北海道お得電力は、電気代の節約を目指す北海道の家庭にとって、魅力的な新電力サービスの一つです。
しかし、その一方で「本当に信頼できるのか」「怪しい評判はないか」といった不安の声も少なくありません。
結論として、北海道お得電力は実績ある企業が運営する信頼性の高いサービスですが、契約前に確認すべき注意点も存在します。
本記事では、サービスの評判や口コミを基に、料金体系の仕組みからデメリットまで専門的な視点で解説します。
北海道お得電力の信頼性について気になる方や、電気契約で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】北海道お得電力は怪しいサービスではなく信頼性が高い
「北海道お得電力」という名前から、サービス内容に不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、結論からいうと、北海道お得電力は怪しいサービスではなく、信頼できる電力会社の一つといえます。
その根拠として、次の3つのポイントが挙げられます。
- 運営会社である株式会社Qvouは創業40年の実績を持つ安定企業
- 北海道電力の対象プランより電気代が安くなる料金設定が魅力
- 大手電力会社と同じ送配電網を使うため電気の品質や安定性は変わらない
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
運営会社は創業40年(2025年時点)の実績を持つ株式会社Qvou
北海道お得電力を運営しているのは、株式会社Qvouという企業です。
株式会社Qvouは1985年に創業し、2025年時点で40年という長い歴史を持ちます。
電力事業のみでなく、太陽光発電事業や全国的に有名なミネラルウォーター「のむシリカ」の販売など、多角的に事業を展開している点が特徴です。
一つの事業に依存しない安定した経営基盤を持つ企業であるため、安心して契約を検討できます。
北海道電力の対象プランより電気代が安くなる料金体系が魅力
北海道お得電力の大きな魅力は、そのわかりやすい料金体系にあります。
現在、北海道電力の対象プランを契約している場合、北海道お得電力に切り替えることで、電気の「基本料金」と「電力量料金」がどちらも約3%安くなるように設定されます。
たとえば、公式サイトの節約額目安によると、4~6人世帯のモデルケースでは年間の電気代が約9,873円お得になる計算です。
このように、電気の使用量にかかわらず、着実に電気代を節約できる可能性が高い点は、大きなメリットといえるでしょう。
大手と同じ送配電網を利用するため電気の品質は変わらない
「新電力に切り替えると、停電が増えたり電気の質が落ちたりするのでは」と心配する方もいるでしょう。
しかし、北海道お得電力に切り替えても、家庭に届く電気の品質や安定性はこれまでと全く変わりません。
なぜなら、発電された電気を送るための電線や電柱などの送配電網は、これまで通り北海道電力の設備をそのまま利用するためです。
また、万が一電力会社が事業を撤退した場合でも、国の制度によって電力の供給は継続されるため、突然電気が止まる心配はありません。
【運営会社の評判】株式会社Qvouは多角事業で実績のある安定企業

北海道お得電力の信頼性を判断するうえで、運営会社である株式会社Qvouの実態は重要なポイントです。
ここでは、株式会社Qvouがどのような会社で、なぜ安定しているといえるのかを詳しく解説します。
- 株式会社Qvouの会社概要と実績
- 「のむシリカ」や太陽光発電事業で培われた信頼性
- 新電力市場における倒産リスクの低さ
それぞれの内容を具体的に解説します。
株式会社Qvouは創業40年を超える総合企業
株式会社Qvouは、1985年に創業した歴史ある総合企業です。
電力事業以外にも、以下のような幅広い分野で豊富な実績を積んでいます。
株式会社Qvouの主な事業内容
- 太陽光発電事業(施工実績1,400件以上)
- ミネラルウォーター「のむシリカ」販売事業
- 土地買取事業
- 生命保険代理店事業(30年以上の実績)
このように、特定の分野に限定されない多角的な経営をおこなっていることが、企業としての安定性につながります。
「のむシリカ」事業などのシナジーがサービスの安定性を支える
株式会社Qvouの多角的な事業展開は、北海道お得電力のサービス安定性にもよい影響を与えます。
たとえば、全国のコンビニエンスストアなどで販売され、累計販売本数1億本を突破した「のむシリカ」の事業で培われた、全国規模のマーケティング力や顧客基盤は、電力事業の効率的な運営に活かされています。
また、自社で太陽光発電事業を手掛けていることも強みの一つです。
これにより、電力の安定した調達やコスト管理が可能となり、結果として利用者に安価な電気料金を提供できています。
新電力の倒産が不安な方でも比較的安心して検討できる
近年、燃料価格の高騰などの影響で、一部の新電力会社が事業を撤退したり倒産したりするケースがあり、不安を感じている方もいるでしょう。
実際に経済産業省 資源エネルギー庁のデータによると、2024年1月の新電力の撤退と倒産件数は104件でしたが、2025年1月は126件と、増加傾向にあります。
しかし、株式会社Qvouのように電力事業以外にも複数の安定した収益源を持つ企業は、電力市場の価格変動といった外部リスクに対する耐性が比較的高いと考えられます。
そのため、一つの事業に経営を依存している新電力会社と比較して、倒産リスクを過度に心配することなく、安心して契約を検討できるでしょう。
【口コミ・評判】北海道お得電力の信頼性は?

サービスの信頼性を判断するうえで、実際に利用している方の口コミや評判は重要な情報です。
そこで2025年8月時点で、X(旧Twitter)やみん評といった口コミサイト、SNSを中心に「北海道お得電力」に関する利用者の声を確認しましたが、現時点では具体的な投稿は見つかりませんでした。
これは、地域の大手電力会社からの切り替えを主に対象としたサービスであるため、まだ口コミが広く投稿されていない可能性が考えられます。
そのため、ここでは利用者の声の代わりに、サービスの公式情報や運営会社の情報から「北海道お得電力」の信頼性を客観的に考察します。
「北海道お得電力」の安心できるポイント
安心できるポイント | 具体的な内容 |
---|---|
料金体系が分かりやすい | 北海道電力の料金プランをベースにしているため、複雑なプランで迷う心配がない |
切り替え手続きが簡単 | 申し込みはWebで完結し、現在の電力会社への解約連絡や工事も原則不要で、負担なく切り替えられる |
運営会社に実績がある | 運営元の株式会社Qvouは40年以上の実績を持つ企業 |
現時点で利用者の直接的な口コミは確認できませんでしたが、サービス内容や運営会社の情報から、「北海道電力から、安心してシンプルに切り替えたい」と考えている方にとって、リスクの少ない堅実な選択肢であると考えられます。
自身の状況でどれだけお得になるか、まずは公式サイトで確認してみることをおすすめします。
【料金の評判】北海道電力より本当に安くなる?料金体系と節約額を解説

北海道お得電力の最も気になるポイントは、「本当に電気代が安くなるのか」という点です。
ここでは、具体的な料金体系と、家族構成別の節約シミュレーションについて詳しく解説します。
- 北海道電力の対象プランからなら基本料金・電力量料金ともに安くなる
- 家族構成ごとの具体的な年間節約額シミュレーション
- 北海道お得電力が対応している料金プラン一覧
これらの情報を確認し、自身の家庭でどれくらいのメリットがあるか確認しましょう。
北海道電力の対象プランより毎月約3%安くなる料金体系
北海道お得電力の料金体系は非常にシンプルです。
北海道電力の「従量電灯B」といった一般的な家庭向けプランを基準として、毎月の電気代を構成する「基本料金」と、使用量に応じて変動する「電力量料金」の両方が、それぞれ約3%安くなるように設定されます。
そのため、現在北海道電力の対象プランを契約している家庭であれば、電気の使い方を大きく変えることなく、電気代の削減が期待できます。
なお、毎月の電気代に含まれる燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金は、どの電力会社と契約しても同額のため、この割引の計算には含まれません。
【家族構成別】電気代の節約額目安
実際に北海道お得電力に切り替えた場合、年間でどれくらいの電気代が節約できるのでしょうか。
公式サイトに掲載されている、家族構成別の節約結果は以下の通りです。
北海道お得電力 節約額シミュレーション
世帯人数 | 試算条件(北海道電力) | 年間削減額(約) | 5年間削減額(約) |
---|---|---|---|
1人世帯 | 従量電灯B 30A・200kWh/月 | 3,161円 | 15,806円 |
2〜3人世帯 | 従量電灯B 40A・350kWh/月 | 5,649円 | 28,243円 |
4〜6人世帯 | 従量電灯B 50A・600kWh/月 | 9,873円 | 49,367円 |
※燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません
総務省統計局の家計調査(2024年)によると、北海道地方の二人以上の世帯における電気代の月平均額は12,328円でした。
これを基に考えると、年間約5,649円の節約は、平均的な家庭にとって月々の負担を軽減する上で大きなメリットといえるでしょう。
現在契約中のプランが対象か確認
北海道お得電力は、北海道電力が提供している大半のプランに対応した電力プランを提供しています。
具体的には、一般家庭で多く契約されている「従量電灯B」や、商店・事務所などで利用される「低圧電力」などに対応可能です。
【北海道お得電力の対応プラン例】
- 従量電灯B
- 従量電灯C
- エネとくSプラン
- エネとくMプランB
- エネとくMプランC
- エネとくLプランB
- エネとくLプランC
- エネとくスマートプラン
- エネとくシーズンプラスB
- エネとくシーズンプラスC
- 低圧電力
- エネとく動力プラン
自身の契約プランが対象となるか、一度公式サイトで確認してみるとよいでしょう。
【契約前の注意点】北海道お得電力のデメリットやリスクも確認

北海道お得電力には多くのメリットがありますが、契約する前に知っておくべき注意点もいくつか存在します。
あとで「知らなかった」と後悔しないためにも、次のデメリットやリスクを事前に十分に確認しておきましょう。
- 解約時には事務手数料が発生する
- 新電力からの切り替えなど安くならない可能性のあるケース
- オール電化専用プランの提供はない
これらのポイントを正直に解説します。
解約時には3,300円(税込)の事務手数料がかかる
北海道お得電力には、多くの携帯電話契約に見られるような「2年縛り」といった契約期間の定めや、更新月以外に解約すると発生する高額な違約金は原則としてありません。
ただし、契約を解約する際には、理由やタイミングにかかわらず、一律で3,300円(税込)の事務手数料が必要となります。
この点は、完全に無料でいつでも解約できるわけではないため、事前に理解しておくべき重要なポイントです。
他の新電力からの切り替えでは安くならない場合がある
北海道お得電力の料金は、あくまで北海道電力の料金プランを基準として「約3%安くなる」ように設定されています。
そのため、もし現在、北海道電力以外の新電力会社と契約中で、すでに大幅な割引が適用されているプランを利用している場合、北海道お得電力に切り替えても必ずしも安くなるとは限りません。
また、北海道電力がすでに新規申し込みの受付を終了している古いプランについても、対応できない場合があるため注意が必要です。
オール電化専用の料金プランはない
2025年8月現在、北海道お得電力の公式サイトを確認したところ、オール電化住宅向けの特別な料金プラン、たとえば夜間の電気料金が安くなるといったプランは見当たりません。
現在、北海道電力のオール電化向けプランを契約している方が北海道お得電力に切り替えると、かえって電気代が高くなってしまうリスクがあります。
オール電化住宅にお住まいの方は、契約を慎重に検討するか、事前に電話で自身のプランの場合どうなるか問い合わせてみることをおすすめします。
【手続きの評判】北海道お得電力の申し込みは最短5分で簡単

「電力会社の切り替えは手続きが面倒そう」というイメージがある方もいるかもしれませんが、北海道お得電力の申し込みは非常に簡単です。
ここでは、具体的な申し込みの流れや、事前に準備するものについて解説します。
- 簡単3ステップの申し込みの流れ
- 申し込みに必要なものと準備
- 不安な方向けの電話サポート窓口
これらの情報を参考に、スムーズな切り替えを進めてください。
Web申し込みは3ステップ・最短5分で完了
公式サイトからのWeb申し込みは、最短5分で完了する簡単な手続きです。
具体的な流れは、次の3ステップとなります。
Web申し込みの3ステップ
- STEP1:申し込みフォームを入力
- STEP2:手続き完了のメールを確認
- STEP3:利用開始
また、切り替えにあたって、現在契約中の電力会社への解約連絡は不要です。
スマートメーターが設置されていれば、特別な工事も必要なく、現在の電気機器もそのまま利用できるため、手間なく簡単に切り替え可能です。
申し込みには「検針票」を用意
北海道お得電力の申し込み手続きをスムーズにおこなうためには、現在契約している電力会社から毎月届く「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」を手元に用意してください。
申し込みフォームには、検針票に記載されている「供給地点特定番号」や「お客さま番号」といった情報を入力する必要があります。
もし検針票が見当たらない場合でも、契約中の電力会社に問い合わせて上記の情報を確認すれば、申し込みは可能です。
公式サイトでは、検針票をスマートフォンで撮影して申し込む簡単な方法も案内されています。
Web手続きが不安な方は電話での申し込みも可能
「インターネットでの個人情報の入力が不安」「申し込み前にいくつか質問したいことがある」という方もいるでしょう。
北海道お得電力では、そのような方向けにフリーダイヤルの電話窓口も用意しており、電話での申し込みや相談が可能です。
専門のスタッフが対応するため、疑問点を解消しながら手続きを進めたい方は、こちらの利用を検討してみてください。
【電話での申し込み・お問い合わせ】
・電話番号:0120-11-5555
・受付時間:9:00〜18:00(日曜、祝日、夏季休業、年末年始休業を除く)
北海道お得電力の評判に関するQ&A

最後に、北海道お得電力に関してよくある質問とその回答を紹介します。
契約前に疑問点を解消し、安心してサービスを検討してください。
支払い方法には何がある?
北海道お得電力の電気料金の支払い方法は、公式サイトの「よくあるご質問」によると、クレジットカード払いや口座振替などが利用可能です。
なお、クレジットカード会社によっては、請求が2か月分まとめておこなわれる場合がある点に注意してください。
詳細については、公式サイトのよくあるご質問ページで確認することをおすすめします。
利用明細(電気ご使用量等のお知らせ)は発行される?
利用明細(電気ご使用量等のお知らせ)は、1通あたり110円(税込)で発行できます。
しかし近年の新電力サービスでは、環境への配慮やコスト削減の観点から、Web上のマイページで明細を確認する方式が主流です。
紙での発行を希望される場合は有料となるため、マイページからの確認をおすすめします。
契約期間や違約金について
北海道お得電力には、特定の契約期間、いわゆる「縛り」はありません。
そのため、契約の更新月などを気にすることなく、自身のタイミングで解約を検討できます。
また、更新月以外に解約した場合に発生するような高額な「違約金」も原則としてありません。
ただし、本記事で解説した通り、解約時には一律で3,300円(税込)の事務手数料が必要となる点には注意してください。
北ガスなどの他の新電力と比較してどうですか?
北海道お得電力は、北海道電力の料金から約3%安くなるという、シンプルでわかりやすい点に特化しています。
一方で、北ガスのようにガスと電気のセット契約で割引が適用されるサービスとは特徴が異なります。
電気のみでなく、ガスも含めた光熱費全体で見直したい場合はセット割がお得なケースもあるため、家庭の状況に合わせて比較検討することが重要です。
東北など他のエリアの「お得電力」も同じ会社?
東北お得電力や東京お得電力など、全国で展開されている「お得電力」は、すべて同じ株式会社Qvouが運営しています。
運営基盤が共通しているため、他エリアでのサービス展開の実績も、会社全体の信頼性を判断するうえでの参考になるといえるでしょう。
まとめ

本記事では、北海道お得電力が怪しいという評判について、運営会社の信頼性、料金体系、契約前の注意点など、さまざまな角度から解説しました。
北海道お得電力は、創業40年以上の実績を持つ株式会社Qvouが運営しており、北海道電力の対象プランより料金が安くなるわかりやすい仕組みを持つ、信頼性の高いサービスです。
一方で、解約時の事務手数料や、オール電化プランには対応していないといったデメリットも存在します。
当サイトで解説した客観的な情報を参考に、自身のライフスタイルに合った電力会社かどうかを判断しましょう。
より詳細な料金シミュレーションや最新の情報については、公式サイトで確認してみてください。
<参考>
お得電力