一人暮らしをはじめてから、毎月の電気代が高い気がする、東京電力のどの料金プランを選べば損をしないのだろう、などの悩みや疑問を抱えている方もいるでしょう。
電気代を安くしたいと考えていても、さまざまな料金プランがあり、比較検討が面倒に感じるのも無理はありません。
本記事では、東京電力の一人暮らし向けプランを徹底比較し、自身の生活スタイルに合ったプランの選び方をわかりやすく解説します。
電気代への不安を解消し、納得して最適な電力会社を選べるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
【現状把握】一人暮らしの電気代は平均と内訳を知ることが大切

東京電力エリアで一人暮らしをはじめた、あるいは続けている方の中には「毎月の電気代はこれが普通なのかな」と疑問に思う方もいるでしょう。
電気代を効果的に節約するためには、まず自身の現状を正しく知ることが大切です。
ここでは、一人暮らしの平均的な電気代や、多くの方が契約している料金プラン、そして電気料金の基本的な内訳について解説します。
多くの人が契約している東京電力のプラン
東京電力エリアで一人暮らしをしている方の多くは、スタンダードSや従量電灯Bといった料金プランを契約していることが一般的です。
これらは東京電力エナジーパートナー、通称TEPCOが提供する最も基本的なプランであり、引っ越しの際に指定しなければ自動的にこれらのプランで契約が進むケースが多くあります。
そのため、多くの方は自身がどのプランを契約しているか、あまり意識していないのが現状です。
しかし、電気代を見直すうえでは、基本となる契約内容を把握することが最初のステップとなります。
まずは自宅の検針票やWebのマイページで、契約プラン名を確認してみることからはじめましょう。
一人暮らしの平均的な電気代と使用量
自身の電気代が高いのか安いのかを判断するために、まずは平均額を知っておきましょう。
総務省の家計調査によると、一人暮らしの電気代の全国平均は、直近2、3年で月々6,000円台後半となっています。
もちろん、月々の電気代は季節によって大きく変動し、とくにエアコンを多用する夏や暖房器具が欠かせない冬には、1万円を超えることも珍しくありません。
また、電気の使用量を表す単位であるkWhで見た場合、一人暮らしの平均的な月間使用量は約200kWhが目安です。
平均的な電気代や使用量と自身の検針票を見比べて、もし大幅に上回っているようであれば、料金プランや生活習慣の見直しによって電気代を削減できる可能性が高いといえるでしょう。
電気料金の内訳:基本料金・電力量料金とは
毎月の電気料金は、いくつかの項目により構成されています。
検針票を見ると複雑に感じるかもしれませんが、主に基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の4つで構成されていると理解しておくとわかりやすいでしょう。
とくに重要なのが、電気の使用量にかかわらず毎月固定でかかる基本料金と、電気の使用量に応じて金額が決まる電力量料金です。
この2つの仕組みを理解することが、料金プランを比較検討するうえでの重要なカギとなります。
自身の電気代のうち、何にいくらかかっているのかを把握することが、賢い節約への第一歩です。
プラン選びの前に!一人暮らしに最適な契約アンペア数とは?

電気の料金プランを選ぶ前に、もう一つ知っておきたい重要な要素が「契約アンペア(A)」です。
契約アンペア数は、一度に使用できる電気の量を表しており、この数値によって毎月固定で支払う「基本料金」が大きく変わります。
自身の生活スタイルに合わないアンペア数で契約していると、知らず知らずのうちに損をしている可能性もあるのです。
一人暮らしのアンペア数の目安は30A
契約アンペア数は、同時に使用する家電製品の消費電力によって決まります。
アンペア数が小さいと、電子レンジとドライヤーを同時に使用した際にブレーカーが落ちる、といったことが起こりやすくなります。
一人暮らしの家電とアンペア数の目安
- 電子レンジ:約10A
- エアコン(冷房):約6A
- IHクッキングヒーター(200V):約25A
- アイロン:約15A
- テレビ:約6A
- 照明(LED):約0.5A
一般的に、一人暮らしであれば、ブレーカーが落ちる心配が少なく、かつ基本料金を抑えられる「30A」での契約が最も無難な選択とされています。
家電が少ない方なら20Aでも十分な場合がありますが、在宅ワークなどで多くの機器を同時に使う方は40Aを検討してもよいでしょう。
アンペア数で基本料金はこれだけ変わる
東京電力のスタンダードSプランの場合、契約アンペア数ごとに次の基本料金が設定されています(2024年6月時点)。
東京電力 スタンダードS 基本料金(税込)
- 20A: 623.5円
- 30A: 935.25円
- 40A: 1,247円
たとえば20Aから30Aに変更するのみで、月々の基本料金が約311円、年間では約3,700円も高くなります。
自身の検針票を見て、現在の契約アンペア数がライフスタイルに見合っているか、一度確認してみてください。
東京電力の主要プランを比較!一人暮らしにはどれがおすすめ?

東京電力の一人暮らし向け主要プランは次のとおりです。
特徴 | 基本料金 | 電力量料金 | ||
---|---|---|---|---|
スタンダードS | ・従量電灯Bに近い一般的なプラン ・ポイント特典あり ・トラブル対応「生活かけつけサービス」が無料 | 20A:623.5円 30A:935.25円 40A:1,247円 | 〜120kWh | 29.80円 |
121kWh〜300kWh | 36.40円 | |||
301kWh〜 | 40.49円 | |||
従量電灯B | ・昔ながらの一般的なプラン ・燃料費調整額上限あり ・口座振替による割引あり | 20A:623.5円 30A:935.25円 40A:1,247円 | 〜120kWh | 29.80円 |
121kWh〜300kWh | 36.40円 | |||
301kWh〜 | 40.49円 | |||
夜トク8 | 23時から翌7時までの 8時間が割安 | 1kW:255.69円 | 7時〜23時 | 42.60円 |
23時〜7時 | 31.64円 | |||
夜トク12 | 21時から翌9時までの 12時間が割安 | 1kW:255.69円 | 9時〜21時 | 44.16円 |
21時~9時 | 33.33円 |
東京電力には、さまざまなライフスタイルに合わせた料金プランが用意されていますが、一人暮らしの方にはどのようなプランが適しているのでしょうか。
ここでは、ライフスタイルごとのおすすめプランや、多くの方にとって無難な選択肢、そしてよく比較される東京ガスのセットプランについて解説します。
自身の生活スタイルを思い浮かべながら、最適なプランを見つけるヒントにしてください。
ライフスタイル別のおすすめプラン
東京電力には、一人一人の暮らし方に合わせた多様な料金プランが存在します。
たとえば、日中は仕事や学校でほとんど家にいない方や、反対に在宅ワークで日中の電気使用量が多い方では、適したプランが異なります。
具体的なプランとして挙げられるのは、夜間の電気料金が割安になる夜トクプランや、オール電化住宅向けのスマートライフプランなどです。
これらのプランは、特定の時間帯に電気を多く使う方にとっては電気代を抑えられる大きなメリットがあります。
しかし、割安になる時間帯以外は料金が割高に設定されているケースもあるため、自身の生活パターンに本当に合っているかを慎重に見極めることが重要です。
多くの人にはスタンダードSが無難な理由
特定の時間帯に電気の使用が偏っていない、ごく一般的なライフスタイルの場合は、結論としてスタンダードSプランを選んでおくのが最も無難で、損をしにくい選択肢といえるでしょう。
なぜなら、ライフスタイルに特化したプランは、生活パターンが変わった際に反対に電気代が割高になるリスクを抱えているからです。
たとえば、これまで夜型だった方が朝型の生活に変わった場合、夜間割引プランの恩恵を受けられなくなる可能性があります。
どのプランを選べばよいかわからないと感じる方にとって、まずは基本的なスタンダードSを軸に考えるのが、安心して契約できる一つの方法です。
東京ガスの電気とのセットプランは本当にお得か
東京電力エリア在住の場合、競合としてよく名前が挙がるのが東京ガスの「ガス・電気セット割」です。
ガスと電気の契約を一つにまとめることで、料金の割引が受けられたり、支払いが一本化されて管理が楽になったりするメリットがあります。
光熱費全体を少しでも抑えたい方にとっては、魅力的な選択肢の一つにうつるでしょう。
しかし、注意点として、必ずしもセットプランが最もお得になるとは限りません。
場合によっては、ガスは東京ガス、電気は別の安い電力会社と個別に契約した方が、トータルの支出をより大きく削減できるケースもあります。
セット割という言葉の響きだけで判断せず、冷静に比較検討することが大切です。
注意点:新規受付を終了しているプランもある
現在契約中のプランを見直そうと思った際に、一つ注意しておきたい点があります。
それは、電力自由化が始まる前の古い料金プランの中には、すでに新規の申し込み受付を終了しているものがある点です。
自身の契約プランが現在も変更可能なのかどうかは、毎月の検針票やWebのマイページでプラン名を確認することで把握できます。
もし現在契約中のプランが新規受付を終了している場合、東京電力内でプランを変更することはできません。
その場合は、次に紹介する新電力への切り替えが、電気代を安くする唯一の選択肢となります。
プラン比較が面倒ならサービス内容は同じで安くなる「新電力」が正解!

ここまで東京電力のさまざまなプランを見てきましたが、やはり比較が複雑で面倒と感じた方もいるのではないでしょうか。
プラン比較は面倒に感じるものの、毎月の電気料金を抑えたい方には、新電力への切り替えもおすすめです。
新電力へ切り替えることで、複雑なプラン比較をせずとも、今と同じサービス品質のまま電気代をシンプルに安くできる可能性があります。
なぜ安心して切り替えられるのか、その理由と選び方のポイントを解説します。
なぜ新電力に切り替えても安心なのか
新電力という言葉に、まだ馴染みがなく不安を感じる方もいるでしょう。
新電力とは、2016年の電力自由化によって新たに電気の販売に参入した会社のことです。
どのような新電力会社と契約しても、家庭に電気を送るための電線や電柱といった設備は、これまで通り東京電力の送配電網をそのまま利用できます。
そのため、新電力会社に切り替えても電気の品質が落ちたり、停電のリスクが高まったりすることは一切ありません。
電気の安定供給という面では何も変わらないため、安心して切り替えを検討できます。
サービス品質は東京電力と全く変わらない理由
新電力に切り替えてもサービス品質が東京電力と全く変わらない理由は、これまで通り地域の電力会社である東京電力パワーグリッドが一括して電気の管理をおこなうからです。
この仕組みは、どの電力会社と契約しても変わりません。
たとえば、台風などの自然災害で停電が発生した際の復旧作業も、新電力だから対応が遅れることは一切なく、地域全体で同じようにおこなわれます。
利用者にとって実際に変わる点は、電気の契約先と、毎月の請求書の発行元のみです。
電気そのものの品質や安定性はこれまで通り維持されるため、安心して利用できます。
手間なく電気代を節約するための電力会社の選び方
電気代を節約したいけれど、複雑なライフスタイルプランを比較検討するのは面倒、と感じる方は多いでしょう。
そのような方が手間なく電気代を節約するための電力会社の選び方のポイントは、非常にシンプルです。
それは、現在のプラン内容と料金体系は変わらず、純粋に単価のみが安くなる新電力会社を選ぶことです。
この基準で選べば、自身の生活スタイルが変わるたびにプランを見直す必要がありません。
また、申し込み手続きがWebで簡単に完結する点も重要なポイントです。
シンプルに安くなること、手続きが簡単という2つの基準を満たすサービスこそが、後悔しない最も賢い選択といえるでしょう。
東京電力ユーザーなら東京お得電力への切り替えが最も簡単でお得!
品質を変えることなく、面倒な手続きもなしに、シンプルに電気代を安くしたいと考える方には、新電力の東京お得電力がおすすめです。
なぜ東京お得電力が、東京電力エリアで一人暮らしをする方に最もおすすめなのか、その具体的な理由と、実際にどれくらいお得になるのかを詳しく紹介します。
東京お得電力が一人暮らしにおすすめな3つの理由
東京お得電力を一人暮らしの方にとくにおすすめする理由は、大きく3つあります。
東京お得電力は、東京電力の料金プランと中身が全く同じで、電気の品質や安定供給もこれまでと一切変わりません。
さらに、電気の使用量にかかわらず毎月かかる基本料金と、使った分のみかかる電力量料金の両方が、今の契約からシンプルに安くなります。
申し込みが簡単な点も魅力であり、Webで最短5分で完結し、工事の立ち会いや、現在契約している東京電力への解約連絡も一切不要です。
東京お得電力は、品質や手間に関する利用者の不安を解消し、安さを求める声に的確に応える、まさに理想的なサービスといえます。
事例で解説!一人暮らしの電気代は年間これだけ安くなる
では、実際に東京お得電力に切り替えると、一人暮らしの電気代はどれくらい安くなるのでしょうか。
たとえば、現在東京電力の従量電灯Bプランで30Aを契約しており、月間電気使用量が200kWhの場合、東京お得電力に切り替えることで年間約2,665円お得になります。
5年間で計算すると、約13,324円もの節約につながる計算です。
月々の削減額は数百円かもしれませんが、積み重なることで大きな差となります。
浮いたお金で少し豪華なランチを楽しんだり、欲しかった洋服を買う資金の足しにしたりと、暮らしの中に楽しみが生まれるでしょう。
具体的な数字でメリットが示されているため、安心して切り替えを検討できます。
プラン変更とあわせて実践!今日からできる簡単節約術

電力会社の切り替えは電気代を節約するうえで非常に効果的ですが、日々の小さな工夫を組み合わせることで、さらに支出を抑えることが可能です。
ここでは、誰でも今日からすぐに実践できる、効果的な節約術を3つ紹介します。
節約術1:エアコンの設定温度を見直す
家庭の消費電力で大きな割合を占めるのがエアコンです。
夏は28℃、冬は20℃を目安に、無理のない範囲で設定を見直してみましょう。
外気温度が31℃の場合、エアコン(2.2kW)の温度を27℃から28℃に設定すると、年間で約820円の節約になるといわれています。
一方、外気温度が6℃と寒さが厳しい季節の場合は、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にするのみで、年間約1,430円もの節約が可能です。
消費電力が高いエアコンでも、設定温度を見直すことで電気代を削減できるため、意識して取り組みましょう。
節約術2:冷蔵庫の使い方を工夫する
24時間365日稼働している冷蔵庫も、使い方を工夫すれば節約できます。
重要なのは、冷蔵庫の中に食品を詰め込みすぎないことです。
庫内に食品を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、庫内を冷やすためにより多くの電力が必要になります。
目安として、庫内の7割程度の収納を心がけ、冷気の吹き出し口を塞がないように注意しましょう。
節約術3:家電の待機電力をカットする
テレビやパソコンなど、電源を切っていてもコンセントに接続されているのみで消費されるのが「待機電力」です。
これは家庭の全消費電力の約5%を占めるともいわれています。
長期間使わない家電は主電源を切ったり、コンセントからプラグを抜いたりする習慣をつけましょう。
また、スイッチ付きの電源タップを活用するのもおすすめです。
【Q&A】東京電力のプラン変更や新電力への切り替えでよくある質問

最後に、プラン変更や新電力への切り替えを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
疑問点をスッキリと解消して、納得のいく一歩を踏み出しましょう。
賃貸マンションやアパートでも切り替えはできる?
賃貸マンションやアパートに住んでいる場合でも、原則として電力会社を自由に切り替えられます。
電気の契約は、物件の所有者ではなく入居者個人が電力会社と結んでいるため、大家さんや管理会社の許可を取る必要は基本的にありません。
ただし、建物全体で電気を一括契約している高圧一括受電の場合は、個別に電力会社を選択できない点に注意が必要です。
もし自身の物件がどちらの契約形態かわからず不安な場合は、契約書を確認するか、管理会社に一度問い合わせてみましょう。
オール電化住宅向けのプランはある?
東京電力エナジーパートナーでは、オール電化住宅向けのプランとして「スマートライフ」を提供しています。
スマートライフプランは、契約アンペア数ごとに2つの種類に分かれていることが特徴です。
- スマートライフS:10A〜60Aで契約する方向け
- スマートライフL:6kVA以上で契約する方向け
スマートライフLは、比較的電気使用量が多く、大きな規模の住宅や、事業所などで適用されます。
そのため、一人暮らしの場合はスマートライフSが適用となるでしょう。
自分で電気代をシミュレーションできますか?
東京電力の公式サイトには、現在の契約内容や電気使用量を入力すると、プラン変更後に料金がどう変わるかを試算できる料金シミュレーション機能が用意されています。
切り替えを検討する際には、ぜひ活用してみてください。
【まとめ】一人暮らしの電気代は最適な電力会社選びで賢く節約

本記事では、東京電力の一人暮らし向け料金プランの比較から、電気代の仕組み、そして最も簡単でお得な節約方法までを解説しました。
複雑な料金プランを比較検討する手間をかけずに、今の安心感はそのままに電気代を節約したいなら、東京お得電力への切り替えが最もおすすめです。
電気の品質や安定供給は東京電力と全く変わらず、Webで最短5分で申し込みが完了します。
今回の内容を参考に、自身の状況に合った最適な電力会社を選び、毎月の固定費を見直す第一歩を踏み出してみてください。
<参考>