関西電力の切り替え・乗り換え手順｜必要な日数やお得な新電力を紹介

関西電力エリアでの電力会社の切り替えは、Webや電話での簡単な手続きだけで完了します。

本記事では、「他社から関西電力に戻したい」「関西電力から安い新電力に乗り換えたい」と考えている方へ、具体的な手続きや必要な日数と書類などについて解説します。

また、独自のデータに基づく料金シミュレーションや、市場連動型プランなどのリスクについても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

自身にとって最適な電力会社を選び、賢く電気代を削減しましょう。

関西電力エリアの切り替え手続き｜戻す場合と乗り換える場合

関西電力エリアでの切り替え手続きは、基本的に新しい電力会社への申し込みのみで完了します。

現在の電力会社への解約連絡は原則として不要です。

ここでは、具体的な手順を次の2つのパターン別に解説します。

• 他社から関西電力へ戻す場合
• 関西電力から新電力へ切り替える場合

それぞれの状況にあわせて、必要な手続きを確認しましょう。

他社から関西電力へ戻す（切り替える）手順と連絡先

他社から関西電力へ契約を戻す場合は、関西電力への申し込み手続きを行います。

手続きの方法は主に「電話」と「Webサイト」の2通りで、Webサイトは24時間申し込みが可能ですが、電話の場合は引っ越しシーズンなどで混み合う可能性があるため、時間に余裕を持って連絡しましょう。

電話番号は「0800-777-8810」で、土日祝や年末年始を除く9:00～18:00が受付時間となります。

申し込みの際には、現在契約している電力会社の検針票に記載されている次のような情報が必要になります。

• 契約者名義
• 現在の電力会社のお客様番号
• 供給地点特定番号

手元に検針票を用意してから連絡すると、スムーズに手続きが進みます。

関西電力から新電力へ乗り換える手順と必要書類

関西電力から新電力へ乗り換える場合も、切り替え先の新電力へ申し込むだけで手続きが完了します。

関西電力への解約連絡は、切り替え先の電力会社が代行するため不要です。

ただし、引っ越しを伴う場合は、別途解約手続きが必要になるケースがあるため注意しましょう。

手続きには、関西電力の検針票に記載されている次のような情報が必要です。

• 契約者名義
• お客様番号
• 供給地点特定番号

これらは申し込みフォームに入力する必須項目となるため、事前に確認しておきましょう。

切り替えにかかる日数は？原則として次回検針日に手続き完了

電力会社の切り替えにかかる日数は、申し込みから1週間〜2週間程度が目安となります。

広域的運営推進機関（OCCTO）の「スイッチング支援システム」を通じて手続きが行われ、原則として手続き完了後の次回検針日から新しい電力会社に切り替わります。

切り替えまでの具体的な目安は、次のとおりです。

• Web申し込み：約1週間〜2週間後の検針日
• スマートメーター未設置の場合：約2週間〜1か月程度

また、3月や4月などの引っ越しシーズンは申し込みが集中するため、希望する切り替え日がある場合は、1か月前を目安に早めの手続きを心がけましょう。

参照元：スイッチング支援システムの概要 – ほくでんネットワーク

関西電力と他社の比較シミュレーション｜どれくらい安くなる？

電力会社の切り替えで最も気になるのは、「実際にいくら安くなるのか」という点でしょう。

一例として、ここでは関西電力の標準的なプランと、新電力「関西お得電力」の料金を比較します。

料金シミュレーションを詳しく見ていきましょう。

関西電力 vs お得電力｜世帯人数別の節約額

関西電力から新電力の「関西お得電力」へ切り替えた場合、使用量はそのままで電気代を削減できる可能性があります。

なぜなら、関西お得電力は関西電力の幅広いプランと同様の料金体系を採用しながら、単価を割安に設定しているためです。

独自の試算データによると、関西電力と関西お得電力の「従量電灯A」を比較すると、世帯人数ごとの年間削減額は次のようになります。

• 1人世帯（200kWh/月）：年間約1,641円の削減
• 2〜3人世帯（350kWh/月）：年間約3,081円の削減
• 4〜6人世帯（600kWh/月）：年間約5,661円の削減

このように、電気を多く使う家庭ほど削減効果が大きくなる傾向があります。

まずは検針票を確認して、自身の使用量でどれくらい安くなるかを確認してみましょう。

参照元：関西お得電力

大阪ガスや他社との比較ポイント

関西電力エリアでは、大阪ガスをはじめとするガス会社や通信会社なども電気プランを提供しています。

これらと比較する際は、電気代単体の安さのみならず、セット割引の条件を確認することが重要です。

ガスやインターネットとのセット契約で割引が適用される場合、電気代そのものは関西電力と大きく変わらないケースもあります。

具体的には、次のような点をチェックしましょう。

• セット割引適用前の電気代単価
• 契約期間の縛りと違約金の有無
• ポイント還元の実質的な価値

解約時に違約金が発生する契約になっていないか、ポイント還元の条件が複雑すぎないかもチェックしてみてください。

トータルのコストメリットを見極めることが大切です。

【関西電力エリア】切り替え前に知っておくべきメリットとデメリット

電力会社の切り替えには、明確なメリットがある一方で、理解しておくべきデメリットやリスクも存在します。

後悔しない選択をするために、次のような点を押さえておきましょう。

• メリット：固定費削減やキャンペーンによる割引が期待できる
• デメリットと注意点：市場連動型プランを選ぶとリスクがある

ここからは、メリットとデメリットをそれぞれ解説します。

メリット：固定費削減やキャンペーンによる割引が期待できる

電力会社を切り替える最大のメリットは、毎月の固定費である電気代を削減できる点です。

2016年にスタートした電力自由化により、多くの会社が独自の料金プランを提供しています。

基本料金が0円のプランや、夜間の単価が安いプランなど、ライフスタイルにあったものを選ぶことで無理なく節約が可能です。

また、新規入会時のキャッシュバックや、初月の基本料金無料などのキャンペーンを活用すれば、切り替えの初期費用を抑えつつお得にスタートできるでしょう。

デメリットと注意点：市場連動型プランを選ぶとリスクがある

新電力の中には、「市場連動型」と呼ばれるプランを提供している会社があります。

市場連動型プランは、日本卸電力取引所（JEPX）の取引価格に連動して電気料金が決まる仕組みです。

市場価格が安い時は電気代も安くなりますが、燃料費の高騰時や電力需給の逼迫時には、料金が急激に高騰するリスクがあります。

新電力への切り替え後に「関西電力に戻したい」と考える方の多くは、市場連動型による価格変動への不安を感じているようです。

安定した支払いを希望する場合は、市場価格に左右されない「従量電灯プラン」などを選ぶのがよいでしょう。

関西電力エリアで失敗しない電力会社の選び方

数ある電力会社の中から自分にあった信頼できる会社を選ぶためには、次のようなポイントを確認することが大切です。

• 料金プランの仕組み
• 運営会社の信頼性と事業実績
• キャンペーン・割引の有無

それぞれのポイントを詳しく解説します。

1.料金プランの仕組みを確認する

電気料金は、基本的に「基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再エネ賦課金」の合計額で決まります。

電力会社を比較検討する際は、表面的な基本料金のみならず、「燃料費調整額」に上限設定があるかどうかも確認しましょう。

上限がないプランの場合、燃料価格が高騰した際に、大手電力会社よりも割高になるリスクがあります。

ほかにも、基本料金と電力量料金の単価や市場連動型か固定単価型かどうかも必ず確認して、自身の許容できるリスク範囲内でプランを選定してみてください。

2.運営会社の信頼性と事業実績を確認する

電力会社を選ぶ際は、運営企業の経営基盤や実績も重要な判断材料です。

新電力の中には、経営悪化により事業撤退や倒産するケースも過去にあり、実際に2025年1月末時点では累計126社が事業廃止や法人の解散などの手続きをおこなっています。

事業撤退時でも電気の供給は止まりませんが、新たな契約先を探す手間が発生します。

電力会社を選ぶ際は、設立から長い年数が経過している企業や、電力以外の事業でも安定した実績を持つ企業を選ぶことで、長期的に安心して利用できるでしょう。

参照元：電力小売全面自由化の進捗状況について – 経済産業省 資源エネルギー庁

3.キャンペーン・割引の有無を確認する

多くの電力会社は、新規顧客の獲得のためにさまざまなキャンペーンや割引を提供しています。

内容としては、新規契約時のキャッシュバックや期間限定の割引、ガスとのセット割引などが一般的で、これらをうまく活用すれば切り替えの初期段階で大きなメリットを得られる点が魅力です。

ただし、割引終了後の電気料金の変動やキャッシュバックの受け取り条件などを確認して、目先の特典のみではなく長期的に見てお得になるかを判断しましょう。

関西電力エリアで電力会社を切り替えるときの注意点

電力会社の切り替え手続き自体はシンプルですが、スムーズに進めるために注意すべき点があります。

具体的には、次の2つのポイントを確認しておきましょう。

• 早めに解約・契約手続きをおこなう
• 供給エリアを確認しておく

それぞれのポイントを詳しく解説します。

1.早めに解約・契約手続きをおこなう

電力会社を切り替えたいと感じたら、できるだけ早めに手続きを進めましょう。

新しい電力会社に申し込んだ後、実際に電気が切り替わるまでには一定の時間がかかるためです。

とくに、3月〜4月頃の引っ越しシーズンには申し込みが集中し、通常よりも時間がかかる可能性があります。

「来月から新しい電力会社に変えたい」と考えていても、直前の申し込みでは希望が叶わないかもしれません。

スマートメーターを設置していない場合は、工事の日程調整も必要になるため、切り替え希望日の1か月前には手続きを進めておきましょう。

2.供給エリアを確認しておく

契約したい電力会社が見つかったら、居住する地域（供給エリア）でサービスが提供されているかを確認しましょう。

電力自由化で多くの会社が参入しましたが、すべての会社が全国展開しているわけではありません。

新電力会社によっては、関西電力エリアはサービス対象外となる場合があります。

供給エリアは、各電力会社の公式Webサイトで確認できます。

多くの場合、郵便番号の入力のみで簡単にチェックできるため、申し込み手続きを進める前に必ず確認しましょう。

「関西お得電力」への切り替えで電気代の節約が可能

関西電力エリアで電気料金の見直しを考えているなら、「関西お得電力」への切り替えがおすすめです。

とくに関西電力と契約している場合、簡単な手続きのみで毎月の電気代を節約できます。

関西お得電力への切り替えで得られる具体的なメリットは、次のとおりです。

• 同じ使用量でも電気代を削減可能
• 豊富なプランから選択が可能
• 面倒な申し込み手続きは不要

それぞれのメリットを詳しく解説します。

同じ使用量でも電気代を削減可能

関西お得電力の大きな魅力は、電気の使い方を変えなくても電気代が安くなる点です。

関西電力の一般的な料金プランに比べて、基本料金や電力量料金の単価が毎月約3%安く設定されています。

そのため、電気使用量が今までと同じでも、確実に電気代を下げることが可能です。

また、料金プランは市場連動型ではないため、突然価格が高騰する不安もありません。

具体的な料金プランは、関西お得電力の公式サイトで確認してみてください。

豊富なプランから選択が可能

関西お得電力では、個々の電気の使用状況にあわせた料金プランを用意しています。

具体的には、関西電力が展開するプランと同等のプランを複数用意しており、ライフスタイルに応じて選択可能です。

一人暮らしの方から大家族まで、それぞれの使い方にあうプランを選ぶことで、より効率的に電気代を節約できるでしょう。

面倒な申し込み手続きは不要

「電力会社の切り替え手続きが面倒」と感じる方もいるかもしれませんが、関西お得電力であれば心配は無用です。

関西お得電力への申し込みは、Webサイトから最短5分程度で簡単におこなえるため、手元に電気の検針票を用意して、必要な情報を入力してみてください。

契約中の電力会社への解約連絡は、関西お得電力が代行します。

また、スマートメーターが未設置の場合でも工事の立ち会いは不要なため、Webから申し込みを完了させると、あとは切り替わるのを待つのみです。

関西電力エリアの電力会社切り替えに関するよくある質問

関西電力エリアでの電力会社の切り替えに関してよく寄せられる質問は、次のとおりです。

• 切り替えの申し込みに必要なものは？
• 電力会社の解約時に解約金や違約金はかかる？
• 新電力は停電しやすい？
• 切り替えに要する期間は？
• スマートメーター設置工事にかかる費用はいくら？

それぞれの質問に詳しく回答します。

切り替えの申し込みに必要なものは？

申し込みには、主に次の情報が必要です。

• 契約者名
• お客様番号
• 供給地点特定番号
• 現在の契約プラン名

上記の情報は、現在契約している電力会社の検針票（電気ご使用量のお知らせ）や、公式サイトのマイページに記載されています。

これらの情報がわかれば、Webから数分程度で手続きが可能です。

電力会社の解約時に解約金や違約金はかかる？

関西電力の「従量電灯A」などの規制料金プランには、基本的に解約金はありません。

ただし、関西電力の一部プラン（はぴeセットなど）や新電力では、契約期間内に解約すると違約金や解約事務手数料が発生する場合があります。

新電力は停電しやすい？

新電力に切り替えても停電しやすくなることはなく、電気の品質や安定性はどの電力会社を選んでも同じです。

電気を家庭まで届ける送配電網（電線や電柱など）は、これまでどおり地域の電力会社が管理しているためです。

万が一、契約した新電力が倒産してもすぐに電気が止まることはなく、セーフティネットにより電気が供給され続けます。

切り替えに要する期間は？

新しい電力会社への申し込み後、実際に電気が切り替わるまでには数週間から1か月程度の期間が必要です。

具体的な期間は、申し込みのタイミングやスマートメーターの設置状況などによって変動します。

手続きが完了し、切り替え日が確定したら、新しい電力会社から通知が届きます。

とくに、引っ越しシーズンは申し込みが混み合う可能性があるため、余裕を持った手続きをおすすめします。

スマートメーター設置工事にかかる費用はいくら？

スマートメーターの設置工事にかかる費用は、原則として無料です。

設置工事の費用は地域の大手電力会社が負担するため、自身で個別に支払う必要はありません。

スマートメーターとは、より正確な電気使用量を計測するための新しいタイプの電力メーターです。

基本的に工事の際の立ち会いは不要ですが、メーターの設置場所や建物の状況によっては、立ち会いが必要になるケースもあります。

まとめ

電力会社の切り替えは、新しい電力会社への申し込みだけで完了する場合が多く、簡単にできます。

ただし、切り替えによって電気料金が安くなる可能性がある一方、会社選びの手間や契約内容の確認が必要になる点も理解しておきましょう。

信頼できる電力会社を選び、自身のライフスタイルにあった料金プランを見つけることが、満足できる切り替えにつながります。

なお、手続きには時間がかかることや、供給エリアの確認を忘れないようにしましょう。

関西電力エリアで電力会社の見直しを検討しているなら、「関西お得電力」も有力な選択肢の一つです。

関西電力と同等のプランで電気代を節約でき、申し込み手続きはWebサイトから簡単におこなえるため、ぜひ公式サイトで料金を確認してみてください。

＜参考＞
関西電力