関西電力からほかの電力会社に同じ住所で切り替える場合は、原則として解約手続きが不要です。
しかし、引っ越しに伴う解約の際には、自身でWebか電話で解約手続きをおこなわなければなりません。
解約を検討している方の中には、「関西電力の解約方法がわからない」「違約金がかかるのか不安」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、関西電力の解約手続きの方法や違約金の有無、解約時の注意点などを詳しく解説します。
関西電力を解約した後のおすすめ電力会社も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
関西電力は解約手続きが必要?

関西電力では、次のようなケースにより解約手続きの有無が異なります。
- 現住所で切り替える場合:不要
- 引っ越しをする場合:必要
それぞれのケースについて詳しく解説します。
現住所での切り替えは不要
現住所のまま関西電力からほかの電力会社に切り替える場合は、基本的に自身で解約手続きをする必要はありません。
切り替え時は新しく契約する電力会社が解約手続きを代行してくれるためです。
電力会社の切り替えにあたり、自身でおこなう必要がある作業は、「新しく契約する電力会社の決定」「切り替えの申し込み」のみとなります。
なお、電力会社の切り替え時には次のような情報が必要なため、事前に確認しておきましょう。
- 関西電力のお客様番号
- 供給地点特定番号
上記の情報は、関西電力の会員サービス「はぴeみる電」や検針票から確認が可能です。
切り替え先への申し込み後は、基本的に検針日を目安にして自動的に切り替えがおこなわれます。
ただし、自宅の電力メーターが遠隔検針に対応する「スマートメーター」でない場合は、交換工事が必要です。
交換工事は関西電力送配電株式会社が担当し、原則として無料でおこなわれますが、交換が完了するまでは電力会社の切り替えができない点に注意しましょう。
引っ越しする場合は必要
引っ越しをする際は、自身で関西電力の解約手続きをおこなう必要があります。
引っ越しのスケジュールが具体的に定まり次第、電気の利用停止日を決めて早めに解約手続きをおこないましょう。
解約手続きを忘れて退去日以降も契約が継続されると、解約日までは電気料金の支払いが生じます。
関西電力は利用停止日の30日前から前日まで解約手続きを受け付けていますが、引っ越しシーズンの3月から4月は申し込み件数が増えるため、手続きが完了するまで時間がかかることがあります。
希望日に解約できないこともあるため、利用停止日が決まり次第、早めに手続きを進めておくと安心です。
関西電力を解約する際の手続き方法・手順

関西電力の解約手続きは、Webと電話からおこなえます。
ここからは、それぞれの手続き方法を詳しく解説します。
Webで手続きする場合
Webで解約手続きをする場合は、次の手順で進めましょう。
- 利用停止日を確認する
- 停止予定の「はぴeみる電」のIDとパスワード、またはお客様番号を用意する
- 公式サイトから解約を申し込む
上記の手順で解約手続きは完了です。
解約の申し込みページでは、はじめに「はぴeみる電」のIDとパスワードか、お客様番号の入力が求められます。
いずれかの情報で問題なく手続きがおこなえるため、申し込み前に確認しておきましょう。
なお、支払い方法が「口座振替」もしくは「クレジットカード支払い」であれば、次の情報でも申し込めます。
- 契約者の名義
- 電話番号
- 郵便番号
- 口座番号またはクレジットカード番号の下4桁
申し込みが完了すると、入力したメールアドレスに受付完了のメールが届きます。
関西電力から内容確認の連絡があれば、速やかに対応しましょう。
電話で手続きする場合
電話で解約手続きをおこなう場合は、次の電話番号に連絡しましょう。
関西で契約中の場合 | 東京電力エリアで契約中の場合 | |
---|---|---|
電話番号 | 0800-777-8810 受付番号:平日9:00~18:00 (土日祝、年末年始を除く) | 0800-777-8094 受付番号:平日9:00~18:00 (土日祝、年末年始を除く) |
音声ガイダンス番号 | 1→9→3 | 2 |
受付時間は平日の9:00~18:00です。
平日の連絡が難しい場合は、Webから手続きしてください。
電話を掛ける前にお客様番号を用意しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
関西電力の解約に違約金はかかる?

関西電力の解約時には違約金がかかるのではないかと不安な方もいるでしょう。
関西電力では基本的に解約金がかかりません。契約期間の途中でも問題なく解約手続きがおこなえます。
ここからは、解約金の詳細や最終利用月の電気料金の計算方法について解説します。
解約金は不要
関西電力を解約する際には、原則として解約金は発生しません。
契約期間内に引っ越しや他社への切り替えをおこなう場合でも、解約金を支払う必要がない点はメリットです。
ただし、電気料金と設備のリース料金がセットになった「はぴeセット」を契約中の場合は、契約の残存期間に応じて解約金が発生する可能性があります。
「はぴeセット」を契約中の方は契約の残存期間を確認し、関西電力へ解約金の有無を問い合わせてみるとよいでしょう。
なお、解約金が不要なプランでも、解約手続きが遅れて希望日に解約できないと基本料金が発生する可能性があるため、できる限り早めに手続きを済ませましょう。

最終利用月は日割りで計算
関西電力の解約に伴い、月の途中で電気の利用を停止する場合、該当月分の電気料金は日割りで計算されます。
たとえば、最終利用月の15日が利用停止日であれば、1日から14日までの電気料金が請求されることになります。
最終利用月は、電気を利用した日数分のみの請求となるため安心です。
現住所のまま他社に切り替える場合、早めに切り替え手続きをすると日割り計算により節約につながる可能性があります。
一方、引っ越しで切り替える場合は、荷物の運搬や掃除の際に電気を利用できないと不便なため、退去日までは関西電力との契約を継続しておくとよいでしょう。
関西電力で解約手続きする際の注意点

関西電力で解約手続きをする際は、次のような点に気をつけましょう。
- 余裕をもって手続きを進める
- 新しい電力会社を決めておく
それぞれの注意点を詳しく解説します。
余裕をもって手続きを進める
関西電力を解約する際は、余裕を持たせて手続きを進めましょう。
締め切り間近に慌てて解約手続きを進めると、希望日に解約できないおそれがあります。
とくに、3月から4月までの引っ越しシーズンには申し込みが殺到するため、手続き完了までに想定以上の時間がかかってしまうケースもあるでしょう。
関西電力では、利用停止日の30日前から前日まで解約手続きを受け付けているため、解約受付が開始されたらすぐに解約を申し込んでください。
余裕を持たせて手続きを進めることで、万が一のトラブルや確認事項がある場合でもスムーズに対応できます。
新しい電力会社を決めておく
関西電力を解約する前に、新しい電力会社を決めておきましょう。
新しい電力会社が決まらないまま解約すると、スムーズに切り替えができないうえに、電気を利用できなくなるおそれもあります。
とくに引っ越しの場合は、入居日までに電力会社を決めておかなければ、引っ越してすぐに電気を利用できません。
電力会社ごとに電気供給エリアは異なり、新たな契約先の選択に時間がかかる可能性もあるため、引っ越しが決まった段階で早めに次の電力会社を決定しましょう。
新しい電力会社を決める際には、サービス内容や電気料金などを比較しながら検討すると、よりお得な電力会社を選べます。
関西電力解約後は「関西お得電力」がおすすめ
関西電力解約後の切り替え先としては、新電力会社の「関西お得電力」がおすすめです。
関西電力が提供する各電気料金プランと同等のプランを用意しており、契約内容次第でよりお得に電気を利用できる可能性があります。
関西お得電力の主な特徴は次の3つです。
- 豊富なプランから選択できる
- 電気代が安くなる可能性がある
- 電気の質・安全性は変わらない
それぞれの魅力を詳しく解説します。
豊富なプランから選択できる
関西お得電力は、関西電力が提供する次のようなプランを対象に、同等のプランを用意しています。
- 従量電灯A
- 従量電灯B
- eおとくプラン
- はぴeタイムR
- eスマート10
- 低圧電力
- 低圧季時別電力
- 低圧総合利用契約
関西電力で上記のプランを利用している場合、関西お得電力の同等プランを利用すれば、サービス内容を大きく変えることなく電気をお得に利用できる可能性があります。
また、どのプランでも、関西電力の送配電設備を利用して電気が供給されるため、電気の品質や安全性は変わりません。

電気代が安くなる可能性がある
関西お得電力では、関西電力の料金プランよりも基本料金や電力量料金が安く設定されています。
これにより、関西電力の料金プランに対応する同等のプランを契約すると、電気代の節約に繋がります。
なお、関西お得電力はターゲットを絞った小規模運営を実施しており、管理費や人件費を抑えていることが安さの理由です。
また、運営会社である株式会社Qvouは太陽光発電事業を展開しており、自社発電が可能なため、低コストな電気の供給を実現しています。
さらに、電気を供給する際には関西電力の送配電設備を利用するため、設備投資やメンテナンスに必要な人件費がかからない点も料金設定が安い理由の一つです。
電気の質・安全性は変わらない
新電力会社の電気の質や安全性が不安な方もいるでしょう。
関西お得電力は、関西電力の送配電設備を利用して電気を供給するため、電気の質や安全性は関西電力と同等です。
災害や何らかのトラブルにより停電が発生しても、送配電設備を管理する関西電力送配電株式会社が復旧作業に当たります。
停電が増えるリスクがなく、これまでと同じ安全性でお得に電気を利用できる点が大きなメリットです。
関西電力の解約手続きに関するよくある質問

関西電力の解約手続きに関するよくある質問は、次の3つです。
- 解約時に立ち会いは必要?
- ポイントの交換方法は?
- ガスの解約方法は?
それぞれの質問に詳しく回答します。
解約時に立ち会いは必要?
関西電力を解約して電気の利用を停止する場合、基本的に立ち会いは必要ありません。
ただし、次のようなケースでは立ち会いを求められる可能性があります。
- 電力メーターが立ち会いなしでは確認できない場合
- 一部の契約プランを利用している場合
- 供給設備の状況により立ち会いが必要になる場合 など
立ち会いが必要になる場合には関西電力から連絡が来るため、内容を確認して対応しましょう。
なお、関西電力が提供するガスの契約プランを解約する際も、ガスメーターが自宅の外にあり、作業員が閉栓作業できれば立ち会いは不要です。
反対に、屋内にガスメーターがある家やオートロックマンションは、契約者の不在中に閉栓作業ができないため、立ち会いが必須となります。
ポイントの交換方法は?
関西電力のはぴeポイントは、電気やガス料金の支払いに利用したり、他社ポイントやアイテムなどに交換したりできます。
ポイントの交換は、次の手順でおこなえます。
- 「はぴeみる電」の公式サイトからログイン
- 会員ページの画面下部にある「はぴeポイント トップ」をタップ
- 「はぴeポイント」トップページの「ポイントをつかう」から自身が希望する交換方法を選択
- 交換したいポイントやアイテムを選択
- 内容に間違いがないかを確認して申し込みボタンをタップ
電気やガス料金の支払いにポイントを利用したり、他社ポイントに交換したりする場合は、利用するポイント数に間違いがないか必ず確認してください。
なお、関西電力の解約時に「はぴeみる電」を退会すると、会員資格喪失日にはぴeポイントが失効するため、退会前に他社ポイントを交換しておきましょう。
ガスの解約方法は?
関西電力の都市ガスサービス「関電ガス」は、Webと電話からの解約手続きが可能です。
次の手順で解約をおこないましょう。
Webで解約する場合 | ・利用停止日を確認する ・停止予定の「はぴeみる電」のIDとパスワードまたはお客様番号を用意する ・公式サイトから解約を申し込む |
---|---|
電話で解約する場合 | ・「0800-777-7109」に電話をかける ・音声ガイダンスを「4→1」の順番で進み、解約を申し込む |
基本的に、利用停止日の30日前から解約手続きをおこなえます。
電話が混み合うとオペレーターにつながりにくくなる可能性があるため、24時間いつでも解約を申し込めるWebを利用するほうがスムーズです。
ただし、利用停止予定日により、Webで申し込めない場合があります。利用停止予定日を選択できない場合には、電話で申し込んでください。
なお、ガスの閉栓作業に立ち会いが必要な場合に備えて、早めに申し込むと安心です。
まとめ

関西電力を解約する際は、引っ越しをする場合のみ自身で解約手続きが必要です。
現住所のまま他社に切り替える場合は、切り替え先の電力会社が解約手続きを代行するため、自身で手続きをする必要はありません。
なお、関西電力の解約手続きは、Webか電話でおこなえます。
基本的には、利用停止日の30日前から前日まで解約を受け付けているため、引っ越しのスケジュールが確定次第、早めに手続きを済ませましょう。
また、関西電力を解約する前に、次の電力会社を決めておかなければなりません。
関西お得電力をはじめとするさまざまな電力会社を比較して、自身にあった電力会社を選んでみてください。