関西電力エリアでは、多様な電気料金プランが提供されています。
しかし、電気代の値上がりを受け「今のプランで損していないか」「従量電灯AやはぴeタイムR、新電力はどれが本当におすすめなのか」と悩む方も少なくありません。
結論として、自身の電気の使い方に合うプランを選ぶことが重要であり、多くの場合「新電力」への変更が節約の近道です。
本記事では、関西電力の主要プランを比較し、なぜ新電力がおすすめなのかを世帯別の節約額データと共に解説します。
プランの変更手順や注意点もわかるため、電気代を見直したい方はぜひ参考にしてください。
【関西電力】プラン比較の前に知るべき料金の基本と仕組み

関西電力のプランを比較する前に、まずは電気料金の基本的な仕組みや用語を理解しておくことが大切です。
現在の電気代がどのように決まっているのかを知ることで、自身の家庭に最適なプランが見えてくるでしょう。
ここでは、次の3つのポイントを解説します。
3つの基本ポイント
- 関西電力の料金プランの体系(従量電灯AとBの違い)
- 電気料金の内訳(基本料金・電力量料金・燃料費調整額)
- 燃料費調整額の上限撤廃と電気代高騰の関係
それぞれの内容を詳しく解説します。
関西電力の「従量電灯A」と「従量電灯B」の違いとは
関西電力のプランで最も基本的なものが「従量電灯A」と「従量電灯B」です。
この2つのプランの最も大きな違いは、「契約する電気の容量(大きさ)」にあります。
| 従量電灯A | 従量電灯B | |
|---|---|---|
| 対象 | 一般家庭など | 電気使用量が多い家庭、商店、事務所など |
| 契約容量 | 6kVA未満 | 6kVA以上 50kVA未満 |
| 固定料金の仕組み | 最低料金制 | 基本料金制 |
関西エリアの多くの一般家庭では、「従量電灯A」が契約されています。
一方、「従量電灯B」は、契約容量(kW)に応じた「基本料金」が設定されているプランです。
「従量電灯A」は主に一般家庭向け、「従量電灯B」は電気使用量が比較的多い商店や事務所などでの利用が想定されています。
電気代を構成する内訳と確認すべきポイント
毎月の電気料金は、複数の項目によって構成されています。
自宅の検針票(「はぴeみる電」など)を見ると、主に次の4つの項目があることがわかります。
電気料金の4つの内訳
- 基本料金(または最低料金)
- 電力量料金
- 燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
このうち、電気料金プランを見直す際に、とくに注目すべきなのは、「基本料金(または最低料金)」と「電力量料金」の単価です。
この2つの項目が、電力会社やプランによって大きく異なるため、節約を考えるうえでの重要な比較ポイントとなります。
【注意】燃料費調整額とプラン選択のリスク
プラン選択において、現在注意が必要なのが「燃料費調整額」です。
燃料費調整額とは、発電に必要な燃料の価格変動を電気料金に反映させるためのものです。
関西電力の「従量電灯A」のような従来のプラン(規制料金)には、この燃料費調整額に「上限」が設けられています。
しかし、「なっトクでんき」などの新しいプラン(自由料金)の多くは、この上限が設定されていないか、撤廃されている場合があります。
燃料価格が高騰している時期には、上限がないプランの方が、上限のある「従量電灯A」よりも結果的に電気代が高くなる可能性があるため、注意が必要です。
【ライフスタイル別】関西電力の主要プランを徹底比較

関西電力では、一般家庭向けに複数の料金プランを提供しています。
ここでは、関西電力が提供する主な4つのプランの特徴を比較して紹介します。
関西電力 主な4プラン
- 一般家庭向け「従量電灯A」
- ガスセット割「なっトクでんき」
- オール電化向け「はぴeタイムR」
- ポイント重視「withポイントでんき」
それぞれのプランがどのような家庭に向いているのか、詳しく解説します。
【一般家庭向け】従来プラン「従量電灯A」
「従量電灯A」は、関西電力エリアの多くの家庭が契約している、最も標準的な料金プランです。
このプランは基本料金がない代わりに、「最低料金」が設定されていることが特徴です。
電気の使用量に応じて料金単価が変わる「3段階料金」が採用されており、15kWhから120kWhまでが第1段階、120kWhから300kWhまでが第2段階、300kWhを超える分が第3段階となります。
電気をあまり使わない家庭から、多く使う家庭まで幅広く対応していますが、後述する新電力のプランと比較すると、料金単価が割高になっている可能性があります。
【ガスセット】関電ガスとセット「なっトクでんき」
「なっトクでんき」は、関電ガス「なっトクプラン」と電気をセットで契約する方向けの料金メニューです。
このプランに加入するためには、同一の場所・名義で関電ガスとセットで契約する必要があります。
料金体系は「従量電灯A」とほぼ同様で、「最低料金」と3段階の電力量料金で構成されています。
ガスとセットにすることでの割引が魅力ですが、このプランは「燃料費調整額の上限がない」自由料金プランに該当するため、燃料価格の変動によっては注意が必要です。
【オール電化向け】夜間がお得「はぴeタイムR」
「はぴeタイムR」は、エコキュートなどの電気給湯設備を設置しているオール電化住宅向けの料金プランです。
このプランの最大の特徴は、電気を使用する時間帯によって電力量料金の単価が大きく異なる点です。
料金単価は、平日日中の「デイタイム」が最も割高に、毎日午後11時〜翌日午前7時の「ナイトタイム」が最も割安に設定されています。
さらに、IHクッキングヒーターなどを設置している場合は「電化割引」が適用され、電気料金が5%割引になります。
【ポイント派向け】料金の3.5%還元「withポイントでんき」
「withポイントでんき」は、電気料金(再生可能エネルギー発電促進賦課金などを除く)に応じて、好みのポイントが3.5%還元されるプランです。
対象となるポイントは、dポイント、PayPayポイント、楽天ポイントから選択できます。
料金体系は「最低料金」と3段階の電力量料金で構成されています。
ただし、このプランの料金単価を「従量電灯A」や「なっトクでんき」と比較すると、最低料金や電力量料金単価が割高に設定されています。
ポイント還元分を考慮しても、元々の料金設定が高ければ、必ずしもお得になるとは限らないため、自身の電気使用量とあわせて検討する必要があるでしょう。
関西電力エリアのプラン見直しは「新電力」がおすすめな理由

関西電力のプランを比較してきましたが、「電気代をさらに安くしたい」と考えるなら、関西電力以外の「新電力」もあわせて検討することをおすすめします。
電力自由化によって、多くの事業者が電気の販売に参入し、大手電力会社よりもお得なプランを提供しているからです。
ここでは、新電力がおすすめな理由を3つのポイントで解説します。
新電力がおすすめな3つの理由
- 関西電力(従量電灯A)より安い料金設定
- 切り替えても電気の品質や安定性は変わらない安心感
- 【独自データ】関西エリアでの具体的な節約額の目安
なぜ新電力が選択肢となるのか、詳しく解説します。
【結論】関西電力より電気代が安くなる選択肢
新電力をおすすめする最大の理由は、関西電力の従来プラン(従量電灯A)よりも料金単価が安く設定されている場合が多いことです。
2016年の電力自由化以降、多くの会社が独自の料金プランを提供しています。
とくに、長年「従量電灯A」を契約し続けている家庭の場合、自身のライフスタイルに合った新電力に切り替えるのみで、電気代を削減できる可能性が高いといえます。
新電力への切り替えは、多くの場合Webサイトで申し込みが完結し、切り替えに伴う工事や費用も原則不要なため、手軽に見直しができる点も魅力です。
切り替えても電気の品質や安定性は変わらない
新電力への切り替えをためらう理由として、「電気の品質が落ちたり、停電しやすくなったりしないか」という不安がある方も多いでしょう。
結論からいうと、電力会社を切り替えても、家庭に届く電気の品質や安定性は一切変わりません。
なぜなら、新電力に切り替えた場合でも、電気を送るための電線や設備(送配電網)は、これまで通り地域の電力会社(関西電力送配電株式会社)が管理をおこなうからです。
どの電力会社から電気を購入しても、同じインフラを利用するため、安心して切り替えを検討できます。
関西エリアの世帯別節約額シミュレーション
実際に新電力に切り替えた場合、どれくらいの節約が見込めるのでしょうか。
ここでは、関西電力から新電力(お得電力)に切り替えた場合の節約額の目安を紹介します。
世帯別・年間削減額(目安)
- 1人世帯(月間使用量 200kWh):年間約1,641円
- 2〜3人世帯(月間使用量 350kWh):年間約3,081円
- 4〜6人世帯(月間使用量 600kWh):年間約5,661円
たとえば、2〜3人世帯(350kWh)の場合、関西電力での月額料金約8,531円に対し、年間で約3,081円、5年間では約15,404円の節約が見込める計算です。
※本レポートの試算額は2025年10月13日時点の情報に基づくもので、消費税が含まれています。燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。
※記載の金額は特定の条件下での試算であり、実際の節約額を保証するものではありません。
【おすすめ新電力】関西電力エリアなら「関西お得電力」を選ぶべき理由
ここまで新電力のメリットを紹介しましたが、具体的にどの会社を選べばよいか迷う方もいるでしょう。
関西電力エリアで、シンプルに電気代を安くしたいと考えているなら「関西お得電力」がおすすめです。
「関西お得電力」は、大手電力会社よりもお得な料金設定を提供する新電力サービスです。
ここでは、「関西お得電力」をおすすめする4つの理由を解説します。
「関西お得電力」をおすすめする4つの理由
- 関西電力(従量電灯A)より常に約3%安いシンプルな料金体系
- オール電化プラン「はぴeタイムR」に対応するプランがある
- 創業40年の信頼できる企業が運営
- 健康志向の方には「のむシリカ電力」という選択肢も
それぞれの理由について、詳しく紹介します。
1. シンプルに安い!関西電力より常に約3%お得な料金設定
「関西お得電力」の最大の魅力は、シンプルでわかりやすい料金体系です。
「関西お得電力」は、関西電力の「従量電灯A」と比較して、基本料金(または最低料金)と電力量料金の両方が、常に約3%安くなるように設定されています。
複雑なセット割引や、特定の時間帯のみ安くなるといった条件がないため、電気の使い方を気にすることなく、切り替えるのみですべての家庭で節約メリットを享受できる可能性があります。
「とにかくシンプルに電気代を安くしたい」という方に最適なプランといえるでしょう。
2. オール電化も安心!「はぴeタイムR」対応プランも提供
「新電力はオール電化に対応していないのでは」と不安な方もいるかもしれません。
「関西お得電力」は、オール電化住宅に住んでいる方にも対応しています。
関西電力の主要なオール電化プランである「はぴeタイムR」と同等のプラン(お得タイムR)を提供しており、オール電化の家庭も安心して切り替えを検討できます。
もちろん、オール電化プランも関西電力のプランよりお得な料金設定のため、電気使用量が多いオール電化住宅ほど、大きな節約効果が期待できるでしょう。
3. 運営は創業40年・「のむシリカ」の株式会社Qvouで信頼
新電力への切り替えで懸念される点として、運営会社の信頼性が挙げられます。
「関西お得電力」をおこなっているのは、株式会社Qvouという総合企業です。
株式会社Qvouは、2025年時点で創業40年の歴史を持ち、累計販売本数1億本を突破した人気商品「のむシリカ」の販売元でもあります。
長年の企業活動で培った安定した経営基盤があるため、安心して電力契約を任せられる点も大きな魅力です。
4. 【番外編】健康志向なら「のむシリカ電力」もおすすめ
「関西お得電力」と同じ株式会社Qvouがおこなうサービスとして、「のむシリカ電力」も紹介します。
「のむシリカ電力」は、関西電力などの大手電力会社よりも安い料金設定に加え、独自の特典が付いたユニークなプランです。
特典として、契約時に「のむシリカ」1箱がプレゼントされるほか、毎年の契約更新時にも、前年度の年間電気料金5万円ごとに「のむシリカ」1箱が無制限でプレゼントされます。
電気の使用量が多い家庭や法人、リモートワークで在宅時間が長い方、また健康や美容に関心が高い方には、とくにおすすめの選択肢となるでしょう。
関西電力からプラン変更・新電力へ切り替える手順と注意点

関西電力内でのプラン変更や、新電力への切り替えは、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。
ここでは、プラン変更や切り替えを検討する際に必要な手順と、事前に知っておきたい注意点について解説します。
手順と注意点
- 自身の契約プランを確認する方法
- 申し込みに必要な「お客様番号」と「供給地点特定番号」
- Webで簡単!申し込みから切り替え完了までの流れ
- 解約金・違約金はかかる?注意すべきポイント
スムーズな手続きのために、ひとつずつ確認します。
1. 自身の契約プランを確認する方法
プラン変更や新電力との比較をはじめる前に、まずは自身が現在どのプランを契約しているかを確認する必要があります。
契約中のプランが「従量電灯A」なのか、それとも「はぴeタイムR」などのオール電化プランなのかによって、比較すべき対象が変わってくるからです。
現在の契約プランは、関西電力の会員向けWebサイト「はぴeみる電」や、毎月投函される紙の検針票(電気ご使用量のお知らせ)で簡単に確認できます。
2. 申し込みに必要な「お客様番号」と「供給地点特定番号」
関西電力内でのプラン変更、および「お得電力」などの新電力への切り替え申し込みには、必ず2つの番号が必要になります。
それは「お客様番号」と「供給地点特定番号」です。
これらの番号は、現在の契約プランと同様に、関西電力の「はぴeみる電」や紙の「検針票」に記載されています。
申し込み手続きの際に必要となるため、あらかじめ手元に用意しておくとスムーズです。
3. Webで簡単!申し込みから切り替え完了までの流れ
新電力(関西お得電力)への切り替え手続きは、非常に簡単です。
多くの場合、「関西お得電力」のWebサイトから、画面の案内に従ってお客様情報や前述の番号を入力するのみで申し込みが完了します。
現在のお住まいにスマートメーターが設置されていない場合は、切り替えまでに地域の電力会社(関西電力送配電)による交換工事がおこなわれますが、原則として費用は無料で、立ち会いも不要です。
申し込みから1〜2か月後の検針日を目安に、自動的に新しい電力会社に切り替わります。
4. 解約金・違約金はかかる?注意すべきポイント
プラン変更や切り替えの際に、解約金や違約金が発生しないかどうかも重要な確認ポイントです。
関西電力を解約する際には、原則として解約金や違約金は発生しません。
「関西お得電力」の場合は、解約事務手数料として3,300円(税込)が必要となります。
切り替え後に「知らなかった」とならないよう、現在の契約内容と、新しく契約するプランの両方の条件を事前に確認しておくと安心です。
出典:契約期間を満了せず最終保障契約を廃止する場合、違約金はあるのか。
関西電力のプランに関するよくある質問(Q&A)

最後に、関西電力のプラン変更や新電力への切り替えに関して、よく寄せられる質問に回答します。
よくある4つの質問
- 関西電力エリアで一人暮らしにおすすめのプランは?
- 関西電力のプラン変更で電気代が高くなる可能性は?
- 新電力に切り替えたら停電しやすくなる?
- 賃貸住宅(アパート・マンション)でも電力会社は変更できる?
それぞれの質問に簡潔に回答します。
関西電力エリアで一人暮らしにおすすめのプランは?
一人暮らしで電気使用量が比較的少ない場合(月間200kWhなど)、関西電力の「従量電灯A」とほかのプランを比較しても、節約額の差は出にくいことがあります。
しかし、「関西お得電力」であれば、電気使用量にかかわらず「従量電灯A」よりも常に約3%安くなる料金設定です。
関西エリアの一人暮らし(月間200kWh)の場合、年間で約1,641円の節約が見込めるという試算もあります。
着実に節約をしたい方には「関西お得電力」がおすすめといえるでしょう。
関西電力のプラン変更で電気代が高くなる可能性は?
プラン変更によって電気代が高くなる可能性はあります。
とくに注意が必要なのは、燃料費調整額に「上限がある」規制料金プラン(従量電灯Aなど)から、「上限がない」自由料金プラン(なっトクでんきなど)に変更する場合です。
燃料価格が高騰した際には、上限のないプランの方が電気代が高くなるリスクがあります。
また、自身のライフスタイルに合わないプランを選んだ場合(たとえば:日中の在宅時間が長いのに、夜間料金が安い「はぴeタイムR」を選ぶ)も、かえって電気代が上がるため注意が必要です。
新電力に切り替えても電気の品質は変わらない?
新電力に切り替えても、電気の品質や安定供給は一切変わりません。
電力会社を切り替えたあとも、電気を家庭に届けるための送配電網は、これまでと同じ「関西電力送配電株式会社」が管理します。
万が一の停電時の対応や復旧の速さなども、関西電力と契約している場合とまったく同じです。
どの電力会社を選んでも、電気の品質や安全性は変わらないため安心してください。
賃貸住宅(アパート・マンション)でも電力会社は変更できる?
はい、賃貸住宅(アパート・マンション)に住んでいる場合でも、原則として電力会社を自由に変更できます。
電気の契約名義が自身(入居者)であれば、大家や管理会社の許可は不要です。
ただし、建物全体で電気を一括契約する「高圧一括受電」という方式を採用している建物の場合は、個人で電力会社を選べないため、管理会社への確認が必要です。
まとめ

本記事では、関西電力の主要な料金プランの特徴と、新電力との比較について解説しました。
関西電力のプランはガスセットやオール電化など特定のライフスタイルにあわせたものがありますが、多くの場合「燃料費調整額の上限がない」などの注意点もあります。
もし、複雑な条件なしでシンプルに電気代を安くしたいのであれば、関西電力のプランより常に約3%安い料金設定の「お得電力」がおすすめです。
「お得電力」はオール電化プランにも対応しており、運営会社(株式会社Qvou)の信頼性も高いため、安心して切り替えを検討できます。
自身の家庭でどれだけ電気代が安くなるか、まずは公式サイトで詳細を確認してみてください。
<参考>
関西お得電力





