auでんきは、大手通信キャリアが提供する安心感から多くの方に選ばれている新電力サービスです。
しかしその一方で、最近は電気代が急に高くなったと感じたり、他の電力会社と比べて本当に安いのかと疑問に思ったりする方も少なくありません。
auでんきが高いと感じるのには社会情勢や料金の仕組みといった明確な理由があり、自身の使い方に合った電力会社へ見直すことで料金を抑えられる可能性があります。
本記事では、auでんきが高いといわれる具体的な理由や、他社との料金比較を客観的なデータに基づいて解説します。
現在の電気代に不満がある方、今後の見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】auでんきが高い主な理由は社会情勢と料金プランの仕組み

auでんきの料金が、以前より高くなったと感じるのには、いくつか明確な理由が存在します。
原因は、auでんきだけの問題ではなく、社会全体のエネルギー価格の動向や国の制度変更が大きく影響しています。
一方で、自身の契約内容が関わっているケースも考えられます。
主な理由としては、次の4点が挙げられます。
- 燃料費調整額の上限撤廃による影響
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金の負担増
- auのセット割が適用されていない、または期待値より低い可能性
- 2025年夏の電気・ガス料金支援(補助金)の最新動向
各項目について詳しく解説します。
燃料費調整額の上限が撤廃された影響
auでんきが高くなったと感じる最も大きな原因の一つは、燃料費調整額の上限が撤廃されたことです。
燃料費調整額とは、発電に使用する原油や石炭などの燃料価格の変動を、毎月の電気料金に反映させるための仕組みです。
以前は、調整額に上限が設けられていたため、燃料価格がいくら高騰しても利用者の負担は一定の範囲内に収まっていました。
しかし、近年の世界的な燃料価格の高騰を受け、auでんきを含む多くの新電力会社が燃料費調整額の上限を撤廃しました。
結果、燃料価格の上昇分が直接電気料金に上乗せされ、電気代が急に高くなったと感じています。
燃料費調整額の仕組みイメージ
従来の料金(上限あり)
燃料価格が高騰しても
負担は一定
現在の料金(上限なし)
燃料価格に応じて
負担が増加
全国民が対象の再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
再生可能エネルギー発電促進賦課金、通称「再エネ賦課金」の単価上昇も、電気代が高くなる一因です。
太陽光や風力といった再生可能エネルギーを普及させるため、電気を利用する全国民が等しく負担する料金です。
再エネ賦課金の単価は、経済産業省が毎年見直しており、近年は上昇傾向が続いています。
賦課金は、auでんきだから特別に高いわけではなく、どの電力会社と契約しても電気使用量に応じて支払う必要があります。
auのセット割が適用されていない、または割引額が減る可能性
自身の契約内容の見直しも必要です。
もしかすると、期待していた「auでんきセット割」が適用されていないかもしれません。
「auでんきセット割」は、auやUQ mobileの対象となる料金プランを契約している場合に適用されます。
そのため、携帯電話の料金プランを変更したり、対象の回線を解約したりすると、気づかないうちに割引の対象外となる可能性があります。
一度、auの公式マイページ「My au」にログインし、現在の契約状況や割引の適用状況を確認してみましょう。
【2025年夏】政府による電気・ガス料金の負担軽減策が再開
高騰する電気代への対策として、経済産業省資源エネルギー庁が主導する料金の負担軽減策が2025年夏に再開されます。
これは、2025年7月、8月、9月使用分の電気・ガス料金に対して、国が料金の一部を補助する制度です。
たとえば、一般家庭が多く契約する低圧契約の場合、電気1kWhあたり2.0円(税込)が値引きされます。
政府の支援を受けるために利用者が特別な申請手続きをする必要はありません。
【徹底比較】auでんきと他社の料金はどちらが安いか

auでんきが高い理由がわかったところで、次に気になるのは「他の電力会社と比べて、本当に高いのか」という点ではないでしょうか。
本章では、多くの方が比較対象として考える大手電力会社との料金比較や、より具体的なライフスタイルにあわせたシミュレーション結果を紹介します。
- auでんきと大手電力(東京電力)の料金比較
- 【世帯人数別】auでんき、大手電力の料金シミュレーション
- 注意点:auでんきからの乗り換えで必ず安くなるとは限らないケース
それぞれの内容を具体的に解説します。
auでんきと大手電力(東京電力)の料金を比較
auでんきと地域の大手電力会社である東京電力エナジーパートナーの一般的な料金プラン「従量電灯B」を比較します。
電力会社の料金は、主に毎月固定でかかる「基本料金」と、電気を使った分だけかかる「電力量料金」で構成されています。
料金を比較すると、自身の電気の使い方により、どちらの会社が安くなるかの傾向が見えてきます。
具体的な料金単価については、各社の公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
【独自調査】世帯人数・ライフスタイル別の料金シミュレーション
具体的に料金の違いをイメージするために、当サイトが独自にシミュレーションをおこないました。
世帯人数やライフスタイル別のモデルケースで、年間の電気代がどのくらい変わるのかを見ていきます。
【東京エリア 料金シミュレーション(年間)】(2025年8月時点)
世帯モデル | auでんき | 東京電力 (従量電灯B) |
---|---|---|
一人暮らし (200kWh/月) 契約容量:30Aの場合 | 約80,708円 | 約89,076円 |
二人暮らし (300kWh/月) 契約容量:40Aの場合 | 約124,964円 | 約136,500円 |
4人家族 (450kWh/月) 契約容量:50Aの場合 | 約194,160円 | 約213,120円 |
※シミュレーションは各社の公開情報に基づき算出していますが、燃料費調整額や再エネ賦課金の変動により実際の請求額とは異なります。
電力会社を見直すことで、年間の電気代を削減できる可能性があります。
注意点:auでんきからの乗り換えで必ず安くなるとは限らないケース
電力会社の乗り換えは電気代節約の有効な手段ですが、すべての方が安くなるとは限りません。
とくに注意が必要なのは、オール電化住宅に住んでいる方です。
オール電化向けの料金プランは、エコキュートなどを動かす夜間の電気料金が安く設定されている特殊なプランです。
専用プランを契約している方が、一般的な料金プランの新電力に乗り換えると、電気代が高くなる可能性があります。
乗り換えを検討する際は、まず自身が現在契約している料金プランの内容を十分に確認しましょう。
電力会社を乗り換える前に試せる簡単な節約術

電力会社の乗り換えは効果的な方法ですが、日々の暮らしの中でできる簡単な節約術を試してみるのも一つの手です。
本章では、すぐに始められる3つの方法を紹介します。
エアコンの設定温度を見直す
家庭の消費電力で大きな割合を占めるのはエアコンです。
環境省によると、夏の冷房時の室温は28℃、冬の暖房時の室温は20℃が推奨されています。設定温度を1℃変えるだけで、大きな節約効果が期待できます。
また、2週間に1回程度のフィルター掃除も、冷暖房の効率を上げ、消費電力の削減につながります。
参照:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る」
使わない家電のコンセントを抜く
家電製品は、電源がオフの状態でも「待機電力」を消費しています。
テレビやパソコン、電子レンジなど、長時間使わない家電のコンセントを抜くだけで、無駄な電力消費を抑えられます。
一つ一つの消費電力は小さくても、積み重なると無視できない金額になります。
家電の買い替えを検討する
もし10年以上同じ家電を使い続けている場合、省エネ性能の高い最新モデルへの買い替えも有効な選択肢です。
とくに冷蔵庫やエアコン、照明器具などは、技術の進歩により省エネ性能が大きく向上しています。
初期費用はかかりますが、長期的に見れば毎月の電気代を大幅に削減できます。
自身に合った電力会社を選ぶ3つのポイント

日々の節約術も大切ですが、高い電気代を根本的に解決する方法は、電力会社の見直しが最も効果的です。
「auでんきが高いなら、いっそ乗り換えよう」と考えても、数ある電力会社の中からどこを選べばよいか迷う方もいるでしょう。
電力会社選びで失敗しないための大切なポイントを3つ紹介します。
- ポイント1:料金プランのわかりやすさと納得感
- ポイント2:料金の安さと価格の安定性
- ポイント3:切り替え手続きの手軽さとサポート体制
ポイントを押さえることで、自身のライフスタイルにあった、満足のいく電力会社を見つけやすくなります。
ポイント1:料金プランがシンプルでわかりやすいか
まず、料金プランがシンプルでわかりやすい電力会社を選ぶことが重要です。
燃料費調整額の上限撤廃のように、電気料金の仕組みは複雑でわかりにくい部分があります。
料金体系がシンプルであれば、毎月の電気代の見通しが立てやすく、安心して利用できます。
料金設定が明確で、納得感を持ち料金を支払える、透明性の高いプランを選びましょう。
ポイント2:料金が安くかつ価格が安定しているか
次に、料金の安さと価格の安定性を両立しているかを確認します。
電気代を根本的に解決するためには、基本料金や使った分だけかかる電力量料金の単価自体が安いことが大前提です。
市場価格の変動によって毎月の料金が大きく変わるプランよりも、価格が比較的安定しているプランの方が、長期的に見て家計の管理がしやすくなります。
目先の安さだけでなく、年間を通した価格の安定性も考慮するとよいでしょう。
ポイント3:切り替え手続きが簡単でサポートが充実しているか
最後に、切り替え手続きの手軽さも大切なポイントです。
「電力会社の切り替え」と聞くと、手続きが面倒なイメージを持つ方もいるかもしれません。
電力会社の切り替えと電力供給の仕組み
電力会社を変えても、電気の通り道は変わりません。
(みんな共通)
しかし、現在ではWebや電話で申し込みが完結し、特別な工事や自宅での立ち会いが原則不要な会社が一般的です。
申し込み手続きが簡単で、困ったときに相談できるサポート体制が整っている電力会社を選ぶと、さらに安心して乗り換えられるでしょう。
auでんきが高いと感じるなら「お得電力」がおすすめ
「自身に合った電力会社の選び方」の3つのポイントをすべて満たすサービスとして、当サイトでは「お得電力」をおすすめします。
「お得電力」がなぜおすすめなのか、3つの理由を紹介します。
- 理由1:大手電力より確実に安くなるシンプルな料金体系
- 理由2:最短5分で完了する簡単な切り替え手続き
- 理由3:創業40年の企業が運営する安心感
理由1:大手電力より確実に安くなるシンプルな料金体系
「お得電力」は、各エリアの大手電力会社の料金プランを基準とし、それよりも基本料金と電力量料金が安くなるように設定されています。
複雑な条件やわかりにくい仕組みがなく、「今の電力会社から切り替えるだけで、電気代が安くなる」という非常にシンプルな料金体系が最大の魅力です。
auでんきの複雑な料金体系に不安を感じている方にとって、最もわかりやすく、安心できる選択肢といえるでしょう。
理由2:最短5分で完了する簡単な切り替え手続き
「お得電力」への切り替えは、驚くほど手軽で簡単です。
申し込みは、お持ちのスマートフォンやパソコンから、最短5分で完了します。
現在契約しているauでんきへの解約連絡なども「お得電力」が代行するため、自身で面倒な手続きをする必要は一切ありません。
申し込みに必要なものは、毎月の電気使用量などが記載された検針票だけです。
思い立ったときにすぐ行動に移せる手軽さが、多くの方に選ばれている理由です。
理由3:創業40年の歴史を持つ企業が運営する安心感
運営会社の信頼性も、「お得電力」をおすすめする大きな理由の一つです。
「お得電力」を運営する株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の長い歴史を持つ総合企業です。
電力事業のほかにも、太陽光発電事業や、健康をサポートするミネラルウォーター「のむシリカ」の製造・販売など、多角的な事業を展開しています。
豊富な実績と安定した経営基盤が、新電力に切り替える際の「本当に大丈夫だろうか」との不安を和らげ、大きな安心感につながっています。
auでんきや電力会社の乗り換えに関するQ&A

最後に、auでんきの解約や電力会社の乗り換えに関して、多くの方が抱く疑問に回答します。
事前に不安な点を解消し、安心して次のステップに進みましょう。
乗り換えても電気の品質は落ちない?停電しやすくなる?
電力会社を乗り換えても、電気の品質が落ちたり、停電しやすくなったりすることはありません。
なぜなら、経済産業省の指針に基づき、どの電力会社と契約しても家庭まで電気を送るための電線や設備は、これまでと同じ各地域の大手電力会社のものを利用するからです。
届く電気そのものは全く変わらないため、安心して乗り換えを検討してください。
auでんきの解約に違約金や手数料はかかりますか?
auでんきを解約する際に、原則として違約金や手数料は発生しません。
いつでも無料で解約し、他の電力会社に乗り換えが可能です。
ただし、過去に特定のキャンペーンなどを利用して契約した場合には、別途条件が設定されています。
念のため、現在の自身の契約内容を確認しておくと、より安心して手続きを進められるでしょう。
auのスマートフォンやUQ mobileを解約したら、auでんきも自動で解約になりますか?
auやUQ mobileの携帯電話回線を解約しても、auでんきの契約は自動的に解約されません。
ただし、携帯電話回線の解約に伴い「auでんきポイントで割引」の適用は終了となります。
結果として、電気料金が割引前の金額に戻るため注意が必要です。
電気の契約をそのまま継続するのか、他の電力会社へおこなうのか、別途自身で手続きをおこなう必要があります。
auでんきを使い続けるメリットはありますか?
電気料金の割引以外にメリットを感じる場合は、契約を継続するのも一つの選択肢です。
auでんきのメリットとしては、電気料金に応じてPontaポイントが貯まる点が挙げられます。
ポイントの価値と、電力会社を乗り換えた場合の節約額を比較検討し、よりメリットの大きい方を選ぶことをおすすめします。
まとめ

本記事では、auでんきが高いと感じる主な理由と、具体的な解決策について解説しました。
電気代が高くなる背景には、燃料費調整額の仕組みや国の制度が関係しています。
料金を根本的に見直すには、自身のライフスタイルにあった電力会社への乗り換えが有効な手段です。
とくに、複雑な料金プランを避け、シンプルでわかりやすく、確実に電気代を安くしたい方には「お得電力」がおすすめです。
より詳細な情報は公式サイトで確認するか、サービス名「お得電力」で検索してください。
<参考>
お得電力