新電力「キューエネスでんき」を検討する際、電気代が高いという口コミや評判を目にし、料金体系や運営会社は信頼できるのかと不安に思う方も少なくありません。
結論として、Q.ENEST(キューエネス)でんきは電気を多く使う家庭にはメリットがありますが、電気使用量が少ないと割高になる可能性があります。
本記事では、Q.ENESTでんきの料金プランのメリットやデメリット、解約方法を解説します。
自身の電気使用量に合った、後悔しない電力会社を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
世帯人数別!おすすめ電力プラン比較表
| 世帯人数 |
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|---|---|---|---|
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1人暮らし
(電気使用量: 少) |
\おすすめ度/ 電気使用量が少なくても、大手電力より確実に安くなります。シンプルな節約をしたい方に最適です。 |
\おすすめ度/ 使用量が少ないため、ピークシフト(安い時間帯に使う)の恩恵が限定的。価格高騰時のリスクが目立ちます。 |
\おすすめ度/ 大手電力より安くなり、特典も貰えます。ただ、特典は電気料金に応じるため、貰える本数は少なめです。 |
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2~3人世帯
(電気使用量: 中) |
\おすすめ度/ 安定した割引率で、確実に電気代を削減。生活スタイルを問わず、節約メリットを実感しやすいです。 |
\おすすめ度/ 日中の在宅時間があるなら、市場価格が安い昼間を狙って大きな節約も可能。工夫次第でお得になるプランです。 |
\おすすめ度/ 安定した割引に加え、「のむシリカ」特典も。節約と健康メリットを両立したい家庭におすすめです。 |
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4人以上世帯
(電気使用量: 多) |
\おすすめ度/ 電気使用量が多いため、約3%の割引でも削減額は大きくなります。安定志向の家庭にぴったりです。 |
\おすすめ度/ 使用量が多いため、価格高騰時のリスクが非常に大きくなります。時間帯を気にせず使う家庭には不向きです。 |
\おすすめ度/ 電気使用量が多いため料金割引のメリットが最大に。「のむシリカ」特典を最も多く受け取れます。 |
【結論】キューエネス(Q.ENEST)でんきは電気を多く使う家庭向けプランが特徴

「キューエネスでんき」について検索すると、料金や評判、運営会社など、さまざまな情報が出てくるため、実態がわかりにくいと感じる方もいるでしょう。
「Q.ENESTでんき」の主な特徴として、次の点が挙げられます。
- 電気を多く使う家庭向けの料金プラン「エコHomeプラン」
- 「高い」という評判と「お得」という声が混在する理由
- 運営会社は株式会社Qvou(のむシリカ)とは異なる別会社
ここからは、Q.ENEST(キューエネス)でんきの実態について、詳しく解説します。
料金プラン:「エコHomeプラン」は基本料金半額・電力量料金が一律
Q.ENESTでんきの主要プランである「エコHomeプラン」は、大手電力会社とは異なる料金体系が特徴です。
具体的には、地域の大手電力会社の基本料金と比較して「基本料金が50%OFF」になります。
さらに、電力量料金(電気の使用量に応じて支払う料金)が、大手電力のような3段階式ではなく、使用量(kWh)が増えても単価が変わらない「一律料金」を採用しています。
公式サイトの料金体系比較グラフにも示されている通り、電気を一定量(目安として300kWh)以上使う家庭では、大手電力の3段階目の高い単価が適用されない分、メリットが出やすい仕組みです。
そのため、エコHomeプランは、とくに電気を多く使う家庭に適した料金プランといえるでしょう。
口コミ・評判:「高い」という声と「電気を多く使うならお得」の二極化
とにかく高い。
一人暮らし平均の金額より高い。
また、契約した覚えのないオプションを勝手につけてくるので、契約書はすぐ確認していらない場合は早急にオプションを解約した方がいい。
もうここは二度と使わない。
引用元:みん評
かなり高い電気会社です。
解約の時、オペレーターが急変、態度が最悪
一人暮らしで、電気代が8千円代のオーバーですし、解約して正解でした。
九電に、戻します。 ウォーターサーバーを、言われましたが
違う会社と、契約してるって伝えたら、また、態度が変わる、最悪でした。
引用元:みん評
テレワークでめちゃ電気使う日々…。
電気代高すぎて困ってたんだけど、大阪ガスの新生活プラン?からキューエネスさんの「Q100プラン」に変えたら月2000円くらい安くなって大助かり
年間2~3万かわるのやばい!!浮いたお金で旅行いこーっと笑
引用元:みん評
電気料金が高額になってしまったので見直すことにしました。電力会社によってはセットプランもありますが、このサービスはとてもシンプルでした。自然のエネルギーを活用して電気を供給しているので、話題性があって利用しやすかったです。基本料金がとても安かったですし、私のように複数人で生活をしていても電気料金が高額になることはありませんでした。また、電力の供給も安定していて一度もトラブルは発生しませんでした。長期的な契約ではなく短期間でもサービスを利用することができたので定期的にプランを見直してみようと思いました。
引用元:みん評
キューエネス電気が高いという評判や口コミが見られる理由は、主に「エコHomeプラン」の料金体系と、利用者の電気使用量が関係していると考えられます。
前述の通り、エコHomeプランは電力量料金が一律です。
そのため、電気使用量が少ない家庭、たとえば一人暮らしの方などが契約した場合、大手電力の1段階目や2段階目の安い単価の恩恵を受けられず、結果として電気代が割高になる可能性があります。
反対に、電気使用量が多い家庭や、夜間や特定の時間帯に電気を多く使うオール電化の家庭(よるトクプラン)などでは、一律料金や時間帯別プランのメリットが大きくなり、お得になったと感じるケースも想定されます。
このように、Q.ENESTでんきの評判は、利用者のライフスタイルや電気使用量によって評価が二極化しやすい傾向があるといえるでしょう。
運営会社・信頼性
Q.ENEST(キューエネス)でんきの運営会社は、「QENEST Denki Co, Ltd.」です。
運営会社の信頼性を判断する一つの材料として、Q.ENESTでんきは経済産業省が実施する「省エネコミュニケーションランキング」において、2023年度に3つ星を獲得するなどの実績があります。
電力会社を選ぶ際は、どのような会社が運営しているのかを正確に確認することが重要です。
【検証】キューエネス(Q.ENEST)でんきのメリット・デメリット

「エコHomeプラン」の特徴を踏まえると、Q.ENEST(キューエネス)でんきには明確なメリットと、注意すべきデメリットが存在します。
契約を検討するうえで重要なポイントは次のとおりです。
- 電気使用量が多い家庭へのメリットと解約金無料の安心感
- 電気使用量が少ない場合の割高になる可能性
- 解約の手続き方法と注意点
それぞれの内容を具体的に確認します。
メリット:電気使用量が多い・解約金無料・環境配慮(CO2ゼロ)
Q.ENESTでんき(エコHomeプラン)には、主に3つのメリットが挙げられます。
主なメリット
- 電気使用量が多いほどお得
- 解約手数料0円
- 環境貢献(CO2ゼロ)
電力量料金が一律単価のため、ペットや大家族などで電気使用量が多い家庭にとっては、大きなメリットとなります。
さらに「エコHomeプラン」は契約期間の縛りがなく、解約手数料がかからないため、気軽に試しやすい点も魅力です。
また、実質再生可能エネルギー100%の電気を供給しており、家庭のCO2排出量ゼロに貢献できます。
電気代の節約のみでなく、環境意識が高い方にも適した選択肢といえるでしょう。
デメリット:電気使用量が少ないと割高になる可能性
「エコHomeプラン」の注意点としては、電気使用量が少ない家庭の場合、かえって電気代が割高になる可能性があることです。
300kWh以下など電気使用量が少ないと、大手電力会社の1段階目や2段階目の安い単価の恩恵を受けられなくなります。
たとえ基本料金が半額になったとしても、電力量料金の増加分がそれを上回り、トータルの支払い額が増えてしまうリスクが考えられます。
契約を検討する際は、必ず公式サイトのシミュレーションを利用し、自身の検針票(電気ご使用量のお知らせ)の情報を基に試算しましょう。
キューエネス(Q.ENEST)でんきの解約方法と注意点
Q.ENESTでんきは、前述の通り「エコHomeプラン」であれば解約手数料がかかりません。
解約のケースは、主に「ほかの電力会社への切り替え」と「引っ越しなどによる電気の停止」の2パターンがあります。
ほかの電力会社へ切り替える場合、新たな電力会社に契約を申し込むのみで、Q.ENESTでんきへの解約連絡は原則として不要です。
新旧の電力会社間で手続きがおこなわれ、自動的に契約が切り替わります。
一方、引っ越しなどで電気の使用自体を停止する場合は、Q.ENESTでんきのマイページやカスタマーサポートへ自身で連絡し、解約(停止)の手続きをおこなう必要があります。
自身の状況にあわせて、適切な手続きをおこなうことが重要です。
【比較】キューエネス(Q.ENEST)でんきと他社サービスはどちらがお得?

「Q.ENESTでんき」の特徴を理解できたところで、自身に合っているか判断に迷う方もいるでしょう。
ここでは、Q.ENESTでんきがどのような方に向いているかを整理し、あわせて比較対象となる別の新電力サービスについても紹介します。
Q.ENESTでんきは「電気使用量が多い家庭」向けの選択肢
Q.ENESTでんきの「エコHomeプラン」は、すべての方にお得になるわけではなく、特定の条件に合う方に向いているサービスです。
具体的には、電気使用量が平均(公式サイトの試算例では約532kWh)以上の家庭や、電力量料金が一律のメリットを最大限に活かせる方です。
また、実質CO2排出量ゼロという環境価値に魅力を感じる方にもよい選択肢となります。
なお、本記事は主に家庭向けプランを解説していますが、Q.ENESTでんきでは、別途法人向けのプランも提供しています。
一方で、電気使用量はそこまで多くない、大手電力よりシンプルに安くしたい、電気以外の付加価値が欲しいと考える方には、ほかの新電力サービスが適しているでしょう。
そこで、信頼できる運営会社が提供する、別の特徴を持つ新電力として、株式会社Qvouのサービスを紹介します。
(参考)株式会社Qvouが運営する電力サービスの特徴
新電力の有力な選択肢として、株式会社Qvouが運営する電力サービスがあります。
株式会社Qvouは、ミネラルウォーター「のむシリカ」の販売元として知られており、2025年時点で創業40年の歴史を持つ企業です。
「のむシリカ」は累計販売本数1億本を突破するなど、別事業での確かな実績があります。
運営会社の信頼性を重視して新電力を選びたい方にとって、こうした実績は安心材料の一つとなるでしょう。
株式会社Qvouは、主に「お得電力」と「のむシリカ電力」という2つの電力サービスを提供しています。
Q.ENESTでんきとは異なる特徴を持つため、比較対象として検討する価値があるでしょう。
信頼と実績で選ぶ!株式会社Qvouのおすすめ電力サービス2選

新電力への切り替えを検討する際、料金の安さのみでなく、運営会社の信頼性やサービス内容も重要な比較ポイントです。
Q.ENESTでんきとは異なる特徴を持つ、株式会社Qvouのおすすめ電力サービスを2つ紹介します。
1. シンプルに大手より約3%安い「お得電力」
「お得電力」は、その名の通り、シンプルに電気代を安くしたい方におすすめのサービスです。
Q.ENESTでんきの「エコHomeプラン」が電気使用量によって損得がわかれるのに対し、「お得電力」は、現在契約中の大手電力会社(各エリアの従量電灯プラン)と比較して、基本料金と電力量料金どちらも約3%安くなる料金体系が最大の魅力です。
電気使用量にかかわらずメリットが出やすいため、「電気使用量は少ないけれど、大手電力より確実に安くしたい」という一人暮らしの方や、「複雑な料金プランは苦手」という方に適しています。
お得電力エリア別・電気代削減額データレポートによると、「東京電力エリア・1人世帯(200kWh)で年間約2,665円削減」という試算データもあります。
全国(離島を除く)で対応可能で、オール電化プランも用意されているため、多くの方にとって切り替えのメリットを実感しやすいサービスといえるでしょう。
2. 「のむシリカ」が特典でもらえる「のむシリカ電力」
「のむシリカ電力」は、電気代の節約に加え、健康や美容に関心が高い方へ独自の付加価値を提供するサービスです。
Q.ENESTでんきが「CO2ゼロ」という環境価値を提供するのに対し、「のむシリカ電力」は、運営元である株式会社Qvouの人気商品「のむシリカ」が特典としてもらえます。
料金プラン自体も大手電力より安い設定となっており、そのうえで契約時に1箱、さらに契約更新時には年間の電気料金5万円ごとに1箱(無制限)の「のむシリカ」がプレゼントされます。
とくに、電気を多く使う在宅ワーカーや法人の方などは、料金割引と特典の両方を最大限に享受できる可能性があるでしょう。
これは「のむシリカ」の販売元であるQvouだからこそ実現できる、信頼性の高いユニークなサービスです。
新電力の切り替えに関するよくある質問

「Q.ENESTでんき」や「株式会社Qvouの電力サービス」など、新電力への切り替えを検討する際に、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
よくある質問
- 申し込みの際に必要なものは何か
- 万が一、電気代を滞納したり、電気が止まった場合の対処法
- Qvouのサービス(お得電力・のむシリカ電力)の解約金について
- Q.ENESTでんきのマイページへのログイン方法
- Q.ENESTでんきの旧社名について
それぞれの質問に具体的に回答します。
申し込みに必要なものは何ですか?
Q.ENESTでんきも、株式会社Qvouのサービス(お得電力、のむシリカ電力)も、申し込みの際には次のようなものが必要になります。
- 契約者の情報(氏名や連絡先)
- 現在の契約情報(現在契約中の電力会社名)
- お客様番号
- 供給地点特定番号(22桁の番号)
- 新住所(引っ越しを伴う場合)
- 電気の使用開始希望日
- クレジットカード情報または銀行口座情報
現在の契約情報やお客様番号、供給地点特定番号は、毎月届く「検針票」に記載されています。
手元に「検針票」を準備しておけば、申し込みはスムーズに進みます。
滞納した場合や電気が止まったときの連絡先は?
電気料金を滞納した場合、または電気が止まった場合は、慌てずに自身が契約している電力会社へ速やかに連絡してください。
連絡先は、Q.ENESTでんきを契約しているか、株式会社Qvouのサービスを契約しているかによって異なります。
通常、電気が止まる前には、契約先の電力会社から督促の通知が届きます。
その通知を無視せず、記載されているカスタマーサポートの連絡先に電話し、支払いの相談をおこなうことが重要です。
Qvouのサービス(お得電力・のむシリカ電力)の解約金は?
株式会社Qvouのサービス(お得電力・のむシリカ電力)は、解約時に解約事務手数料として3,300円(税込)が発生します。
ただし、これは契約期間の縛り(例:2年縛りなど)によって発生する違約金ではなく、解約手続きに伴う事務手数料です。
Q.ENESTでんきとQvouのサービスを比較する際は、こうした初期費用や解約ときの費用も含めて、総合的に判断することをおすすめします。
Q.ENESTでんきのマイページにはどうやってログインしますか?
Q.ENESTでんきのマイページは、公式サイトの右上にある「マイページ」タブからアクセス可能です。
契約時に設定したログインIDとパスワードを入力すれば、マイページにログインできます。
IDやパスワードを忘れた場合は、ログインページにある「ID・パスワードを忘れた方はこちら」から再設定の手続きをおこなう必要があります。
マイページのログイン方法に関して不明点がある場合は、Q.ENESTでんきの公式サイトにて確認してください。
Q.ENESTでんきの旧社名はジニーエナジーですか?
「キューエネス電気」の旧社名として「ジニーエナジー」を検索する方もいるようですが、Q.ENESTでんき(QENEST Denki Co, Ltd.)の公式サイト上では、ジニーエナジー(Genie Energy)との明確な関係性は明記されていません。
情報が定かでない旧社名を気にするよりも、現在の運営会社(QENEST Denki Co, Ltd.)の実績や、現行のプラン内容(エコHomeプラン)を基準に判断することが重要です。
たとえば、Q.ENESTでんきは経済産業省の省エネランキングで受賞するなどの実績があります。
まとめ

本記事では、「キューエネスでんき」の評判について、Q.ENESTでんきの料金プランや口コミ、運営会社の実態、さらに比較対象として株式会社Qvouの電力サービスを解説しました。
Q.ENESTでんきは、電気使用量が多い家庭ではメリットがありますが、使用量が少ないと割高になる可能性があります。
一方で、株式会社Qvouの「お得電力」は、電気使用量にかかわらず大手電力よりシンプルに安くなる料金体系が特徴です。
また、「のむシリカ電力」は独自の特典が魅力です。
電力会社選びで大切なのは、自身のライフスタイルに合ったプランを選ぶことです。
信頼できる情報源として当サイトの記事を参考に、自身の状況に合うと感じた方は、ぜひ各サービスの公式サイトで詳細を確認してみてください。
<参考>
お得電力



