「auでんきと東京電力はどっちが安い?」と、気になる方も多いのではないでしょうか。
auでんきは、電気料金に応じてPontaポイントが貯まる便利なサービスとして、多くのユーザーに利用されています。
しかし、東京電力と比較して本当に電気代が安くなるのか、燃料費調整額に違いはあるのかなどの疑問を持つ方も少なくありません。
auでんきと東京電力は、基本料金などはほぼ同額ですが、燃料費高騰時のリスクには注意が必要です。
本記事では、両社の料金構造の違いやポイント還元の仕組み、乗り換え時のメリットとデメリットについて解説します。
正しい知識を身につけ、自身のライフスタイルに合う最適な電力会社を選べるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】auでんきと東京電力はどちらが安い?電気料金を比較

auでんきと東京電力のどちらがお得になるのかは、契約者のライフスタイルや価値観により異なります。
auでんきと東京電力は基本料金や電力量料金の設定はほぼ同じですが、ポイント還元や調整額の仕組みに違いがあります。
auでんきと東京電力の比較一覧表は、次のとおりです。
【auでんきと東京電力の比較一覧表(30A)】
| 項目 | auでんき | 東京電力 |
|---|---|---|
| 基本料金 | 935.24円 | 935.25円 |
| 電力量料金(120kWhまで) | 29.79円 | 29.80円 |
| 燃料費調整額の上限 | なし(高騰リスクあり) | あり(従量電灯の場合) |
| 解約金・違約金 | 原則なし | 原則なし |
| こんな人におすすめ | auユーザー・ポイ活重視 | リスク回避・安定志向 |
ここからは、それぞれの特徴を比較しながら詳しく解説します。

基本料金・電力量料金の単価は原則同じ
auでんきの一般的なプランである「でんきMプラン」などは、東京電力の「従量電灯B」や「従量電灯C」とほぼ同じ単価設定です。
auでんきの「でんきMプラン」と東京電力の「従量電灯B」の電力量料金比較表は、次のとおりです。
| auでんき | 東京電力 | |
|---|---|---|
| ~120kWh | 29.79円 | 29.80円 |
| 121kWh~300kWh | 36.39円 | 36.40円 |
| 301kWh~ | 40.48円 | 40.49円 |
基本料金・電力量料金ともに0.01円の差なため、電力会社を切り替えたからといって、毎月の請求額が大きく変わることはありません。
両社の違いは、付帯サービスであるポイント還元や、燃料費調整額などの調整コスト部分に現れます。
まずは、基本となる料金設定自体に大差はない点を理解しておきましょう。
auでんきの最大のメリットはPontaポイント還元
auでんきを選ぶ最大のメリットは、毎月の電気料金に応じてPontaポイントが還元される点です。
【Pontaポイント還元率】
- 電気料金8,000円(税抜)未満:0.5%
- 電気料金8,000円(税抜)以上:1%
- ガスとのセット契約&KDDIまとめて請求の利用:5%
電気料金が8,000円(税抜)未満の場合は還元率が低めですが、8,000円(税抜)以上になると還元率が0.5%高くなる設定です。
そのため、電気使用量が多いファミリー世帯ほど、ポイント還元の恩恵を受けやすくなります。
また、au PAYカードで電気料金を支払うことで、最大220円の割引を受けられます。

東京電力と比較してauでんきが急に高くなったと感じる理由

auでんきへ乗り換えたあとに、東京電力よりも請求額が高くなったと感じるケースがあります。
料金が高騰する主な要因は、次の2つです。
- 燃料費調整額の上限がない
- 旧プランを契約している
それぞれの理由について、詳しく解説します。
燃料費調整額の上限がない
KDDIは、2022年11月の利用分からauでんきの燃料費調整額における上限設定を廃止しました。
そのため、世界的な燃料価格が高騰した際、auでんきでは際限なくコストが電気代へ加算されます。
一方で、東京電力の「従量電灯B」のような規制料金プランには、現在も燃料費調整額の上限が設けられたままです。
auでんきを利用する場合は、燃料価格が一定の基準を超えると、東京電力よりも割高になる点に注意してください。
旧プランを利用している
auでんきを長期間契約している方は、旧プランのまま利用を続けている可能性があります。
一部の旧プランでは、毎月の電気代に「電源調達等調整額」という調整費用が加算されます。
電源調達等調整額とは、新電力会社が市場から電気を仕入れるコストの変動を、毎月の電気料金に反映するものです。
新プランへ移行する手続きをおこなえば、新たな調整費用が加算されなくなり負担を軽減できるでしょう。
電気代が割高だと感じる方は、自身の契約状況を公式サイトのマイページなどで確認してみてください。
auでんきにおける世帯人数別の節約効果とポイント還元率

世帯人数や電気の使用量により、auでんきへの切り替えメリットは大きく変わります。
とくにポイント還元の仕組み上、使用量が少ない場合は恩恵が限定的になりがちです。
ここでは、世帯人数別の節約効果や損益分岐点について、次の3つの項目に分けて解説します。世帯人数や電気の使用量により、auでんきへの切り替えメリットは大きく変わります。
とくにポイント還元の仕組み上、使用量が少ない場合は恩恵が限定的になりがちです。
ここでは、世帯人数別の節約効果や損益分岐点について、次の3つの項目に分けて解説します。
- 一人暮らし・使用量が少ない世帯の場合
- ファミリー世帯・電気を多く使う家庭の場合
- Pontaポイント還元と現金値引きはどちらが得か
自身の状況に近い例を確認し、効率よく利用できる方法を検討してください。
一人暮らし・使用量が少ない世帯の場合
一人暮らしや共働きで日中家にいないなど、電気使用量が少ない世帯では、auでんきへの切り替えによるメリットは小さいと考えられます。
総務省統計局の家計調査によると、単身世帯の平均的な電気代は月額数千円程度です。
auでんきのポイント還元率は、月額の電気料金が低い区分では0.5%にとどまります。
たとえば、月額4,000円の電気代の場合、還元されるポイントは数十ポイント程度であり、年間を通しても大きな節約効果は見込めません。
電気使用量が少ない方は、ポイント還元率よりも、基本料金そのものが安く設定されているプランを選ぶほうが節約につながります。
ファミリー世帯・電気を多く使う家庭の場合
3人以上のファミリー世帯やペットを飼っている家庭など、電気を多く使用する場合は、auでんきのメリットを最大限に活かせる可能性があります。
月々の電気代が8,000円(税抜)を超えると、Pontaポイントの還元率が1.0%と高く設定されるためです。
年間で計算すると数千ポイント相当の還元を受けられるケースもあり、実質的な電気代削減効果が期待できるでしょう。
ただし、電気使用量が多い分、燃料費調整額の影響も大きく受ける点には注意してください。
燃料価格が高騰している時期には、ポイント還元額以上に支払い額が増える可能性もあるため、ニュースなどで燃料価格の動向をチェックする習慣をつけることが大切です。
Pontaポイント還元と現金値引きはどちらが得か
節約の手段としてポイント還元と現金値引きのどちらが適しているかは、個人のライフスタイル次第です。
電力会社を比較する際は、次の2点を考慮して選んでください。
- ポイント還元:貯まる楽しみがあるが有効期限や用途に注意が必要
- 現金値引き:毎月の支払い額が確実に減るため管理が不要
Pontaポイントは使い道が広く便利ですが、有効期限があったり、用途が限定されたりする場合があります。
一方、基本料金や電力量料金の単価自体が安い電力会社を選べば、毎月の電気代が直接安くなります。
ポイント管理の手間を省きたい方や、家計の支出を確実に減らしたい方には、現金値引き型のプランのほうがメリットを感じやすいでしょう。
東京電力にはないauでんきのメリット

東京電力にはない独自の魅力が、auでんきには複数存在します。
auでんきを選ぶメリットは、次の3つです。
- UQスマホ・ガスとのセット割
- au PAY ゴールドカードによるポイント還元
- 専用アプリで電気代を確認・予測
それぞれのメリットについて、順番に解説します。
UQスマホ・ガスとのセット割
auでんきを契約すると、通信費やガス代をまとめて節約できる割引が適用されます。
対象となるUQ mobileのスマートフォン回線を利用している場合、「自宅セット割」への加入が可能です。
毎月のスマートフォンの利用料金から一定額が割引されるため、家計全体の固定費を下げられます。
都市ガスとのセット契約でもポイント還元率がアップする仕組みがあり、関連サービスをまとめるほどお得になる点も魅力です。
au PAY ゴールドカードによるポイント還元
毎月の電気料金を「au PAY ゴールドカード」で支払うと、さらに多くのポイントを受け取れます。
通常のポイント還元に加えてゴールドカード特典が上乗せされるため、還元率が大幅に上がる仕組みです。
貯まったPontaポイントは、携帯電話の利用料金や街での買い物など幅広い用途に使用できます。
普段からキャッシュレス決済を活用している方にとって、非常に大きな恩恵となるでしょう。
専用アプリで電気代を確認・予測
auでんきには、いつでも電気の使用状況を把握できる専用のスマートフォンアプリが用意されています。
アプリを開くのみで日々の電気代が見える化されるため、節電の意識を高められると評判です。
月末の請求額を予測する機能も備わっており、活用すれば家計の管理がスムーズになります。
直感的な操作で簡単に確認できる点が魅力といえるでしょう。
乗り換え前に知っておきたいauでんきのデメリット

auでんきへの乗り換えを検討する際には、メリットだけでなくデメリットや注意点も十分に把握することが大切です。
契約前に確認するべき重要なデメリットは、次の3つです。
- プランにより割引内容が異なる
- 解約金・違約金や初期費用が発生する場合がある
- au・UQモバイルユーザー以外はメリットが小さい
ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
プランにより割引内容が異なる
auでんきのセット割は、利用中の通信プランにより割引の内容や恩恵が異なります。
具体的なセット割の違いは、次のとおりです。
【セット割の内容】
- auユーザー:主にPontaポイントでの還元
- UQ mobileユーザー:自宅セット割で携帯料金が最大月1,100円(税込)割引
auユーザーの場合、基本的には電気料金に応じたPontaポイントの還元となり、携帯料金自体が直接割引されるわけではありません。
一方、UQ mobileユーザーであれば自宅セット割が適用され、携帯の月額料金から割引を受けられます。
KDDI公式サイトの適用条件を確認すると、対象となるプランや割引額が細かく規定されています。
自身が契約しているプランが割引やポイント還元の対象になるのかを、事前に確認しておきましょう。
解約金・違約金や初期費用が発生する場合がある
基本的にauでんきは、解約金や違約金、初期費用が発生しません。
重要事項説明書などを確認すると、一般的なプランであれば契約期間の縛りがなく、解約時の違約金も発生しないことが記載されています。
また、申し込み時の初期費用も無料であるため、比較的気軽に利用できます。
万が一サービスに不満があった場合でも、東京電力などの元の電力会社やほかの新電力へのスムーズな移行が可能です。
ただし、引越しを伴う場合や一部のキャンペーンを利用して申し込んだ場合など、例外的に条件が異なる可能性もあるため、契約時には必ず条件を確認しましょう。
au・UQモバイルユーザー以外はメリットが小さい
auやUQ mobileの通信回線を契約していない方には、auでんきを選ぶメリットは小さくなります。
最大の魅力であるセット割やポイント還元の恩恵を、十分に受けられないためです。
通信回線とのセット契約がない場合、東京電力の基本プランと料金設定はほぼ変わりません。
ほかの新電力会社が提供している、基本料金が安いプランを選んだほうがお得になる場合もあります。
auやUQ mobileを利用していない方は、ポイント還元以外の割引がある他社プランも比較検討しましょう。
東京電力からauでんきに切り替える方法

東京電力からauでんきへの切り替え手続きは、次の3つのステップで完了します。
- 公式サイトから申し込み
- スマートメーターの設置
- 切り替え・利用開始
東京電力の解約手続きはauでんきが代行するため、自身で連絡する必要はありません。具体的な手順について、詳しく解説します。
1:公式サイトから申し込み
まずは、東京電力の検針票を用意したうえで、auでんきの公式サイトから申し込みをおこないます。
手続きには、東京電力の次の情報が必要です。
- お客様番号
- 供給地点特定番号
基本的には、画面の指示に従って必要事項を入力すれば、いつでも簡単に手続きを進められます。
契約者情報やスマートフォンの回線情報を紐付けると、ポイント還元の設定も同時に完了できます。
2:スマートメーターの設置
自宅の電気メーターが従来型のままである場合は、最新のスマートメーターへの交換工事が実施されます。
工事にかかる費用は原則無料で、立ち会いの必要もありません。
地域の電力会社である東京電力パワーグリッドの作業員が対応し、基本的には宅内へ入ることもない仕組みです。
すでにスマートメーターが設置されている住宅であれば、工事をすることなく次のステップへ進みます。
3:切り替え・利用開始
申し込みやメーターの確認が終わると、数週間~1か月程度で自動的に切り替えが完了します。
利用開始日は、申し込み後の最初の検針日、または次の検針日となるケースが一般的です。
切り替えが完了した段階で電気が途切れる心配はなく、日常生活への影響は一切ありません。
開始後は専用アプリなどをダウンロードし、電気の使用状況をこまめにチェックしましょう。
ポイント還元よりも「節約のしやすさ」で選ぶなら市場電力
ポイント還元は魅力的ですが、より確実に電気代を下げたい場合は「少しの工夫のみで節約できる手軽さ」を重視することがおすすめです。
誰でも手軽に節約できる市場連動型の市場電力について、次の3つの項目で解説します。
- 簡単な工夫のみで節約できる市場連動型とは
- 電気の使い方次第で大幅な節約が可能
- 切り替えは24時間Web対応で工事不要
たとえば、市場連動型の料金プランを選べば、料金単価が安い時間帯を狙って電気を使用するといった簡単な工夫のみで、大幅な節約効果が期待できます。
ここからは、誰でも少しの工夫で節約できる市場連動型プランと市場電力について解説します。
簡単な工夫のみで節約できる市場連動型とは
市場連動型プランとは、日本卸電力取引所の市場価格にあわせて、30分ごとに電力量料金単価が変動する料金プランです。
市場価格が低い場合は電力量料金単価も低くなり、電気代を抑えやすくなります。
電力量料金が固定の「固定単価制」とは異なり、電気の使い方を工夫すれば節約効果が期待できる点が魅力です。
また、料金単価の変動を見ながら電気の使い方を工夫するため、「ゲーム感覚で節電を楽しめる」として人気を集めています。
電気の使い方次第で大幅な節約が可能
関東エリアに住んでいて、市場連動型プランで賢く電気代を節約したい方は、株式会社Qvouが運営する「市場電力」がおすすめです。
市場電力は、電源料金の計算に用いるエリアプライスの最安値が0.01円/kWhになる場合があり、電気の使い方を工夫すれば大幅な節約が期待できます。

また、燃料費調整額が無料な点も大きな特徴です。
運営会社は創業40年以上の実績があり信頼性が高く、事業撤退や倒産のリスクも限りなく低いといえます。
ポイント還元のように失効する心配もなく、毎月の電気代削減が期待できるため、家計管理をシンプルにしたい方にも有力な選択肢となります。
切り替えは24時間Web対応で工事不要
市場電力への切り替え手続きは、スマートフォンなどから24時間いつでも簡単に申し込める仕組みです。
現在契約している電力会社の解約手続きは市場電力が代行するため、連絡する手間は一切かかりません。
スマートメーターが未設置の住宅でも、地域の電力会社が原則無料で交換工事を実施するため安心です。
大掛かりな立ち会い工事や電気が止まる期間もないため、スムーズに新しいサービスを利用できます。
au電気・東京電力比較に関するよくある質問

電力会社の切り替えにあたって、多くの方が抱く疑問や不安について回答します。
Q. auでんきにすると停電しやすくなる?品質は大丈夫?
auでんきに切り替えても、電気の品質や停電のリスクは東京電力と全く変わりません。
資源エネルギー庁の説明によると、新電力会社はあくまで電気の販売窓口で、送配電網は従来通り東京電力が管理する仕組みです。
そのため、どの電力会社と契約しても、使用する電線や設備は同じです。
災害時などの復旧対応についても、契約している会社により差が出ることはなく、エリア全体で平等におこなわれるため、安心して利用できます。

Q. 東京電力に戻す際の手続きや違約金は?
auでんきから東京電力に戻す際の手続きは非常に簡単で、基本的に違約金も発生しません。
東京電力エナジーパートナーのWebサイトや電話窓口から、再契約の申し込みをするのみで手続きは完了します。
解約時のauでんきへの解約連絡は原則として不要で、新しい契約先に申し込むことで自動的に解約処理がおこなわれるワンストップ方式が採用されています。
ただし、契約しているプランによっては稀に条件が異なる場合があるため、念のため契約内容を確認しておくと安心です。
Q. 賃貸マンションやアパートでも切り替えられる?
賃貸マンションやアパートに住んでいる方でも、基本的には電力会社の切り替えが可能です。
各家庭が個別に電力会社と契約している場合は、入居者の判断で自由に電力会社を選ぶことができます。
検針票やWeb明細などで、契約者名義が自身かを確認しましょう。
ただし、建物全体で一括して電力契約を結んでいる高圧一括受電などの場合は、個別の切り替えができないケースがあります。
管理会社や大家に確認するか、重要事項説明書などをチェックすることで、切り替えが可能かどうかを判断できます。

まとめ

本記事では、auでんきと東京電力の料金比較やメリット、注意点について解説しました。
両社の基本料金や電力量料金の単価は原則として同じですが、Pontaポイント還元の有無や燃料費調整額の上限設定に違いがあります。
auでんきは、auユーザーや電気使用量が多い家庭ではポイント還元の恩恵を受けやすい一方、燃料価格が高騰した際には支払い額が増えるリスクも考慮する必要があります。
確実な節約を目指すなら、電気の使い方の工夫で賢く節約できる「市場電力」のような新電力が有力な選択肢です。
自身の使用状況にあわせて、最もメリットのあるプランを選んでみてください。
<参考>
市場電力




