東京ガスの電気に切り替えた、あるいはガスとセットで契約したのに、毎月の請求額を見て思ったより高くなったと感じている方はいませんか。
東京ガスの電気が高いと感じる主な原因は、電気料金に含まれる「燃料費調整額」に上限が設定されていないためです。
これにより、燃料価格が高騰する時期には他の電力会社より割高になる可能性があります。
本記事では、料金が高くなる具体的な仕組みから、実際の評判や口コミ、メリット・デメリットまでを徹底解説します。
自身の契約内容に納得し、最適な選択をするための一助として、ぜひ参考にしてください。
自宅の電気代は平均より高い?世帯人数別の料金目安

自身の電気代が高いかもしれないと感じている方は、まず一般的な平均額と比べてみましょう。
平均額と比較して、自身の電気代が高いのか安いのかを客観的に把握でき、料金プランを見直すべきかどうかの判断材料になるでしょう。
世帯人数別の月間平均電気代
世帯人数 | 月間平均電気代 |
---|---|
1人暮らし | 6,756円 |
2人暮らし | 10,878円 |
3人暮らし | 12,651円 |
4人暮らし | 12,805円 |
もし、家庭の電気代が平均額を大きく上回るようであれば、料金プランが自身のライフスタイルに適していない可能性があります。
なぜ料金が高くなるのか、具体的な原因を詳しく見ていきます。
【結論】東京ガスの電気が高い最大の理由は「燃料費調整額」の上限がないから

東京ガスの電気代が、最近高くなったと感じている方はいませんか。
実は、高くなったと感じる方が増えているのには、電気料金の仕組みに明確な理由が存在します。
主な原因は、多くの電力会社が採用している「燃料費調整制度」における、東京ガス特有のルールにあると考えられます。
本章では、「燃料費調整額」の仕組みや、なぜ料金の高さにつながるのか、そして比較対象となる東京電力のプランとの違いについて、一つ一つ詳しく解説します。
燃料費調整制度の仕組みとは
燃料費調整制度とは、発電に使う燃料である原油・LNG・石炭などの価格変動を、毎月の電気料金に反映させるための仕組みをさします。
燃料の価格は常に変動しているため、変動分を「燃料費調整額」として、私たちが支払う電気料金に加算、あるいは差し引くことで調整されています。
燃料費調整制度は、東京ガスだけでなく、東京電力などの大手電力会社や多くの新電力が採用している、電気事業において一般的な制度です。
「上限なし」が電気代に与える影響
東京ガスの電気料金プランが、他の大手電力会社の料金プランと大きく異なる点として、燃料費調整額の加算に「上限」が設けられていないことが挙げられます。
そのため、世界情勢などにより燃料価格が著しく高騰した場合には、上昇分が際限なく電気料金に上乗せされる可能性があります。
とくに燃料価格が高騰している時期において、東京ガスの電気は高いと感じる、最も大きな原因の一つといえるでしょう。
東京電力の料金プランとの比較
東京電力の代表的な料金プランである「従量電灯B」など、一部の規制料金プランには、燃料費調整額に上限が設定されています。
一方、東京ガスの「基本プラン」には上限がありません。
燃料費調整額の上限があるかないかの違いが、両社の電気料金を比較するうえで非常に重要なポイントとなります。
東京ガスと東京電力の料金プラン比較(30A契約の場合)
項目 | 東京ガス (基本プラン) | 東京電力 (従量電灯B) |
---|---|---|
基本料金 | 935.22円 | 935.25円 |
電力量料金 (〜120kWh) | 29.70円/kWh | 29.80円/kWh |
電力量料金 (120〜300kWh) | 35.69円/kWh | 36.40円/kWh |
電力量料金 (300kWh〜) | 39.50円/kWh | 40.49円/kWh |
燃料費調整額 | 上限なし | 上限あり (規制料金プランのみ) |
基本料金や電力量料金の単価は似ていますが、「燃料費調整額の上限」の有無が決定的な違いです。
そのため、燃料価格が高騰する局面では、上限のある東京電力のほうが料金が安くなる「逆転現象」が発生する可能性があるでしょう。
図解:「燃料費調整額の上限」の有無による料金逆転の仕組み
燃料価格が安定している場合
東京ガス
東京電力
基本料金等が安い東京ガスの方が安くなる傾向
燃料価格が高騰した場合
東京ガス
東京電力
上限がない東京ガスは割高になり、東京電力が安くなる可能性(料金逆転)
最新の料金プランや単価については、必ず公式サイトで確認してください。
ガスと電気のセット割(0.5%割引)の実態
東京ガスでは、都市ガスと電気をまとめて契約すると「ガス・電気セット割」が適用されます。
基本プランを契約の方は、電気の「基本料金」と「電力量料金」の合計額に対して0.5%が割り引かれる仕組みです。
たとえば、合計額が10,000円だった場合、割引額は50円となります。
割引は魅力的ですが、燃料費調整額が大幅に上昇した月には、0.5%の割引額だけでは上昇分を補いきれず、結果として電気代が割高に感じられるケースも考えられるでしょう。
東京ガスの電気に関する評判・口コミは「高い」という声が多数

料金が高く感じられる仕組みはわかりましたが、実際に利用している他の方がどのように感じているのかも気になるところです。
ここでは、SNSなどで見られる東京ガスの電気に関する客観的な評判や口コミを、よい点・悪い点の両面から見ていきます。
料金に関する実際のユーザーの声
SNSやレビューサイトを調査すると、料金に関する口コミが少なからず見られます。
背景には、「燃料費調整額の上限なし」のルールが影響していると考えられます。
もし料金に疑問を感じていたとしても、それは決して一人だけではないといえるでしょう。
メリットに関する評判・口コミ
料金以外の面ではメリットを感じている口コミがみられます。
webページの出来栄え・知りたい情報が見れる(不要な情報が多過ぎるが)など、さすが一流だと思える
出典:みん評
ガスと電気は別々の会社を利用していましたが、よくまとめるとお得になると雑誌などでも書かれていたため、気になって申し込みました。申し込みはネットで普段の検針票を見ながら、必要な項目を入力していくだけで終わったのであっという間でした
出典:みん評
具体的には、手続きがWebサイトで簡単に完結して便利だった、といった手続きの簡便さや管理のしやすさを評価する口コミが見られます。
また、大手企業のブランドの信頼性をメリットとして挙げる方もいるようです。
料金だけでなく、利便性や安心感を重視する方には、満足できる点もあるといえます。
デメリットに関する評判・口コミ
デメリットに関する評判としては、やはり料金面での不満が中心となります。
ガス電気まとめてだと、なおさら負担は大きく、2か月まとめて請求されるとサラリーマンは本当に困ります
出典:みん評
また、サービス面では、サポートセンターの対応に関する意見が見られました。
社内で電話を回される。フリーダイヤルでもないのに10分以上待たされる。電話回された先でまた同じ話を何度もさせられる
出典:みん評
お客様センターへ問い合わせたら他の窓口へ電話するように言われ、指示通り電話をかけると電気の話だから東京電力にかけてくれと言われました。いずれも大して内容も聞かず、繋がるまで10分以上待たされたあげく、たらい回しでした。他社に変えようかと思いました
出典:みん評
これらのデメリットは、契約前に十分に把握しておくべき点でしょう。
とくに料金については、契約するタイミングの燃料価格により満足度が大きく変わる可能性があります。
評判を参考にする際の注意点
さまざまな評判を紹介してきましたが、口コミを参考にする際にはいくつか注意点があります。
まず、口コミはあくまで投稿者個人の感想であり、電気の使用量や契約しているプラン、家族構成などにより状況は大きく異なる点です。
とくに料金に関する評価は、燃料価格の動向に大きく左右されるため、いつの時点の投稿かを確認する必要があります。
口コミは一つの参考情報としつつ、最終的には自身の現在の電気使用状況をもとに、公式サイトで確認しましょう。
電気代を安くしたい場合「電力会社の乗り換え」が最も効果的

東京ガスの電気料金が高いと感じる原因や、実際の評判について解説してきました。
本章では、最も効果的な方法である「電力会社の乗り換え」について、有効性と失敗しないための選び方のポイントを解説します。
なぜ電力会社の乗り換えが有効なのか
日々の暮らしの中で、家電製品の使い方を工夫するといった「節約」も電気代を抑えるうえではもちろん大切です。
しかし、節約だけで削減できる金額には、どうしても限界があります。
最も効果的な方法は、契約する電力会社そのものを「乗り換え」て、電気料金の単価自体を見直すことです。
2016年にはじまった電力自由化により、私たちは数多くの事業者の中から、自身のライフスタイルに合った電力会社を自由に選べるようになりました。
これにより、生活スタイルを大きく変えることなく、根本的に電気代を安くできる可能性があります。
失敗しない電力会社選びの3つのポイント
電力会社選びのポイント
- 料金体系がシンプルでわかりやすいか
- 会社の信頼性や安定性が高いか
- 自身のライフスタイルに合ったプランがあるか
電力自由化で選択肢が増えた一方、どの会社を選べばよいか迷う方もいるでしょう。
失敗しないためには、上記の3つのポイントを確認する必要があります。
まず、東京ガスのように特別な条件下で料金が大きく変動するリスクがなく、料金体系がシンプルでわかりやすい会社を選ぶと安心です。
次に、会社の事業実績や経営の安定性も確認したいところです。
この2点を押さえるだけでも、失敗のリスクを大きく減らせるでしょう。
自身に合った電力会社を見つけるためには?
これまでの内容を振り返ると、東京ガスは大手ならではの安心感がある一方で、燃料費調整額の上限がないため料金が高くなる可能性もある、という特徴が見えてきました。
大手の電力会社が持つ安心感はそのままに、料金体系はもっとシンプルで、着実に電気代を安くできるような電力会社を知りたいところです。
本章では、先ほど紹介した「失敗しない電力会社選びの3つのポイント」をすべて満たす、具体的なサービスとして、おすすめの電力会社を1社紹介します。
大手の安心感と安さを両立するなら「お得電力」がおすすめ
さまざまな電力会社がある中で、もし「複雑なことはよくわからないけれど、今の生活を変えずにシンプルに電気代を安くしたい」とお考えなら、「お得電力」がおすすめです。
お得電力をおすすめする理由を3つのポイントに分けて詳しく解説します。
理由1:大手電力と同じ品質・料金体系でシンプルに安い
お得電力の最大の魅力は、東京電力など各地域の大手電力会社が提供している標準的なプランと、ほぼ同じサービス内容をより安い料金で利用できる点にあります。
供給される電気の品質や、停電が起きるリスクなども、これまでの電力会社と変わりません。
東京ガスのような燃料費調整額の上限がないことによる価格高騰リスクを避けたい方や、複雑な料金プランに不安を感じる方には、最もシンプルでわかりやすい選択肢の一つといえるでしょう。
理由2:申し込みがWebで完結し手続きが簡単
電力会社の乗り換えと聞くと、「手続きが面倒」と不安に思う方もいるかもしれません。
お得電力であれば、公式サイトから最短5分で申し込みが完了するため、非常に手軽です。
現在契約している電力会社への解約連絡もお得電力が代行しますし、切り替えに伴う工事や自身の立ち会いも原則として必要ありません。
手元に電気の「検針票」さえあれば、思い立ったときにすぐ、手間なく手続きを進められます。
理由3:創業40年の安定した企業が運営しているため安心
お得電力を運営している株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年を迎える、実績の豊富な企業です。
太陽光発電事業をはじめとした多角的な事業を展開しており、電力事業においても安定した経営基盤を保有しています。
新電力の中には、残念ながら事業から撤退する会社もありますが、その点、お得電力は企業としての信頼性が高く、安心して長く電気を任せられるでしょう。
大手の安心感を求めている方にもおすすめできます。
東京ガスの電気契約に関するQ&A

東京ガスの電気料金や乗り換えについて解説してきましたが、まだ細かい点で疑問や不安が残る方もいるでしょう。
最後に、解約や乗り換えを検討する際によくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。
解約時に違約金は発生しますか?
東京ガスの電気料金プラン「基本プラン」には、最低契約期間のような期間の縛りや、解約に伴う違約金・解約金の設定はありません。
自身のタイミングで、費用面の心配をする必要もなく他の電力会社への乗り換えが可能です。
ただし、特別なキャンペーンなどを利用して契約した場合には、別途条件が定められている可能性もあるため、事前に契約内容を確認しておくとより安心です。
一人暮らしでも乗り換えるメリットはありますか?
はい、一人暮らしの方でも電力会社を乗り換えるメリットは十分にあります。
契約のアンペア数が低い、あるいは毎月の電気料金が少ない場合でも、料金プランを見直すことで電気代は安くなる可能性があります。
とくにおすすめしている「お得電力」は、毎月固定でかかる「基本料金」と、使用量に応じてかかる「電力量料金」の両方が安くなる料金体系です。
電気をあまり使わない方でも、乗り換えによるメリットを感じやすいといえるでしょう。
賃貸住宅でも電力会社の切り替えは可能ですか?
アパートやマンションといった賃貸住宅にお住まいの場合でも、電力会社の切り替えは原則として可能です。
電力の契約は、多くの場合、建物全体ではなくお部屋ごとにおこなわれているため、入居者自身が自由に電力会社を選べます。
ただし、ごく稀なケースとして、建物全体で特定の電力会社と一括契約を結んでいる場合もあります。
もし不安な場合は、一度、建物の管理会社や大家さんに確認してみることをおすすめします。
スマートメーターが設置されていない場合はどうなりますか?
スマートメーターとは、通信機能を備えた新しいタイプの電力メーターをいいます。
もし自宅のメーターが旧式のものだった場合でも、心配は不要です。
電力会社の乗り換えを申し込むと、住まいの地域の大手電力会社、関東エリアであれば東京電力パワーグリッドが、原則として無料でスマートメーターへの交換工事をおこないます。
工事費用や、自身の面倒な立ち会いも基本的には必要ないため、安心して乗り換え手続きを進めてください。
まとめ

本記事では、東京ガスの電気が高いと感じる原因について、料金の仕組みや実際の評判を交えて解説しました。
重要な点は、東京ガスの電気料金には「燃料費調整額」の上限がなく、燃料価格が高騰すると他社より割高になるリスクです。
デメリットと、支払いを一本化できるメリットを比較し、自身の状況に合った選択をしましょう。
もし、シンプルでわかりやすい料金体系を求める方は、現在の電気品質を維持したまま料金が安くなる「お得電力」への乗り換えを検討してください。
<参考>
お得電力