沖縄電力エリアは値上がりする可能性が高いです。
プラン内容は全国でリニューアルされますが、30分ごとに電気料金の単価が変化する点に変更はありません。
市場連動型のメリットは享受できるため、使い方によっては節約できるでしょう。
リニューアルの背景
「スマートタイムONE」のリニューアルは、市場連動型のメリットは維持したまま、実質的な値下げを実現するために実施されています。
リニューアル前の電気料金プランでは、託送費や容量拠出金相当額、再エネ賦課金などの国の制度対応費は、電気使用量が多い家庭に大きな負担となっていました。
これまで不均衡が生じていましたが、リニューアルに伴い電気使用量に対応する単価が実質的に下がり、公平に国の制度対応費を負担できるようになります。
なお、公平な負担を実現するために、一部の家庭においては従来と比べて電気料金が高くなる可能性があるため、注意が必要です。
しかし、国の制度対応費を多く負担していた家庭は、実質的な値下げを実感しやすいでしょう。
値上がりする家庭の特徴
これまで、電気使用量が少ない家庭は、従量制で請求される国の制度対応費の負担が少ない状態でした。
しかし、今回のリニューアルによって不均衡が是正されたため、電気使用量が少ない単身世帯や2人世帯などは、実質的に値上がりするかもしれません。
また沖縄電力エリアでは、リニューアルの内容に加えて基本料金も設定され、契約電力(kW)に応じて985円/kW(税込・月)がかかります。
電源料金の算出に用いられる損失率も、6.0%から6.4%に変更されており、沖縄電力エリアの方は値上げを実感しやすいでしょう。
なお、新しい料金体系は2025年5月請求分から適用されます。
適用後は、電気使用量が同程度の月と比べて請求額に大きな変化がないかを確認してみてください。
Looopでんきは過去にも値上げを繰り返してきた

「スマートタイムONE」のリニューアルに伴い、はじめて電気料金の値上げを実感した方もいるでしょう。
しかし、Looopでんきが値上げをおこなったのは今回がはじめてではありません。
実は、2024年と2022年にも値上げがおこなわれています。
ここからは、過去に実施された値上げの詳細を紹介します。
2024年
2024年4月より、容量拠出金制度の導入と託送料金の改定がおこなわれ、対象となる沖縄電力エリア以外のすべてのエリアでは電気料金が値上げしました。
また、2024年10月1日には、容量拠出金相当単価が2.2円/kWhから2.6円/kWhに値上げしています。
ほかにも、電気・ガス価格激変緩和対策事業による電気代の補助金が終了した影響で、多くの家庭で値上げを実感する事態となりました。
ただし、電気代の補助金終了はほかの電力会社も影響を受けているため、全国的に多くの方が値上げを実感したといえます。
2022年
2022年にも、Looopでんきでは値上げがおこなわれています。
まず2022年6月1日に、現在は新規受付を停止している「おうちプラン」と「ビジネスプラン」でリニューアルがおこなわれ、従量料金が改定されました。
また、9月1日には燃料費調整単価の算定方法の変更によって「独自燃調(電源調達調整費)」が導入され、実質的な値上げがおこなわれています。
2022年にも数々の値上げが実施されていますが、Looopでんき以外にも多くの電力会社が料金改定を実施しており、全国的に電気料金が値上げされました。
なお、「スマートタイムONE」は2022年12月から提供が開始されたため、2022年時点で同プランは値上げがおこなわれていません。
Looopでんきの電気代が高いときの対処法

料金プランのリニューアルにより、Looopでんきの電気代が高いと感じる場合は、次のような対処をおこなってみてください。
- 節電を心がける
- 電力会社を変更する
それぞれの対処法を詳しく解説します。
節電を心がける
まず、すぐに実践できる対処法として節電があげられます。
Looopでんきの「スマートタイムONE」は市場連動型ですが、一般的な従量料金のプランと同じく電気使用量が増えると電気料金も高くなります。
簡単におこなえる節電方法は、次のとおりです。
- 電化製品の電源プラグを抜く
- 照明をLEDに交換する
- 古い電化製品を買い替える
使わない電化製品の電源プラグを抜くと待機電力を抑えられて、その分電気代も安くなる可能性があります。
また、照明は蛍光灯よりもLEDの方が寿命が長く、電気代も節約できるとされているため、蛍光灯を使用している場合は交換してみるとよいでしょう。
ほかにも、最近の電化製品は省エネ性能が優れているものが多いため、10年以上前の電化製品を使用している場合は、最新機種に買い替えた方が節電しやすくなります。
市場連動型の特徴を活かし、市場の料金単価が安い時間帯を公式サイトやアプリで確認して、電気を使用する時間帯の調整をおこなうことも有効です。
電力会社を変更する
Looopでんきよりもお得な料金プランを提供する電力会社に乗り換えると、電気代を抑えられるかもしれません。
最近では、電力自由化によって多くの電力会社が独自の料金プランを提供しており、契約内容次第では、大幅に電気代を安くできる可能性があります。
電気は大手電力会社の送配電設備から自宅に届けられるため、基本的にどの電力会社と契約しても品質は変わりません。
お得に電気を使用するためにも、自身にあったより安い電気料金プランの電力会社に乗り換えるとよいでしょう。
Looopでんきからの乗り換えに市場電力がおすすめ
Looopでんきからほかの電力会社に乗り換える場合は、市場電力がおすすめです。
市場電力は株式会社Qvouが運営する新電力サービスで、Looopでんきと同じく市場連動型を採用しています。
Looopでんきよりもサービス料が安いため、余計なコストがかからず電気代を抑えやすくなるでしょう。
市場電力の主なメリットは、次の3つです。
- 同じ使用量でも節約が可能
- 業界最安値水準のサービス料
- アンケート調査で3冠達成
それぞれの特徴を詳しく解説します。
同じ使用量でも節約が可能
市場電力は、Looopでんきと同じく市場連動型を採用しており、時間帯によっては0.01円/kWhまで単価が下がることがあります。
料金単価が安い時間にまとめて電気を使用し、そのほかの時間帯は節電するなどの工夫を心がければ、同じ電気使用量でも節約を実現できる可能性が高いです。
業界最安値水準のサービス料
電気料金には、電気使用量に応じた料金のほか、仕入れコストや託送料金、事業運営費などを含むサービス料が含まれています。
電気使用量に応じた料金は、使用した分のみが請求されるため、使用量を抑えれば節約が可能です。
しかし、サービス料は電気使用量に応じて大きく変動しないため、節約が難しいでしょう。
市場電力も電気料金にはサービス料を含んでいますが、業界最安値水準となっているため、従来のプランよりも安く電気を使用できる可能性があります。
余計なコストをかけたくない場合は、業界最安値水準のサービス料を誇る市場電力を検討してみてください。
アンケート調査で3冠達成
市場電力は、アンケート調査によって次の3冠を達成している実績があります。
- 切り替えて良かったと思える新電力会社No.1
- 信頼できると思う電力会社No.1
- 友人におすすめしたいと思う新電力会社No.1
アンケートは、2024年7月3日〜7月22日または7月26日にかけて、JAPAN TRUST RESEARCHによって実施されました。
アンケートの対象は、新電力に切り替えたことのある男女10代〜60代です。
「新電力会社は実績がわからないから不安」と感じる場合でも、市場電力は多くの家庭に選ばれて3冠を達成しているため、信頼性が高いといえるでしょう。
参照元:市場電力
Looopでんきの値上げに関するよくある質問

Looopでんきの値上げに関するよくある質問は、次のとおりです。
- 今後も値上がりする可能性はある?
- Looopでんきがやばいといわれる理由は?
- 撤退・倒産するリスクは?
それぞれの質問に詳しく回答します。
今後も値上がりする可能性はある?
Looopでんきは、今後も値上がりする可能性があります。
市場連動型を採用しているため、市場の料金単価が上がると従来よりも電気代が値上げしたと感じやすいかもしれません。
また、世界的な燃料費の高騰がさらに続く場合は、再び料金改定やリニューアルによって値上げするおそれもあります。
しかし、Looopでんき以外の電力会社も、燃料費の高騰やエネルギー政策の影響などにより、値上がりする可能性が高いです。
Looopでんきがやばいといわれる理由は?
Looopでんきがやばいといわれる理由は、主に「市場連動型による料金変動のリスク」があげられます。
30分ごとの料金単価の変動によって、単価が安い時間帯であればお得に使用できますが、単価が高騰している時間帯に電気を使用すると電気料金が高くなる可能性があります。
しかし、公式サイトやアプリでは30分ごとの料金単価が掲載されているため、チェックしながら使用方法を工夫すれば節約を実現可能です。
工夫次第では電気料金を大幅に抑えられることもあるため、一概に「やばい」といえないでしょう。

撤退・倒産するリスクは?
Looopでんきをはじめとするどの新電力会社にも、撤退や倒産のリスクがあります。
経済産業省の「電力小売全面自由化の進捗状況」によると、2024年9月末時点の小売電気事業者の登録数は734社ですが、同時点で累計123社が事業廃止や法人の解散などをおこないました。
しかし、Looopでんきは2025年1月時点で契約件数が34万件を突破しており、経営危機に陥っている情報もないため、すぐに撤退や倒産するリスクは低いでしょう。
情報を見極めたうえで契約を検討したい場合は、Looopでんきが公開する財務データや契約件数などの実績を確認して、客観的に判断してください。

参照元:電力小売全面自由化の進捗状況について – 経済産業省
参照元:Looopでんき
まとめ

Looopでんきは、2025年4月より電気料金プランのリニューアルを実施した影響で、一部の家庭では電気代が値上がりする可能性があります。
一方で、これまで国の制度対応費を多く負担していた家庭は、実質的な値下がりとなることもあり、使用状況によってリニューアルの影響は大きく異なります。
Looopでんきの電気代が高いときは、節電を心がけたうえで、お得な電力会社への乗り換えを検討しましょう。
市場電力はLooopでんきと同じく市場連動型を採用しており、時間帯によっては0.01円/kWhで使用できるほか、業界最安値水準のサービス料を誇ります。
料金体系やサービス内容などをよく比較したうえで、自身の希望にあう電力会社を選びましょう。
<参考>
Looopでんき