タダ電は、毎月の電気代が規定額まで無料になる画期的なサービスとして注目を集めています。
しかし、本当にタダになるのか、超過後の料金が高額にならないかと疑問を持つ方も少なくありません。
結論として、タダ電は超小電力ユーザーにはメリットがありますが、一般家庭では割高になるリスクには注意が必要です。
本記事では、5,000円無料の仕組みや超過単価のリスク、世帯別の損益分岐点について詳しく解説します。
電気代の節約を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【仕組み解説】「タダ電」の電気代が5,000円まで無料になる理由とカラクリ

「タダ電」は、毎月の電気代が規定額まで無料になるという画期的なサービスですが、契約前にその仕組みを正しく理解しておくことが重要です。
一見するとメリットばかりに思えますが、独自の料金体系には注意すべき点も存在します。
【仕組みのポイント】
- 無料枠と適用電力量
- 超過後の高単価設定
- 基本料金等の請求ルール
ここからは、各項目について詳しく解説します。
毎月5,000円までタダになる仕組みと適用される電力量
タダ電の最大の特徴は、毎月の電気料金が5,000円に達するまで請求が発生しないという仕組みです。
これは、特定のキャンペーン期間のみでなく、契約期間中は毎月適用される基本的な料金設定となります。
具体的には、合計で約5,000円相当となる71kWhまで料金が発生しません。
この71kWhという数字は、単身世帯の平均的な使用量と比較しても決して多い量ではありませんが、極端に電気を使わない生活スタイルであれば、毎月の電気代を無料に抑えることも理論上は可能です。
また、電気料金が無料枠内に収まっている場合、基本料金も0円となります。
無料枠を超過した後の料金単価(70円/kWh)の注意点
無料枠である5,000円分を使い切った瞬間から、独自の従量料金単価が適用されます。
この単価設定こそが、タダ電を利用するうえで最も警戒すべきポイントです。
具体的には、無料枠超過後の電気使用量1kWhあたり70円(税込)という単価が請求されます。
一般的な地域電力会社や新電力の従量料金単価が30円から40円台であることを踏まえると、この70円という価格はおよそ2倍近い高額な設定といえます。
タダ電が無料枠を提供できるビジネスモデルの裏側には、この超過分からの高い収益構造があると考えられます。
そのため、無料枠を少しでも超えて電気を使い続けると、最終的な請求額が割高になるリスクがあります。
請求の内訳解説:基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の扱い
タダ電の請求内訳には、基本料金や各種調整額が含まれますが、これらが実際に請求されるかどうかは、その月の電気代が5,000円を超えたかどうかによって異なります。
まず基本料金についてですが、月の電気代が5,000円以上になった場合、一律で280円(税込)が発生します。
また、電気代の一部として徴収される「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」についても理解が必要です。
これらは通常、使用量に応じて加算されますが、タダ電の場合は合算した請求額が5,000円未満であれば、利用者への請求はありません。
つまり、調整額を含めても規定額に届かない範囲であれば、文字通り「完全0円」での利用が可能です。
【徹底検証】タダ電で得する損益分岐点は何kWh?世帯別シミュレーション

タダ電がお得になるかは、毎月の電気使用量によって明確に分かれます。
自身の生活スタイルと照らし合わせて、契約すべきかどうかを慎重に判断する必要があります。
【検証のポイント】
- メリットが出る方の条件
- 損益分岐点の具体的数値
- 季節ごとの高騰リスク
ここからは、具体的なシミュレーション結果をもとに解説します。
タダ電が「最強」になる人の条件:一人暮らし・家を空けがちな人
タダ電のメリットを最大限に享受できるのは、月間の電気使用量が無料枠である71kWh以内、あるいはそれをわずかに超える程度の「超小電力ユーザー」に限られます。
具体的には、仕事が忙しく自宅には寝に帰るのみという一人暮らしの方や、出張が多く月の半分以上家を空けるようなライフスタイルの方が該当します。
また、普段は人が住んでいない空き家や、照明などのわずかな電力しか使わない倉庫の管理用電力として契約する場合も、タダ電は非常に有効な選択肢です。
総務省のデータなどを見ても、一般的な単身世帯の平均使用量は季節によって変動しますが、意識して節電をおこなえば無料枠内に収められる可能性があります。
損益分岐点はどこ?大手電力会社より割高になるラインを計算
タダ電でどのくらいの電気を使用すると、ほかの電力会社よりも割高になるのでしょうか。
おおよその目安として、月間130kWhから150kWhを超えると、地域の大手電力会社よりもタダ電の方が割高になる可能性が高くなります。
これは、無料枠を超過した分の単価(70円/kWh)が他社の約2倍のスピードで課金されていくためです。
グラフでイメージすると、最初は0円でスタートしたタダ電の料金線が、130kWh付近で大手電力会社の料金線を急激な角度で追い抜いていく形になります。
「タダだから」と油断して使いすぎると、結果的に大きな損をしてしまう構造です。
要注意!夏・冬のエアコン使用で請求額が跳ね上がるリスク
普段は電気使用量が少ない方でも、エアコンや電気ストーブを使用する夏や冬の時期にはとくに注意が必要です。
これらの季節家電は消費電力が大きく、単身世帯であっても月間200kWhを超えることは珍しくありません。
仮にエアコンの使用などで月間250kWh使用した場合、タダ電の請求額は他社プランと比較して数千円単位で高くなるリスクがあります。
エアコンの消費電力を1時間あたり平均0.5kWh〜1kWhと仮定して、タダ電の超過単価70円(税込)を掛けると、1時間あたり35円〜70円のコストがかかる計算になります。
ピーク時だけ電気代が跳ね上がるリスクを許容できるか、あるいはその時期のみ徹底的に節電できるかが、契約継続の判断基準となります。
「怪しい」という噂は本当?タダ電のデメリットと契約前の注意点

「電気代がタダになる」という斬新なサービス内容に対し、不安や疑念を抱く方も少なくありません。
安心して利用するために、運営会社の実態や独自のルールについて正しく理解しておくことが大切です。
「怪しい」と言われる理由:運営会社の実態と過去の改悪事例
「タダほど怖いものはない」という言葉があるように、サービスの裏側を疑う声もありますが、タダ電は株式会社エスエナジーなどの正規の小売電気事業者が運営しています。
電気の供給自体は地域の一般送配電事業者の送電網を利用するため、品質や停電のリスクはほかの電力会社と変わりません。
一方で「怪しい」と言われる背景には、過去におこなわれたサービス内容の変更があります。
以前は6,500円まで無料だった枠が5,000円に縮小された経緯があり、これを「改悪」と捉えるユーザーもいました。
また、事業の持続性に対する懸念も一部で見られますが、超過分の高単価設定などで収益を確保するビジネスモデル自体は明確です。
信頼性を確認するには、経済産業省の登録事業者情報を参照するのも有効です。
専用アプリの仕様と支払い方法(クレジットカードなど)の制限
タダ電を利用するためには、スマートフォン専用アプリのインストールが必須となります。
紙の検針票は発行されず、毎月の電気使用量や請求金額はすべてアプリ上で確認する仕組みです。
また、支払い方法にも制限があり、原則としてクレジットカードとコンビニ支払いのみの対応となっています。
口座振替などの支払い方法を希望する方にとっては、契約のハードルが高いと感じられるでしょう。
アプリに関しては、App Storeなどのレビュー評価はおおむね高評価ですが、スマートフォンの操作に不慣れな方や、紙の明細書で家計管理をしたい方にとっては、使い勝手の面でデメリットとなる可能性があります。
タダ電が向かない人への解決策:使用量が多いなら「お得電力」がおすすめ
ここまで見てきたように、タダ電は利用者を極端に選ぶサービスです。
もし自身の生活スタイルがタダ電に適していないと感じた場合は、ほかの新電力への切り替えを検討することが確実な節約への近道です。
ここからは、使用量が多い方に適した具体的な代替案を紹介します。
2人以上世帯や在宅時間が長いなら「一律で安い」プランを選ぶ
夫婦やカップルなどの2人以上世帯、あるいはペットを飼っていて空調管理が欠かせない家庭では、月間の電気使用量が損益分岐点である150kWhを超えるケースが大半です。
このようなケースでは、タダ電を利用すると逆に割高になります。
リスクを取らずに電気代を削減したい場合は、基本料金や従量料金の単価が一律で安く設定されている電力会社が正解です。
複雑な計算や超過ペナルティを気にする必要がなく、使った分のみ素直に安くなるプランであれば、生活スタイルを変えることなく自然と固定費を下げられます。
【比較】基本料金0円より確実にお得?「お得電力」のメリット
使用量が一定以上ある家庭にとくにおすすめなのが、株式会社Qvouが運営する「お得電力」です。
大手電力会社と比較して、基本料金と電力量料金の単価が一律で安く設定されているのが特徴です。
タダ電のような「無料枠」はありませんが、その代わりに「使えば使うほど割高になる」というデメリットもありません。
たとえば、月間300kWhを使用する一般的な2人世帯でシミュレーションをおこなった場合、タダ電では高額な超過料金が発生しますが、お得電力であれば大手電力会社よりも確実に安い料金で利用できます。
使用量が多い月でも安心して電気を使いたい方にとって、非常にメリットの大きい選択肢といえます。
生活スタイルに合わせて選ぶ:特典付き「のむシリカ電力」という選択肢
電気代の節約のみでなく、生活の質(QOL)そのものを向上させたい方には、「のむシリカ電力」というユニークな選択肢もあります。
このプランでは、契約時や更新時に人気商品の「のむシリカ」がもらえる特典が付いています。
単に電気代を安くするのみでなく、健康や美容に役立つ水が定期的に届くことで、生活全体の満足度を高められます。
タダ電のような極端な節約に疲れを感じている方や、どうせ電気代を払うならプラスアルファの価値が欲しいと考えている方におすすめのサービスです。
タダ電の契約・解約に関するよくある質問(Q&A)

契約前や解約時に気になる疑問について、Q&A形式で解説します。
とくに料金の日割り計算や解約時のルールはトラブルになりやすいポイントなので、事前に確認しておきましょう。
月の途中で利用開始・解約した場合、料金は日割りになりますか?
月の途中でタダ電の利用を開始したり、解約したりした場合、基本料金や無料枠の適用については日割り計算がおこなわれます。
電気需給約款に基づき、契約期間が1か月に満たない場合は、その日数に応じて基本料金や無料枠の上限が調整されます。
たとえば、月の真ん中で契約を開始した場合、無料枠も約半分程度になるイメージです。
そのため、「契約初月はいきなり5,000円分使える」と勘違いして使いすぎると、日割りされた上限を超え、初月から超過料金が発生する可能性があるため注意が必要です。
解約手続きは簡単?違約金や解約金は発生しますか?
タダ電の解約手続きは、切り替え先の小売電気事業者が代行するため、自身で手続きをおこなう必要はありません。
また、解約に伴う違約金や解約金については、原則として無料となっています。
ただし、他社への切り替え手続きには数日から数週間程度かかる場合があるため、余裕を持って手続きを進めることが大切です。
また、極端な短期解約を繰り返すなどの行為は、電力会社の判断により制限を受ける可能性もゼロではないため、常識的な範囲での利用を心がけましょう。
まとめ:使用量が少ないなら「タダ電」多いなら「お得電力」がおすすめ

本記事では、タダ電の5,000円無料の仕組みや超過後の単価リスク、世帯別の損益分岐点について解説しました。
タダ電は月間71kWh程度の超小電力ユーザーには恩恵が大きい一方、150kWhを超える一般家庭では割高になる可能性が高いサービスです。
仕組みを理解せず契約すると、かえって電気代が高くなるリスクがあるため注意が必要です。
- 超小電力ユーザー(月間71kWh程度): タダ電のメリットを活かしやすい
- 一般家庭(月間150kWh以上): 割高になるリスクが高いため他社プランを検討
自身の電気使用量を確認し、最適な電力会社を選ぶことが節約への近道です。
自身の状況に合うと感じた方は、ぜひ公式サイトで詳細を確認してみてください。
<参考>
お得電力





