電気代節約方法のおすすめは？今すぐできる節約術21選

毎月の電気代の請求額を見て「高い」と感じ、家計への不安を抱えている方がいるかもしれません。

「こまめに電気を消す」「エアコンの設定温度を気にする」といった節約術を試しても、なかなか効果が出ずに悩んでいる方もいるでしょう。

結論として、電気代の節約は効果の大きい家電の使い方を見直すことが最短ルートであり、さらに電力会社の契約そのものを見直すことが根本的な解決策となります。

本記事では、まず効果が出やすいエアコンや冷蔵庫などの具体的な節約方法、そして意外と知らない「やってはいけないNG節約術」について解説します。

家庭に最適な節約方法を見つけ、電気代への不安を解消したい方は、ぜひ参考にしてください。

電気代節約は効果の大きい家電の見直しから

家庭の電気代は、消費電力の大きい家電の使い方を見直すことで、大きな改善が期待できます。

この章のポイント

• 電気代が高くなる主な原因（消費電力の割合）
• 節約効果が出やすい家電トップ3（エアコン・冷蔵庫・照明）
• 季節（夏・冬）でとくに電気代が上がる理由

ここからは、電気代の仕組みと、どの家電から見直すべきかについて具体的に解説します。

電気代が高くなる主な原因は消費電力の大きい家電

毎月の電気代の請求額は、主に「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金（再エネ賦課金）」などで構成されています。

この中で、日々の節約行動によって大きく変動するのは「電力量料金」です。

電力量料金は、「1kWhあたりの料金単価 × 電力量（kWh）」で計算されます。

そして、電力量（kWh）は、「消費電力（kW） × 使用時間」で決まります。

つまり、消費電力が大きい家電を、長時間使うほど電気代は高くなる仕組みです。

そのため、やみくもに待機電力を気にするよりも、まずは消費電力の大きい家電の使い方を見直すことが、電気代節約の最も効果的な近道といえるでしょう。

【効果大】節約を意識すべき家電トップ3とは？

経済産業省 資源エネルギー庁のデータ（「家庭におけるエネルギー消費割合」など）を参照すると、家庭で電力を多く消費している家電は、一般的に次のようになります。

消費電力が大きい家電の例

1. エアコン
2. 冷蔵庫
3. 照明器具

これらの家電は、生活に欠かせないものであると同時に、使い方を工夫するのみで大きな節約効果が期待できるものでもあります。

本記事では、とくに節約効果の大きいこれらの家電を中心に、今すぐ実践できる具体的な節約方法を紹介します。

とくに電気代が上がる夏と冬はエアコンの使い方が重要

一年の中で、とくに夏と冬は電気代が跳ね上がりがちです。

その主な原因は、エアコン（冷房・暖房）のフル稼働にあります。

エアコンは、室内の温度と設定温度の差が大きいほど、その差を埋めようと活発に運転するため、消費電力が大きくなる仕組みです。

外気温が厳しい夏や冬は、エアコンの使用時間も長くなりがちで、これが電気代を押し上げる最大の要因となります。

つまり、夏と冬の電気代節約は、いかにエアコンの消費電力を抑えるかが鍵となるといえるでしょう。

エアコン（冷暖房）の電気代節約術

家庭の消費電力で大きな割合を占めるエアコンは、使い方次第で電気代に大きな差が出ます。

少しの工夫で効率よく運転させることが、節約の最大の鍵となります。

この章のポイント

• エアコンのフィルター掃除の効果
• 設定温度（冷房・暖房）の目安
• つけっぱなしとこまめに消すのはどちらがお得か
• 室外機の重要性とサーキュレーターの活用

それぞれの具体的な方法について、詳しく解説します。

フィルター掃除は2週間に1回が目安

今すぐ簡単にできて効果が高い節約術が、エアコンのフィルター掃除です。

フィルターがホコリで目詰まりすると、空気を取り込む効率が悪くなり、部屋を冷やしたり暖めたりするためにより多くの電力が必要になります。

公的機関（環境省や資源エネルギー庁など）のデータによれば、フィルター掃除をこまめにおこなうことで、年間約860円の電気代削減効果が期待できるとされています。

2週間に1回を目安にフィルターを掃除するのみで、効率よく運転できるようになり、無駄な電気代を抑えられます。

出典：経済産業省 省エネ性能カタログ2024年版

設定温度は無理のない範囲で調整する

エアコンの設定温度を見直すことも、節約の基本です。

環境省では、健康にも配慮した室温の目安として、夏（冷房）は28℃、冬（暖房）は20℃を推奨しています。

ただし、これはあくまで目安です。

大切なのは、健康を害さない「無理のない範囲」で調整することです。

暑さや寒さを我慢しすぎると体調を崩す原因にもなるため、自身の体感にあわせて快適な温度設定を心がけましょう。

疑問：つけっぱなしとこまめ消しはどちらが節約になる？

エアコンは「つけっぱなしの方がお得」という話を聞いたことがある方もいるでしょう。

これは、エアコンが運転を開始して部屋を設定温度にするまでの起動時に、最も多くの電力を消費する特性に基づいています。

そのため、使用中の機種や部屋の断熱性、外気温にもよりますが、多くのエアコンメーカーの実証実験などでは、30分程度の短時間の外出であればつけっぱなしの方が、こまめに消すよりも消費電力が少なくなるケースが多いと報告されています。

生活スタイルにあわせて、上手に使い分けることが節約につながります。

【節約の盲点】室外機とサーキュレーターの活用術

エアコン本体のみでなく、室外機の環境も節約するうえでは欠かせないポイントです。

室外機は、室内の熱を外に逃がしたり（冷房時）、外の熱を取り込んだり（暖房時）する重要な役割を担います。

室外機の吹き出し口の周りに物を置いて空気の流れを妨げたり、夏場に直射日光が当たって高温になりすぎたりすると、運転効率が低下します。

室外機の周りは整理整頓し、夏場は「よしず」などで日陰を作るとよいでしょう。

また、サーキュレーターや扇風機を併用するのも裏ワザとして非常に効果的です。

エアコンと併用して室内の空気を循環させることで、部屋全体の温度ムラがなくなり、設定温度を控えめにしても快適に過ごせるようになります。

【家電別】エアコン以外にも今すぐできる簡単な節約方法

エアコンの次に見直したい、冷蔵庫や照明器具などの節約術も解説します。

これらも日々の生活に欠かせない家電だからこそ、小さな工夫が年間を通して大きな節約につながります。

この章のポイント

• 冷蔵庫：「設定」と「使い方」の見直し
• 照明器具：LEDへの交換とこまめな消灯
• テレビ：省エネモードの活用と「つけっぱなし」防止
• 温水洗浄便座（トイレ）：「フタ」と「設定温度」

それぞれの家電の節約ポイントを解説します。

冷蔵庫は設定温度と詰め込みすぎないが基本

冷蔵庫は24時間365日稼働しているため、設定や使い方の見直しが節約に直結します。

• 設定温度の見直し
• 食品を詰め込みすぎない
• ドアの開閉時間や回数を減らす
• 壁から適切な距離で設置

とくに意識したいのは設定温度で、たとえば外が寒い時期に設定を強にしたままでは無駄な電力消費が発生するため、中や弱に設定を変更しましょう。

また、ドアの開閉時間や回数を減らす、壁から適切な距離を保って設置することも、放熱効率を上げ、節電につながる基本的な対策です。

照明器具はLEDへの交換が最も効果的

照明器具の節約で最も効果的な方法は、LED照明への交換です。

白熱電球や蛍光灯からLEDに交換すると、消費電力を大幅に削減できます。

たとえば、同じ明るさの白熱電球と比較した場合、LED電球の消費電力は約5分の1から6分の1程度とも考えられます。

電球の種類別 比較目安（一例）

種類	消費電力（目安）	節約金額（目安）
LED電球	8W	–
白熱電球	54W	約2,883円
電球形蛍光灯	12W	約279円

LED電球は購入時の初期費用こそ高いものの、寿命も圧倒的に長いため、交換の手間やコストも考慮すると、長期的には最も合理的な節約術といえるでしょう。

もちろん、不要な部屋の照明をこまめに消すことも、基本的な節約行動として重要です。

テレビは省エネモード活用と画面の明るさ調整を

テレビの電気代が気になる場合は、設定を見直しましょう。

最近のテレビの多くには、省エネモードや、部屋の明るさにあわせて画面の明るさを自動で調整する機能が搭載されています。

これらの機能を活用するのみで、意識せずに消費電力を抑えることが可能です。

また、画面の輝度（明るさ）の設定を一段階下げるのみでも、節電効果が期待できます。

見ていない時につけっぱなしにするのをやめ、長時間見ない時は主電源からオフにすることも、待機電力の削減につながります。

温水洗浄便座（トイレ）はフタを閉めるだけで節約に

温水洗浄便座（トイレ）で、今すぐ簡単にできる節約術がフタを閉めることです。

便座のフタを開けたままにしておくと熱が逃げ、設定温度を保つために余計な保温電力を消費します。

家電メーカーのデータなどによると、フタを閉める習慣をつけるのみで、年間の電気代を数千円単位で節約できるケースもあるとされています。

また、夏場など便座の保温が不要な時期は設定を切る、洗浄水の設定温度を一段階下げるといった工夫も、節電に効果的です。

【落とし穴】その節約術は逆効果かも？待機電力の真実

「節約のために」と信じておこなっている行動が、実はあまり効果がなかったり、かえって逆効果になったりするケースもあります。

とくに「待機電力」に関しては、正しい知識を持っておくことが大切です。

この章のポイント

• 待機電力は本当に節約効果があるか
• 【危険】冷蔵庫のコンセントを抜くのはNG
• パソコンやルーターはこまめに消すべきか

よくある疑問や、やってはいけない節約術について解説します。

待機電力の節約（コンセントを抜く）は効果が薄い？

節約と聞くと、「使わない家電のコンセントをこまめに抜く」という待機電力対策を思い浮かべる方もいるでしょう。

しかし結論からいうと、神経質にコンセントを抜く節約術は、その労力に見合う効果を得られないケースが多いです。

資源エネルギー庁の調査などによれば、一昔前の家電に比べ、近年の省エネ家電の待機電力は非常に小さくなります。

家庭の総消費電力に占める待機電力の割合も、年々減少傾向にあります。

もちろん待機電力もゼロではありませんが、こまめにコンセントを抜き差しする手間をかけるよりも、エアコンや冷蔵庫など、使用中の消費電力が大きい家電の使い方を見直す方が、節約効果は圧倒的に高いといえるでしょう。

やってはいけない節約術：冷蔵庫のコンセントは絶対に抜かない

節約術のなかで絶対にやってはいけないNG行動は、冷蔵庫のコンセントを抜くことです。

節約のつもりで、就寝中や外出中に冷蔵庫の電源をオフにすると、庫内の温度が当然ながら上昇します。

再び電源を入れた際、上昇した庫内温度を元に戻すために、冷蔵庫はフルパワーで稼働し、結果として起動時のエアコンのように膨大な電力を消費します。

また、庫内温度の上昇は、保存している食材が傷む原因にもなり、衛生的にも非常に危険です。

冷蔵庫のコンセントは、掃除や引っ越しの場合を除き、絶対に抜かないようにしましょう。

パソコンやルーターはスリープモードの活用がおすすめ

パソコンやルーターなど、頻繁に使用する機器の電源管理も悩ましい点です。

これらの機器は、シャットダウンするよりもスリープモード（スタンバイ）を活用する方が、利便性と節電のバランスが取れるためおすすめです。

シャットダウンと起動を頻繁に繰り返すと、その都度まとまった電力を消費するのみでなく、機器の立ち上がりを待つ時間も発生します。

短時間席を外す程度であれば、スリープモードを活用するのが合理的です。

ただし、旅行や出張などで何日も家を空ける場合は、電源をオフにし、コンセントから抜いておくとよいでしょう。

【根本解決】行動の節約に限界を感じたら電力会社の見直しを

エアコンや冷蔵庫の使い方を見直す「行動の節約」は非常に重要です。

しかし「我慢しているのに、思ったように電気代が下がらない」と、行動の節約に限界を感じている方もいるかもしれません。

この章のポイント

• 「行動の節約」だけでは削減額に限界がある理由
• 電力自由化とは？なぜ電力会社を変えると安くなるのか
• 新電力に切り替えても電気の品質は変わらない
• 信頼できる新電力の選び方

家電の使い方とあわせて検討したい、より根本的な解決策について解説します。

我慢する節約から仕組みで見直す節約へ

こまめな節約行動をおこなっても電気代が下がらない場合、その原因は「行動」ではなく、契約している電気料金プランそのものにある可能性があります。

毎月の電気代が家計を圧迫している根本的な原因が、自身のライフスタイルにあっていない高い料金プランを使い続けていることかもしれません。

そこで、より効果的で合理的な解決策となるのが、電力会社や料金プランを見直す仕組みの節約です。

日々の「我慢」を続けるのではなく、契約そのものを見直すことで、無理なく電気代を下げられる可能性があります。

なぜ電力会社を変えると安くなる？電力自由化の仕組み

「電力会社を変えるだけで電気代が安くなる」と聞いても、ピンとこない方もいるでしょう。

これは、2016年4月の「電力自由化」によって、私たち消費者が電気の契約先を自由に選べるようになったためです。

電力自由化により、多くの「新電力（小売電気事業者）」が市場に参入しました。

これらの新電力は、大手電力会社（従来の地域の電力会社）よりも安い料金プランを提供するために、独自の電源を確保したり、人件費や設備投資を抑えたりといった企業努力をしています。

その結果、私たちはライフスタイルにあった、よりお得な料金プランを選べるようになりました。

【新電力の不安】停電しやすくなる・品質が落ちるは誤解

新電力への切り替えを検討する際、「停電しやすくなるのでは」「電気の品質が落ちるのでは」といった不安を感じる方もいるかもしれません。

結論からいうと、どの電力会社から電気を買っても、電気の品質や安定供給は一切変わりません。

家庭で使う電気は、新電力と契約した場合でも、従来の大手電力会社（一般送配電事業者）が管理する同じ「送電網（電線）」を通って送られてきます。

そのため、契約先を変えても停電が増えたり、電気が弱くなったりすることはありえない仕組みです。

この点は、経済産業省などの公的機関も明確に示しており、安心して切り替えを検討できます。

信頼できる新電力の選び方

電力自由化によって選択肢が増えた一方、「どの新電力会社を選べばよいかわからない」という問題もあります。

新電力の中には事業の撤廃や倒産に追い込まれる企業も出てきており、新電力の倒産件数に関する報道を見て、不安に思う方もいるでしょう。

だからこそ、新電力選びでは、料金プランの安さやわかりやすさ、契約期間の縛りや解約金の有無とあわせて、運営会社の信頼性が非常に重要になります。

長年の実績があるか、安定した経営基盤があるか、といった視点で運営会社をチェックすることが、安心して電気を使い続けるための鍵となります。

たとえば、運営会社が2025年時点で創業40年の歴史を持つ企業であったり、累計販売本数1億本を突破するような人気商品の販売元であったりすれば、信頼性を判断する一つの材料になるでしょう。

新電力なら電気代はいくら安くなる？

信頼できる新電力会社への切り替えは、電気代節約の強力な一手となります。

ここでは、株式会社Qvouが運営する新電力サービス「お得電力」と「市場電力」について、その特徴と具体的な節約シミュレーションを紹介します。

この章のポイント

• お得電力とは？大手電力よりシンプルに安い料金体系
• 【エリア別・世帯別】お得電力の年間削減額シミュレーション
• お得電力がおすすめな方（大手電力会社を契約中の方）
• （補足）電気の使い方を工夫できるなら市場電力も選択肢に

自身のエリアや世帯でどれくらい安くなるのか、ぜひ参考にしてください。

お得電力とは？大手電力会社より常に安いシンプルな料金プラン

お得電力は、その名の通り、お得な電気料金を提供する新電力サービスです。

最大の特徴は、シンプルでわかりやすい料金体系にあります。

複雑な割引条件やポイント還元などはなく、各エリアの大手電力会社（東京電力、関西電力など）が提供する標準的なプラン（従量電灯プラン）と比較して、基本料金と電力量料金がどちらも約3%安く設定されています。

難しいことを考えずに切り替えるのみで、確実に電気代が安くなる仕組みが魅力です。

このお得電力を運営する株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の歴史を持つ総合企業です。

人気商品「のむシリカ」の販売元（累計販売本数1億本突破）でもあり、その安定した経営基盤と実績が、電力サービスへの信頼性にもつながります。

エリア別・世帯人数別 年間削減額目安

お得電力に切り替えた場合、住んでいるエリアや世帯人数（電気使用量）によって、どれくらいの節約が期待できるでしょう。

ここでは、各エリアの大手電力会社の標準プラン（従量電灯BまたはA）と比較した、年間の削減額（目安）のシミュレーションデータを紹介します。

お得電力 年間削減額目安

エリア	1人世帯（200kWh）	2〜3人世帯（350kWh）	4〜6人世帯（600kWh）
北海道	3,202円	5,713円	9,973円
東北	2,727円	4,894円	8,657円
東京	2,665円	4,811円	8,553円
中部	2,008円	3,563円	6,259円
北陸	2,664円	4,675円	8,054円
関西	1,641円	3,081円	5,661円
中国	2,641円	4,807円	8,557円
四国	2,519円	4,595円	8,255円
九州	1,825円	3,289円	5,832円
沖縄	3,144円	5,646円	9,936円

自身の家庭と近い条件で、年間にどれくらいの節約が期待できるかの目安として、ぜひ参考にしてください。

お得電力はこんな人におすすめ

お得電力は、そのシンプルな料金体系から、とくに次のような方におすすめです。

お得電力がおすすめな方

• 現在、各エリアの大手電力会社（東京電力、関西電力など）の標準プランを契約し続けている方
• 複雑な料金プランやポイント制度が苦手で、とにかくシンプルに電気代を安くしたい方
• 電気の使用量にかかわらず、確実に節約のメリットを受けたい方

お得電力は、大手電力会社のオール電化向けプランと同等のプランにも対応しています。

そのため、オール電化住宅に住んでいる方も、切り替えによるメリットが期待できます。

申し込みの際は、手元に現在の電力会社の検針票を用意し、お客様番号や供給地点特定番号などを確認しておくとスムーズです。

（補足）電気を使う時間帯を工夫できるなら市場電力も

株式会社Qvouは、「市場電力」という新電力サービスも運営しています。

市場電力は、電気の料金単価が30分ごとに変動する市場連動型プランが特徴です。

電気の料金単価は卸電力市場の価格に連動しており、一般的に電力需要が少なく、太陽光発電量が増える昼間の時間帯に安くなる傾向があります。

そのため、在宅ワーカーの方や、電気自動車（EV）の充電を自宅でおこなう方など、電気を使う時間帯を安い時間帯にずらす（ピークシフトする）工夫ができる方にとっては、お得電力以上に電気代を節約できる可能性があります。

ただし、市場連動型プランは、夏や冬に電力需要が高まると、市場価格が高騰するリスクもあるため注意が必要です。

自身のライフスタイルにあわせて、どちらのプランが向いているか検討するとよいでしょう。

電気代節約に関するよくある質問

最後に、電気代節約に関して、多くの方が疑問に思う点や、ライフスタイル別の節約のコツについて、Q&A形式で回答します。

この章のポイント

• 一人暮らしの電気代節約で最も効果的なことは？
• オール電化住宅で電気代を節約するコツは？
• お得電力への申し込み方法は？

一人暮らしの電気代節約で最も効果的なことは？

一人暮らしの場合も、節約の基本は同じで、エアコンなど消費電力の大きい家電の使い方を見直すことが第一歩です。

しかし、一人暮らしの方は、電気の使用量自体が2人以上世帯と比べて少ない傾向にあります。

そのため、「行動の節約」に励んでも、削減できる金額は限定的になりがちです。

むしろ、月々の電気代が確実に安くなるお得電力のような新電力に切り替える仕組みの見直しの方が、手間をかけずに節約効果を実感しやすい場合があります。

たとえば、東京電力エリアの1人世帯（200kWh）の場合、お得電力に切り替えるのみで年間約2,665円の削減が試算されています。

オール電化住宅で電気代を節約するコツは？

オール電化住宅の節約のコツは、契約している料金プランの特性（夜間電力）を最大限に活かすことです。

オール電化プランの多くは、夜間の電力量料金が安く設定されています。

そのため、エコキュート（給湯器）の設定を見直し、電気代の高い日中に不要な「沸き増し」をしないようにすることが重要です。

また食洗機や洗濯乾燥機など、使用時間をずらせる家電は、タイマー機能などを活用して、できるだけ電気代の安い夜間に運転させるとよいでしょう。

お得電力やのむシリカ電力も、大手電力会社のオール電化向けプランに対応するプランを用意しています。

お得電力への申し込み方法は？

お得電力への申し込みは、インターネットから簡単におこなうことができます。

切り替えにあたって、特別な工事や既存の電力会社への解約連絡は原則不要です。

申し込みの基本的な流れ

1. 現在の電力会社から届いている「検針票（電気ご使用量のお知らせ）」の用意
2. 検針票に記載されている「お客様番号」や「供給地点特定番号」などの情報の確認
3. 公式サイトにある申し込みフォームに必要な情報を入力して送信

手続きが完了すれば、次回の検針日など、定められた日からお得電力の電気に切り替わります。

申し込みはWebで完結するため、手間なく進められる点も魅力です。

まとめ

本記事では、効果的な電気代節約方法として、まず消費電力の大きい家電であるエアコンや冷蔵庫の具体的な使い方、そして待機電力の真実や冷蔵庫のコンセントを抜くといった逆効果になるNG例について解説しました。

日々の「行動の節約」は重要ですが、削減できる金額に限界があるのも事実です。

電気代への不安を根本的に解消するためには、契約プランそのものを見直す仕組みの節約、すなわち電力会社の切り替えが最も合理的で効果的な対策といえます。

本記事で紹介したお得電力の具体的な削減額データも参考に、自身のライフスタイルにあうと感じた方は、ぜひ公式サイトで詳細を確認してみてください。

＜参考＞
お得電力