ドコモでんきが高い原因は？Greenは500円損する？料金の仕組みと値上げの理由を解説

ドコモでんきはdポイントが貯まることで知られる新電力サービスです。

しかし、「料金が高い」「以前より高くなった」と感じる方も少なくありません。

ドコモでんきの基本料金は地域電力会社と同等ですが、燃料費調整額の変動やプラン選びによっては割高になるケースがあります。

本記事では、ドコモでんきの料金が高いといわれる構造的な理由や、損をしないための判断基準について解説します。

正しい知識を身につけることで、自身の契約状況における損益分岐点や、よりお得な電力会社への乗り換えタイミングがわかります。

電気代を見直したい方や、確実に固定費を下げたい方はぜひ参考にしてください。

【ドコモでんきは高い？】料金の仕組みと値上がりの原因を解説

ドコモでんきの料金体系は一見シンプルですが、なぜ「高い」と感じてしまうのか、その構造的な理由を正しく理解することが重要です。

本章では、料金の仕組みやプランごとの違い、そして値上がりの主な要因について解説します。

解説するポイント

• 基本料金と電力量料金の仕組み
• 「ドコモでんき Green」と「Basic」の料金比較
• 燃料費調整額の高騰による影響

ここからは、各項目について詳しく見ていきます。

基本料金と電力量料金の仕組み

ドコモでんきの月額料金は、基本的に基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の4つで構成されています。

このうち、標準的なプランであるドコモでんき Basicの基本料金と電力量料金の単価は、地域の大手電力会社の従量電灯プランと同額に設定されています。

つまり、電気をどれだけ使っても、ベースとなる料金単価自体は地域電力会社と変わりません。

それにもかかわらず請求額が高いと感じる場合は、プランそのものの設定ではなく、外部要因である燃料費調整額の変動などが影響していると考えられます。

まずは公式サイトの料金単価表や検針票を確認し、内訳を把握しましょう。

ドコモでんき Greenの注意点

ドコモでんき Greenは、再生可能エネルギー比率が高い環境配慮型のプランです。

このプランの最大の特徴は、地域電力会社の従量電灯プランと比較して、基本料金が500円（税込）高く設定されている点です。

プラン比較

プラン名	基本料金設定	特徴
ドコモでんき Basic	地域電力会社と同額	従量電灯プラン相当
ドコモでんき Green	地域電力会社 + 500円	再エネ比率重視 / 高還元

環境への貢献の付加価値に対してコストがかかる仕組みです。

そのため、単に電気代を安くしたいという節約目的だけで契約すると、割高になるリスクがあります。

たとえポイント還元率が高くても、一人暮らしなどで電気使用量が少ない場合は、還元されるポイントよりも上乗せされた基本料金の負担の方が大きくなり、結果として損をしてしまう可能性もあるでしょう。

燃料費調整額の高騰による影響

電気代が高騰する大きな要因の一つに、燃料費調整額の上昇があります。

これは原油やLNGなどの燃料価格の変動を電気代に反映させる仕組みですが、ドコモでんきを含む多くの新電力会社では、この調整額の上限を設けていません。

燃料費調整額のリスク

• 燃料価格高騰時に上限なく値上がりする
• 市場価格の影響をダイレクトに受ける
• 規制料金よりも高くなる可能性がある

地域電力会社の規制料金プランには燃料費調整額に上限がある場合がありますが、上限のないプランでは、燃料価格が高騰した際に請求額が青天井で上がってしまうリスクがあります。

資源エネルギー庁などが公表している燃料価格の推移を見ると、時期によってはこの調整額が大きく膨らみ、基本料金などが同等でも総額で割高になる現象が起きるのです。

ドコモでんきのメリット・デメリットと評判の真相

ドコモでんきには、dポイントが貯まるという明確なメリットがある一方で、契約条件や市場環境によってはデメリットも生じます。

ユーザーの評判や口コミを分析し、どのような方が恩恵を受けられるのかを解説します。

解説するポイント

• dポイント還元の条件と実質メリット
• 口コミで見る「高い」の声の正体
• デメリット：市場連動リスクと解約のしやすさ

それぞれの内容を具体的に解説します。

dポイント還元の条件と実質メリット

ドコモでんきの最大の魅力とされるdポイント還元ですが、高い還元率を受けるためにはいくつかの条件を満たす必要があります。

たとえば最大10%の還元を受けるためには、dカード GOLDを保有していることや、対象の携帯電話プランを契約していることが条件となります。

ポイント還元の注意点

• 高還元にはdカード GOLDが必要
• ahamoユーザーなどは還元率が低い傾向
• 還元対象は基本料金と電力量料金のみ

注意すべきは、燃料費調整額や再エネ賦課金はポイント還元の対象外であるという点です。

また、ahamoユーザーやdカード GOLDを持っていない一般会員の場合、還元率は低く設定されていることが多く、年会費などのコストを考慮すると実質的なメリットは限定的といえます。

自身の契約状況で実際にどれくらいポイントが貯まるのか、シミュレーションしておくことが重要です。

口コミで見る「高い」の声の正体

SNSなどでは「ドコモでんきは高くなった」といったネガティブな口コミが見られることがありますが、これには明確な理由があります。

かなり節約に頑張ったと思っていたらなんか高いきがしたのでドコモでんきの明細見た
燃料費調整額が安い時の3倍以上だ
かなわんなぁ😮‍💨

— “ 爽 ” (@d33482348e0a461) March 31, 2023

ちなみにドコモでんきは高いので解約しました。今は再び東京電力

— メルFES (@me1fes) March 4, 2023

多くの場合、燃料費調整額の高騰による請求額の急増などが不満の原因です。

一方で、ドコモ経済圏をフル活用しているユーザーや、キャンペーン期間中に上手に申し込んだユーザーからは、実質負担額が減ったというポジティブな声も上がっています。

「ドコモでんき」は、いつもは高いけど、還元されるdポイントを上手く活用すれば、電気代“ZERO”にする事も出来るようです😊 pic.twitter.com/ODHaowBakP

— B'zにおんぶにダッコ (@Bz_onbunidakko) June 14, 2025

ドコモの回し者じゃないけど、6月から始まるから東京電力エナジーパートナーの電気ガスをドコモでんきドコモガスに切り替えることにした。
基本料金500円増しだけどdカードPlatinumはポイント貯まるらしい。ネットもドコモ光でありとあらゆるインフラがドコモ依存なので、会社潰れたら死ぬけど。 pic.twitter.com/35rk6oVWkP

— MAZDA TAKESHI (@renesisrx8mazda) May 26, 2025

東京電力東京ガスからドコモでんきドコモガスに乗り換えた結果、
一ヶ月で2408円分浮いた。
auならauでんき、ソフトバンクならおうちでんきみたいなの来ると思うけど、キャリア一つに集約するのオススメ！ pic.twitter.com/LOPsRRPwDl

— MAZDA TAKESHI (@renesisrx8mazda) October 14, 2025

評判はユーザーのライフスタイルや契約タイミングによって大きく異なるため、一概にすべての利用者にとって悪いサービスであるとはいえません。

デメリット：市場連動リスクと解約のしやすさ

ドコモでんきのデメリットとして、一部の状況下で市場価格の影響を受けやすい点が挙げられます。

とくに燃料費調整額に上限がない点は、世界情勢によるエネルギー価格の変動リスクを契約者が負うことを意味します。

契約時の考慮事項

• エネルギー価格高騰時のリスク
• 解約に伴う違約金は原則発生しない
• 他社への乗り換え手続きが容易

しかし、ドコモでんきは基本的に解約金や違約金が発生しません。

そのため、実際に利用してみて「高い」と感じたり、サービスが合わないと判断したりした場合には、比較的スムーズに他社へ乗り換えが可能です。

この流動性の高さは、ユーザーにとってリスクヘッジの一つといえるでしょう。

重要事項説明書などで解約条件を確認し、柔軟に見直しをおこなうことが賢明です。

【シミュレーション】損益分岐点と乗り換え判断基準

現状の電気代が高いと感じている場合、実際に損をしているのかどうかを数字で確認する必要があります。

本章では、正確なシミュレーション方法と、他社へ乗り換えるべき判断基準について解説します。

解説するポイント

• 公式サイトでのシミュレーション手順
• 乗り換え推奨：損をしている可能性が高いケース
• 比較ポイント：基本料金0円や一律値引きの強み

ここからは、各項目について詳しく説明します。

公式サイトでのシミュレーション手順

自身が現在どれくらい電気代を支払っていて、ドコモでんきと比較してどうなのかを知るためには、公式サイトやマイページでのシミュレーションが有効です。

正確な結果を得るためには、手元に直近の検針票を用意する必要があります。

シミュレーションの流れ

• 検針票またはWeb明細を用意する
• 現在の契約プランと使用量を入力する
• 燃料費調整額が含まれているか確認する

料金だけでなく、契約アンペア数や季節ごとの使用量も正確に入力しましょう。

また、シミュレーション結果を見る際は、燃料費調整額がどのように計算に含まれているかを確認してください。

これを含めずに比較すると、実際の請求額と大きな乖離が生じる可能性があります。

乗り換え推奨：損をしている可能性が高いケース

シミュレーションの結果や現在の契約状況によっては、ドコモでんきから他社へ乗り換えた方が確実にお得になるケースがあります。

とくに、ポイント還元によるメリットよりも、現金での支払い額を抑えたいと考える方には見直しが推奨されます。

乗り換えを検討すべき方

• 電気使用量が少ない単身世帯
• dカード GOLDを持っていない
• Greenプランの付加価値を重視していない

たとえば、基本料金が高く設定されているGreenプラン契約者で、環境価値よりも毎月の支出削減を優先したい場合は、プラン変更や他社への乗り換えで固定費を下げられる可能性が高いです。

具体的な損益分岐点は世帯人数やエリアによって異なりますが、月々の電気代が負担になっている場合、ポイント獲得よりも現金値引きを優先するのが家計防衛の鉄則といえます。

比較ポイント：基本料金0円や一律値引きの強み

電力会社を選ぶ際は、複雑なポイント還元システムよりも、料金体系そのものがシンプルな会社を選ぶと失敗が少なくなります。

基本料金が0円のプランや、一律で単価が割引されるプランなどは、計算がしやすく節約効果を実感しやすいのが特徴です。

シンプルな料金プランの利点

• 毎月の支払額が予測しやすい
• 使用量にかかわらずメリットが出やすい
• ポイント失効などの管理が不要

自身のライフスタイルに合わせて、最も確実に電気代を下げられるプランを選ぶことが大切です。

主要な新電力会社のプランを比較し、基本料金や従量料金の単価自体が安いサービスを探すことが、長期的な節約への近道となります。

【おすすめ】大手から切り替えで確実に安くなる「お得電力」

ポイント還元などの複雑な条件を気にせず、シンプルに電気代を安くしたい方には、株式会社Qvouが運営するお得電力がおすすめです。

本章では、その具体的なメリットと節約効果について解説します。

解説するポイント

• 基本料金も従量料金も一律でお得になる仕組み
• ドコモでんきと比較：年間どれくらい安くなる？
• 申し込み簡単！解約手続き不要でスムーズに移行

それぞれの内容を具体的に解説します。

基本料金も従量料金も一律でお得になる仕組み

お得電力の最大の特徴は、地域の大手電力会社と比較して、基本料金と電力量料金の両方が一律で安く設定されている点です。

たとえば、多くのエリアで約3%安い単価設定となっており、使えば使うほど自動的に節約効果が積み上がります。

お得電力のメリット

• 基本料金と電力量料金が一律で安い
• ポイント還元の条件などを気にする必要がない
• 創業40年の企業が運営する安心感

ドコモでんきのように特定のカード保有などの条件が必要なく、誰でも平等に恩恵を受けられるのが強みです。

また、市場連動型のような複雑な仕組みではないため、毎月の請求額が予測しやすく、安心して利用し続けられます。

運営元の株式会社Qvouは創業40年の実績があり、信頼性の面でも安心です。

ドコモでんきと比較：年間どれくらい安くなる？

実際にお得電力に切り替えた場合、どれくらいの節約効果があるのでしょうか。

エリア別の試算データによると、地域電力会社の従量電灯プランと比較して、確実な削減が見込めます。

年間削減額の目安

世帯人数	プラン・使用量	年間削減額（約）	5年間削減額（約）
1人世帯	従量電灯B30A・200kWh	3,202円	16,009円
4〜6人世帯	従量電灯B50A・600kWh	9,973円	49,866円

ドコモでんきBasicは地域電力と同等の料金設定であるため、お得電力へ切り替えることで、上記と同様の現金値引き効果が期待できます。

ポイント還元分を加味して計算しても、現金での支払額そのものが下がるメリットは大きく、家計管理がシンプルで楽になるという点でも非常に有効です。

申し込み簡単！解約手続き不要でスムーズに移行

電力会社の切り替えは面倒だと思われがちですが、お得電力への申し込みはWeb上で完結し、非常に簡単です。

現在契約している電力会社への解約連絡も不要で、申し込み手続きだけで自動的に切り替えがおこなわれます。

切り替え手続きの特徴

• Webフォームから数分で申し込み完了
• 現在の電力会社への解約連絡は不要
• 初期費用や工事費は一切かからない

スマートメーターへの交換が必要な場合でも、原則として費用はかからず、立ち会いも不要です。

手間やコストをかけずに、スムーズに安価な電力会社へ移行できるため、忙しい方でも気軽に節約をはじめられます。

ドコモでんきに関するよくある質問

最後に、ドコモでんきの解約やポイントに関するよくある質問をまとめました。

手続きの際に疑問に思いやすいポイントを解消しておきましょう。

回答する質問

• 解約金や違約金は発生しますか？
• ポイント還元されるタイミングはいつですか？
• 引っ越しの際はどのような手続きが必要ですか？

ここからは、各質問に回答します。

解約金や違約金は発生しますか？

ドコモでんきは、原則として解約金や違約金は発生しません。

契約期間の縛りがないため、いつでも他社への乗り換えが可能です。

ただし、加入時に特定のキャンペーンを利用していた場合など、短期解約によって特典の返還が必要になるケースもゼロではありません。

解約前には念のためマイページ等で契約内容を確認しておくと安心です。

ポイント還元されるタイミングはいつですか？

dポイントが付与されるタイミングは、原則として検針月の翌々月です。

たとえば1月に利用した分のポイントは、3月に付与されるサイクルとなります。

付与されたポイントの履歴は、dポイントクラブのサイトやアプリから確認できます。

ポイントを支払いに充当する場合などは、付与時期を考慮して計画を立てましょう。

引っ越しの際はどのような手続きが必要ですか？

引っ越しをする場合、継続利用するか解約するかによって手続きが異なります。

継続する場合は住所変更の手続きが必要ですが、引っ越し先が供給エリア外のケースや、建物の設備状況によっては継続できない場合もあります。

解約する場合は、Webまたは電話での手続きが必要です。

お客様番号などの契約情報が必要になるため、手元に用意してから専用ページや窓口へ連絡することをおすすめします。

まとめ

本記事では、ドコモでんきの料金が高いといわれる理由や、損をしないための対策について解説しました。

主なポイントは次の通りです。

• Basicプランの基本料金・電力量料金は地域電力会社と同額である
• Greenプランは基本料金が高く、使用量が少ないと割高になる
• 燃料費調整額に上限がないため、市場価格高騰時の影響を受けやすい
• 確実に安くするには、基本料金などが一律で安い電力会社が有効である

電気代の節約には、ポイント還元などの付加価値だけでなく、毎月の現金支出を確実に抑える視点も重要です。

専門家である当サイトの情報を参考に、最適な判断をしてください。

現在の電気代に疑問を感じる方は、まずは公式サイトで詳細を確認し、シミュレーションをおこないましょう。

＜参考＞
お得電力