800Wの電気ストーブやヒーターは、すぐに暖かくなり便利です。
しかし、実際に使うと電気代は1時間いくらなのか、1か月で高額にならないかと不安を持つ方も少なくありません。
800Wの電気代は1時間あたり約24.8円が目安であり、1か月では使い方次第で数千円になる可能性がありますが、節約も可能です。
本記事では、800Wの電気代の具体的な計算方法から、1時間、1か月、24時間つけっぱなしの場合の料金目安をシミュレーションします。
さらに、エアコンとの電気代比較や、すぐに実践できる節約術、電気料金プランの根本的な見直し方法まで解説します。
家庭の電気代の不安を解消し、賢く家電を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】800Wの電気代は1時間あたり約24.8円が目安

800W(ワット)の家電を使用すると、電気代がどれくらいかかるのかわからない方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、800Wの家電を1時間使った場合の電気代は、約24.8円が目安です。
本章では、まずこの金額の根拠となる計算方法と、電気代が決まる仕組みについて解説します。
- 800Wの電気代を計算する基本の公式
- 1時間あたりの電気代の目安(電力料金目安単価31円/kWhで計算)
- 電気代は「電力量料金単価」によって変動する点
ここからは、各項目について詳しく解説します。
800WをkWに変換する理由と電気代の計算方法
電気料金の計算は、消費電力の単位W(ワット)ではなく、kW(キロワット)を使っておこなわれます。
そのため、まず800Wを0.8kWに変換する必要があります(1000W=1kWのため)。
電気代を求めるための基本的な計算式は、次の通りです。
消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)
たとえば、電力量料金単価を後述する目安の31円/kWhとした場合、800W(0.8kW)の家電を1時間使用すると、0.8kW × 1時間 × 31円/kWh = 24.8円と計算できます。
この式を覚えておけば、家庭にある家電のおおよその電気代を自身で計算が可能です。

1時間あたりの電気代は約24.8円
「800Wの電気代は1時間いくらなのか」への直接的な回答は、約24.8円となります。
これは、全国家庭電気製品公正取引協議会が新電力料金目安単価として定めている31円/kWh(税込)を基準に算出した金額です。
多くの家電メーカーのカタログやWebサイトにも、この単価を基にした電気代の目安が記載されています。
ただし、この金額はあくまで計算上の一例です。
すべての家庭で1時間あたり24.8円になるわけではないため、注意が必要となります。
家庭の電力量料金単価によって実際の金額は異なる
実際に家庭でかかる電気代は、契約している電力会社や料金プランによって個別に定められた「電力量料金単価」によって決まります。
目安単価の31円/kWhは、あくまで計算をわかりやすくするための一例に過ぎません。
家庭の契約単価が31円より高ければ電気代は目安より高くなりますし、安ければ目安より安くなります。
たとえば、東京電力や関西電力といった大手電力会社の従量電灯プランや、さまざまな新電力のプランによっても、この単価は異なります。
自身の正確な契約単価を知りたい場合は、電力会社から毎月送られてくる検針票(電気ご使用量のお知らせ)や、会員向けのWebサイトなどで確認してみましょう。
【使用シーン別】800Wの電気代シミュレーション

800Wの家電にかかる1時間あたりの電気代が約24.8円とわかりましたが、実際に生活の中で使用すると、1か月やワンシーズンでどれくらいの金額になるのでしょうか。
本章では、より具体的な使用シーンを想定して電気代をシミュレーションします。
- 1か月(毎日使用)の電気代シミュレーション
- 24時間つけっぱなしにした場合の電気代
- 冬の暖房シーズン(3か月)でかかる電気代の目安
※目安単価31円/kWh(税込)で計算します。
800Wの家電を1か月使った場合の電気代
800Wの家電を1か月(30日間)使い続けた場合の電気代は、1日に何時間使うかによって大きく変動します。
1日あたりの使用時間別:1か月の電気代シミュレーション
| 1日の使用時間 | 1か月(30日)の電気代(目安) |
|---|---|
| 1日1時間 | 約744円 |
| 1日3時間 | 約2,232円 |
| 1日8時間 | 約5,952円 |
このように、たとえ1日1時間の使用でも1か月続ければ約744円、在宅ワークなどで1日8時間使用すると1か月で約6,000円近くと、家計にとって小さくない金額になることがわかります。
24時間つけっぱなしだと1日で約595円
もし800Wの家電を24時間つけっぱなしにした場合、1日あたりの電気代は約595.2円になります(0.8kW × 24時間 × 31円/kWh)。
これが1か月(30日間)続くと、電気代は約17,856円にも達する計算です。
冬場にペットのためにヒーターをつけっぱなしにするなど、特定の状況も考えられますが、800Wの家電を連続で使用し続けると電気代は非常に高額になるリスクがあるといえるでしょう。
冬の暖房として3か月使うと約17,856円
800Wの家電は暖房器具が多いため、冬のワンシーズン(3か月)でかかる電気代も試算してみましょう。
仮に、1日に平均8時間使用した場合、1か月の電気代は約5,952円です。
これを冬の3か月間(90日間)使い続けると、シーズン中の合計金額は17,856円となります。
これは800Wの家電のみにかかる電気代です。
実際にはエアコンやこたつなど、他の暖房器具も併用することが多いため、冬場の電気代はさらに高くなる可能性がある点に注意しましょう。
消費電力800Wの主な家電とエアコンとの比較

800Wの電気代が具体的にイメージできたところで、次にそもそも800Wの家電とは何があるのか、他の家電やエアコンと比べてどうなのかといった疑問について解説します。
- 800Wの代表的な家電は電気ストーブやヒーター類
- 800W以外の主な家電の消費電力目安
- 【比較】800Wの暖房とエアコンはどちらが電気代が安いか
それぞれの内容を具体的に解説します。
800Wの家電:電気ストーブやセラミックヒーター
消費電力が800Wの家電として最も代表的なものは、足元や脱衣所などをピンポイントで暖める局所的な暖房器具です。
800Wの主な家電の例
- 電気ストーブ(ハロゲンヒーター、カーボンヒーターなど)
- セラミックファンヒーター
- パネルヒーター
- オイルヒーター(弱〜中運転時)
これらの家電は、スイッチを入れるとすぐに暖かくなる(速暖性)といったメリットがありますが、部屋全体を暖める力は弱いものがほとんどです。
800W以外の家電の消費電力目安
800Wの消費電力が家庭の中でどれくらいの位置づけなのか、他の主な家電製品と比較してみましょう。
主な家電の消費電力(目安)
- 電気ケトル:約1200W
- ドライヤー(温風):約600W〜1200W
- ゲーミングPC(高負荷時):約500W〜850W
- こたつ(強運転時):約300W〜600W
- 冷蔵庫(安定時):約100W〜300W
電気ケトルやドライヤーのようにW数が大きくても使用時間が短いため電気代はそれほどかからないものや、こたつのようにW数は小さくても長時間使うため電気代がかさむものなど、家電によって特徴が異なります。
800Wのヒーターとエアコン(暖房)の電気代比較
冬の暖房として、800Wのヒーターとエアコン(暖房)のどちらを使うか悩む方も多いでしょう。
電気代の安さで比較した場合、多くの場合、エアコン(暖房)の方が安くなる傾向にあります。
エアコンは、電源を入れて部屋を暖め始める起動時には800〜1000Wを超える大きな電力を消費しますが、室温が安定すると、消費電力を抑えた運転(100W〜800W程度)に切り替わります。
一方、800Wのヒーターは、使用中ほぼ800Wの電力を消費し続けます。
そのため、リビングなど広い部屋全体を長時間暖める場合は、エアコンの方がトータルの電気代は安くなる可能性が高いです。
ただし、脱衣所やキッチンの足元など、短時間だけ局所的に暖めたい場合は、ヒーターの方が効率的な場合もあります。
800Wの電気代を節約する4つの具体的な方法

800Wの家電は、使い方によって電気代が高額になる可能性があることがわかりました。
本章では、800Wの家電の電気代を節約するために今日から実践できる、4つの具体的な方法を紹介します。
- 方法1:家電の使用時間を短くする
- 方法2:エアコンや他の暖房器具と併用する
- 方法3:部屋の断熱性を高めて熱を逃がさない
- 方法4:電力会社の料金プランを見直す
それぞれの内容を詳しく解説します。
方法1:使用時間を意識しタイマーを活用する
最も基本的で、すぐに効果が出る節約方法は、800Wの家電の使用時間を短くすることです。
1時間あたりの電気代が約24.8円かかるため、単純に使用時間を1時間減らせば、その分の電気代を確実に節約できます。
つけっぱなしは電気代がかさむ最大の原因です。
家電にタイマー機能が付いている場合は積極的に活用し、部屋を離れる際や就寝前にはこまめに電源を切ることを意識しましょう。
こうした小さな節約の積み重ねが、月々の電気代を抑えることにつながります。
方法2:エアコンやサーキュレーターと併用する
800Wのヒーター類(局所暖房)は、エアコン(全体暖房)やサーキュレーター(空気循環)と併用することで、より効率的に部屋を暖められます。
暖かい空気は部屋の上部に溜まりやすいため、サーキュレーターを使用して空気を循環させると、部屋全体の温度ムラを解消できます。
これにより、エアコンやヒーターの設定温度を必要以上に上げずに済むため、結果として電気代の節約につながるのです。
それぞれの暖房器具の特性を理解し、うまく併用しましょう。
方法3:窓に断熱シートを貼るなど工夫する
家電の使い方だけでなく、部屋の暖房効率を高める工夫も節約には欠かせません。
冬場、部屋の熱は窓から最も逃げやすいといわれています。
窓に市販の断熱シートを貼ったり、厚手のカーテン裾を床まで垂らしたりするだけでも、効果が期待できます。
まずは外からの冷気の侵入を防ぎ、室内の暖かい空気を逃がしにくくする工夫をしましょう。。
また、ドアの開閉を減らす、重ね着やひざ掛けを活用するといった、環境省が推奨する「ウォームビズ」の取り組みも有効です。
方法4:電気料金プランや契約アンペアを見直す
ここまでの節約術は電気の使い方を工夫するものでしたが、より根本的な解決策として電気料金プランそのものを見直す方法があります。
どれだけ使用時間を減らす工夫をしても、契約している電気料金の単価自体が高ければ、節約効果も限定的になってしまいます。
たとえば、AIが提示する目安単価の31円/kWhよりも安い料金プランを提供している電力会社に切り替えれば、800Wの家電を使った場合の電気代も根本から安くできる可能性があります。
電気代を根本から見直すなら「お得電力」がおすすめ
電気代の単価そのものを見直すことは、800Wの家電を使う家庭にとって効果的な節約手段の一つです。
数ある新電力の中でも、シンプルでわかりやすい料金プランをお探しの方には「お得電力」をおすすめします。
- 「お得電力」は大手電力会社より電気代が安くなるシンプルな料金プラン
- 運営会社は創業40年の実績を持つ株式会社Qvou
- 全国の世帯で電気代の削減実績あり
なぜ「お得電力」がおすすめなのか、その理由を解説します。
【シンプルに安い】大手電力会社より約3%お得な料金設定
「お得電力」の最大の魅力は、そのシンプルでわかりやすい料金体系です。
特定の時間帯だけ安くなる、といった複雑な条件はありません。
電気の使用量にかかわらず、基本料金と電力量料金の両方が、各エリアの大手電力会社(従来の従量電灯プラン)と比較して約3%安くなるように設定されています。
目安単価の31円/kWhで計算した場合、800Wの家電の電気代は1時間あたり約24.8円でした。
しかし、「お得電力」のより安い電力量料金単価で契約できれば、この電気代をさらに抑えられる可能性があります。
800Wの家電を使う家庭のように、電気使用量が標準的な家庭から多い家庭まで、幅広くメリットを実感しやすい料金プランといえるでしょう。
運営会社は「のむシリカ」で知られる株式会社Qvou
新電力への切り替えと聞くと、あまり知らない会社で不安と感じる方もいるかもしれません。
「お得電力」は、株式会社Qvouによって運営されています。
株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の実績を持つ総合企業です。
テレビCMでも知られ、累計販売本数が1億本を突破したナチュラルミネラルウォーター「のむシリカ」の販売元でもあります。
多角的な事業で安定した経営基盤を持つ、信頼性の高い企業が運営しているため、安心してサービスの利用を検討できます。
【実績】エリア別・世帯別の電気代削減額データ
実際に「お得電力」に切り替えた家庭では、どれくらいの電気代削減効果が出ているのでしょうか。
800Wの家電を使用した「2〜3人世帯」が、大手電力会社から切り替えた場合の年間削減額(目安)のデータを紹介します。
お得電力:年間削減額の目安(一例)
| エリア | 世帯人数 | 年間削減額(約) | 5年間削減額(約) |
|---|---|---|---|
| 北海道エリア | 2〜3人世帯 | 5,713円 | 28,564円 |
| 東北エリア | 2〜3人世帯 | 4,894円 | 24,471円 |
| 東京エリア | 2〜3人世帯 | 4,811円 | 24,055円 |
| 中部エリア | 2〜3人世帯 | 3,563円 | 17,816円 |
| 関西エリア | 2〜3人世帯 | 3,081円 | 15,404円 |
| 九州エリア | 2〜3人世帯 | 3,289円 | 16,443円 |
このように、800Wの家電を使う家庭が「お得電力」に切り替えることで、年間数千円単位の電気代削減が期待できます。
800Wの電気代に関するよくある質問
最後に、800Wの電気代に関連して、多くの方が疑問に思う点について回答します。
850Wや900W、1200Wの電気代はいくらですか?
800W以外の消費電力(W数)であっても、電気代の基本的な計算方法は同じです。
消費電力(kW)× 1時間 × 電力量料金単価(円/kWh)の式に当てはめて計算します。
目安単価31円/kWhで試算した場合、消費電力ごとの1時間あたりの電気代は次の通りです。
【消費電力別:1時間あたりの電気代(目安)】
| 消費電力 | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|
| 400W(0.4kW) | 約12.4円 |
| 800W(0.8kW) | 約24.8円 |
| 850W(0.85kW) | 約26.4円 |
| 900W(0.9kW) | 約27.9円 |
| 1200W(1.2kW) | 約37.2円 |
W数が大きくなるほど、1時間あたりの電気代も高くなることがわかります。
800Wの家電を弱(400W)で使った場合の電気代は?
多くのヒーターには、強(800W)、弱(400W)といった切り替え機能が付いています。
弱運転で消費電力が400W(0.4kW)になる場合、1時間あたりの電気代は強運転(800W)の単純に約半分になります。
目安単価31円/kWhの場合、400Wでの1時間あたりの電気代は約12.4円です。
部屋が十分に暖まってきたら弱運転に切り替えることも、電気代を節約する有効な方法です。
800Wの家電を使うのに最適な契約アンペア数は?
800Wの家電は、電流に換算すると約8A(アンペア)を消費します(100Vの場合)。
家庭の契約アンペア数は、同時に使用する家電の合計アンペア数よりも大きく設定する必要があります。
たとえば、エアコンの暖房起動時(約15A)と800Wのヒーター(約8A)を同時に使うと、それだけで23Aが必要です。
これに加えて他の家電(照明、冷蔵庫、テレビなど)も使用するため、一人暮らしの家庭なら30A、二人以上の世帯なら40A以上の契約が一般的です。
なお、このアンペア契約は主に東京電力など東日本エリアの制度で、関西電力や中国電力、四国電力、沖縄電力のエリアにはアンペア契約はありません。
まとめ

本記事では、800W(ワット)の電気代について、1時間、1か月あたりの具体的な目安と計算方法、エアコンとの比較、そして4つの節約術を解説しました。
800Wの電気代は1時間あたり約24.8円が目安であり、使い方次第で高額になる可能性がありますが、使用時間の工夫や根本的な料金プランの見直しで抑えられます。
とくに、電気代の単価そのものを見直すことは、800Wの家電を使う家庭にとって効果的な節約手段です。
本記事の情報を参考に、家庭に最適な節約方法を見つけましょう。
もし現在の電気代が高いと感じ、シンプルな料金プランで根本から見直したいとお考えの方は、ぜひ「お得電力」の公式サイトで詳細を確認してください。
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